灯火の星   作:命 翼

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久しぶりです。しんどいですけど投稿しますー。


ルカリオの意地と消沈する親友

「しねんのずつきッ!!」

 

「ルカリオ!よーく引きつけて…!!」

 

 バイウールーが放って来たまねっこの技により弱点を突かれるかもしれない。そんな不安が攻勢にへと転じれない中でメリーはそんな事お構いなしにバイウールーにしねんのずつきを指示。角と頭の間に念力を溜め込んだバイウールーがこちらに向かって来る。

 

 息を吐きながらその距離を測り、ルカリオの射程内に入った瞬間に…

 

「今だルカリオ!!はっけい!!」

 

 ルカリオが私の指示に頷き、身構えた姿勢を取るとそのまま拳を握りしめて一気に突き出す。バイウールーの念力と拳がぶつかり、最初はその場から動かない戦いが続いたものの、やがてルカリオが地面を抉りながら押されていき…

 

「っ!!ルカリオ半身の体勢!バイウールーを受け流して!!」

 

 ぶつかり合っている中で難しい指示だとは思ったが、ルカリオはこれをきっちりとこなしてくれ、半身の体勢からバイウールーの攻撃を左に移動する事で受け流す。バイウールーはルカリオが目の前からいなくなった事により体勢を崩しかける。

 

「逃がしちゃダメバイウールー!!まねっこ!!」

 

「(しねんのずつき以外なら!!)ルカリオ、バイウールーに向かってもう一度はっけい!!」

 

 バイウールーが体勢を立て直した瞬間にメリーはまねっこを指示。エスパー技であるしねんのずつきとかくとうタイプの技であるはっけいならしねんのずつきの方が勝るかもしれないけど、相性関係なしなら後はパワーの差…!!

 

 向かって来るバイウールーに対してルカリオは再度拳を握りしめて一気に突き出す。バイウールーの勢いに一瞬再度押されそうになるが、こちらは攻撃力が上がっている分今度は押し切りバイウールーを吹き飛ばす。

 

「(よし…!!見立てがハマってくれた…!!)」

 

「バイウールー!!」

 

 ルカリオのはっけいを受けてバイウールーはクリティカルダメージだったからか、1発でダウン。だが同じ1発でもルカリオは耐えた訳だが、やはり蓄積しているのか疲れたような仕草を見せている。このまま行くのはしんどいかもしれない…

 

「ルカリオ、お疲れ…」

 

「グウ!!」

 

 気を遣ってここで交代しようとしたがまさかのルカリオが声を上げてこれを否定。ルカリオの意思を尊重し、そのまま3体目も相手をする事に。どこかでピカチュウを繰り出して来るはず…それまで持ってくれたらいいけど…

 

 一方のメリーはバイウールーをボールに戻し、少し3体目を迷った挙句に出したのは魚のようなポケモン。

 

「メリー。そのポケモンは?」

 

「バスラオ。みずタイプのポケモンだよ。一筋縄では行かないと思って…アクアジェットッ!!」

 

「っ!!(先制技ッ!?)」

 

 一瞬ポケモンの正体を問いかける為に私が気を抜いた瞬間をメリーは逃さず、バスラオに指示を出す。バスラオはぐっと身構え一瞬にしてルカリオにぶつかる。ルカリオは何とか持ち堪えた所を見て私は反撃に転じる。

 

「ルカリオ、がんせきふうじ!!」

 

「反撃はさせない…そのままずつき!!」

 

 ルカリオが地面を思い切り叩きつけようとした瞬間、バスラオのずつきが炸裂。ルカリオの技が中断される中、このままでは相手のパターンに入れられてしまう…そう思った私はルカリオに一旦後退を指示した。

 

 ルカリオがバスラオから離れるのを見てメリーは…

 

「逃がさない!!バスラオ、ずつき!!」

 

「(一旦間を作り出すしかない!!)ルカリオ、はっけいでバスラオを押し返して!!」

 

 バスラオがこちらに向かって来る中でルカリオは身構えて一気に拳を突き出す。バスラオとルカリオの拳がぶつかり合う中、ここはバスラオをルカリオの一撃で吹き飛ばす事に成功した。

 

「っ!!やはり押されるか…!!」

 

「よし…ルカリオ、いのちのしずく!!」

 

