灯火の星   作:命 翼

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お疲れ様です。残り少なくなって来た灯火の星の更新です。
とりあえず今は駆け抜ける事しか考えてないので最後までお付き合いよろしくお願いします。


仕掛けられるサイクル戦

「ラティアスとムゲンダイナ…」

 

「霊夢の話では直前までムゲンダイナを苦しめていたのはドラパルトとラティアスと聞く。今は蓮子のパーティにいるポケモンだ、ドラパルトとは和解しているだろうが…」

 

「敵意剥き出しの方がバトルするには丁度いい。何せバトルに慣れていないポケモンだからな」

 

(相性的には有利でもあり不利でもある。どう戦う蓮子?)

 

 TVから見守っていた魔理沙達はムゲンダイナとラティアスという対面に思わず言葉を交わす。キョダイマックスするまでにムゲンダイナを苦しめていた一体のラティアス。ムゲンダイナとの戦い方は熟知している筈だが今回はトレーナーが指示を出す。

 

 現在5対4で蓮子が有利の中で息を呑む者も居れば冷静に戦況を見つめる者も。息を吐いた蓮子はムゲンダイナに指示を出す。

 

「ラスターカノン!」

 

「りゅうのはどう!」

 

 ムゲンダイナから鋼の弾丸が放たれそしてラティアスからりゅうのはどうが放たれる。弾丸と波動が火花を散らしながらぶつかり合う中ラティアスの目つきが鋭くなった瞬間にぶつかり合っていた両者の一撃は爆発する。ラティアスは目を瞑りながらムゲンダイナに向かってくる。

 

「どこでもいい!ダイナ!かえんほうしゃ!」

 

「おっと!ムゲンダイナ煙がかかる前方に火を吐いた!」

 

「当てずっぽうもいい所!ラティアス、サイコキネシス!」

 

 ムゲンダイナが煙に向かって思い切り炎を吐き付け煙に風穴を開けたがそこにラティアスの姿はなし。次に姿を見せたラティアスはムゲンダイナの真横。突っ込むような体勢から念力にてムゲンダイナを拘束し、顔を動かしムゲンダイナを空中に突き飛ばす。

 

「ダイマックスほう!」

 

「吹き飛ばされながら!?」

 

「血迷った!?ラティアス!りゅうのはどう!」

 

 吹き飛ばされながらもムゲンダイナがある程度体勢を立て直しているのを把握していた私は賭けに出た。踏ん張りを効かせながら溜め込まれたエネルギーはラティアスが同時に放ったりゅうのはどうを正確にかき消すとそのまま一直線でラティアスの元に。

 

 霊夢さんからの掛け声でダイマックスほうはラティアスに命中する事がなかったが地面に命中したダイマックスほうは確実に抉った地面から視界を覆う程の砂埃を巻き上げた。

 

(無差別にダイマックスほうを放ったのはコレが狙いか…!)

 

「ラスターカノン!」

 

「10まんボルト!」

 

 空中から確実にラティアスの位置を捉えていたムゲンダイナから放たれた鋼の弾丸は確実にラティアスに向かっていく。霊夢さんのラティアスは10まんボルトにて身の周りに電気を放ち弾丸とぶつかって行くがここで私がさらに畳み掛ける。

 

「かえんほうしゃ!」

 

「っ!」

 

「何と技の二つがけ!これはさすがに耐えきれないかッ!」

 

 電撃と鋼の弾丸が互角にぶつかり合って行く中でムゲンダイナから放たれた火炎は瞬く間にラティアスの踏ん張りをかき消しそのまま地面に叩きつける。霊夢さんが歯を食いしばる中私は声を張り上げる。

 

「ヘドロばくだん!」

 

「戻ってラティアス!」

 

「ッ!?」

 

 ムゲンダイナから放たれたヘドロばくだんがラティアスに投下されたタイミングで霊夢さんは交代を決断。ラティアスがボールに戻りその場に出て来たのは盾を剥き出しにしたポケモン。ヘドロばくだんは盾を前にして粉砕し消滅した。

 

「現れたのはギルガルド!毒技のヘドロばくだんは効かない!」

 

「毒を無効…!はがねタイプか…!」

 

「はがねタイプのギルガルド…ムゲンダイナが持っている技を考えたら…!」

 

「一応ムゲンダイナはかえんほうしゃを持ってます。しかしこの戦術を取られるならバンギラスも視野に入れないと行けないという事…」

 

「ラティアス、バンギラスにはかえんほうしゃは効かない…でもムゲンダイナの技はギルガルドにはほぼ…」

 

 ラティアス、バンギラスがいて鋼タイプのギルガルド。その3体を潜り抜けた先にエースがいる。ムゲンダイナをこのまま突っ張らせるのも私の選択肢の中にはある。観客席にいるメリー達は何を考えているのだろうか。私の中の選択肢は一つだった。

 

「ダイナ、お疲れ様。戻って」

 

「蓮子選手、ムゲンダイナを戻しました!」

 

(この状況…アナタなら簡単に突破してくれる筈…!)

