調子がいいのか悪いのか分からない命です。今回も頑張ります。
「ドラパルト、ロックオン!」
「かえんほうしゃ!的を絞らせないで!」
ドラパルトが目を光らせウィンディに狙いを定めようとしたその時。ウィンディが放った業火に視界を防がれた事によりドラパルトは技を中断。火炎を放ったウィンディは再度視界をその場に向けたドラパルトの見える範囲にいなく、砂埃を撒き散らしながらドラパルトの後方へ。
「かみくだく!」
「ドラゴンアロー!」
ダメージを受けるのを覚悟だった。地面を力強く蹴り出したウィンディがドラパルトの方に向かっていき、牙を向ける。クルッと振り返った時には既に目の前。放とうとした攻撃も当然間に合わず、ウィンディの牙がドラパルトに刺さると噛みつきながらドラパルトを吹き飛ばす。
「りゅうのはどう!」
「しんそくでかわして!」
吹き飛ばされながら波動を撃ち込むドラパルト。波動は動き出したウィンディに掠る事なく、ウィンディがいた場所に焦げ目を付けるのみ。私は歯を食いしばるとある事を思いつく。一か八かの賭け。私は集中力を高める。
「蓮子選手の眼差しがキツくなる!何か考えているのか!?」
「何考えているか分からないけど…ウィンディかみくだく!」
「…ここ!ドラパルト戻って!」
「っ!?」
「行ってルカリオ!」
咄嗟のタイミングでドラパルトを戻し、ルカリオを場に出す。戸惑うメリーとウィンディを目の前にしてウィンディのかみくだくがルカリオに命中したその時、ルカリオは一瞬表情をしかめたがダメージを然程喰らっていないのは分かっていた。
「ルカリオ、はっけいッ!」
「ウィンディ、ルカリオを…!」
噛みつかれたままルカリオは身構えるとウィンディが引き離す前に、その顔面に拳を叩きつけ殴り抜く。殴られたウィンディは地面を抉りながらメリーの前まで吹き飛び、会場からはどよめきが起きる。やっている自分が一番緊張している。だが少しだけ安心した。
「何というサイクル!かみくだくを予想していたとしか言いようがない見事な交代劇!」
「蓮子選手のルカリオって…」
「ああ、せいぎのこころ!かみくだくが来ることを予想してわざとルカリオで受けたんだ…!」
「すげぇ…!ルカリオのカウンターまで計算済みという事かよ!?」
(次をどうする蓮子…!さっきみたいな手は今段階では使えない…!)
メリーがしてやられたと言わんばかりに苦笑いを浮かべる。観客達が人一倍声援を上げる中、私は深呼吸をし直し考えを練り直す。
「次をどうする蓮子!かえんほうしゃ!」
「押し切るしかない!ルカリオ、がんせきふうじッ!」
ウィンディから地面を抉りながら火炎が吐かれて行く中、ルカリオは声を張り上げながら地面を叩きつけ、巨大な岩を出すと火炎をかき消しながらウィンディの元へ。ウィンディは自分の行動で何とか何個かの岩をかわしたが、残った一個が直撃。
爆風が起きる中ウィンディ戦闘不能という結末をもたらした。
「ウィンディ、戦闘不能!ルカリオの勝ち!」
「相性を読んだ抜群のサイクル!メリー選手、してやられたような感じでしょうか!」
「まだ深呼吸をできる余裕もある…行くよアーマガア!」
ウィンディを戻し次に繰り出したのはアーマガア。ルカリオと同じくはがねタイプのポケモンなのだが、ひこうタイプも持つ少し厄介なポケモン。私はルカリオを戻すと次に繰り出したのは…
「行くよ…イーブィ!」
「ブイ!」
「ここでイーブィ…」
「蓮子選手の選択はイーブィ!早くもダブルエースを場に出した形となりました!」
「行くよイーブィ…!」
私はイーブィをボールの中に戻すとスタジアム中がざわめく。驚くメリーを目の前にして私はボールをダイマックスさせて行くと、後方に投げつける。戦いは中盤。そんなの言ってられない。私の中にあるありったけを…メリーにぶつける!
