灯火の星   作:命 翼

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久しぶりに投稿します。よろしくお願いします。


来襲、キテルグマ

 霊矢とのポケモンバトルに勝利し、彼とのバトルにて傷ついたポケモン達を回復させるためにポケモンセンターに赴いた私。教え技のおじさんと色々語り合った後に、回復してもらったポケモンと共に次の場所であるジムに向かおうとしたのだが…

 

「(何か周りがざわめいているな…どうしたんだろ…)」

 

 次のジムリーダーがいると思われる迷いの竹林。その方角に向けて歩いていた私の視界に映ったのは一点を見つめながらヒソヒソと語り合う人々。確かに前方では何かを破壊するようなそんな物音が聞こえてくるが、一体なんだろうか。

 

 その物音が気になった私は少し早足気味に迷いの竹林、その入り口付近に近づいたのだが…

 

「わわっ!?」

 

 迷いの竹林に近づいた私の前に急に現れたのは何かから逃げて来たと思われる青い鳥の姿。青い鳥は私の後ろに身を隠し、私の方をチラチラ見つつ物音がする前方を見つめる。竹林の竹が次々と折れて行く、そんな光景を見て息を呑んでいた私の前に姿を見せたのは…

 

「グウウウ!!」

 

「…!?」

 

 慧音さんが持っていたキテルグマ。当然別のポケモンだが、このキテルグマからは殺気しか感じられない。それ程までに毛が逆立っており、見ているだけでも寒気がしてくる。私の後ろに追っていたと思われる青い鳥がいるのを分かっているのだろうか、ゆっくりと近づいてくる。

 

 そして物音を聞き、キテルグマの鳴き声を聞いたのは私だけでは無かった。私のいる場所に走って来たのは先程、スタジアムにて対戦したジムリーダー慧音さん。私の姿を見るなり…

 

「大丈夫か!?まだ何とも…」

 

「グウウウ!!」

 

「慧音さん!説明は後です!その鳥の子をお願いします!私が何とかします…!!」

 

 キテルグマの殺気付いた様子から見て説明する余裕なんてものは存在しない。慧音さんの声に青い鳥の子を任せると呟いた私は、どうにかこのキテルグマを追い払えないかと、ポケモン勝負を挑む事に。キテルグマと少し距離を取ると私はロコンを繰り出す。

 

「(寒気しかしないけど、ひとまず時間を稼げれば…!!)行くよロコン!おにび!」

 

 幸い、出たロコンの技の方が先手。無我夢中でこちらに向かってくるキテルグマにおにびを命中させ、キテルグマを火傷させる。だがキテルグマの攻撃がロコンに命中し吹き飛ばされたと思いきや、そのまま戦闘不能に。まさかの一撃でのKOに恐怖すら覚えつつも…

 

「少し踏ん張ってくれ…!強いトレーナーを呼んでくる…!!」

 

「っ…!!お願いします…!!戻ってロコン。行くよドラメシヤ!」

 

 青い鳥はロコンがやられている間に慧音さんの元へ。私は自分では敵わないと判断した慧音さんの言葉を信じ、次はドラメシヤを繰り出す。これであっているかも分からない。だがただ攻撃するしかない…!!

 

「行くよドラメシヤ!でんこうせっか!!」

 

「メシャ!!」

 

「グウウウ!!」

 

 ドラメシヤのでんこうせっかがキテルグマに命中したものの、キテルグマの攻撃がまたドラメシヤを炸裂。そのままドラメシヤを吹き飛ばし、またしても一撃ノックアウト。悪夢のような光景に徐々に焦りが出てくるが、ひとまず時間を稼がないと…!!

 

 私が次に出したのはルカリオ。ひとまずやるしかない…!!

