魔理沙さんを倒し遂にジムチャレンジを突破を決めた私。セミファイナルの切符を手に入れまずは一安心と行った所で迎える激戦等に備える為に一旦人里に帰還。ポケモンセンターにてポケモンを預け、再びおじさんと再会していた…
「セミファイナル進出を決めたようだな」
「はい。おじさんの言う通り本当に強かったです」
「ジムリーダー魔理沙は初手のダイマックスで圧倒するのが大好きでな。然し良くキュウコンが踏ん張ってくれたな」
さすがにあの戦法には驚かせられたがドラゴンタイプのポケモンは元々実力を兼ね備えたポケモンが揃っているのも事実。魔理沙さんの戦術と相成って一番苦戦させられたのも確かだ。おじさんの言葉に私は深々と頷くと…
「だが魔理沙と対決する機会はもう一回あるかもしれぬぞ?」
「セミファイナルを越えた先でのファイナル…ですか?」
「ああ。ファイナルではジムチャレンジャーとして見る必要はない訳だからな。そんな魔理沙と当たるにはセミファイナルを勝ち上がる必要もあるが…」
セミファイナルにはきっとメリー達3人が上がってくるだろうという事がどうしても頭をよぎる。今まで何回か対して来ただけに誰と当たっても私の戦法等を知る相手。一層気合いを入れ拳をグッと握りしめる。
「君の同期か。しかも霊矢はメリーや君と同じくチャンピオン推薦」
「魔美も魔理沙さんの推薦です。苦戦はするかもしれないですけど、私のライバル達は絶対突破してくると思ってます」
「なるほど。どこかで会話を交わして確信した訳だな。君が言うならそうなんだろうな」
私のニヤリとした笑みを見たおじさんは同じく笑みを浮かべ、私の言葉に頷く。メリー達を越えなければ魔理沙さんや慧音さん達とも対せないし、それを越えなければ霊夢さんに挑む権利すら得られない。胸の高鳴りが同時に微かながらの緊張を生む。
ジムチャレンジの時からも必ずこの緊張感が出てくると言うのは理解していた。だがその緊張ですら今は心地よく感じる。
「次向かうのは守矢スタジアム。妖怪の山に向かう訳だが妖怪の山には強力なポケモンがかなりいる。道はリーグスタッフの方が作ってくれているだろうが、一歩道を間違えるとポケモンセンターに世話になる事になると思う。気をつけろよ」
「本当にありがとうございます。私頑張って来ます!」
ちらほらと人里から見えていた一個のスタジアム。次に向かうのはあそこなのだろう。おじさんの言葉に私は再度深々と頷くと礼を告げた訳だが、その礼を告げたタイミングでセンター内での呼び出しが入る。私はおじさんのいる席の近くから立ち上がると、再度頭を下げてその場を去って行く。
ナースさんの元に近寄ると預かってもらっていたポケモンを返してもらい、ナースさんからは…
「ジムチャレンジを突破したそうですね、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「妖怪の山付近のポケモン達は本当に強力なポケモンばかりです。気をつけてくださいね」
「お気遣いありがとうございます。頑張ってきます!」
ナースさんに気遣いをいただきながら私は礼を告げてその場から立ち去って行く。ふと頭にはキテルグマにより壊滅的な被害を受けた事がよぎるが、今はどんな困難も打ち破れる筈。意気揚々とポケモンセンターから出た私に対して、多くの人々が拍手を送って来た。
「え…!?え…?」
「蓮子、ジムチャレンジ突破おめでとう!セミファイナル、アンタを応援する!頑張れよ!」
「ありがとうございます…?」
ポケモンセンターにたどり着いた時はこんなに拍手を貰わなかった為、驚きと嬉しさが入れ混じるがひとまず激励してくれた人々に頭を下げてその場からゆっくりとながら去ろうとすると…
「蓮子さーん!」
「?…射命丸さん!先程ぶりです!」
