インフィニット・ストラトス ~~   作:ぬっく~

11 / 14
第十話

「一体どう言うことよ」

 

一夏とセシリアとの試合が終わって直後のことだった。

《白式》の姿が《ブラスター・ブレード》になっていたことについて私は一夏を問い詰める。

 

「いや、俺に聞かれてもな……」

 

一夏にもどうしてそうなったのかは解らない。

仕方ないので、私は《白式》の解析を始めることにした。

 

「多分、これね……」

 

表示された《白式》のシステム一覧を見て、その原因をつきとめた。

《ライド・システム》と書かれたそれが《白式》が《ブラスター・ブレード》へと姿を変えたのだ。

もちろん、それが解除されると《白式》へと元に戻る。

 

「一次移行と同時に現れた謎のシステムって……」

 

私はこのシステムに思い当たる節があった。

明らかに惑星クレイが関わっている。

 

「とりあえず、身体に何か異変があるかもしれないから、使用するのは程々にね」

 

「お、おう。わかった」

 

一夏は私から返却された《白式》を受け取る。

 

「それでは―――」

 

私の話が終わると、山田先生がISに関する注意事項の説明に入った。

 

「一体何を考えているかしら……」

 

惑星クレイの思惑が一体何なのかが解らない。

二年前の時は、一夏を救うために干渉して、今回はそれと言った理由がないのだ。

謎が謎を呼ぶ。

その答えが出ることは一向になく、その日は静かに終わりを告げた。

 

 

◇

 

 

「では、三人とも武装を展開しろ」

 

一夏がクラス代表になり、静かな日常が訪れる。

そして、本日はISを使った授業が行われ、専用機持ちの私たちが手本としてISを展開していた。

千冬さんに言われるままに、拡張領域から《エターナル・フレイム》と書かれたブレードを私は展開する。

 

「よらしい。では、次はその場から急上昇しろ」

 

「はい」

 

セシリア、一夏の順に急上昇を開始する。

途中で一夏に追いついてしまったので、私がそのまま引っ張る形でセシリアのいる位置まで連れて行く。

 

「サンキュウな、愛華」

 

「別にいいわよ」

 

あれから、一夏との同室生活が終わり、本来の住人がやってきた。

一夏はあの篠ノ之箒で、私は布仏本音と呼ばれるクラスメイトと同室になる。

 

「お前たち、急降下と完全停止をやってみろ。目標は地表から十センチだ」

 

「了解です」

 

セシリアは楽々とそれをこなしたが、一夏がそのまま墜落したかのように、グランドをクレーターを作る。

 

「いくら出来ないとは言え、これはないわよ……」

 

私も完全停止し、一夏の前に降り立つ。

 

「誰がグランドに穴を開けろと言った」

 

「すみません」

 

「自分で開けた穴だ。自分で埋めておくように」

 

「はい……」

 

そして、本日の授業が終わる。

放課後、私たちは食堂に集まっていた。

 

「と言うことで、織斑くん。クラス代表決定おめでとう!!」

 

食堂を貸し切っての就任パーティーが開かれたのだ。

 

「あ、ありがとう……」

 

クラスメイトの気迫に押されながらもパーティーを楽しむ一夏。

私はジェスチャーで後で外に来てと一夏に伝え、外のベンチに座る。

 

「なんだ? 愛華」

 

「就任祝いをあげようと思ってね」

 

私は一夏に近づき、首に何かの装置を付ける。

 

「何だこれは?」

 

「ニューロリンカーよ。うちの会社がVRMMOして販売するのよ」

 

「へ~。今度はデジタル化か」

 

「そう。その試作品が送られてきたから、一夏にもβテスターを兼ねてやってもらおうと思ってね」

 

私も首元を見せて、ニューロリンカーを付けていることを見せる。

 

「じゃあ、もう入っているのか?」

 

私はその問いに頷く。

一夏はワクワクしながら食堂に戻り、私はその隣に座る。

ポケットからコードを取り出し、一夏のニューロリンカーに接続させて、私のにも接続させた。

 

「キーコードを言えばすぐに始められるわ」

 

私たちは、β版を起動させる。

 

「「リンク・スタート!」」

 

意識が吸い込まれ、虹のリングをくぐる。

そして、次の映った世界は別世界だった。

 

「じゃあ、デッキを作ってから始めようか」

 

そう言って、あらゆるクランが表示される。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。