灯火の星   作:命 翼

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こんにちは。こんばんはでしょうか。
どちらでもいいです。お疲れ様です。
また頑張りますね。


三度向き合う存在と翻弄する存在

「がんせきふうじ!」

 

「でんこうせっかでかわせ!」

 

 ルカリオが地面を叩きつけ大きな岩を召喚するとケンホロウに向かって投げつけていく。一方のケンホロウはジグザグに高速で動きながらかわしていくと空中からルカリオを視界に捉える。

 

「つばめがえし!」

 

「はっけい!」

 

 くちばしをこちらに向けた状態で向かってくるケンホロウに対して私はルカリオにはっけいを指示。向かって来たケンホロウのくちばしがルカリオの身体に直撃し、そのまま切り裂くように動こうとした瞬間にルカリオは拳をケンホロウに向けて吹き飛ばしていく。

 

「バレットパンチッ!」

 

「フェザーダンス!」

 

「ケンホロウ体勢を整える!既にルカリオを待ち構えているッ!」

 

 空中でケンホロウは体勢を整えると足元を抉れるぐらいの強さで蹴り出しジャンプしたルカリオに白い羽をぶつけていく。羽は当たるだけで消えたがルカリオの拳が命中してもケンホロウは平気そうな表情を浮かべている。地面にルカリオが着陸する中で…

 

「フェザーダンスを食らってさすがに火力不足か!痛くも痒くもない表情を浮かべている!」

 

「能力を下げる技…!攻撃力か…!」

 

「さすがに察したな。だったらこれならどうだ!」

 

「させない!はどうだん!」

 

「いばる!」

 

 ルカリオが両手から波動を打ち込んだタイミングでケンホロウはルカリオを挑発するかのように笑みを浮かべる。ルカリオの顔が真っ赤になった瞬間、一瞬にしてルカリオは目をぐるぐるにして混乱してしまった。ケンホロウにはどうだんは命中したものの、少しふらついている程度。

 

「グウウ…」

 

「フェザーダンスにいばる!何というコンビネーションなんでしょうか!能力値を元に戻した状態で混乱状態にした!」

 

「お前だってやっていなかった訳ではあるまい?」

 

「っ…!ルカリオ、がんせきふうじ!」

 

「戻れケンホロウ」

 

「慧音選手、ケンホロウを引っ込めた!次出すのは…!?」

 

 ルカリオは混乱しておりフラフラの状態で私の指示で余計な混乱を招いたか自分を殴りつけてしまう始末。私が歯を食いしばる間に慧音さんが次に繰り出したのは忘れもしないピンクと黒色のポケモン。キテルグマ。

 

 対戦した事は当然あるが一度チームメンバーを含む私にトラウマを与えた存在だ。忘れたくも忘れられる訳がない。

 

「キテルグマ…」

 

「お前にとっては馴染みの深いポケモンだ。対戦出来ないとは言わないな」

 

「言いません。ただこのポケモンが来るならもう一度当たらせたいポケモンがいるんです。再度のスタートになるように…」

 

「…?」

 

「ルカリオ、戻って」

 

「蓮子選手、ここでルカリオを引っ込めます!どうしたんでしょうか!」

 

 キテルグマが来た地点で私の中で出すポケモンは決めていた。一度ルカリオを引っ込めて繰り出したのはドラパルト。慧音さんがドラパルトを見た瞬間にニヤリとした笑みを浮かべる。ビビりっぱなしだったドラメシヤの時とは違い、怯みのようなものはない。

 

「行けるね?ドラパルト」

 

「グオ!」

 

「よし!行くよ!ドラパルト、りゅうのはどう!」

 

「ぶんまわす!」

 

 キテルグマはその場で回転しながらドラパルトに向かっていく。ドラパルトから放たれた波動が回転しているキテルグマにかき消され、その腕がドラパルトに直撃。ドラパルトは空中に飛ばされる中私は違う指示を出す。

 

「ドラゴンアロー!」

 

「しっぺがえし!」

 

 ドラパルトが空中からドラメシヤ2体を飛ばしていく中、キテルグマはそのドラメシヤ2体の突進を吹き飛ぶ事なく耐え切ると溜まった念をドラパルトに向けて放出。ドラパルトは直撃を喰らい爆煙を浮かばせると地面に落下。そのまま戦闘不能となった。

 

「ドラパルト、戦闘不能!キテルグマの勝ち!」

 

「ドラパルトまさかの2発ノックアウト!これで倒れたポケモンは同じとなりました!」

 