「キョダイマックスイーブィ!蓮子選手ここでダイマックスのカードを切ってきました!」
「燃えてくるよ蓮子!行くよアーマガア!ドリルくちばし!」
「ダイッ!バーン!」
「ブイッ!」
アーマガアがドリルのように回転しながらこちらに向かって来たその時。イーブィの周りから噴射された炎がアーマガアを飲み込んで行き、地面周辺で大爆発を巻き起こす。私とメリー、さらに観客の視界が爆煙見えなくなる中、墜落して来たのはアーマガア。
そして爆煙が晴れるとダイマックスの一撃に耐えきれなかったイーブィが元のサイズに戻る。
「アーマガア、戦闘不能!イーブィの勝ち!」
「一撃必殺!たった一撃のダイマックス技がアーマガアを倒したっ!」
「ダイマックス出されたら仕方ないか…お疲れ様アーマガア。何とかしてみせるよ」
「メリー選手3体に対して蓮子選手は5体!メリー選手、使って来た戦法に対応出来なかったか!」
メリーがグッと表情を引き締め直すとアーマガアをボールに戻し、次に繰り出したのはヌメルゴン。イーブィ続投と行きたいがかなり疲労が溜まっている様子。私はイーブィをボールに戻すと次に繰り出したのは…
「行くよドラパルト!」
「ドラパルトが再びフィールドへ!先程はルカリオのお膳立てとなったドラパルト!さあヌメルゴン対ドラパルト!600族の戦いとなります!」
「りゅうのはどう!」
「こっちもりゅうのはどう!」
お互いのフィールドにはドラゴンタイプ。種族が違うとはいえ種族値は同じ600。通の間では600族と呼ばれる両者のぶつかり合い。ヌメルゴンから吐かれたりゅうのはどう。そしてドラパルトが吐いたりゅうのはどうが正面衝突。火花を散らしながらも相打ちとばかりに爆発。
爆煙が私とメリーの視界を見えなくなせる中、私は声を張り上げてドラパルトには指示を出す。
「ドラパルト!空中に上がってロックオン!」
「ヌメルゴン、10まんボルトで当たりの煙をかき消して!」
ドラパルトは空中へ。そしてヌメルゴンは電撃で煙をかき消して行く。晴れた場所にドラパルトの姿はない。メリーが上を見上げ歯を食いしばったその時。ヌメルゴンに声を張り上げる。
「ヌメルゴン、りゅうのはどう!」
「ドラゴンアローッ!」
空中から狙いをしっかりと定めたドラパルトが二体のドラメシヤを発射。一体はヌメルゴンが放ったはどうによってはたき落とされてしまったが、2体目が見事ヌメルゴンの頭に頭突きを喰らわせる。ヌメルゴンは少しふらつきながらも踏ん張り…
「たたりめ!」
「ヌメルゴン、りゅうのはどう!」
ドラパルトが目を光らせようとしたその瞬間、ヌメルゴンが口を広げ波動を撃ち込んで行く。狙いを定めようとしていたドラパルトにこの一撃が直撃した。私は歯を食いしばる。一瞬気が抜けたと思ったからだ。
「ドラパルト、戦闘不能!ヌメルゴンの勝ち!」
「メリー選手追い縋る!両者のポケモンは拮抗とした状態になった!」
「お疲れドラパルト。ナイス仕事!後は任せて…!」
元々ウィンディ戦にてそれなりのダメージを蓄積されていたドラパルト。ドラパルトに少し申し訳ない気持ちが浮かびながらも私は気を引き締め直すと、ドラパルトをボールの中に戻し繰り出したのはモスノウ。
「蓮子選手、次に繰り出したのはモスノウ!」
「ヌメ…!」
「行くよモスノウ!」
「モス!」
メリー3体の私4体というほぼ互角のような展開ながら賭けに出過ぎた影響からか、何体かがダメージを負いながら戦っている状況。ヌメルゴンに対してモスノウで何が出来るのか。
歓声が聞こえなくなるほどに集中し切っていた私の目に映るのは若干楽しそうにしているメリーの姿。私は拳を握りしめると息を吐きながら笑みを浮かべたのだった…
見てくださりありがとうございますー^_^