「その自信を打ち崩してあげますよ…ポニータ!サイケこうせん!!」
「イーブィ!!わるわるゾーン!!」
ドラメシヤを撃破して勢いに乗るポニータの一撃と自信を持ってポニータと対するイーブィの衝撃波が激突。だが一度として拮抗する事なく、ポニータの光線をイーブィの衝撃波が完全に押し切りポニータに直撃。巻き起こった爆煙と共にポニータは一撃でノックアウト。
まさか一撃で倒せるとは思ってなかったから私自身かなり驚いたが、それは霊矢も同じこと。彼は驚いた後に歯をぐっと食いしばると3体目のポケモンが入ったモンスターボールを構える。
「すぐに終わらせてあげます…行きますよキルリア!!」
「キルリア…!?」
前回との対戦では全く聞かなかった名前だが、ボールから出てきたのは緑色の髪と白色の身体をした若干小柄のポケモン。赤い目から伝わって来る敵意は間違いなく、警戒なしでは行ってはいけない気がする。私は小さく息を吐くと…
「行くよイーブィ!!わるわるゾーン!!」
「キルリア、めいそう」
キルリアを出してきて初手がめいそう。イーブィの悪の衝撃波がキルリアに向かって一直線の中、少し目を瞑り身体から念を出していたキルリア。わるわるゾーンが命中はしたものの、身体に纏っていた念の影響からかダメージは大して与えられなかった。
してやったりと言わんばかりにニヤリとした表情を浮かべる霊矢。それに対して私はイーブィに少し思考を変えた技を指示する。
「イーブィ!!ほしがる!!」
「何を出したかと思えば…物理!!笑止!!キルリア、マジカルシャイン!!」
「(来た…!!)」
イーブィがキルリアに近づいたタイミングでキルリアが出してきた一つの衝撃波。私はイーブィにほしがるの技を止め、回避するように指示。イーブィは頷くと高々とジャンプして、マジカルシャインを回避。そのままキルリアの方を見ながら…
「かわした…!?だが…!!キルリアもう一回マジカルシャイン!!」
「今度はそのまま行くよ!!イーブィ、わるわるゾーン!!」
空中からイーブィが悪の衝撃波をキルリアに向かって放ち、その衝撃波を迎え撃つかのようにピンクの衝撃波をキルリアがイーブィに放つ。二つの衝撃波がぶつかり合ったが、威力は向こうの方が上。そのまま押し切られ、イーブィは衝撃波をまともに受け吹き飛ばされる。
「イーブィッ!!」
「あくタイプの技がフェアリーに通用する筈がないでしょう!!トドメです!!サイケこうせん!!」
墜落して行くイーブィは空中でカッと目を強く開くと、身体を地面の方に向けギリギリでキルリアの光線を回避。そのまま地面に着地すると私に指示を出すように声を張り上げ、私はそれに答えるかのようにイーブィに次の指示を出す。
「イーブィ!!びりびりエレキッ!!」
「ブイッ!!」
キルリアが次の行動を取ってくる前にイーブィは身体に電気を纏うと、そのままようやくこちらを見たキルリアに向かって放出。めいそうの念がまだ残っていたのか、防ぎ切られたが充分。ここからが本番となる。
「畳かけるよイーブィ!!ほしがるっ!!」
「倒せると思うなっ!!キルリア!マジカルシャイン!!」
特殊技の威力等、力では向こうの方が上だがスピードなら微かながらこちらの方が上…!!キルリアがマジカルシャインを放つ、その前にイーブィがキルリアに接近しそのまま体当たり。それを食らったキルリアは少しバランスを崩し、放ったマジカルシャインはイーブィとは全然違う方向に飛んでいく。
「なっ…!!キルリア、間近からサイケこうせん!!近くからならかわせません!!」
「行くよイーブィ!!ほしがるッ!!」
イーブィはキルリアの間近にいる。それだけ攻撃をかわせる可能性が少なくなるという事。霊矢はそれを利用し、キルリアにサイケこうせんを指示。私は微かにキルリアより勝るスピードを利用しほしがるを指示。キルリアがサイケこうせんを放とうとした瞬間、イーブィがキルリアに体当たりをかます。
余程強く食らったのか、キルリアは吹き飛びはしないままその場に倒れ込み戦闘不能に。だがキルリアを倒してもまだ警戒がいる。だって彼がまだ残しているポケモンには…
「よくもここまで…まあいいでしょう。行きますよエーフィ!!」
霊矢が完全に怒りに呑み込まれなかった理由はこのエースであるエーフィがいたからだ。高い能力値を持つエーフィ。イーブィは何にしてもエーフィに劣るが、ここは戦術でカバーして行くしかない…!!
