「まずは先手を!ドロンチ、りゅうのはどう!」
「ヤミラミ、みきり!」
ウッウとシャンデラが対した第一ラウンドから私とメディスンさん、両者が繰り出した2体目ドロンチとヤミラミが対する第二ラウンドに突入。先に指示の声を上げた私の言葉にドロンチは従い、口から波動を放って行くがヤミラミは自身の前にバリアを貼り込み波動を完全に防ぎ切ると…
「かげうち!」
「ドロンチ、ダメおし!」
ヤミラミは地面に影となって潜り込むとそのまま目にも止まらぬ速さでドロンチの最後にへと回り込むと、そこで影から飛び出し平手打ちを振り向いたドロンチに喰らわせる。ヤミラミの攻撃で少し怯んだドロンチだがすぐにヤミラミの方を見つめると、尻尾でヤミラミを叩きお返し。
近くにいる分攻撃は通りやすい。ここで叩きかけにかかる。
「りゅうのはどう!」
「ナイトヘッド!」
近くでドロンチのりゅうのはどうとヤミラミの目から出たビームがぶつかり合い、相打ちとなり爆煙を巻き起こす。その爆煙はトレーナー、ポケモン共に前方が見えない感じだが両者のポケモン共その場から動いていない筈…!
「もう一回りゅうのはどう!」
爆煙を晴らす為にもう一度りゅうのはどうを指示。ドロンチから放たれた波動が一直線に爆煙に穴を開け、ヤミラミの居場所までに向かって行くがヤミラミがいた場所にその姿はない。私がそれを見て驚いているとドロンチの背後に出てきた影を見て…
「ドロンチ、後ろ!」
「気づいてももう遅い!ヤミラミ、はたきおとす!」
ドロンチが影の方に振り向いたその時。既に影の中から飛び出して来たヤミラミの拳がドロンチに炸裂。そのままドロンチは殴られた勢いのまま地面にへと叩き付けられる。
「ドロンチ!」
「トドメ!ナイトヘッド!」
少し巻き上がった砂埃からか地面に叩きつけられたドロンチの姿が見えないが、メディスンさんはトドメとばかりにヤミラミにナイトヘッドの指示を出す。歯を食いしばりながらドロンチがやられる事を覚悟したその時。ゼロというべき距離からドロンチはナイトヘッドを自力で回避。
これには私とメディスンさん2人共驚いた中でドロンチは私を背にして声を張り上げるとその体が突如として光り始める。
「嘘!?このタイミングで!?」
光り始めたドロンチはそのまま身体も大きくなり、さらに近くにいたドラメシヤが2体に増える。光が完全に消えたその時、地響きが起こる程の咆哮を上げながらヤミラミの方を睨み付ける。
「…ドラパルト…!」
霊矢が口にしていたドラメシヤ、ドロンチが迎える最終進化。メディスンさんがこの状況で思わず苦笑いを浮かべる中で私は息を呑む。ドラパルトはゆっくりとこちらを見て一回頷くと思わずその行動に勇気づけられ…
「反撃と行くよドラパルト!りゅうのはどう!」
「ヤミラミ、みきり!」
ドラパルトが放った波動が再びヤミラミが作ったバリアにより完全に防がれるが、問題はこの後。バリアをヤミラミが無くしたその後に私は狙いを定める。
「ドラゴンアロー!」
「グオオ!」
「来るんだったら…!ヤミラミはたきおとす!」
自身の耳付近に待機していたドラメシヤ2体をドラパルトは放出。向かって来たドラメシヤの一体目をヤミラミは思い切り叩いて弾いたものの、二体目を防ぐ事は出来ずにそのまま直撃。吹き飛びはしなかったが腹部に直撃しヤミラミは怯みを見せる。
「りゅうのはどう!」
怯んでいるその隙を見逃す筈もなく私はドラパルトにりゅうのはどうを指示。放たれた波動がフラフラしながらもようやく立ち上がったヤミラミに直撃。爆煙が辺りを覆う中煙が晴れるとそこには戦闘不能となっているヤミラミの姿が。
トドメを刺されようかという展開からのまさかの逆転劇。まだ完全に勝ってはいないものの、心がかなり昂った。
「進化して勝ったからって連勝はさせない!行くよギルガルド!」
