灯火の星   作:命 翼

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明けましておめでとう御座います。
今年初更新となります。


メリーとの激戦

 ウッウのドリルくちばしとマルヤクデのかみくだくの技がぶつかり合い、辺りに火花を散らす中両者はお互いに距離を取る。相性では私のウッウが有利なものの、実力に関しては完全に互角。ここは少しいつもとは違う戦法で攻めるしかない。

 

「ウッウ、こうそくいどうっ!」

 

「マルヤクデ、かえんぐるま!」

 

 ウッウは私の指示に対して声を張り上げるとその場の足元を蹴り出して、今まさにその場で回転し始めようとしているマルヤクデにこうそくいどうにて一気に接近。相手はまだ炎を纏っていない、ここで畳み掛けないと勝機は見えない…!

 

「ついばむ!」

 

 メリーが新しく指示を出そうとした瞬間にウッウのくちばしがマルヤクデにぶつかり、マルヤクデはその場から少し吹き飛ばされるがその吹き飛ばされ方が私の方に向かって回転してくるというもの。それを見たメリーはハッとした表情を浮かべ、マルヤクデに再度指示を出す。

 

「マルヤクデ、そのまま回転しながらかえんぐるま!」

 

「そうくるか…ウッウ、なみのり!」

 

 マルヤクデは私の前からクルッと切り返し身体に炎を纏わせ、ウッウに接近。ウッウは地面を叩きつけ再度津波を起こすとマルヤクデのかえんぐるまをまともに食らいながらも、地面を抉りながらその場に踏みとどまる。そしてウッウとマルヤクデ両者が水に叩きつけられた。

 

「ウッウ!」

 

 巨大な水飛沫に一瞬目を瞑った私が再度目を開けるとそこには戦闘不能となって仰向けで倒れているマルヤクデとウッウの姿。どちらにせよなみのりが相打ちの決め手となったようだ。私とメリー、一息吐いた後にお互いのポケモンをモンスターボールに戻すと…

 

「やっぱり蓮子は強いね。一体一体がかなり粘りがあるから大変だよ」

 

「メリーの方こそ。ポケモンにかなりの粘りがあるよ」

 

「ありがと。だからこそこの子で有利に持っていく!」

 

 メリーが鋭い眼差しでそう呟き、次に繰り出したのは鋼の鎧を身につけたようなそんな身体をしており赤い目をしている鳥ポケモン。大きく砂埃を撒き散らしながら翼を羽ばたかせ、空中にて戦闘態勢を取る。不利に持ち込まれたくない状況。

 

 私はボールを構え繰り出したのはルカリオ。ルカリオが出た瞬間にメリーが息を呑み…

 

「ルカリオか…このアーマガアは同じはがねタイプ。前回のような連勝では終わらせない」

 

「はがねタイプ…だったらルカリオでも戦える…いくよ。ルカリオ、バレットパンチ!」

 

「アーマガア、いやなおと!」

 

 その場の足元を一気に蹴り出し、高速で空中にいるアーマガアに向かって飛んで拳をぶつけようとしたルカリオ。だがアーマガアが発した古びた機械のような音を前にしてルカリオは怯んでしまい、攻撃を中断。メリーはそこにつけ込む。

 

「このくらいでやられてはアーマガアは倒せないよ!はがねのつばさっ!」

 

「っ!ルカリオ、はっけい!」

 

 アーマガアが羽を鞭のようにしならせてルカリオに攻撃してくる中、ルカリオは拳を突き出して応戦。翼と拳、お互いに火花を散らしあっての衝突となったがルカリオが先程の音を気にしての影響か、軽く怯んだ瞬間にアーマガアが一気に押し切りルカリオを吹き飛ばす。

 

「ルカリオ!」

 

「いやなおとの影響だね…まだまだ行くよ!アーマガア、ドリルくちばし!」

 

「はどうだんっ!」

 

 ルカリオは吹き飛びながら地面に手の平を触れて立ち直すと、ドリルのように回転して迫ってくるアーマガアに対して片手に溜め込んだ波動を一気に放出。弾となった波動はアーマガアに衝突し大爆発を巻き起こし、近くの湖の水面を大きく揺らす。

 

「ルカリオ、バレットパンチ!」

 

