「一撃で仕留めにかかるよ!モルペコ、オーラぐるま!」
「ユキハミ!こごえるかぜで地面を凍らさせて!」
その場の地面を何回も蹴り付け、光の円を作り出すとその円を回転させながらユキハミに突撃。突撃してきたモルペコに対してユキハミは風で地面を凍らせて行く。結果的にはこれがハマりモルペコはツルツルになった地面に対応出来ずにその場で転ぶ。
この結果に驚いた魔美。一か八かの方法が上手く行った私は攻勢に出る。
「むしのていこう!」
「ハミ!」
「モルペコ、スパーク!」
ユキハミから放たれた光が一直線にモルペコに向かって行くがモルペコは身体に電気を纏わせて光をかき消して行く。電気熱を帯びた地面の氷はあっという間に溶けていき、モルペコが身体の電気を解いたその姿はまんぷくもようの可愛げのある姿からはらぺこもように変化し…
「かみくだく!」
「ようせいのかぜ!」
モルペコは地面を蹴り出すとそのままジャンプし、ユキハミ周りに一切着地する事なくユキハミ本体にへと口を開ける。ユキハミは身体を震わせて風を巻き起こすが、ジャンプの勢いを弱めただけで止めるに至らず。
ユキハミにモルペコは思い切り噛みつき、左右に振り回した後に私の後方にへとユキハミを投げ飛ばす。
「ユキハミ!」
鉄網に叩きつけられたユキハミに近寄った私。ユキハミはモルペコからの一撃を耐え切る事が出来ずに戦闘不能に。魔美が宣言していた一撃での突破。こうなる事を覚悟していただけに私は悔しさを押し殺してユキハミをボールの中にへと戻す。
「まずは一体ね。どんどん突破してあげるから」
「あの時の決着を付ける…行くよルカリオ!」
「出たわねルカリオ。今度は倒すから!」
ユキハミを突破し調子良く笑みを浮かべていた魔美。私は一息吐くと2体目に繰り出したのはユキハミの練習に付き合っていたルカリオ。魔美にとっては最後に見ていただけにその言葉にも強さが混じる。静かに身構えるルカリオに対しモルペコも唸り声を上げ…
「行くよモルペコ!オーラぐるま!」
「はどうだん!」
地面を何回も蹴り出し再び光の円を纏ったモルペコがそのまま突撃してくる。ルカリオも身構えて両手から波動を纏いモルペコに対して投げつける。ルカリオの波動とモルペコのオーラが火花を散らしながらぶつかり合ったが相打ちとなり爆発。
爆煙を巻き起こし前方が見えなくなったが…
「ルカリオ、はっけい!」
ルカリオは相手の波動を確かめる事が出来るポケモン。その能力を信じルカリオに指示を出す。ルカリオは頷くと爆煙の中に突っ込んでいき周りを見渡しているモルペコに正確に接近。少ししゃがんだような姿勢から手の平をモルペコにぶつけ、モルペコを吹き飛ばす。
「スパーク!」
「はどうだん!」
身体に電気を纏わせながら突撃してくるモルペコに対して爆煙の中でルカリオは悠然と波動を溜め込み、爆煙を掻き分けて来ているモルペコに波動を投げつける。電気が一瞬波動を押し返しかけたが完全に押し返せずモルペコに直撃。小さな爆煙がさらに巻き起こり、その爆煙が晴れた所にいたモルペコは仰向けで倒れて戦闘不能に。
「モルペコ!…さすがに強いね…!」
「勝負はまだまだ始まったばかりだよ。褒めるのは早いんじゃない?」
「言ってくれる…」
魔美は私からの言葉にニヤリとした笑みを浮かべるとモルペコをボールの中にへと戻す。そして小さく一息吐いて繰り出したのは青いタコのような足を数本生やしたポケモン。
「タタッコが進化したの…?」
「そうだよ。ルカリオと同じかくとうタイプのオトスパス。さーて…押し返しにかかるから!」
「気を引き締めて行くよルカリオ!」
オトスパスというポケモンは鋭い眼差しをルカリオに向けつつ、身構える。魔美は気合いを入れ直したかのように一息吐くと力強い一言を発する。負けてられないのは私とて同じ。小さく一息を吐くとルカリオに語りかけた。
「じごくぐるま!」
「はどうだん!」
地面を蹴り出して向かって来たオトスパスはルカリオが溜め込んだ波動をあっさりと掻き消すとそのままルカリオの身体を掴みそのままジャンプ。そして自分ごと思い切り地面に衝突させる。
「ルカリオ!」
「たこがため!」
(身動きを封じられる訳には…!)
