灯火の星   作:命 翼

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お疲れ様です。最近しんどいですが頑張ります。


見据える決着とその先の存在

「イーブィ、ほしがる!」

 

「マジカルシャイン!」

 

「ブイ!」

 

 イーブィが足元を強く蹴り出しアブリボンの元に向かって行く最中、アブリボンは身体を光らせて視界を埋め尽くす程の光を放つ。その中から放たれた弾丸は地面に何個か当たりながらも確実にイーブィの元に向かって行く。

 

 視界を少しやられたイーブィはアブリボンに近づく事が出来ない。それを見た私はイーブィに向かって声を張り上げる。

 

「かわしてイーブィ、めらめらバーン!」

 

「蓮子選手、ここで方針を変えてきました!」

 

「あまいかおり!」

 

 マジカルシャインの光の弾丸をジグザグに動きながらイーブィはかわし切るとそこから視界をアブリボンの方に向け、身体に炎を溜め込み一気にアブリボンに向かって放出して行く。放たれた炎がアブリボンに向かって行く中、霧のようにあまいかおりを噴出したアブリボン。

 

 その一撃は爆煙を立ててアブリボンに命中したかと思いきや、いた場所には花粉と思わしきものの焦げた姿が。

 

「な!?」

 

「もぬけの皮に騙されるなんてね!アブリボン、むしのさざめき!」

 

「ッ!イーブィ、きらきらストーム!」

 

 花粉らしき姿はアブリボンが放ったと思われる技の一部。当のアブリボンはイーブィの真上へ。さすがに反撃はすぐにできないと思った私はイーブィにきらきらストームを指示。イーブィが空に向かって声を張り上げている間、アブリボンは羽を羽ばたかせ衝撃波を放つ。

 

 イーブィの真上から放たれた衝撃波はイーブィに直撃。爆発したかのように砂埃を巻き上げさせる。先程のダメージが蓄積されたからか今の一撃でふらつくイーブィ。フラフラしている中、空に魔法陣が錬成され巨大な星がアブリボンに降り注ぐ。

 

「マジカルシャインで潰して!」

 

「めらめらバーンッ!」

 

 輝夜さんは驚いたような表情を浮かべていた。アブリボンが光を放ちそこから大量の弾丸を星に向かって撃ち込んで行った間。私は賭けに出た。イーブィが動けたら多くのダメージを与えられるが一歩遅ければかわされる。そのどちらかだと。

 

 イーブィが炎を身体から噴出したその時。アブリボンはその熱気に気付きイーブィの方に向いた。だが振り向いただけで輝夜さんからの指示はない。包もうとする熱気がアブリボンを飲み込み、大爆発を起こす。それと同時にイーブィも吹き飛ぶ。

 

「イーブィが吹き飛びアブリボンはどうなったかッ!」

 

「ブリィ…!」

 

「無事です!然し痛手を負った様子!」

 

「ブイ…」

 

「イーブィ!」

 

 めらめらバーンを命中させたイーブィは技の反動からか立ち上がれなくなってしまい戦闘不能に。だが充分過ぎるほどの仕事は果たしてくれた。キュウコンが眠り状態で動けない今4体ではなく3体で戦っているような物。この人に勝つにはこの子に賭けるしかない。

 

「お疲れ様イーブィ…行くよルカリオ!」

 

「グウ!」

 

「ここで蓮子選手再びルカリオ!イーブィが戦闘不能でどう変わるか!」

 

「キュウコンが眠っている今…アンタさえ潰せば…!アブリボン、マジカルシャイン!」

 

「バレットパンチ!」

 

 私のフィールドには再びルカリオ。そのルカリオがアブリボンが再び動き出す前に足元を蹴り出すと一瞬にして目の前へ。一撃右ストレートの拳を浴びせると無数のパンチを浴びせ、再び右ストレートでアブリボンを吹き飛ばす。吹き飛ばされた勢いでアブリボンは地面に叩きつけられる。

 

「アブリボン!」

 

「キュウ…」

 

「アブリボン戦闘不能!ルカリオの勝ち!」

 

「一撃ッ!余程当たった場所が悪かったのか!アブリボンが持っていかれた!」

 

「っ…イーブィを持ってただけいい所よ。ありがとアブリボン」

 

 ルカリオの攻撃にてアブリボンは戦闘不能。立ち尽くすルカリオを前にして輝夜さんはため息を吐きながらボールにアブリボンを戻す。残るは輝夜さんは一体。輝夜さんはもう一度一息吐きながら次のポケモンをフィールドに出す。