 

「頼むよルカリオ!はどうだん!!」

 

「グオウ!!」

 

「グウウウ!!」

 

 ルカリオが先手ではどうだんがそのままキテルグマに命中したものの、まるで効いていなくかすり傷のよう。そしてルカリオに接近すると防御に入ったルカリオを軽々とキテルグマは吹き飛ばし、ルカリオですら一撃でノックアウト。私は頭が真っ白になった。

 

 私が付けて来た自信を壊して行くかのようにキテルグマは攻撃するのをやめない。震える手で私はルカリオを戻すとほぼ意気消沈した状態ながらイーブィを繰り出す。

 

「イーブィ…行くよっ…!!きらきらストームッ!!」

 

「ブイッ!!」

 

 せめて意地を見せる。その私の気持ちを汲み取ったイーブィは私の指示に応えるかのように声を張り上げると、そのままキテルグマに向かってきらきらストームを撃ち込む。この一撃で初めてキテルグマを近くから引き離したのだが、結果はまたしてもかすり傷に過ぎなかった。

 

 爆煙が晴れ、平然と立ち尽くすキテルグマを見て私はついに恐怖からかその場に膝をつく。キテルグマが迫ってくる足音、そしてイーブィが私に向かって声を張り上げる。そんな音だけが耳に入る中…

 

「…こんな所で膝をつくほどアナタは弱くないでしょ?蓮子」

 

「…!?」

 

 キテルグマが途中で私に近づくのをやめて、そのまま後ろから聞こえて来た声の方角に振り返る。そこにいたのは私に推薦状を渡してくれた霊夢さん。その近くには慧音さんもいるが、何故だろう嬉しい筈なのにショックが大きすぎるせいか何も感じない…

 

「霊…夢さん…」

 

「慧音。蓮子をお願い。ちょっと私はコイツを相手にする」

 

「分かった。やり過ぎるなよ」

 

 少しぼやける視界の中で、慧音さんは完全に腰を抜かした私を背中に背負うとそのまま、ゆっくりと霊夢さんの後方に向かって走って行く。既にあんなに私の相手をしていたキテルグマは霊夢さんの方に向いている。そんな最中、霊夢さんが繰り出したのは5体の列を作ったポケモン。タイレーツと言うらしい。

 

「…行くよ…!!」

 

「グウウウ!!」

 

「タイレーツ!!アイアンヘッドッ!!」

 

 霊夢さんのタイレーツはそのままキテルグマに接近すると、頭を思い切りぶつけてキテルグマを怯ませる。キテルグマは私の時と同じくタイレーツを吹き飛ばしにかかるが、タイレーツはまるで吹き飛ばない。

 

「グウ!?」

 

「すう…タイレーツ!!インファイトッ!!」

 

 タイレーツの必死の攻撃がキテルグマに命中して行く。私のポケモンじゃびくともしなかったあのキテルグマが完全に押されており、最終的には一体のタイレーツの体当たりがキテルグマに炸裂。そのままキテルグマを吹き飛ばした。

 

「グウウウ!?」

 

「アンタもただの野生。あのウッウとどんな事情があったかは知らないけど、少しやりすぎよ。これぐらいにするから、出直してきなさい」

 

 吹き飛ばされたキテルグマは霊夢さんを恐れたのか、一気に霊夢さんの方を向いて青ざめるとそのまま竹林の中に引き上げて行く。ショックを受けぱなしだった私の視界に映った確かな霊夢さんの強さ。それを見て息を呑んだ。

 

「あれが…リーグチャンピオン…」

 

「やれやれ…アイアンヘッドだけで充分だったと言うものを。余程、お前のやられ具合に腹が立ったんだろうな」

 

 その背中はあまりに大きく、遠いように感じた。人々が霊夢さんに対して感謝の拍手を送る。慧音さんの言葉に私は上手く返事出来なかったが、イーブィ含め人々が霊夢さんのタイレーツに対して目を輝かせているように感じた。

 

「蓮子。立てるか?チャンピオンの仕事をすっぽかして来てくれた霊夢に礼を言いに行きたいのだが…」

 

「は、はい…立てます…!!」

 

 遠いその背中に今は仮初めでもいいから近づいてみたい。そう思った私は背負ってもらっていた慧音さんの背中から地面に降り立つと、イーブィと共に霊夢さんに近づいて行く。目を輝かせていた私に対して、霊夢さんはストップと言わんばかりに手を広げると…

 

「私より自分のポケモンのケアをしてあげた方がいいと思うわ。やられた3体…ショックが大きいと思うから」

 

「え…?」

 

 私はこの時どのような理由で霊夢さんがこんな事を言ったのか、理解出来なかったが後に霊夢さんの言う通りにその中の一体。ドラメシヤの精神的なダメージがキツい事に気付く事となる…




何かめちゃくちゃですが見てくださりありがとうございます。
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