倒れたヤミラミをシャンデラ同様にモンスターボールの中に戻すと次に姿を見せたのは盾のような物が身体となっているポケモン。ギルガルドと言うらしい。声を上げながら気合い十分にメディスンさんの前に出たギルガルドに対してこちらは変わらずドラパルト。
「行くよドラパルト!ドラゴンアロー!」
「キングシールド!」
ドラパルトが打ち込んだ二体のドラメシヤに対してギルガルドは防御の構え。二体のドラメシヤがギルガルドに思い切りぶつかって行くがギルガルドが張っていたバリアに防がれて弾き飛ばされる。ドラメシヤ達がそのままドラパルトの元に戻った瞬間、メディスンさんが攻勢に出る。
「アイアンヘッド!」
「たたりめ!」
盾を突き出したようなフォルムからその盾を片手にしながらこちらに突っ込んでくる。ドラパルトが目を光らせ念力をぶつけて行く中、ギルガルドは怯みつつもドラパルトの元へ行き思い切り身体をぶつける。息を呑むのも束の間、ドラパルトは吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。
ヤミラミとの戦いで元々疲弊していた状態だ、私は戦闘不能を覚悟したがドラパルトはゆっくりながらもまだ立ち上がる。
「まだ戦闘不能にならないの!?いいわ!全力で倒す!つじぎり!」
「ダメおし!」
ここでの技指示は一種の賭けのような物だった。ギルガルドが盾を手に持ちながらこちらに突っ込んできたのを見てドラパルトも対抗するかのように突っ込んでいく。
スピードはこちらの方が上。ギルガルドの攻撃よりも先にドラパルトの尾での攻撃がギルガルドに炸裂。だが倒し切るまでにも至らずギルガルドからの反撃を受けて再び吹き飛ばされると、今度は立ち上がれずに戦闘不能に。
「っ…!ドラパルト…!ナイスファイト…後は任せて」
ヤミラミを倒した上ギルガルドにもダメージを入れた十分過ぎる活躍だ。ドラパルトに向かって笑みを浮かべるとモンスターボールに戻し、ウッウ、ドラパルトと来て3体目は自分の中でもう決めていた。
「行くよイーブィ!」
幽香さんとの戦いで出番がなかったイーブィ。ノーマルタイプとゴーストタイプ。これだけ聞くとイーブィが不利に感じるがアイアンヘッドを覚えている事を考えると恐らくはがねタイプが入っている。それならイーブィでもやりようはある。
「イーブィとはね…みくびられた物ね!ギルガルド、つばめがえし!」
「あんまり舐めていると痛い目見ますよ!イーブィ、めらめらバーン!」
向かってこようとするギルガルドに対してイーブィは毛を逆立てながらもギルガルドからの斬るような攻撃をなんとか吹き飛ばされずに踏ん張る。そして身体中を燃やしながら一気にギルガルドに向かって放出。攻撃したてで距離は詰め寄られたままで回避出来ずに直撃。
巨大な爆煙が巻き上がる中爆煙が晴れていくと身体を震わせているイーブィとその前方で戦闘不能となっているギルガルドの姿が。
「まさか…!?一撃…!?」
「この子だけが覚えるめらめらバーンはほのおタイプの技です。いくらこの子であろうとも打点があればやりようはあります」
「意外性って所ね。びっくりしたわ。でもびっくりするのもここまで!ここから巻き返すよポットデス!」
ギルガルドがボールの中にへと戻され、次にメディスンさんの前に姿を現したのはポットの中に何かが入ったポケモン。顔を出しているがあの紫の胴体が本体なのだろうか。
「行けるよねイーブィ」
「ブイ!」
メディスンさん4体目のポットデスと私の3体目であるイーブィ。イーブィも気を引き締めながらポットデスの方を見つめる。夜が迫る中バトルは最終盤を迎える…
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