灯火の星   作:命 翼

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お久しぶりです〜。まあ予定通りなんですけど。
やって行きますねぇ。


ついに訪れる決戦の時

 村人達に送り出され再度ガスマスクを装着しながら魔法の森にへと向かい始めた私。ひとまずアリスさんのスタジアムに差し掛かり、その先にあるという魔理沙さんのスタジアムを見据える形となったが…

 

「凄い大歓声…」

 

 魔美、そしてメリーとどちらかがまだ戦っているんだとそう感じる程に外からも大歓声が響き渡ってくる。錯覚ではあるが地面が揺れているようにも感じるその大歓声を耳にしながら、森の中から軽く突き出ているスタジアムを目指して再び歩き始める。

 

 さっきは通らなかった所。少し迷いやすいのかなぁとも感じていたがジムチャレンジ用に道を作っているのか、矢印の書かれた看板と共に明らかに切り開いたと思われる自然の通路。

 

「…ふぅ…」

 

 伐採された後の木をチラッと視界に入りながら枯れ葉を踏みしめつつ、その通路を歩いていく。この先にきっとスタジアムがあるのだろう。軽く深呼吸をした私は瘴気が広がりあまり見えない前方にゆっくりと足を進めていく。すると瘴気が一気に晴れ、スタジアムが眼前に見えてきた。

 

「アリスさんの所と一緒で結界のような物が貼られているのかな…」

 

 眼前に広がるスタジアムを見つめるとゆっくりとその扉にへと踏み入って行く。自動ドアから中に入ったはいいものの、足元、いや視界に大量の物が置かれており何かの嫌がらせかというくらいに物が置いている。いやこれは本か?よく見るとタイトルが書いてあるが…

 

「随分ホコリまみれ…これを掻き分ける事がジムミッションなの?」

 

 よく見るといつもは何人かファンがいる筈なのだが、このスタジアムの受付付近には不在。いやぁ…という言葉を私は口にしつつ、この本の足元をゆっくりと歩き始めたその時だった。後ろから聞こえてくる足音にふと振り返ると…

 

「あ、すいません!ジムチャレンジャーの方ですよね!?」

 

「え?あ、はい。受付は…」

 

「申し訳ございません…ここはリーダー魔理沙のプライベートスペースになっていまして…!普段は閉めているのですが…」

 

「ぷ、プライベートスペース…」

 

 通りで汚い訳だ…やって来たジムのスタッフの方に教えてもらう形でひとまず私はそのスタッフさんに案内されてもう一つの入り口にへと足を運ぶ。真正面がプライベートスペースだと分からないですよね、と苦笑いで口にされつつ頷くしかない私。その正面から丁度裏側。

 

 しっかりとジムロゴも書かれている入り口に踏み入るとそこには何人かの客と待ち構えていた魔理沙さんの姿が。

 

「リーダー!またプライベートスペース開けっぱなしにしてたでしょ!?勘違い者がまた出ましたよ!」

 

「あれ?また?はっはっは!すまんすまん」

 

 スタッフさんに怒られている魔理沙さんの元に私は近付くと苦笑いの表情から一変し軽く真剣な表情で私の方にへと振り返る。

 

「さてジムチャレンジャー。お前が今年のジムチャレンジでは私に対する初の挑戦者になる訳だが…」

 

「初の挑戦者だからわざわざ出迎えを?」

 

「まあそれもある。初で良かったな…という事で私のジムなんだがジムミッションはない」

 

「え?ないってどういう…!?」

 

「私のジムミッションはジムチャレンジを突破する勇気があるかどうか…つまり気持ちだな。私はバトルコートで待ってる。諦めるか挑むか、気持ちが固まり次第受付に知らせろ。いいな?」

 

 魔理沙さんは私に告げるだけ告げるとその場を後にして行く。スタッフさんがため息を吐く中、私の方にへと振り返ると挑みますよね?と問いかけてくる。私はそれを聞いて笑顔で頷くと…

 

「リーダーに挑んで意気消沈して帰るチャレンジャーも多いんです。だから敢えて厳しく言ったんだと思います」

 

「そうなんですか…」

 

「頑張ってくださいね。受付の方には私から言っておきますから」

 

 スタッフさんにありがとうございますと一言告げると私は何人かのファンが見つめてくる中で更衣室にへと足を運ぶ。魔理沙さんはジムミッションに挙げたのは自分に向かってくる気持ち。それだけ厳しい戦いが来るという事なんだろう。淡々と着替えを済ませる中で私は一息吐くと…

