インフィニット・ストラトス ~~   作:ぬっく~

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第五話

昔、ヴァンガードで月に行ったシーンを私は思い出した。

あのシーンは明らかに人類が作り出すことのできない品物であり、ならそれは何処から持ってこられたのか?

簡単なことだ、あれは惑星クレイの技術であれば納得がいくのだ。

そう。だからもしかしたらと、私は思いISに乗り込む。

 

(転送地点は一夏のいるところ)

 

一夏が誘拐されたことを彼女らが知っていることは、デッキを所持していることが分かる。

なら、そこへ飛ぶだけ。

私はそれを起動させると、光に包まれた。再び眼を開けると、目の前には青空が広がっていた。

 

「あの倉庫だね」

 

体勢を立て直しながら、真下にある倉庫めがけて突っ込む。

 

「一夏!!」

 

「愛……華?」

 

私は一直線に一夏の下に駆け寄る。

両腕をがっちりに縛られいたが、特に大きな負傷は見当たらなく一安心した。

 

「もう、大丈夫だから……」

 

当然のことだが、私が盛大な侵入に誘拐犯が気が付く訳がない。

外からぞろぞろと入って来る。

 

「今……全てを終わらせてあげる」

 

私は一枚のカードを取り出し。

 

「Ride The Vanguard」

 

持っていたカードが輝き出すと、紅蓮の炎が私を包み込む。

 

Dragonic Overload(ドラゴニック・オーバーロード)!!」

 

帝国の竜王をその身に宿して、この地上に降り立った。

 

 

 

 

「Shoot!! Shoot in!!」

 

異変を嗅ぎ告げた誘拐犯は人質のいる倉庫へと突入した。

そこには、ISスーツを身に纏った少女が一人だけいるだけだった。天井に大きな穴があり、あの少女がそこから侵入して来たことは一目でわかる。

しかし、今人質を連れてかれる訳にはいかなかった。

何故なら、まだ日本政府にはこのことを言っていないからだ。

だが、少女は誘拐犯を敵として認識していた。

そして、悪夢がその場を支配したのだ。

 

「Fuck!!」

 

少女はISを纏い、躊躇なく襲いかかって来たのだ。

紅蓮の竜をイメージしたような、見たことないISが剣を振り下ろすと、後から炎が追尾してくる。

いくら銃弾を撃ち込もうが、少女を取り囲んでいる炎の壁がそれを邪魔してしまう。

 

「Use the hostage as a decoy!」

 

「Fuck! No way」

 

誘拐犯も流石にこれ以上の被害を出す訳にはいかず、一夏を囮としてはしるが。

 

「何処に行くのかな?」

 

紅蓮の竜は決して、誰一人として見逃さない。

一夏の敵は私の敵。敵は一人残らず殺す。

 

Eternal Flame(エターナル・フレイム)

 

紅蓮の炎は全てを焼き払う。

その手を赤く染め、全ての敵を殲滅した。

 

「…………」

 

私は自分の手を眺める。

紅く染まった手。あちこちらに飛び散った返り血。

きっと今の姿を一夏を見たら100%引くだろう。沢山の人を殺したのだから。

それでも―――

 

「終わったの……か……?」

 

「……うん」

 

一夏の腕を縛っていた鎖を切断し、私は一夏を抱える。

そして、そのまま日本へと転移した。

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