「いやはやジムチャレンジ突破おめでとうございます。私が新聞を配ったらみんなアナタの事で大盛況ですよ。この方達みんなポケモンセンター前に陣取っていたんです」
「は、はあ…なるほど」
私の近くに降り立って来たのは記者の射命丸さん。先程魔理沙さんと対する気持ちを聞かれたのだが、ジムチャレンジを突破したと言う記事を書いた新聞を配った所私に対しての拍手喝采が起きたようで。驚きを隠せない私に対して射命丸さんは私の目を見つめる。
「迷いが自信に変わった感じですね。今のアナタから堂々とした物を感じます」
「…ありがとうございます!」
「ちょっと目から迷いが見えたので大丈夫かなと思っていたんですが、杞憂に終わって良かったです」
射命丸さんの言葉に思わず口元が緩む。笑みを浮かべる私に対して射命丸さんが頷いているその時、私達の周りを囲んだかのように拍手を送っていた村人達がふと道を開ける。どうしたのかなと思っていたらそこにやって来たのは慧音さんとにとりさんだ。
「ジムチャレンジを突破したそうだな。セミファイナル1番乗りおめでとう!」
「慧音さんににとりさん!お久しぶりです!」
「この騒ぎはアンタの仕業かい?射命丸」
「みたいです。私の新聞でこうなったみたいですよ」
たまたま近くに寄っていたにとりさんが最後まで自分に挑んだチャレンジャーの挑戦を放棄した所を見届けた慧音さんと合流。そして村人達が集まっているのを見てここにやって来たらしい。私の突破を聞き笑顔で頷いていた慧音さん。そして隣にいたにとりさんが…
「メリー達は今魔理沙の元かい?」
「はい。挑戦するって言ってました」
「ならセミファイナルに次に上がる奴が出てくるのも時間の問題だな」
「慧音さんはさっき遅れているチャレンジャーを…」
「良く見ていたな射命丸。そうだ。私の推薦者でな。もう間に合わないから来年頑張ってくれと」
慧音さんの話によればどうしても慧音さんに勝てなかったチャレンジャーが慧音さんの推薦者だったと言う話。もう一度推薦状を送る事を約束し、チャレンジャーは辞退したという。厳しい世界だなと思いつつ息を呑んでいるとにとりさんが私の方を見つつ呟く。
「これから守矢スタジアムに向かうんだろ?頑張れよ」
「ありがとうございます。頑張って来ます!」
「にとりさんちょっと取材したいんですがよろしいですか?」
「ああ、構わないさ。それじゃ蓮子。いい報告を待っているよ」
その場から去って行くにとりさんと射命丸さん。慧音さんが村人達の方を見て一回頷くと村人達はその場から離れて行く。慧音さんは笑みを浮かべながら私の方を見つめ…
「セミファイナルを突破すれば私と対戦する機会もあるかもしれないと言う訳だ。多分メリー達が突破してくるだろうが、その目だと心配は要らないな」
「本当にお世話になりました慧音さん。ドラパルトの件の恩義は守矢にて」
「ああ。期待してるよ。セミファイナルまではお前を含めみんなを応援する。ファイナルは…覚悟しとけよ?」
「はい!望む所です!」
私の言葉を聞き再び真剣な表情から笑みを浮かべ私の肩を軽くポンと叩く。慧音さんも次の試合で当たる時は必ず楽には勝たせてくれない。それだけは私の中では分かっていた事。私はそんな慧音さんに頭を下げるとその場から立ち去っていく。
「また守矢で!」
「はい!当たった時はお願いします!」
村人達そして慧音さんに送り出されながら私は守矢スタジアムのある妖怪の山にへと歩を踏み出して行く。この先今までジムチャレンジで戦った時よりも厳しい戦いが待っているのだろう。ワクワクとドキドキが自分の中で充満して行く中、それ以上に闘志が自分の中で燃え上がっていた…
見てくださりありがとうございます。パッと書いているのですぐバトルに入るかもしれませんがその場、その場で頑張ります。