篠ノ之束になったので配信しながらアベンジする   作:BBBs

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配信したいけど作中環境は配信できる状況やないんや……。
ユルシテ、ユルシテ……。
なので次は配信です(ヴィブラニウムの意思)


覚悟

ストリートが見えるカウンター席で、隣にニック・フューリーが座る。

関係無い第三者のMCUファンとしてなら嬉しいのかもしれないが、がっつり関わる必要がある当事者だと胃痛がしてきそうな状況。

と言うか許可してないのに座るのかよ、私の許可なんていらない席だけど。

 

「………」

 

一度ちらりと見てすぐに正面へと視線を戻し、ムシャムシャとハンバーガーを食べる。

 

「………」

 

ニック・フューリーはニック・フューリーで、ポテトだけをつまんで食べていた。

会話もなく、ただジャンクフードを美味しく食べているだけ。

まさかこいつはスカウトマンじゃないのか? ただの偶然だったりするのか?

ハンバーガーを食べ終え、ちょっとやきもきしていたら。

 

「お嬢さん、随分とお若いようでご旅行ですかな」

 

口の中のものがなくなるのを見計らっていたのか、顔を少しだけ向けてきての声かけ。

 

「ええ、もう帰りますが」

「ほう、このニューヨークで色々と観光地があるがどこか気に入った場所は見つかったかな?」

「そうですね、ある意味観光地となったスタークタワーの品のない感じが気に入りましたね」

「ハッハッハッ、それは僥倖、彼の活躍もあり観光客も増えているようで。 まあ現在はご覧の通りだが」

「招かれざる来訪者には退去してもらったそうで、この程度で済んで良かったですね」

「ああ、アベンジャーズが奴らを撃退した」

「アベンジャーズ? 何かの特殊部隊とかですか?」

「スーパーヒーロー集団、7人からなる地球の平和を守る者たち」

「へぇ、そうなんですか」

 

凄い目力のロックオンを感じる、新しく7人目が増えている所にお前の事分かってるから逃がさねぇからなぁ? って気配も感じる。

別に隠してたわけじゃないけど、調べ上げてあたりを付けるのは実に優秀だろう。

これでヒドラの巣窟じゃなきゃなぁ、まさに人類を守るための(S.H.I.E.L.D.)って感じで頼れるんだけどなぁ。

ほんと、ヒドラは害悪でしかねぇな? 絶対に滅ぼさなきゃ……!(使命感)

 

「ネットでは騒ぎ立てられている、特に7人目の“ホワイト”」

 

なるほど、白いからホワイトね。

実に安直ではあるが、目立つ要素で呼ばれる事は別に珍しくない。

正式名称など知られちゃいないのでおかしくはない、いずれ発表されても“白騎士”なんでやっぱりホワイトじゃんってなるだろうが。

 

「名前、年齢、人種、何もかもわからずただ白いスーツを着て戦い、住民たちを助けた。 ただ声が女性だったので性別も女性だと言われているが」

 

ニックが再度視線を向けてくる、ホワイトって誰なんだろうなー、君知ってるー? 知ってるよねー? って感じ。

 

「有名税なんて言って、個人情報をばら撒くのもどうかと思いますけどね」

「平時であればな、だが事の大きさは個人の域を大きく逸脱している」

「……そんな話を一介の子供にしてもらっても困ってしまいますね」

 

これ普通なら途中で席を立たれて逃げられる話だぞ、ニックも確信があってしているんだろうけどさ。

 

「S.H.I.E.L.D.に入れ、タバネ シノノノ。 人類全てが君の力を必要としている」

 

世界平和を守るためなら女子供でも容赦なく使うところ、グッドだね!

むしろそんくらいしても人類守れないんだから、つらみを感じる……。

 

「アベンジャーズではなくS.H.I.E.L.D.ですか、まあ相談役に嫌われているので気軽に返事はできませんが」

「彼は相談役だが決定権は私にある」

「なら説得してください、彼だけではなくアベンジャーズ全員を説き伏せてください」

「わかった、話しておこう」

「話すだけじゃダメですよ。 なんだかあなた、すごく隠し事多そうですから」

 

結局喋らずにゴタゴタを発生させそうなんだよなぁ、ニック・フューリーは。

それが原因でアベンジャーズから誰か一人でも抜けられると非常に困る。

一応頭脳的に社長の代わりや、身体能力的にキャップの代わりは出来るが、それぞれ本人たちの代わりになる事はできない。

 

「なら実績が必要だな、彼らが黙るくらいの」

 

やっぱり黙ってるつもりだったのかよ、アベンジャーズ案件が発生したら飛び込みで実績作れとか言わねぇだろうな?

 

「今回のことが実績にならないなら、相当難しいですよ」

「だったら積み重ねるしかない、S.H.I.E.L.D.でな」

 

だから最初からアベンジャーズではなく、S.H.I.E.L.D.に入れと言ったのか。

ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフや、ホークアイことクリント・バートンもエージェント上がり。

2人ともお飾りではなくちゃんと活躍していることから、我流ではなくエージェントとしてきっちり学んでから入るのもありか。

ただ年月的に何年もエージェントをやっている余裕はない、最低でも次に集結する時までにはアベンジャーズに加入しておかなければならない。

 

「……わかりました、S.H.I.E.L.D.に参加します。 それで、S.H.I.E.L.D.エージェントになるためには何をすれば?」

「君は何が出来る?」

 

何が出来るって、ひどく抽象的だな。

 