 爆煙が辺りに充満する中で私はルカリオを信じ、攻勢に出る。私の言葉に深々と頷いたルカリオは足元を蹴り出すと、爆煙の中を心の目で掻き分けてアーマガアに接近。アーマガアは迫るルカリオに気づいていない、ルカリオはそのアーマガアの背後を取り連続パンチを叩き込む。

 

 アーマガアはパンチを食らった瞬間に翼を大きく羽ばたかせて爆煙を振り払うと…

 

「そこにいたのね!アーマガア、はがねのつばさ!」

 

「今度は影響はない筈…ルカリオ、はっけい!」

 

 アーマガアの鞭のようにしならせて来た翼とルカリオの拳が再度衝突。お互いにはがねタイプという事もあり、そのぶつかり合いに火花が散る中でこの対決はルカリオが押し切る形となったがダメージを与えるまでには至らず。お互いに距離を取るほぼ相打ちという形となった。

 

「ルカリオ、がんせきふうじ!」

 

「アーマガア、はがねのつばさ!」

 

 少ししゃがんだような状態からルカリオは地面を叩き割ると、そこから出てきた岩や石をアーマガアに投げつける。アーマガアははがねのつばさにて岩や石を粉砕。だが目眩しには最高の砂埃がアーマガアの視界を覆い尽くし、その隙に私は動く。

 

「ルカリオ、そのままはどうだん!」

 

「アーマガア、ドリルくちばし!」

 

 ルカリオはその場で波動を溜め、片手から一気に放出。一方のアーマガアもその場でドリルのように回転して砂埃を払って行くと、そのまま一直線にルカリオに向かって突進。だがその道中にてルカリオのはどうだんにぶつかり、大きな爆煙を巻き起こす。

 

 爆煙が晴れるとそこにいたアーマガアが空中から地面に落下。あっという間にはがねタイプの互角の戦いはルカリオが制した形となった。

 

「やっぱり強い…あの時のイメージ、しっかり頭に入ってるよルカリオ」

 

「メリー…」

 

「蓮子。その子は天才だよ、でもその子を倒さないと私はまたレベルアップ出来ない!」

 

 気合いの篭った目と共に覚悟を再度決め直したかのように呟いたその言葉。メリーが次に繰り出したのはバイウールー。前回までならこれがラスト。メリーにとっては迷っている自分にさらに実力で追い討ちをかけたルカリオ。故意ではなかったとは意識はかなりしているように見える。

 

「行くよ蓮子、その子をまず倒す!バイウールー、しねんのずつき!」

 

「ルカリオ、はっけい!」

 

 バイウールーは頭に念を溜め込み、足元を強く蹴り出すと一気にルカリオに接近していく。対するルカリオも万全の構えから拳を突き出す中、バイウールーの念に押し切られる形でルカリオはずつきをまともに喰らい、吹き飛ばされた。

 

「ルカリオ!っ…はどうだん!」

 

「まねっこ!」

 

「!?」

 

 両手を地面につけ地面を抉りながら体勢を立て直すとルカリオは片手に波動を溜め込み、再度一気に投げつけるようにして放出。しかしバイウールーはかわすことせずにまともに食らうと、まねっこの技にてはどうだんをお返しに放って来た。

 

 これに対応出来なかったルカリオと私。ルカリオにはどうだんが衝突する形となり、ルカリオは少し吹き飛んだ後仰向けで地面に叩きつけられ戦闘不能となった。

 

「驚いたよ…まさかそんな戦法をとってくるなんて」

 

「賭けだよ、私にとって。でもルカリオはこんな手を使わないと倒せない。次はキュウコンでしょ?その子も因縁があるんだから」

 

 メリーに諭されるかのように私は戦闘不能となったルカリオをボールの中に戻すと次に繰り出したのはキュウコン。キュウコンを見た瞬間、メリーは一息吐く。そして真剣な眼差しでこちらを見つめると…

 

「この対面、覚えてる?当時はロコンとウールーだった」

 

「紅魔館前でしょ?」

 

「うん。ウールーは手も足も出ずにロコンに敗北した。そこで何か歯車が狂ったような気がするの。だから今度は負けない、今度はそのキュウコンを倒す!」

 

 メリーの闘志に火をつけたキュウコンとルカリオ。私はそのメリーから感じる覚悟に押されながらも私自身も覚悟を決め直した…




本年もよろしくお願いします。
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