「…お疲れ様ドラパルト。本当によく頑張った。さて…行くよルカリオ!」

 

「再び蓮子選手、ルカリオをフィールドに!」

 

「戻れキテルグマ。行くぞケンホロウ!」

 

 ルカリオがフィールドに出ればケンホロウがもう一度フィールドに。キテルグマの独壇場となった戦いの中、同じ組み合わせで再スタートを切る事に。私は大きく息を吐く。そんな中慧音さんも表情を引き締め…

 

「両者同じポケモンをフィールドに!さあどちらが優勢に持ち込むのか!分からなくなって来ました!」

 

「行くよ…!はどうだん!」

 

「いばる!」

 

「ルカリオッ!」

 

 ケンホロウが再び挑発するかのように笑みを浮かべる中、ルカリオは私の呼びかけに答える形で冷静になる。目も青色に光らせ両手から放たれた波動はケンホロウに向かって行き、直撃すると爆煙を立てる。慧音さんが驚く中ケンホロウは墜落。そのまま戦闘不能に。

 

「ケンホロウ!戦闘不能!ルカリオの勝ち!」

 

「イーブンを優勢に戻したのは蓮子選手!さあまた勝負が蓮子選手に傾くのか!」

 

「黙ってやられる訳には行かない…!行くぞキテルグマ!」

 

「グウ!」

 

 ケンホロウから再びキテルグマへ。次の4体目はなるべく慧音さんは出したくないのだろう。再び向き合ったキテルグマ。ルカリオの表情も少しばかり強くなっている気がする。私も気合いを入れ直し大きく息を吐くとキテルグマに向き合う。

 

「ルカリオ、はっけい!」

 

「かわらわり!」

 

 足元を蹴り出したキテルグマとルカリオは同じ場所で拳を突き出すと、キテルグマの拳とルカリオの出した拳が同じタイミングでぶつかり合う。一度ルカリオが身を引く形で後ろへ。キテルグマが地面を叩きつける。それを見た私はルカリオに…

 

「バレットパンチ!」

 

「能力を上げる形になってもいい!ぶんまわす!」

 

 迫って来たルカリオがキテルグマの体に拳を連続して叩き込んでいる間にキテルグマは回転し、ラリアットをかますようにしてルカリオをその場から吹き飛ばす。ある程度で踏ん張りルカリオの能力も少し高まる。キテルグマも少し疲れて来ている。

 

 こちらの疲労を考えるならもう攻めるしかない!

 

「はっけい!」

 

「かわらわり!」

 

 再び足元を蹴り出し走りながらキテルグマに接近しその懐から拳を次出すルカリオ。キテルグマも腕を振り下ろす中、キテルグマの腹部とルカリオの肩に両者の拳が直撃。私が少し歯を食いしばる中で2体がその場で止まる事数秒。少しふらついた両者がそのまま仰向けで倒れ込む。

 

「っ!」

 

「キテルグマ、ルカリオ!共に戦闘不能!ダブルノックアウト!」

 

「まさかのダブルノックアウト!蓮子選手有利未だ変わらず!然しキテルグマに苦戦を強いられる形となりました!」

 

「ここまでは想定内。だがもう少し粘らせてもらう。行くぞタチフサグマ!」

 

「行くよキュウコン!」

 

 私のフィールドにはキュウコン。そして慧音さんのフィールドにはタチフサグマと呼ばれる何だか鎧のような物をつけたポケモンが現れた。キテルグマとケンホロウというサイクルを駆使してまで出さなかった存在だ。私は気を引き締め直す。

 

「随分自信がないように見えるが?」

 

「これは昂る気持ちを抑えているだけです。ここからもっともっと上げて行きます!キュウコン、かえんほうしゃ!」

 

「ブロッキング!」

 

 キュウコンが火炎を吐きつける中でタチフサグマは思い切り声を張り上げる。一瞬浮かび上がったマークが火炎をかき消していく中で私が少し驚き笑みを浮かべた中で慧音さんも笑みを浮かべ…

 

「簡単に行くと思うなよ?」

 

「ここまでで簡単に行ってるとは思わないです」

 

 大歓声が耳に入り私と慧音さんが一段と気を引き締め直す。キュウコンとタチフサグマが向き合う前で私は昂る気持ちを必死に抑えていた…




次くらいで慧音さんとの勝負は終わるんじゃないでしょうか。
まあ次も頑張ります。
見てくださりありがとうございます。
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