「すまん遅れた! って、どうしたんだ?」
一夏が入ってくるが、誰一人として反応がなかったのだ。
全員、ファイトテーブルから目を離さなかった。
一夏が覗くと、鈴のダメージゾーンには6枚のカードが置かれている。
「嘘だろ……」
弾のその一言で止まっていた時間が動き出す。
「何があったんだ?」
「あ、ああ。何て説明すればいいんだ」
弾がこの状況を説明しようとするが、言葉に表すことが出来なかった。
「答えが知りたかったら、分かるよね?」
私はデッキを一夏に見せる。
一夏もその意味が分かったのか、鞄からデッキホルダーを取り出す。
「Stand Up」
「スタンドアップ」
「The」
「ヴァンガード!!」
「Vanguard!!」
◇
「降臨せよ、戦士達の主! ライド! 騎士王 アルフレッド!! イマジナリーギフト『フォースⅠ』」
ファイトは順調に進む。
相変わらず一夏の猛攻が凄いが、私はダメージを4で維持する。
「Stand&Draw」
私は引いたカードを見て、わずかながら微笑む。
「今から見せてあげる。先ほどの戦いの答えを」
一枚のカードに手に取ると。
「一夏来るぞ!! 鈴を倒したユニットが!!」
弾が注意を呼びかける。
「終わりなき探求の果てに、たどり着きし最終進化。荒ぶる魂を昇華させ、今こそ真の姿を現せ! Ride!」
ドラゴニック・オーバーロードの上に更にライドさせる。
「
一夏も初めて見るカードであった。
愛華のデッキは最初の時から『かげろう』のドラゴニック・オーバーロードをずっと使い続けている。
そして、目の前にそのドラゴニック・オーバーロードの進化形態が現れた。
「イマジナリーギフト『フォースⅡ』」
そして、残り手札を全てコールする。
「The Endでヴァンガードにアタック」
「ガード!!」
一夏は3枚抜きでガードする。
つまるところ、この攻撃は決してヒットすることはない。
「Fast check. Get! Critical!!」
私はその効果を全てオーバーロードに乗せる。
「Second check. Get! Critical!!」
それも全てオーバーロードに乗せる。
そのバトルが解決し、私の場でもう攻撃できるユニットはいない。
一夏がヴァンガードを起こそうと手を乗せようとした時だった。
「まだよ、私のターンはまだ終わっていないわ」
「え?」
「The Endは終わらない! 『
私はカウンターブラスト1枚とソウルブラスト1枚を行ないジ・エンドをスタンドさせる。
「な!? どう言うことだよ!!」
「The Endは手札が4枚以下ならコストを支払えばドライブ数を-1にしてスタンドさせることができるのよ。もちろん、この効果は1ターンに1度しか使用できないけどね」
つまり、今のドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンドはクリティカル4のパワー33000の化け物になっているのだ。
一夏のダメージゾーンには既に4枚ある。
この攻撃は受ける訳にはいかなかった。
「再び、ヴァンガードにアタック!!」
「完全ガード!!」
一夏も保険で持っていたカードを出し、この攻撃を防ぐ。
「Drive trigger check. Get! Critical!!」
連続で3枚のクリティカルトリガーを普通は出すのもあり得ないが、私は初めから知っていた。
そりゃね、PSYクオリアが教えてくれるんだもの。
「The Endの炎は決して消えることはないわ! 再び立ち上がれ、The End!! 『
今度は、手札を3枚ドロップさせ、ジ・エンドをスタンドさせた。
「嘘だろ!? まだ、立ち上がるのかよ!!」
「ソウルにオーバーロードがいれば、手札3枚と控えにThe Endは再び立ち上がる。もちろん、この効果も1ターンに1度であり、ドライブ数も-1されるが、パワーを✛10000を得られるわ」
つまり、パワー53000でクリティカル5のジ・エンドが完成したのだ。
「Final attack!!」
「くっ!! ノーガード!!」
一夏の手札ではこのアタックを防ぐことは出来なかった。
そして、ダメージゾーンに―――6枚目のカードが置かれる。