灯火の星   作:命 翼

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どうも皆さんお疲れ様です命です。いやあ徐々に近づいてますね。
今日も頑張ります。


隠されていたチャンピオンのエース

「ドラゴンアロー!」

 

「バンギラス、いわなだれで寄せ付けないで!」

 

 空中を勢いよく移動するドラパルトが放った二体のドラメシヤを前にしてバンギラスは声を張り上げると空中から自分の周りに岩を降らせていく。ドラメシヤ二体はその岩に衝突し一度こちらに戻ってくるがバンギラスの気がドラメシヤに行っている間に…

 

「グオ!?」

 

「りゅうのはどう!」

 

「10まんボルト!」

 

 バンギラスのほぼ目の前に迫っていたドラパルトに私はりゅうのはどうの指示を出す。バンギラスが身体から電撃を放とうとする目前で波動をドラパルトはバンギラスの身体に叩きつける。技は怯みにより中断。このバトルにて初めてバンギラスが怯んだ。

 

 バンギラスはフラフラと後ろに2歩下がり立て直すと霊夢さんが声を張り上げる。

 

「かみくだく!」

 

「あくタイプの技!」

 

「それを待っていた!戻ってドラパルト!」

 

「技の途中で蓮子選手交代を決断!その宛先は!?」

 

 バンギラスが足元を蹴り出しドラパルトに迫ろうとしたその時。私はドラパルトを引っ込め会場が騒めく中ルカリオをドラパルトがいた位置で繰り出す。霊夢さんが驚く中バンギラスの牙がルカリオの肩に刺さるが、はがねタイプのルカリオには対して効いておらず弾き飛ばすと…

 

「ここでルカリオ!ルカリオの特性「せいぎのこころ」がルカリオの能力を上げる!」

 

「あくタイプの技を受ける事で攻撃力が上がるせいぎのこころ…!わざと抜群を取れるドラパルトで誘発した…!」

 

「蓮子凄い…!」

 

「ルカリオ押し切るよ!はっけい!」

 

(ここで引いても何もならない!)

 

「バンギラス、じしん!」

 

 バンギラスが地面に拳を叩きつける間にルカリオがバンギラスの懐に迫り、拳を叩き込む。バンギラスは吹き飛ばされながらもじしんの衝撃波を巻き起こしバンギラスの近くにいたルカリオに衝撃波が直撃。私は思わぬ展開に歯を食いしばったが…

 

 衝撃波により私の前に吹き飛んできたルカリオと後方にまた数歩下がった後にルカリオを睨みつけたバンギラス。スタジアムが息を呑む中バンギラスが仰向けにルカリオも仰向けに倒れ込んだ。

 

「バンギラス、ルカリオ共に戦闘不能!ダブルノックアウトとなります!」

 

「まさかのダブルノックアウト!バンギラスが3体目を道連れにする形でポケモンの数は3対2!さあこのチャンピオンマッチ、クライマックスを迎えようとしています!」

 

「一体で3体も…!」

 

「残るは手負いのラティアス…蓮子のキュウコンとドラパルトはほとんど無傷の状態!」

 

「ラティアスはキュウコンでは打点が通らない。イーブィで勝負してもいいでしょうけど。霊夢さんと一緒で最後に出すのでしょう」

 

 スタジアムにいるメリーや霊矢達が会話を重ねる中当の本人蓮子は一度頬を軽く2回程叩き霊夢の方を見つめる。エースを温存する霊夢が繰り出したのは手負いとはいえラティアス。蓮子も息を吐くとドラパルトをフィールドに出す。ムゲンダイナ戦でダメージを蓄積したラティアス。

 

 そしてタイレーツを無傷で突破しほぼダメージを受けてないと言っても過言ではないドラパルトが両者を見据える。ここまでは不利な霊夢ではあるが控え室で見ていた魔理沙達は霊夢がどんな状況でも出さないエースの存在。その恐ろしさを知っていた。

 

「行くよドラパルト!りゅうのはどう!」

 

「りゅうのはどう!」

 

 ドラパルトにりゅうのはどうを指示し、ラティアスもりゅうのはどうを打ち込んでくる。両者の波動が火花を散らしながらぶつかり合った後に爆煙を巻き起こす中霊夢さんはラティアスに指示を出す。

 

「ラティアス、いのちのしずく!」

 

「いのちのしずく!?」

 

「おーっとラティアス爆煙を利用!ダメージを回復した!」

 

(回復技を持ってる…?だったら長引かせるわけには…!)