 バスラオが着地する間に私はルカリオにいのちのしずくを指示。ルカリオが目を瞑り手を合わせると、少しだけだが身体に出来ていた傷が引いていきルカリオも一息つく。メリーは少しだけ悔しそうな表情を浮かべた後…

 

「その間を作るのも今が最後…行くよバスラオ、アクアジェット!!」

 

「ッ!!」

 

 バスラオのアクアジェットが再度炸裂し、あっという間にルカリオの腹部に頭突きが炸裂。ルカリオが苦悶の表情を浮かべる中、バスラオの身体を掴みそのまま自身から引き離すかのように投げ飛ばす。

 

「指示なしに動いた!?」

 

「私の考えを読み取ってくれたのかな…まあいいや、いくよルカリオ!がんせきふうじ!!」

 

 自らの考えで動いたルカリオに感謝をしながら私はルカリオにがんせきふうじを指示。バスラオが着地する前に地面を叩きつけ、地面に埋まっていた岩を浮かばせるとそのままバスラオに向かって蹴り飛ばして行く。

 

「バスラオ!アクアジェットでかわして!!」

 

 バスラオは岩をアクアジェットでかわしていく。そして岩がようやく落ち切ったタイミングでメリーは別の指示を出し…

 

「バスラオ、にらみつける!!」

 

「にらみつける!?」

 

 ここに来てまさかの睨みつける。全く予想していなかった指示だけに驚きはかなりあったが、驚いてばかりでは話にならない。自分の気持ちを落ち着かせると…

 

「そのままバスラオ、アクアジェット!!」

 

「(行けるか…!?)ルカリオ、はっけい!!」

 

 バスラオがアクアジェットにて一瞬にしてルカリオに迫り、腹部に再度タックルをしてくる。ルカリオはなす術もなく攻撃を受けたのだが、何とここでルカリオは踏ん張りきり事前に握りしめていた拳をバスラオに一気に突き出し、バスラオの身体に当てて吹き飛ばした。

 

「バスラオッ!!」

 

 吹き飛んだバスラオはそのまま戦闘不能に。一か八かの賭けに近かったがルカリオを信じて良かった…メリーは歯を食いしばりながらバスラオをボールに戻す。そして彼女はこれが最後と切り出しボールを出すと…

 

「行っておいでヤクデ!!」

 

「!!」

 

 最後に出てきたポケモンはピカチュウではなく、マルヤクデの進化前であるヤクデ。ヤクデを出した事に驚きはなく、びっくりしたのは最後までピカチュウを出さなかったという事。私は静かに息を呑みながら…

 

「メリー?ピカチュウは…?」

 

「………」

 

「メリー!!」

 

「うるさいっ!!ヤクデ、かえんぐるまっ!!」

 

 ピカチュウが何故最後ではないのか、というもしかしての想像をしながらヤクデが身体を火で包みながらこちらに回転しながら向かって来る。今は邪念を捨てないと、静かに一呼吸をしルカリオに指示を出す。

 

「ルカリオ!かわしてがんせきふうじ!!」

 

「グウ!!」

 

 ルカリオがサッとヤクデのかえんぐるまを回避した後にがんせきふうじをする為に再度地面に拳を叩きつける。浮かびあがって来た岩や小石をヤクデに向かって蹴り飛ばしていく。

 

「ヤクデ、かわしてひのこ!!」

 

「ルカリオ、はどうだんッ!!」

 

 ヤクデががんせきふうじをかわしながらルカリオに向かってひのこを放つ。ルカリオは岩を蹴り飛ばした際に浮かびあがっていた為、空中から波動を溜め込み一気にヤクデに向かって放出。両者の一撃がぶつかり合う中、かわし切れなかった岩がヤクデの頭に当たり…

 

「!!」

 

「ヤクデ!!」

 

 ヤクデはそれにより目を回転させて混乱。その中でルカリオの一撃がヤクデのひのこを打ち破り、そのままヤクデに当たった。巻き起こる爆煙が晴れるとそこには戦闘不能となったヤクデの姿が。メリーは下を俯きながらボールにヤクデを戻す。

 

「メリー…」

 

「私の負けね……ピカチュウは……いいや、察して。それじゃ…」

 

 意気消沈し切ったメリーが呟きかけた一言。疑問に思いつつも私は彼女の言葉、そしてその背中を見ることしか出来なかった…




見てくださりありがとうございます。
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