あの遠い蒼を夢に見て   作:ゆゆゆい

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はーいなのはにわかの私が通りますよっと

執筆自体初心者なのになのはとか言うファンがたくさん多い作品で読者からたたかれないか私心配です

あ、感想などなどお待ちしてまーす!


第一話 八神家の居候

夢を見る、なんの変哲も無い幸せな日常の夢

 

両親がいて、友達がいる

そんななんの変哲も無い夢だからこそ、夢だと気がついてしまった。だから早く夢から覚めようこんな幸せな夢は自分には眩しすぎる

 

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自分のデバイスにセットしていた目覚まし時計で目を覚ます

カーテンの隙間から気持ちのいい日差しが差し込む

 

『おはようございますマスター、良い朝ですね』

「おはようドレットノート、うん確かにいい朝だ、気分は最悪だけど」

『いやな夢でも見ましたか?』

「まぁそんなとこ」

 

ベットから降りてこの家の宿主を起こさないように静かに1階への階段を下り洗面台で顔を洗うとだいぶ気分がスッキリした

 

さて今日の朝ごはんは何を作ろう?

きっと何を作っても彼女は喜んでくれるだろうが....うん今日は鮭を焼こう。

 

料理を作り始めて少し経つとまだ眠たそうに目を擦りながら車いすを押し、この家の宿主が起きてくる

 

「おはようはやて、よく眠れた?」

 

「ふぁ....おはようフラガくんにドレットノート。うん、よう寝たわ」

 

今起きてきた少女が八神はやてこの家の主で俺を拾ってくれた少女だ

 

「もう少しで出来るから先にテーブルに座ってて」

 

「おおきになぁ、じゃお言葉に甘えさせてもらうわ」

 

またひとつ大きく欠伸をしながらテーブルにつくはやて、しかしまだ眠たいらしく目を擦りながらこっくりこっくりと首を揺すっている

 

その姿にクスリと微笑みながらはやてに料理を運ぶ

 

「はい、出来たよ。ほらそろそろ目を覚まして」

 

うりうりとはやての頬を両手で掴みぐにぐにといじる

 

「ちょ、やめへぇなぁ」

 

「はいはい、じゃ早くご飯冷めちゃう前に食べちゃってね」

 

自分の頬をさすりながら朝ごはんを食べ始めたのを確認してから俺も食べ始める

 

はやてに拾ってもらったのは今から一年ほど前、とある施設から逃げ出して身寄りのなかった俺からするとはやては命の恩人だろう

 

はやてはお金には余裕があるし、行くところがなければ家に住めばいい、一人で生活するのもさみしくなってきたところだ、ということらしい

 

最初は俺が遠慮しないように言ったものだと思っていたけど、どうやらすべてが嘘でもない様で、はやての両親は交通事故で亡くなってしまい、今は補助金で一人で生活しているんだとか

 

....まぁ同じぐらいの年齢で弱っていたとはいえ、見ず知らずの男を拾うのは如何なものかと思うけども

 

一応おれの身の上は話した、こことは別の世界があってそこでは魔法が発展している世界から来た、と

案の定初めは信じてくれなかったけど、ドレットノートと簡単な魔法を見せてようやく信じてもらった

 

といってもこの世界は魔法のまの字も無いようだ、戦争とかを頻繁にやっている訳では無いようだし、俺はただの少年でドレットノートはただの喋る機械だ

 

だけど少し....ほんの少し物足りないと思うのはきっと俺が壊れているからなんだろう

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

いつも通りはやてを病院に送ったあと、市街の方へ歩きながら今日の夕飯を考える

 

『それで今日の夕ご飯はなんの予定ですかマスター?』

 

「うぅん....特には決まってないかなぁ、なにかオススメは」

 

暫くお待ちを、とドレットノートが言ってから1秒ほどで視界にホログラムで何枚かのチラシが浮かび上がる。チラシにはご丁寧に赤ペンで印もつけてある。気の利いたうちの相棒だ

 

『今日は駅前のスーパーでひき肉のセールだそうです、病院から帰って来るはやての為のもハンバーグなんてどうでしょう?』

 

「ん、いいねそうしようか。それにしても...」

 

『どうしました?』

 

「いや、逃げてきた時じゃドレットノートはこんな事してくれ無かっただろうなってね。そう考えるとだいぶ家政夫のデバイスが板についてきたんじゃない?」

 

『それを言ったらマスターもです、初めはただの炭素の塊を生み出していたとは思えない程に料理の腕が上がりました。これも私のような高性能デバイスのサポートがあってこそですね』

 

中心にあるクリアパーツを赤くピカーっと光らせながらそんな事を言う相棒、きっとドレットノートの表情を読み取ることが出来れば完璧なまでのドヤ顔が見れただろう

 

『それに、マスターは家政夫では無く俗に言う紐、と言うやつでは?』

 

「おいコラやめろ、それは俺に効く。だいたい、そんな事言ったらお前はどんなデバイスよりもチラシを見つけるのが早い高性能デバイス(笑)だろうが!」

 

『....この話はやめにしましょう、お互いの....マスター魔力反応を感知しました、数は4』

 

たわいのない会話をしていたドレットノートが声色を変えたかと思うとそんなとんでもなニュースが飛び込んできた

 

「なんだってこの街で...まさか俺達を連れ戻しに....」

 

『いえ、どうやら違うようですね。感知した魔力反応をうち2つは戦闘中残りも観戦しているようですね。どうしますかマスター?』

 

「狙いが俺たちじゃないなら関わらないのが一番なんだろうけど...なんで戦ってるのかわからない状態で放っておくのも危険か...一応近くに行って様子だけ見てみよう、戦闘中ならよっぽど近くない限りバレないだろうし」

 

そんな風に冷静に状況を判断しつつも頭の奥ではもし見つかって戦闘になったら...そんなことを考えて高揚している自分がいることに気が付かなかったことにしつつ、反応のあった方に走り出した




デバイス ドレットノート

自称高性能インテリジェントデバイス
実際高性能、しかしマルチデバイス運用が前提として製造されているため、現段階ではただの家事手伝いデバイス

人物 フラガラッハ

年齢 9歳
本名ではなくとある施設で呼ばれていたコードネーム、もしくは企画名
施設が何者かに襲われ、そのすきに脱走。なんやかんやで地球までたどり着きはやてに拾ってもらった、はやて曰く長いとのことで今の「フラガくん」という愛称になっている

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