「行くよウッウ…みずでっぽう!!」
「マルヤクデ、かわしてどぐろをまく!!」
ウッウが放ったみずでっぽうをマルヤクデは軽々とかわし、蛇かのようにポーズを取る。何のポーズが分からない中で妹紅さんが次に指示したのは…
「かえんぐるまっ!!」
「ぐおお!!」
「ウッウ、なみのりっ!!」
マルヤクデは身体を回転させ始めるとそのまま炎を纏いながらこちらに向かってくる。その一直線の移動を好機と見た私はウッウになみのりを指示。ウッウは地面を叩きつけると、小規模ながらの津波を巻き起こすがマルヤクデは水を蒸発させながらそのままウッウの元へ。
そのままウッウにぶつかり吹き飛ばす。ウッウはある程度で地面を抉りながらも踏ん張ると…
「ウッウ!こうそくいどうして接近して!!」
「くわっ!!」
「来るよマルヤクデ!どぐろをまく!!」
ウッウは鳴き声を上げながら地面を蹴り出すと、そのまま空中をジグザグに動きながらマルヤクデに接近。マルヤクデが再びポーズを取っている間に私は次の指示を出す。
「ドリルくちばしっ!!」
「マルヤクデ、かえんぐるまっ!!」
ウッウは身体をドリルのように回転させながらマルヤクデに向かって行く中、マルヤクデは再びその場で身体を回転させウッウに向かって行く。マルヤクデとウッウがぶつかり火花を散らす中、2匹の力が爆発を引き起こしその爆風に巻き込まれて2匹は少し吹き飛ばされる。
「もう一度行くよウッウ!!なみのり!!」
「マルヤクデ、むしくい!!」
ウッウは再びその場の地面を叩きつけ今度は大きな津波を巻き起こす。マルヤクデは妹紅さんの指示通りに牙を立てていたが、途中で中断。引き返そうとするがその瞬間にマルヤクデをなみのりが飲み込んだ。
「マルヤクデ!?大丈夫!?」
「ぐ、ぐおお…!!」
「耐えるか…!!」
ウッウは大きな津波を巻き起こした影響からか、魚を咥えながら私の近くに戻って来た。マルヤクデは大ダメージを負ったがさすがに1発では沈まない。私は息を呑みながら小さく息を吐くと…
「ウッウ、みずでっぽう!!」
「マルヤクデ、かえんぐるま!!」
大ダメージを負いつつ、マルヤクデは再び身体を回転させ炎を纏うとウッウが放ったみずでっぽうを最も簡単に掻き消し、そのままウッウに衝突し吹き飛ばす。ウッウは何とか踏ん張ると咥えていた魚を放出。そのままマルヤクデに当てて吹き飛ばす。
それを受けて耐えきれなくなったのか、マルヤクデはそのまま倒れ込み戦闘不能に。妹紅さんは驚きつつも少しばかり歯を食いしばると…
「忘れていたよウッウの特性…!!魚を吐き出して攻撃する事があるんだよね…!!」
「今のは助けられました…!!」
「勝負はここから…行くよウィンディ!!」
マルヤクデをボールに戻した妹紅さんは苦笑いを浮かべると、冷や汗を拭いながら2体目のポケモンであるウィンディを繰り出す。少し大きくオレンジ色のポケモンだ。
「強そう…!!でもここから…!!ウッウ、こうそくいどう!!」
「させない…ウィンディ、しんそく!!」
ウッウが動き出そうとした正にその瞬間、妹紅さんの指示を受けたウィンディの体当たりが炸裂。ウッウがそのまま地面に叩きつけられた中で妹紅さんは手を緩めない。
「ウィンディ、おにび!!」
「っ!!ウッウ、再度こうそくいどうでかわして!!」
ウッウは何とか立ち上がるとそのまま素早く動き、ウィンディが放ったおにびを回避。何とか体勢を戻すまでに至ったが妹紅さんは少し余裕そうにニヤリとした笑みを浮かべると…
「ウィンディ、再度おにび!!」
「ウッウ、おにびをみずでっぽうで…」
「ウィンディ、おにびに向かってひのこ!!」
私が驚きを見せる中で妹紅さんとウィンディによる荒技が炸裂。おにびに当たったひのこが混ざり合い大爆発を巻き起こし、みずでっぽうを放とうとしていたウッウの体勢を崩しかけると妹紅さんがつかさず動く。
「ウィンディ、しんそくのスピードで迫ってかみつく!!」
「ウッウ、ドリルくちばし!!」
ウィンディが再度しんそくのスピードで一気にウッウに迫るとそのまま身体に噛み付く。ウッウは痛がる素振りを見せつつ、ウィンディに噛みつかれながら身体を回転させるとそのままウィンディを回転させた勢いで吹き飛ばす。
ウィンディは踏ん張ると身体を震わせ少し余裕そうにしているが、ウッウはマルヤクデ戦の影響もあり少し疲労が蓄積している状態。でもウッウがやる気ならサポートするだけ…!!