 

 マホイップだ。再び輝夜さんのエースとして立ち塞がる形となった。

 

「現在4ー1。然しキュウコンは眠り状態。仮に輝夜選手がそこまで追い込めばまだ勝機はあります!」

 

「さすがに強いわね。でも私も諦める訳には行かない。だから…」

 

「っ…!」

 

「輝夜選手マホイップをボールに戻した!まさか!?」

 

 輝夜さんのダイマックスバンドが光り始める。その光にボールが包まれボールが巨大化。輝夜さんは後ろに投げつける。光と共にマホイップがキョダイマックス。私もルカリオを戻す。焚き付けられたか私もダイマックスバンドを光らせ、ルカリオをダイマックスさせる。

 

「輝夜選手、蓮子選手共にダイマックスだ!さあクライマックスを迎えようとしています!」

 

「さあ行くよマホイップ!キョダイダンエン!」

 

「ダイスチル!」

 

 マホイップが空を見上げて雄叫びを上げる中、ルカリオは勢いよく両手を突き出す。ルカリオの足元から鋼の突起物がマホイップに向かって行く中、マホイップの真上からはルカリオに向かって少しテカリを見せる塊が降り注ぐ。直撃したタイミングで大爆発が巻き起こる。

 

 爆煙が晴れるとそこにはルカリオ、マホイップ共に元の身長に戻っている姿が。

 

「強力な一撃を放ちあった両者!その姿は元の大きさに戻りました!然しお互いに大きなダメージを負いましたが若干マホイップの方が有利か!」

 

「グウ…!」

 

「ダメージを与えられたら充分…!でもただでは引き下がらない!ルカリオ、バレットパンチ!」

 

「マジカルシャイン!」

 

 マホイップが身体から光を放出しようとしたタイミングで足元を強く蹴り出したルカリオがマホイップのすぐ目の前にへと迫る。三度右ストレートをマホイップに叩き込むと無数のパンチから再度右ストレートを叩き込み、マホイップを吹き飛ばす。

 

 然し踏ん張ったのはマホイップ。身体から光を放つとその光はルカリオを直撃する。光の中に紛れ込んでいた光の弾丸に何発も命中するとダイマックス技を食らった影響からかなりふらつき、そのまま仰向けで倒れ込んだ。

 

「ルカリオ!」

 

「ルカリオ、戦闘不能!マホイップの勝ち!」

 

「ダブルエースを切り崩す!さあ輝夜選手!じわじわと反撃を開始します!」

 

「ごめんルカリオ…!」

 

 私はルカリオに謝罪しボールに戻す。私も残るは3体。一体は眠っているキュウコン。それは分かっている。なるべくドラパルトは不利というのを考えると残したい。だったらこの子に託すしかない。ボールをギュッと握りしめ、フィールドに出す。

 

「行くよモスノウ!」

 

「モス!」

 

「蓮子選手5体目はモスノウ!残りを考えるとここで決めたいか!」

 

「ただではやられはしないわよ…マホイップ、マジカルシャイン!」

 

「れいとうビーム!」

 

 マホイップが再び光を撃ち込もうとしたその時。私はモスノウにれいとうビームを指示する。ビームが光に命中し火花を散らしながらぶつかって行く中、弾丸がぶつかったタイミングか。再び爆発。煙が舞い上がる中それでもマホイップがそこにいる事を信じ…

 

「モスノウ、ゆきなだれ!」

 

「モス!」

 

 モスノウが目を光らせマホイップに向かって雪を大量に降らせる。マホイップは煙で反撃の構えを取る事が出来ずモスノウのゆきなだれを直撃。そのまま雪の中に埋もれた形となったのだが、その雪はすぐに溶ける。そこにいたマホイップは倒れ込み…

 

「マホイップ、戦闘不能!モスノウの勝ち!よって勝者蓮子選手!」

 

「ギリギリによるギリギリの攻防!制したのは蓮子選手だッ!」

 

「あー…負けた負けた。あれからどれだけの鍛錬を積んだのよホント」

 

「いやいや…私もドキドキしましたよ」

 

 お互いが再び歩み寄り私と輝夜さんが握手を交わしていたその時を控え室で見ていた1人の女性。腕を組みながらニヤリと笑うともう一度私と輝夜さんが映るTVを見直し拳を握りしめたのだった…




見てくださりありがとうございます。
とりあえず書けました。勢いで書いてしまうタイプなんで中々勢いに乗れないとね…まあ次回もよろしくお願いします。
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