「バレットパンチ!」
オトスパスが自分の体を思い切り広げた地点で拘束する技だという事を察した私はユキハミの時と同様賭けに出る。ルカリオが起き上がるのが先か、オトスパスが拘束してくるのが先か。ゆっくり体を起こすルカリオに迫るオトスパス。オトスパスが今まさに拘束しようとしたその時。
ルカリオがその場から咄嗟に離れて回避。そして体勢が少し前屈みになっているオトスパスに地面を蹴り出して向かって行くと数十発の拳を叩き込みオトスパスを微々たる距離ながらも吹き飛ばす。
「一気にトドメ刺すよ!ばかぢから!」
(攻めるしかない!)
「はどうだん!」
後手後手の戦い方はこちらが消耗するだけと判断した私は攻勢に出る。血管が浮き出るくらいに力を溜め込んだオトスパスはそのままルカリオに向かってくると、ルカリオは波動を放出して対抗。オトスパスに直撃はしたものの勢いを止めるには至らず、渾身のラリアットをルカリオはまともに受け地面に叩きつけられる。
「ルカリオ!」
巻き上がった少しの砂埃が晴れるとそこにいたルカリオは戦闘不能の状態。ルカリオでも太刀打ち出来ない力に私は思わず息を呑んだ。早くも3体目を出す羽目になった訳だが出来る限り攻勢に出るしかない…!
「行くよキュウコン!」
私の3体目はキュウコン。ロコンの状態を見ていた魔美は少し驚いたような表情から「進化したんだ…」と思わず声を漏らす。それに対して私が力強く頷くと…
「三体目を引きずり出す!キュウコン、じんつうりき!」
「ちょっとやそっとの念力なんて!オトスパス!きしかいせい!」
地面を思い切り蹴り出しこちらに向かって来るオトスパスに対しキュウコンは目を光らせると念力によってオトスパスの動きを封じ込め、そのまま宙に浮かせて一気に地面に叩きつける。これが余程当たりどころが悪かったのか、予想外の一撃koという形になった。
「い、一撃!?あんなに元気だったのに…!?」
(じごくぐるま…さっき自分ごと叩きつけていたからか…助かった)
「ほのおタイプか…だったら!行くよウオチルドン!」
じごくぐるまの反動がいい方向に働いてくれた事に感謝しながら私は一息吐くと魔美は若干納得行かないような様子からオトスパスをボールの中に戻すと、キュウコンがほのおタイプである事を察した上で三体目であるウオチルドンを出してきた。
「…?どこかウオノラゴンに似てるような…」
「よく分かったね。同じ化石ポケモンよ、ウオノラゴンとウオチルドンは」
「教えてくれてありがとう。モヤモヤが消えたよ」
「じゃあ続きと行きましょ」
ウオノラゴンとウオチルドンが似ている事に若干モヤモヤしていた私ではあったが魔美からの言葉を聞き納得。そのまま私と魔美2人共気合いを入れ直して表情もぐっと引き締める。
「行くよキュウコン!かえんほうしゃ!」
「ウオチルドン、フリーズドライ!」
キュウコンが口から火炎を吐きウオチルドンは自分の周りを凍らせて行くが氷は炎には弱いもの。あっさりと氷は溶けて行くがその溶けた氷が水となりなんと火炎を鎮火してしまった。
「っ!?嘘…!?」
「簡単に当てられると思わないでね?さぁて!今度はこちらがやり返すんだから!」
上手く行ったからか魔美は勝ち誇ったかのような笑みを浮かべ私を見つめる。それを見た私は更に気を引き締めていた…
見てくださりありがとうございますー。
今後ともこのペースで更新するのでよろしくお願いします。