「ウッウ、なみのり!!」
「今度はさせない!!ウィンディ、再びしんそく!!」
ウッウが地面を叩きつけるそのタイミングでウィンディがしんそくのスピードで接近。そのままウッウはウィンディの体当たりをまともに食らうと、吹き飛ばされる。何とか私の前で踏みとどまったが蓄積したダメージが限界に達したのか、ここで倒れ込み戦闘不能に。
「ウッウ…ッ!!…お疲れ様…いい働きだったよ…!!」
「ふう…マルヤクデを突破したトレーナーは久々だから、少し焦ったけど。何とか倒せたね」
「まだまだここからですよ…!!(ウィンディの勢いに耐え切れるのは…!!)行っておいでキュウコン!!」
ルカリオとイーブィでは若干不利となってしまう。そう考えた時に思いついたのがキュウコンという決断。同じほのおタイプだが、ウィンディの手の内は全て見た…後は特性だけ…!!
「キュウコンという事は上を取れるポケモンがいない事だね?」
「どうでしょうか…!!行くよキュウコン、でんこうせっか!!」
ウィンディが先に動く前にキュウコンにでんこうせっかを指示。地面を蹴り出したキュウコンがそのままウィンディに接近し、体当たりで吹き飛ばす。ウィンディはすぐに踏ん張ると…
「ウィンディ、かみつく!!」
「キュウコン、じんつうりきッ!!」
動き出したら向こうの方が上。ウィンディは地面を蹴り出すとジグザグに動きながらあっという間にキュウコンに接近。そのまま思い切り噛み付くが、キュウコンも負けじとじんつうりきにてウィンディを自分の身体から弾き飛ばす。
「かえんほうしゃっ!!」
「…!!」
私が次に選んだ手はかえんほうしゃ。だが妹紅さんは余裕の表情を浮かべている。まもなくしてウィンディにかえんほうしゃが当たるも、ウィンディは身体を震わせるだけで無傷だ。
「特性もらいび。かえんほうしゃは効かないよ」
「やはりそうですか…!!」
「夢特性だったらもう効果は出てる筈…だったら…ウィンディ、最後のしんそく!!」
妹紅さんはあえて威力が上がったほのお技で攻めずにしんそくを選択。迫って来たウィンディがそのままキュウコンに体当たりを喰らわすものの、キュウコンはその場から吹き飛ばされずに踏みとどまった。そして私は息を呑みながら…
「その場からは絶対に逃がさない…!!キュウコン、じんつうりき!!」
キュウコンのじんつうりきがウィンディに炸裂。念力によりウィンディの身体を浮かせるとそのままキュウコンはウィンディを地面に叩きつける。ウィンディは痛がったそんな表情を見せつつも、スッと起き上がるが…
「隙は与えない…!!キュウコン、でんこうせっか!!」
「ウィンディ、かみつく!!」
ウィンディの元に動き出したキュウコンの体当たりがウィンディに炸裂するものの、ウィンディは地面を抉りつつ踏ん張る。すると今度は思い切りウィンディがキュウコンに噛みつき、怯ませるとそのまま噛みながら投げ飛ばした。
「キュウコン!!」
「キュウ!!」
「大丈夫そうだね…よし…続いて行くよ…!!」
キュウコンの前に立ち塞がるウィンディ。余裕そうにするのを見て私は小さく息を呑んでいた…
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