「エージェントには何が必要なんですか?」

「色々だ」

「……その色々を教えろって聞いたんですけど?」

「色々とはそのままの意味だ、できる事により仕事が振り分けられる。 できる事とできない事、それらを把握しておきたい」

「そう言う意味でしたら、大抵のことはできます。 国連公用語は全部話せますし、話せない言語も少し勉強すれば覚えられます。 運動もそれなりに、格闘や銃器の射撃や飛行機や自動車などのビークルも知識にはあります。 問題は知識があっても実際の経験がないところでしょうか」

「随分と多芸だな」

「大体見ればわかりますし」

 

細胞レベルでオーバースペックって文字通りおかしい。

昔に身体能力をテストするため、人目の少ない場所を選んで体を動かしたら明らかに人間の限界を超えた動きをしてしまった。

垂直跳躍で5メートルほど飛び上がり、走れば対岸をそれなりの速度で走っていた自動車を追い抜いた。

停めてあったごく普通の自動車を側面から持ち上げてみたら、簡単にタイヤが地面から離れた。

人類の限界超えを確認してから、常に限界を超えないように抑えていた。

別に自分の体の制御が難しいわけでもないから苦労はしなかったが。

 

頭脳面でも常軌を逸していた。

計算には苦労しないし、机上の空論レベルの問題も解法をすぐに導き出せた。

なんと言えばいいか、組み立て方がわかっているパズルを組み上げるような感覚。

小型アークリアクター辺りの難解さになると少々頭をひねる必要があるが、完成に何ヶ月もかかるほどではない。

よくある天才が『なんでこの問題が解けないのかわからない』と不思議がる感覚がよくわかる。

実際にそんなことを言ったりはしないが、“理解する”のではなく“理解した”状況になるためには他人への言葉に気をつける必要があったくらいだ。

理解力で言えば、社長もこんな感じなんだろうか?

 

「問題として知識だけなので訓練して経験を積む必要がありますけど、その場合優秀な方を割り当てて欲しいのですが」

 

例えばナターシャさんとか。

 

「希望はあるか?」

「……ナターシャ・ロマノフさん、上から見た時いい動きをしていました」

「いいだろう、彼女に君を預ける」

 

決断力があるのか、最初からそうすると決めていたのか。

どちらにしろ主要人物に接点を持っておかなければ、今はニック・フューリーの手のひらで踊っておこう。

 

「それともう1つだけ、説明しておきますから私の両親を不自由がない程度に匿ってくれませんか?」

「下手に使われたくないか」

「ええ、人質にでもされたら堪りませんからね」

 

私が調べた以上、両親は特に不審な点がない人物だ。

実はどっかの組織で私が超人血清じみたものを打たれた実験体だったりするかもと嗅ぎまわったが結局何にもなかった。

完全に痕跡を消しているとかされていたらどうしようもないが、こうしてニックが声をかけてきた以上両親におかしな点はないのだろう。

普通にいい両親なので、不幸な目に遭うようなことにはしたくない。

 

「手配しておこう」

 

バートンもニックに手配してもらってたはずだから、よほどのことがない限り大丈夫だろう。

 

「他には何かやっておくことはありませんか?」

「ああ、一つある。 S.H.I.E.L.D.で行動する以上、情報の漏洩は防がなければならない」

「動画配信はやめませんよ」

 

言いたいことがわかってすぐに拒否り、残るでかいサイズのコーラを飲み干す。

生きがいを奪おうなんてふてぇ野郎だ! 視聴者と駄弁りながら動画を配信するのは楽しいのによぉ!

ストローから口を離し、軽く拭いてからニックに視線を送る。

 

「私は常日頃色々考えているんですよ、こうやって口にする言葉も全て考えてから言ってるんです」

「……それで?」

「これまで一度たりとも他者に漏らしてはいけないことは口にしたことはありません」

「それはどうかな。 人間は機械ではなく、その全てを制御しきれるわけじゃない」

「あなたはそうなんでしょうね、それじゃあ私は一度日本に帰ります。 どうせ私の事を調べているんでしょうから、必要なものは送ってください」

 

それじゃあ、と席を立ちゴミをゴミ箱に捨てて店を後にした。

 

 

 

それを見送ったのはニック・フューリー、携帯電話を取り出しながら遅れて店を出る。

 

「……エージェント・ロマノフ、予定通り“ホワイト”を君に預ける。 自信があるようだからしっかり躾けておいてくれ」

 

返事を聞いてから携帯を閉じれば、すぐに電話が掛かってくる。

 

「……私だ、……消えた? よく探したのか? ……わかった、捜索を続けろ」

 

再度携帯を閉じ、スタークタワーを見る。

 

「彼女は何を隠している……?」

 

車がニックの隣に横付けされ、それに乗り込む。

トニー・スタークに匹敵する頭脳から作り出されたスーツ、それだけならまだ良かったがどうやら隠し事があるようだ。

ホワイトに接触した男は角を曲がった時には消えていた、何を話していたのかも聞き取れなかった。

 

「嫌な予感がするな……」

 

何かを抱える日本の少女が言うには、決して秘密を明かす気は無い。

話した内容が事実なら、なるほど手強いだろう。

見極める必要がある、世界を守れる力があるか。

 

「スタークタワーに回してくれ」

 

ニック・フューリーを乗せた車は、進路をスタークタワーへと向けた。

 

 

 




生活のこととか書いたけど、別に物語進めるのに必要ねぇじゃんってなって大幅削除。
後アンケート。

原作よろしくオリ束さんにウサミミは……

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