インフィニット・ストラトス ~~   作:ぬっく~

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第十話

「一体どう言うことよ」

 

一夏とセシリアとの試合が終わって直後のことだった。

《白式》の姿が《ブラスター・ブレード》になっていたことについて私は一夏を問い詰める。

 

「いや、俺に聞かれてもな……」

 

一夏にもどうしてそうなったのかは解らない。

仕方ないので、私は《白式》の解析を始めることにした。

 

「多分、これね……」

 

表示された《白式》のシステム一覧を見て、その原因をつきとめた。

《ライド・システム》と書かれたそれが《白式》が《ブラスター・ブレード》へと姿を変えたのだ。

もちろん、それが解除されると《白式》へと元に戻る。

 

「一次移行と同時に現れた謎のシステムって……」

 

私はこのシステムに思い当たる節があった。

明らかに惑星クレイが関わっている。

 

「とりあえず、身体に何か異変があるかもしれないから、使用するのは程々にね」

 

「お、おう。わかった」

 

一夏は私から返却された《白式》を受け取る。

 

「それでは―――」

 

私の話が終わると、山田先生がISに関する注意事項の説明に入った。

 

「一体何を考えているかしら……」

 

惑星クレイの思惑が一体何なのかが解らない。

二年前の時は、一夏を救うために干渉して、今回はそれと言った理由がないのだ。

謎が謎を呼ぶ。

その答えが出ることは一向になく、その日は静かに終わりを告げた。

 

 

 

 

「では、三人とも武装を展開しろ」

 

一夏がクラス代表になり、静かな日常が訪れる。

そして、本日はISを使った授業が行われ、専用機持ちの私たちが手本としてISを展開していた。

千冬さんに言われるままに、拡張領域から《エターナル・フレイム》と書かれたブレードを私は展開する。

 

「よらしい。では、次はその場から急上昇しろ」

 

「はい」

 

セシリア、一夏の順に急上昇を開始する。

途中で一夏に追いついてしまったので、私がそのまま引っ張る形でセシリアのいる位置まで連れて行く。

 

「サンキュウな、愛華」

 

「別にいいわよ」

 

あれから、一夏との同室生活が終わり、本来の住人がやってきた。

一夏はあの篠ノ之箒で、私は布仏本音と呼ばれるクラスメイトと同室になる。

 

「お前たち、急降下と完全停止をやってみろ。目標は地表から十センチだ」

 

「了解です」

 

セシリアは楽々とそれをこなしたが、一夏がそのまま墜落したかのように、グランドをクレーターを作る。

 

「いくら出来ないとは言え、これはないわよ……」

 

私も完全停止し、一夏の前に降り立つ。

 

「誰がグランドに穴を開けろと言った」

 

「すみません」

 

「自分で開けた穴だ。自分で埋めておくように」

 

「はい……」

 

そして、本日の授業が終わる。

放課後、私たちは食堂に集まっていた。

 

「と言うことで、織斑くん。クラス代表決定おめでとう!!」

 

食堂を貸し切っての就任パーティーが開かれたのだ。

 

「あ、ありがとう……」

 

クラスメイトの気迫に押されながらもパーティーを楽しむ一夏。

私はジェスチャーで後で外に来てと一夏に伝え、外のベンチに座る。

 

「なんだ? 愛華」

 

「就任祝いをあげようと思ってね」

 

私は一夏に近づき、首に何かの装置を付ける。

 

「何だこれは?」

 

「ニューロリンカーよ。うちの会社がVRMMOして販売するのよ」

 

「へ~。今度はデジタル化か」

 

「そう。その試作品が送られてきたから、一夏にもβテスターを兼ねてやってもらおうと思ってね」

 

私も首元を見せて、ニューロリンカーを付けていることを見せる。

 

「じゃあ、もう入っているのか?」

 

私はその問いに頷く。

一夏はワクワクしながら食堂に戻り、私はその隣に座る。

ポケットからコードを取り出し、一夏のニューロリンカーに接続させて、私のにも接続させた。

 

「キーコードを言えばすぐに始められるわ」

 

私たちは、β版を起動させる。

 

「「リンク・スタート!」」

 

意識が吸い込まれ、虹のリングをくぐる。

そして、次の映った世界は別世界だった。

 

「じゃあ、デッキを作ってから始めようか」

 

そう言って、あらゆるクランが表示される。

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