 

「ドラパルト、ドラゴンアロー!」

 

「サイコキネシス!」

 

 煙が上がる中で傷を回復するラティアスを見て私は煙が無くなったタイミングでドラパルトに指示を出す。2体のドラメシヤを打ち込むと霊夢さんはラティアスにサイコキネシスを指示。念力でドラメシヤを吹き飛ばす間に私は…

 

「りゅうのはどう!」

 

「こっちもりゅうのはどう!」

 

 ドラパルトが放ったりゅうのはどうはサイコキネシスで遅れたラティアスに確実に命中。いのちのしずくでダメージを回復したとはいえ確実に負っていた疲労が形となり、ラティアスは地面に墜落した。

 

「ラティアス!」

 

「ラティアス、戦闘不能!ドラパルトの勝ち!」

 

「ラティアス倒れた!霊夢選手!残すポケモンは1体だ!」

 

「まさか…あの霊夢がアイツを出す羽目になるなんてね」

 

「向こうは3体残しだ。猛威を振るったドラパルトはピンピンしている」

 

「アイツのエースと対するのは3体残しが丁度いい」

 

 控え室で見ていた魔理沙達は存在を知っているだけにこれでも霊夢は逆転するんじゃないかと思っていた。追い込まれた霊夢。だがその表情は久々に相棒を出すまで追い込んでくれた蓮子に対する感謝が籠っていたようにも見えた。

 

 グッと笑みを浮かべながら霊夢はボールを握りしめた後に空中に投げ込む。

 

「さあ行くよラプラス!久々にアナタの出番!」

 

「ラプラス…!」

 

「クアア!」

 

「感謝するわ蓮子。長らくコイツを出すまでに至らなかったの。どうしてかしら…追い詰められているのにワクワクが止まらないの」

 

(スタジアムの雰囲気が変わった…!最後まで出さなかった霊夢さんの逆転のカード…気を引き締めて行かないとこちらが飲み込まれる…!)

 

 霊夢さんの表情は1体なんてどうでもいいと思っているぐらいに笑みだった。霊夢さんの前に出たラプラスは一度霊夢さんのボールに戻り、ダイマックスのパワーを纏って行く。巨大化して行くボールを前にして息を呑む私に対し霊夢さんは笑みを浮かべると…

 

 ボールを何回か上にやった後に後ろに投げつける。ボールから出てきたラプラスはダイマックスした姿となって大きな声を張り上げた。

 

「キョダイマックスラプラス!チャンピオンマッチでは四大会以来の登場だ!」

 

「一撃で倒れないでよ!こっちはワクワクしてんだから!キョダイセンリツ!」

 

「ドラパルト、10まんボルト!」

 

 キョダイマックスラプラスから巨大な氷の塊がドラパルトに向かって降り注ぐ。ドラパルトは当然キョダイマックス技をかわせる訳もなく、直撃を食らったが10まんボルトはしっかりとラプラスに浴びせた。だがそれが最後の一撃。ふらついたドラパルトは一撃で倒れた。

 

「ドラパルト!」

 

「ドラパルト戦闘不能!ラプラスの勝ち!」

 

「また始まるのかラプラスの快進撃!蓮子選手も残り2体となりました!」

 

「キョダイセンリツはリフレクターとひかりのかべの効果をオーロラベールによって発生させる…!あの火力でダメージが通らないとなれば…!」

 

「お疲れ様、ドラパルト。後は任せて」

 

 ドラパルトを戻した私の選択肢はただ一つ。キュウコンをフィールドに出す。オーロラベールが掛かる中不安そうな表情を浮かべた魔美達の表情が一瞬目に入る。ルカリオももういない。一度はキュウコンはダイマックス技を3回持ち堪えた。きっとやってくれる。

 

「ダイドラグーン!」

 

「あの巨体なら外れない!キュウコン、だいもんじ!」

 

 ラプラスが竜巻をキュウコンにぶつけてくる中キュウコンは炎をラプラスに吐きつける。命中はしているがダメージとしてほぼ通ってない。キュウコンも大分フラフラしているが霊夢さんの表情がさらに明るくなり…

 

「耐えた…なら!ダイサンダー!」

 

「だいもんじ!」

 

 ラプラスは今度は空中から電撃を降らせキュウコンに命中させる中でキュウコンは2回目のだいもんじをラプラスに浴びせに掛かる。ラプラスが小さくなったそのタイミングにキュウコンのだいもんじが命中し、ラプラスはやけどを負ったがそのタイミングでキュウコンが倒れた。

 

「キュウコン戦闘不能!ラプラスの勝ち!」

 

「ラプラス2連勝!蓮子選手も1体となりました!」

 

「ありがとう。ダイマックス技を耐えてくれた事感謝してる」

 

「厄介なのを背負ったわね。でもどうにかする…!」

 

「行くよ…イーブィ!」

 

「蓮子選手遂にイーブィをフィールドに!決着が近づきます!」

 

 霊夢さんのフィールドにはラプラス。私のフィールドにはキュウコンからバトンを受け取ったイーブィ。キュウコンは確かにバトンを繋いでくれた。後は形にするだけ…!バトルのクライマックスが間近までに迫っていた…




次回完結予定です。遂に終わります。灯火の星。なんだかんだ駆け抜けられて良かったと思います。次回まで突っ走ります!
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