インフィニット・ストラトス ~~   作:ぬっく~

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第五話

昔、ヴァンガードで月に行ったシーンを私は思い出した。

あのシーンは明らかに人類が作り出すことのできない品物であり、ならそれは何処から持ってこられたのか?

簡単なことだ、あれは惑星クレイの技術であれば納得がいくのだ。

そう。だからもしかしたらと、私は思いISに乗り込む。

 

(転送地点は一夏のいるところ)

 

一夏が誘拐されたことを彼女らが知っていることは、デッキを所持していることが分かる。

なら、そこへ飛ぶだけ。

私はそれを起動させると、光に包まれた。再び眼を開けると、目の前には青空が広がっていた。

 

「あの倉庫だね」

 

体勢を立て直しながら、真下にある倉庫めがけて突っ込む。

 

「一夏!!」

 

「愛……華?」

 

私は一直線に一夏の下に駆け寄る。

両腕をがっちりに縛られいたが、特に大きな負傷は見当たらなく一安心した。

 

「もう、大丈夫だから……」

 

当然のことだが、私が盛大な侵入に誘拐犯が気が付く訳がない。

外からぞろぞろと入って来る。

 

「今……全てを終わらせてあげる」

 

私は一枚のカードを取り出し。

 

「Ride The Vanguard」

 

持っていたカードが輝き出すと、紅蓮の炎が私を包み込む。

 

「Dragonic Overload(ドラゴニック・オーバーロード)!!」

 

帝国の竜王をその身に宿して、この地上に降り立った。

 

 

◇

 

 

「Shoot!! Shoot in!!」

 

異変を嗅ぎ告げた誘拐犯は人質のいる倉庫へと突入した。

そこには、ISスーツを身に纏った少女が一人だけいるだけだった。天井に大きな穴があり、あの少女がそこから侵入して来たことは一目でわかる。

しかし、今人質を連れてかれる訳にはいかなかった。

何故なら、まだ日本政府にはこのことを言っていないからだ。

だが、少女は誘拐犯を敵として認識していた。

そして、悪夢がその場を支配したのだ。

 

「Fuck!!」

 

少女はISを纏い、躊躇なく襲いかかって来たのだ。

紅蓮の竜をイメージしたような、見たことないISが剣を振り下ろすと、後から炎が追尾してくる。

いくら銃弾を撃ち込もうが、少女を取り囲んでいる炎の壁がそれを邪魔してしまう。

 

「Use the hostage as a decoy!」

 

「Fuck! No way」

 

誘拐犯も流石にこれ以上の被害を出す訳にはいかず、一夏を囮としてはしるが。

 

「何処に行くのかな?」

 

紅蓮の竜は決して、誰一人として見逃さない。

一夏の敵は私の敵。敵は一人残らず殺す。

 

「Eternal Flame(エターナル・フレイム)」

 

紅蓮の炎は全てを焼き払う。

その手を赤く染め、全ての敵を殲滅した。

 

「…………」

 

私は自分の手を眺める。

紅く染まった手。あちこちらに飛び散った返り血。

きっと今の姿を一夏を見たら100%引くだろう。沢山の人を殺したのだから。

それでも―――

 

「終わったの……か……?」

 

「……うん」

 

一夏の腕を縛っていた鎖を切断し、私は一夏を抱える。

そして、そのまま日本へと転移した。

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