「行くよイーブィ!!びりびりエレキ!!」
「エーフィ、サイコキネシス!!」
イーブィの溜め込んだ電撃がエーフィに放たれて行くが、エーフィはサイコキネシスで電撃をかき消して行き、イーブィにサイコキネシスを直撃させる。これを受け、イーブィは少し吹き飛ぶが立て直す間も入れぬまま霊矢はエーフィに指示を出す。
「エーフィ、でんこうせっか!!」
高速で迫って来たエーフィの体当たりがイーブィに炸裂。これでさらに吹き飛ぶかと思いきや、イーブィは身体に思い切り力を入れて踏ん張ると思い切り声を張り上げる。イーブィからのサインに私は…
「イーブィ、わるわるゾーン!!」
「この状況で…!?させない!!かみつく!!」
エーフィがイーブィに思い切りかみつく。体当たりならぬ噛みつきならまだ技のバランスを取る事が出来る。イーブィは声を張り上げると悪の衝撃波をゼロ距離でエーフィにぶつけて吹き飛ばす。
「何!?」
「詰め寄る!!イーブィ、でんこうせっ…」
「ブイッッ!!」
でんこうせっかを指示しようとした私ではあったが、イーブィが溜め込む気配に驚き指示を止める。態勢を立て直したエーフィがイーブィの方をぐっと見つめる中で…
「さっさと倒れなさい!!エーフィ、サイコキネシス!!」
「ブイッッ!!」
イーブィにサイコキネシスが命中。そのままイーブィが吹き飛んだその瞬間だった。空から降り注いだ突然の衝撃波が何の対策をしていなかったエーフィにぶつかって行く。イーブィはエーフィのサイコキネシスにより、戦闘不能となったが同時に…
「フィ…」
「馬鹿な…!?何だ今の技は…!?」
エーフィも同じく戦闘不能に。イーブィの技を見て驚いた霊矢ではあったが、驚いたのは私も同じ事。然し私は教え技の方の話しで見た事があった為、すぐに分かった。息を呑んだ後に小さく…
「きらきらストーム…とんでもない火力…」
「くっ…!!よくわかりませんが…またしてもアナタに…覚えてなさい…!!近いうちにアナタにリベンジしますから!!」
エーフィをすぐに戻した後に霊矢はそう呟くと逃げるかのようにその場から去って行く。状況をあまり把握出来ない私は、霊矢の言葉に答える事が出来ずただ、ただその去りゆく背中を見つめるしかなかったのだが…
「お疲れ様イーブィ。すぐにポケモンセンターに連れて行くから」
戦闘不能となったイーブィをモンスターボールに戻すと、そのままバトルコートから離れてすぐにポケモンセンターへ。まさかイーブィがあんな力を発揮するとは思ってもみなかった。ボールの中でグッタリしているイーブィ、そのイーブィのボールを見ながら私は息を呑む。
駆け込んだポケモンセンターに入り、ナースさんにポケモンを預けている間の事。教え技のおじさんの元へ行き、イーブィの技について聞くとそれがきらきらストームだと言う事が判明。新たな切り札に私は内心かなり嬉しかったが、この後とんでもない事が起きるのを私は知らない…
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