 

「行くよルカリオ!」

 

「ルカリオ?そうか…ルカリオという選択肢があったか!」

 

 ムゲンダイナを戻した私はルカリオをフィールドに。ルカリオを見た瞬間に霊夢さんの目つきが鋭くなったのを感じた。ギルガルド自体を見るのは私は初めてだ。鋼タイプ以外のタイプを持っているかもしれない。

 

「行くよルカリオ!はっけい!」

 

「ギルガルド、シャドーボール!」

 

(シャドーボール…!?)

 

 ギルガルドから発せられた黒い球がギルガルドを攻撃しようとしていたルカリオに命中。そのまま空中で動きを止められてしまい、シャドーボールはルカリオの側で大爆発。ルカリオをギルガルドの側から吹き飛ばした。

 

「大丈夫!?ルカリオ!」

 

「グウ!」

 

「ルカリオ、今のでタイプに合点が行った。信じてくれる?」

 

「グウ!」

 

「よし…行くよルカリオ!バレットパンチ!」

 

「キングシールド!」

 

 ギルガルドは盾を剥き出しにしているポケモン。攻撃の際は形態が変わる。だったらその攻撃から守りに入る一つの隙…!それを突く!ルカリオが足元を蹴り出し変形しバリアを作り出したギルガルドに迫ったその時。私はルカリオをボールに戻しキュウコンをギルガルドの前に出す。

 

「なっ!?」

 

「蓮子選手、ルカリオとキュウコンを一瞬で切り替えた!然も同じ位置だ!」

 

「準備出来てたよねキュウコン!だいもんじ!」

 

「キングシールド!」

 

 ギルガルドの目の前に入ったキュウコンはギルガルドがバリアを張り込む前に火炎をギルガルドにぶつける。バリアを貼りきれないまま火炎を直撃したギルガルドは霊夢さんの前まで吹き飛ぶ。

 

「ギルガルド!」

 

「ギルガルド、戦闘不能!キュウコンの勝ち!」

 

「まさかの一撃必殺!キュウコンの火力がギルガルドを打ち倒した!」

 

「よし…!」

 

「これで5対3!断然蓮子選手有利となった!」

 

 私はこのタイミングでキュウコンを引っ込める。そして再びフィールドにムゲンダイナを出す。霊夢さんはギルガルドをボールに戻すとその場に再びバンギラスを繰り出す。優勢に進んでいるが一度元に戻される可能性がある。私は大きく息を吐くとムゲンダイナに指示を出す。

 

「ダイナ、ラスターカノン!」

 

「バンギラス、じしん!」

 

 ムゲンダイナから放たれた鋼の弾丸とバンギラスが地面を叩きつけた際に巻き起こした衝撃波が一度はぶつかり合ったが、鋼の弾丸はあっさり打ち砕かれ衝撃波がそのままムゲンダイナに命中し爆煙を巻き上げる。爆煙が晴れるとそこにはムゲンダイナが戦闘不能になっている姿。

 

「ダイナ!」

 

「ムゲンダイナ戦闘不能!バンギラスの勝ち!」

 

「バンギラス2連勝!ビハインドでも輝きを見せる!」

 

「バンギラスを蓮子としては止めないと…!」

 

「霊夢さんがサイクル戦を仕掛けてくる以上。あのバンギラスも次蓮子が出すポケモン相手に不利を貫くとは思いません」

 

「お疲れ様ダイナ。後は任せて」

 

 後方にはラティアス。後1体は恐らく不利になった際の絶対切り札の枠。バンギラスとラティアスしか選択肢は霊夢さんの中ではない筈。だったら私が出す選択肢は…!

 

 ムゲンダイナをボールに戻した私が次に繰り出したのはドラパルト。これには会場が驚きを見せる。

 

「あくタイプにゴーストタイプで…!?」

 

「いや…ドラパルトとバンギラスのスピードの差は相当な物。蓮子はそこを狙ってるかもしれない」

 

「行けるねドラパルト」

 

「グオウ!」

 

「こっからひっくり返すよ!」

 

 現在私と霊夢さんのポケモンは私が4体で霊夢さんが3体。場にはバンギラスとドラパルト。厳しい戦いになるというのは把握している。でもやるしかない。私は気合いを入れ直すとバンギラスに対するのだった…




見てくださりありがとうございます。
残り少ないですが頑張ります。
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