なんとか書けましたので投稿します
メリーとの激しいポケモンバトルに見事勝利した私。戦闘不能となったポケモン達を回復させながら、歩いていると見つけたのは太陽の畑と書かれた看板とその地面には何かの弾丸が外れたかのような抉れた跡。その太陽の畑と書かれた看板前で足を止め私は周りを見渡す。
「幻想郷にも向日葵はあるんだ…」
視界に入ったのは高く生えている向日葵畑。人を簡単に隠してしまいそうなぐらい長く、根元がしっかりしているのか見ている限りだとまるで倒れる気配がない。人の畑であるのは確かだが、看板にはここを進めとばかりに矢印が書かれている。ここが正規ルートなのだろう。
「お邪魔します…」
軽く看板に向かって一礼し、向日葵畑に足を踏み入れて行く。現代の畑でもこんなにしっかりと生えている向日葵は見たことない。余程手入れしているんだろうな…と思いつつ、足を進めていくとどこからか声が聞こえて来た。
「…?」
私は足を止め周りを見渡す。だが周りには何もいなく、向日葵の側に隠れている様子もない。だが聞こえてくる何かの声。人ならすぐ分かるはず、足元に目線を向けるとそこにいたのは真っ白の身体に白い殻のような物を身につけたポケモンの姿が。
真っ白なポケモンは鳴き声を上げながらこちらをじっと見つめている。
「ハミ!」
「君…小さいね、私全く気づかなかったよ」
ここにいるであろうジムリーダーのポケモンなのだろうか。鳴き声を上げた真っ白なポケモンは私に背を向けると、ゆっくりととある方向に向かって動き始めた。カタツムリのような動きでどこかに向かっている様子だが、あまりにスピードが遅く見ているだけで眠ってしまいそうだ。
「この子この先に向かおうとしているのかな…」
真っ白なポケモンが向かおうとした方角に視線を向ける。止めていた足を再び前に踏み出そうとしたその時、今度は大量に咲いている向日葵の方から物音が聞こえ、私は今度はそちらの方に目を向ける。すると私の近くにやって来たのは日傘を持った女性。
「見知らぬ声が聞こえて来たから何だと思えば…ジムチャレンジャーがやって来ていたのね」
広げていた日傘を閉じ、ゆっくりと私の方に歩み寄ると数秒黙ってこちらの方をじっと見つめ、ふぅ…と言う一息と共に女性はゆっくりと口を開く。
「君の前に現れたポケモン…その子は私が保護しているポケモンなの」
「保護…?アナタのポケモンじゃないんですか?」
「そ。どこかしらか迷い込んだのを保護しただけ。さて、ちょっとついて来て下さる?ジムチャレンジャーさん」
私がジムチャレンジャーという事を理解しながら、女性は真っ白のポケモンが向かった方角にへと歩き始めると、途中で進んでいた真っ白のポケモンを抱き抱える。私はよく分からないままその背後を歩き始める。どこに向かおうとしているのだろうか…
「あの…アナタは…?」
「ああ…名前ね。風見幽香、この向日葵畑を管理している者よ。同時にジムリーダー…この肩書きをしているからジムチャレンジャーさんとは戦わないと行けないけど」
今私の前を歩いている女性はなんと5人目のジムリーダー。ここを進めという看板があるぐらいだからいるもんだとは思っていたが、こうも早く会う事が出来るなんて…
そしてジムリーダーである幽香さんは戦わないと行けないと呟いた上で、ここでポケモンバトルをすれば向日葵がめちゃくちゃになってしまうと若干横目ながらもこちらを睨んだような目つきでそう呟いた。その威圧感と来たら寒気を覚えてしまう程、思わず息を呑んでしまった。
「ここならいいかしら。悪いわね、少し移動してもらって」
「いえ、大丈夫です」
あんな目を見せられたら少し疑問を抱いていたとしても頷くしかない。ようやく笑みを見せてくれた幽香さんに連れられてやって来たのは、向日葵畑から離れた少し開けた場所。そこで抱き抱えていた真っ白のポケモンを下ろすと…
