灯火の星   作:命 翼

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更新して行きますね。


イーブィの新しい技

 人里に通ずる道にて新たなにリオルを仲間にした私。だがイーブィ達より明らかに強いであろう野生のポケモンが辺りにウロウロしている。私達の方を全く見ていないからいいものの、一度でもこちらを向けばと考えるとゾッとする。今時間は何時くらいだろうか、まだ朝の時間帯というのは確かだが…

 

「コン!!」

 

「どうしたのロコン?少し疲れた?」

 

 長距離歩くだけに私はモンスターボールの中にずっと居させるのは酷だと思い、しばらくは外の空気を吸わせる為に3匹と一緒に歩いていた私。だが突然聞こえたポケモンの鳴き声を聞き、ロコンやリオルがかなり警戒をしている。イーブィはマイペースなおかげからか、なんとも無いという表情をしているが…

 

 やはり危険地帯。常にポケモン達の様子にも気を使わないと行けないかもしれない。

 

「少し…モンスターボールに戻ってる?」

 

「コン!!」

 

 警戒しているロコンとリオルにそう問いかけると、2匹は声を上げながら私の方を見て頷く。イーブィは警戒どころかビビるという動作もないまま、欠伸をしている。私でも緊張しているというのにかなり肝が据わっているというものだ。2匹をモンスターボールに戻すと一応…

 

「イーブィも戻る?」

 

「ブイブイ!!」

 

 私の言葉にまるで嫌だと言わんばかりに首を思い切り横に振るイーブィ。こんだけ緊張や警戒をしていないのだ、そりゃあ嫌に決まっている。イーブィの動作に苦笑いを浮かべると、また一歩ずつ周りを見渡しながら前にへと進んでいく。緊張する私の隣で楽しそうにしているイーブィが羨ましく感じてしまう。

 

「ブイブイ!!」

 

「あっちょっと!!そんなに前に言ったら危ないって!!」

 

 楽しそうに声を上げながら前に向かって走っていくイーブィを慌てて追いかける私。着物のせいか、あまり全力では走れないがそれでも十分イーブィに追いつくくらいのスピードは出せる。少しイーブィを追いかけながら走っていると、突如イーブィがその足を止める。私はその行動に疑問を抱き、同じく足を止め前を向くと…

 

 私の視界に入って来たのは何やらぬいぐるみのような目とピンク色の素肌をした熊のような生物。あれもポケモンなんだろうが、何かの練習をしているのか木を思い切り殴っている。

 

「…!!」

 

 私が驚いたのはそのパンチの力強さ。一発で大木を半壊にまで持ち込む程の威力で、私はそれを見て「このポケモンと今は戦っては行けない」という事を確信。キョトンとしながらその場から動かないイーブィを抱き抱えて、そのポケモンに気づかれないように慎重にその場から歩き去って行く。

 

 ポケモンは木に夢中でこちらには気づいていないように見えたのだが…

 

「…クマ?」

 

「あ…」

 

 ふとした拍子にそのポケモンと目が合うと、私は顔を一気に青ざめポケモンが疑問めいた表情を浮かべている内に一気にその場から離れていく。後方から聞こえてくるのはポケモンの「グー!!」という鳴き声。私の腕の中にいるイーブィはかなりキョトンとしているが、抵抗していない分私の気持ちを察してくれているのだろうか…

 

「ブイ!ブイ!」

 

「何?どうし…」

 

イーブィが後ろを見て一度上げた鳴き声。私はそれを疑問に思い、後方を見ると先程のポケモンがニタァとした笑みを浮かべながら、こちらに走って来ている姿が視界に入る。そのスピードは予想以上に速く、このままだと追いつかれてしまう。

 

 諦めてくれ…と思いながら私は思い切り走っていたがポケモンの足音は近くなって行くばかり。

 

「ブイ!!」

 

 何を思ったのか。イーブィは私の腕の中で思い切り暴れて、地面に降り立つとそのまま向かって来るポケモンの方にへと身構える。勝てる筈がない…ポケモンの能力は分からない私でもそれだけは分かるだけに、慌ててイーブィを連れ戻そうとするがイーブィは私から離れて行き…