 

「厳しい戦いが待ってるんだろうな…」

 

 自らに言い聞かせるようにそう呟くと小さくよしと呟いて着替えをしっかり終わらせて更衣室を出る。もう一回小さく一息を吐き、受付の人の近くにへと足を運ぶと…

 

「宇佐見蓮子さんですね。リーダーがバトルコートにて待っています。この先をお進みください」

 

 受付の方が道を開け、私はその先にへと進んでいく。受付先の扉が開くとすぐに耳に入って来た大歓声。いつから待っていたんだろうかという風に感じるその声に若干緊張しつつも、一歩ずつ進んでいくとすぐにバトルコートに繋がる通路に出る。

 

 大歓声を耳にしながら通路からバトルコートに出るとそこには出てきた私を見つめながら笑みを浮かべる魔理沙さんの姿。私はそんな魔理沙さんに近付くと…

 

「来たみたいだな。だったらもう覚悟は問わねえ。お前の実力は私自身で確かめる。いいな?」

 

「…はい!」

 

「よっしゃ。じゃあ始めようぜ」

 

 魔理沙さんは軽く言いたい事だけ告げると私から離れていき、距離を取ってモンスターボールを構える。一方の私も距離を取り、一息吐きながらモンスターボールを構える。今、開始のゴングが力強くスタジアムに響き渡り…

 

「行くぜジュラルドン!」

 

「キュウコンお願い!」

 

 魔理沙さんの初手は鋼の鎧を身につけたジュラルドンというポケモン。こちらはキュウコン。両者の鳴き声が響き渡り大歓声が響き渡る中で指示を出そうとした私に対して魔理沙さんはニヤリと笑みを浮かべると…

 

「ここまで来たなら容赦はしねぇ!私のポケモンでお前を吹き飛ばす!」

 

「っ!?」

 

 魔理沙さんのジュラルドンがボールの中に戻って行く。まさかとは思ったがそのまさかだった。魔理沙さんのダイマックスバンドから光が出てきたと思いきやジュラルドンが入っていたボールがキョダイ化。魔理沙さんが後ろに投げると中からダイマックスをしたジュラルドンが現れる。

 

「初手ダイマックス!?」

 

「いいやキョダイマックスだ。さあ勢い入れて行くぜ!ジュラルドン、ダイアタック!」

 

(最悪でも3発…!後に繋げる気持ちで行かなきゃ…!)

 

「キュウコン、おにび!」

 

 キュウコンの地面から巨大なヒビが出来、キュウコンに向かって光が突き出てくる中でキュウコンは歯を食いしばりながらも火の玉をジュラルドンに当て、やけどを負わせる。

 

「随分考えた戦法をとってくるんだな。だがパワーで蹴散らしてやるぜ!ジュラルドン、ダイドラグーン!」

 

「かえんほうしゃ!」

 

 キュウコンの口から火炎が吐かれ、ジュラルドンにしっかりと命中して行く中でジュラルドンが発したオーラがキュウコンに命中。竜巻のようになったそのオーラは空中にキュウコンを巻き上げた後、地面に叩き落とす。

 

「キュウコン大丈夫!?」

 

(後1発…!何とか耐えて…!)

 

「随分ぼろぼろだが耐え切れるか!ラストだジュラルドン!キョダイゲンスイ!」

 

「キュウコン、やきつくす!」

 

 ジュラルドンから巨大な光が溜まって行く中でキュウコンから炎の球のような物が吐かれ、ジュラルドンに命中して行く中でジュラルドンからキュウコンにオーラが再び命中。竜巻のような物から鋼の破片が入り込み、キュウコンを傷つけて行く。

 

 今度は吹き飛ばす事はなかったがその間にジュラルドンは元のサイズに戻ったがジュラルドンのダイマックス技、3発を耐え切ったキュウコンは役目を終えたかのようにその場に倒れ込み戦闘不能となる。

 

「キュウコン!…お疲れ…みんなを救った戦いだったよ…!」

 

 耐え切ってくれたキュウコンに感謝しかない。そんな思いをキュウコンに呟く形で私はキュウコンをボールの中に戻すと2体目のルカリオを場に出す。魔理沙さんは相変わらず余裕の表情。先手されてしまったがひとまずやり切るしかない。その思いが今は充満していた…




見てくださりありがとうございます。
今回は閑話長めでしたが何とかバトルに入れました。
次からも頑張ります。
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