「この子ユキハミというの。普段は寒い場所に住んでるって話だけどどうしてここにいるのかしらね」
「寒い時に迷い込んだんじゃなくて?」
「残念ながら寒いとは真逆の暖かい時期に迷い込んだの。さて…話はここまでにしましょうか、君はジムバッジが欲しいのよね?」
ユキハミというポケモンについての話をしていると幽香さんは再度一息吐き、チラッとこちらを見つめる。私は若干緊張しながらも頷くと幽香さんはだよね…と呟きつつ、ユキハミを下ろす際しゃがんでいた姿勢を元に戻し、ポケットの中からモンスターボールを取り出す。
「知っているとは思うけど…ここはダイマックス出来る所じゃないわ、己の力が試される場所」
「慧音さんから良く聞きました、理解はしているつもりです」
「そ…なら始めましょう。ジムチャレンジャーさん名前は?」
「宇佐見蓮子です」
幽香さんは私の名前を聴きながら何回か頷くと、小さく分かったと口にする。若干睨んだような目つきで再度こちらを見つめ直す中、幽香さんはボールを投げてポケモンを繰り出す。出てきたポケモンは頭に花を付けたポケモン。そして私もポケモンを繰り出す。
出したのはさっきのメリーとの戦いで唯一生き残ったキュウコン。一番疲労が少ない為、キュウコンの選択となった。
「さてアナタの実力見せてもらうわよ蓮子。キレイハナ、ムーンフォース」
「キュウコン、かえんほうしゃ!」
キレイハナというポケモンから発せられた光が一つの巨大な玉としてキュウコンに向かってくる。そんな中キュウコンは口から火炎を吐く。両者の一撃が衝突し、相打ち。大爆発を巻き起こすがとりあえず攻めるしかない。
「キュウコン、やきつくす!」
キュウコンの口から再び火炎が放出。火の玉が巻き起こった爆煙に穴を開けていき、キュウコンと同じく視界を見失っていたキレイハナに火の玉が衝突。キレイハナに炎が一気に燃え広がって行くが…
「はなふぶき」
自身を回転させる事で燃えていた炎を完全に振り払い、そのはなふぶきによる風の刃がキュウコンに命中した。炎を振り払うだけに見えたが立派な攻撃技。それに驚いていた私だが、幽香さんはそんな私に油断すら与えてくれなく…
「マジカルリーフ」
「っ!!かえんほうしゃ!!」
キレイハナから紫色をした葉が放たれ、キュウコンの火炎が放たれる前にキュウコンの身体を命中。キュウコンは一瞬怯みはしたものの、気を取り出し火炎を吐いて行く。すると幽香さんは再度…
「はなふぶき」
「この状況で…!?」
私が驚いている間にキレイハナは自分の身体を回転し始め、自分に完全に命中している火炎を振り払って行く。キュウコンは当たるまで火炎を吐こうとしたが、途中はなふぶきの風の刃が飛んできて、キュウコンに命中した為溜まらず中断。
何に驚いているのかというとキュウコンのかえんほうしゃを全て振り払った事。そしてその風の刃が再びキュウコンに命中した事。それに驚きを隠せずにいた。
「っ!!じんつうりき!」
「マジカルリーフ」
焦っているのだろうか私は。顔から止まらない冷や汗を拭いつつ、キュウコンにじんつうりきを指示。だがこのじんつうりきが功を奏し、キレイハナが放って来たマジカルリーフを止める形となった。これにはさすがの幽香さんも少し驚いたような様子ではあったが…
「攻めるなら今しかない…!キュウコン、かえんほうしゃ!」
「はなふぶき」
キュウコンのかえんほうしゃとキレイハナの回転が再度ぶつかり合おうとしたが、今度はキュウコンの火炎が勝ち、爆煙を巻き起こす。その爆煙が晴れると戦闘不能となっているキレイハナの姿。辛くもだが最初のポケモンを突破した形となった。
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