 

「ブイ!!」

 

 私の方に向かって来るポケモンの前で足を止め、思い切り声を上げる。するとイーブィの前から電気が発生し、ポケモンに命中。レベル差があり過ぎるせいかポケモンは吹き飛びも、痛そうな反応すらも見せなかったが身体が痺れたようで身動きが鈍くなっている。

 

 イーブィはポケモンの動きが鈍くなったのを確認すると、一目散に逃走し私の元に戻って来る。今の技は何だろう…と感じつつ、私は再度戻って来たイーブィを抱き抱えるとポケモンの動きが鈍くなっている内に距離を離していく。

 

「びっくりしたぁ…心配するこちらの身にもなってよ…」

 

「ブイ!!」

 

 私の言葉に対して思い切り微笑むイーブィ。ホントマイペースだなぁ…と思いつつも走っていると、気がつけばポケモンは追跡して来なくなっており、どうにか撒いたようだ。私は後方を見てそれを確認すると、本当にホッとしたかのようにため息を吐く。

 

 念のため早歩きしながら前にへと進んでいると、見えてきたのは何かの門。門前には門番の方以外にも誰かいるようにも見えるが…

 

「(誰だろう…)」

 

 気にはなるがとりあえず門が見えたという事は人里前にたどり着いたのは確か。実感はあまりないが、とりあえず一安心。歩くスピードをゆっくりにし門に近づくと、門前にいた人が私の方に振り返る。そこにいたのは何と霊夢さん。何やらキョトンとした表情を浮かべているが…

 

「ああ蓮子。キテルグマの声が聞こえたんだけど…アンタ襲われた?」

 

 霊夢さんはどうやら先程のポケモンの件でこの場にやって来たようだ。名前を知らなかったが、恐らくキテルグマという名前なのだろう。私は霊夢さんの言葉に首を振ると正直にキテルグマに出会した事を告げる。すると霊夢さんは「やはりか」と言わんばかりに、何回も頷くが…

 

 それ以外にも何か感じたようで…

 

「そのイーブィ。もしかして特別な技覚えてる?電気技を覚えているように感じるのだけど」

 

「え?あ…そうですね。電気技を使ってました。私も分からなかったんですけど…」

 

 霊夢さんはその場にいなかったのだが、どうしてその事が分かるのだろう?という疑問を抱きつつも、私はイーブィが電気技を使ったという事を正直に話す。すると霊夢さんはイーブィの顔をジーッと見た後に、少し息を吐くと…

 

「やっぱりね…びりびりエレキを覚えてるわ。メリーと戦った時は覚えてなかった事を考えるとピカチュウを倒した後に、覚えた感じね。特別な技でね、普通に育てても覚えないのよ」

 

「はあ…」

 

ひとまず霊夢さんが言う限りはイーブィは普通に育てても覚えないと言う技を覚えているらしい。私には何が何だか分からない事だらけだが、肝が据わっている訳がマイペースだけではないと言うのが分かったような気がする。

 

「人里には色々ポケモンの図鑑があるんだけど、その常識には当てはまらない子だというのは記憶しておいて」

 

「分かりました…」

 

 霊夢さんは私にそう告げると一足先に人里の中にへと入って行く。メリーはもう人里にたどり着いたのだろうか…というのを色々考えながら私も人里の門前にいる門番さんに声をかける。無断では入れないのだろうかと考えていた私ではあるが…

 

「怪しい物は持っていないか?」

 

「モンスターボールとかポケモンに関する物だけです」

 

「一応検査させてくれ」

 

 幻想郷の中心にあると言う事もあり、かなり警備という面でも厳重なようだ。門番さんの言う言葉に頷き、私は鞄の中身を見せる。数分程だろうか、ジッと鞄の中身を見た後に門番さんは頷くと…

 

「よし通ってよし」

 

「ありがとうございます」

 

 門番さんが門を開けてくれた事に私は礼を告げると、人里の中へ。人里の中に入って行くと見えたのは商店街と何やら巨大な施設だった…




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