2人の微妙にすれ違う思いが交わりあい一つになる
そんな物語を描ければと思っています
第一話 それぞれの思い ~その1~
~八幡視点~
12月に入ったある土曜休み。俺は、自室のPCでにらめっこしていた。
(やっぱりまだ足りないか・・・・)
一色いろはー俺の最愛の人。今や黒歴史と言ってもいい中学・高校時代で尖っていた俺を
ちゃんと見ていてくれて俺が求めていた「本物」の思いをぶつけられ付き合う事になり、
7年は経過したことになる
俺の親達や一色家にもその仲を認めてもらい、傍目には順風満帆と見えるだろう。
ただ高校時代の友人たちには
「比企谷君、そろそろ一色さんに応えてあげるべきかと思うけど?」
「ヒッキー、まだいろはちゃんと婚約もしてないの?」
「八幡、流石にもう言わずにはいられないよ?」
分かってるんだ・・・奉仕部の2人や天使に言われなくても。
ただアイツを幸せにしてやりたいという思いも。
現状ではまだ足りないんだ・・・・
結婚式を・・挙式をしたとしてもその後の先立つ為の金が・・・・
お互い引っ越しをして暮らしていく生活資金やら家電とか・・・・
その時点で苦労をしてるようでは幸せには程遠い・・・!
頭を振り。パソコン上の結婚情報サイトと別窓を開き、某有名検索サイトを閲覧する。
(気分転換にニュースでもみるか・・・・)
カチカチ
カーソルを合わせ下のページまで持っていくと
「旅トラベル」
社会人になって其れまでのデートと違い、遠出をしたり
南房総に行けるスポットに出かけたりするのに、
下調べで使っていたのでいつからか広告に載るようになったのだ
特急電車にも何回か乗ったこともあったな
中学に上がる小学生2,3年位まではよく親父と一緒に2人旅をしていたが、
親子で出かけられる格安フリー切符の廃止にあったこともあり、
旅行ともご無沙汰になり、中学でのトラウマで完全ボッチ・引きこもりに
なっていたが、いろはとの付き合いでまたこのようになるとはと自嘲したものだったが
(やっぱり・・・・ちゃんと伝えるべきだよな・・・)
と思いつつ、旅トラベルのHPを進める
進めた先に行き着いたページに目を引いた
「カシオペ〇紀行 一度は乗ってみたい憧れの寝台列車の旅」
運転日は大晦日・・・・か。今までは年明けと同時に初詣をいうのが通年となっていたが
『【ネット限定】大晦日出発「カシオペ〇紀行 盛岡行き」体験乗車プラン』 (1泊2日)
これが一番安いし、大事な話を切り出しやすくはなるよな・・・
寝台列車といえば、小学生の時に今はないブルートレインに親父と一緒に乗った時を思い出すな
機械の音と寝台が揺れまくりで寝れたものではなかったっけ
でも憧れとキャッチコピーに入れるくらいだ。増産されたブルートレインよりは余程マシだろう
だが帰りが・・・な。ただ盛岡から新幹線でとんぼ返りというのも
(なんですか、せっかく豪華寝台列車で盛岡まで来てすぐに東京まで戻るっていうんですか?
味気なさすぎですごめんなさい)
と言われかねん・・・
やはり真心が伝わるにはもう一押し必要か・・・・・
現地で初詣もいいが、東北まで足伸ばしてるんだから、何か出来ることはないものか・・・
うーむ。
と、ここで横に気配を感じて振り向くと
ニヤニヤと笑みを浮かべた妹ー小町が立っていた。
「うぉ!?お前いつからここにいた?」
「ノックしても返事がないから、また昼寝でもしてるかと思ったら・・・フーン」ニヤニヤ
「答えになってないぞ?いつからだ?」
「ヒミツでーす。ではではお邪魔しましたー」ニッコリ
「・・・・やばいな。いろはにバレなければいいんだが」
と冷や汗をしつつ思考に頭を戻し、一押しを考えるのだった。
うーむ東北東北で出来ること・・・は。
あ、そうだ。こないだの慰安旅行で行った温泉で撮ったアレに載ってる温泉地
そう東北地方にある有名温泉地で一泊二日で楽しんだ際に、足湯を楽しんだ時に
珍しいからスマホで撮っていたのだった
これに東北地方の温泉地が乗っているハズだ・・・・
しかも駅からバスで30分で行けるとあるし、秘境でもないし
手軽で外れはないだろう
何よりも俺もあの温泉地並みに楽しめそうだ
それからパソコンを駆使し、無理のない旅行プラン・宿にめぼしをつける頃には
日も暮れていたのだった
「おにいちゃん、ご飯だよー」
夕食の間、小町がニヤニヤとこちらを見ていたのは完全に無視することにした
そして、夕食を食べた後、意を決していろはを話を誘うべく
メールを打つのだった
~小町視点~
私こと比企谷小町はやきもきしていた。八幡おにいちゃんに対してにだ。
おにいちゃんの中学時代何があったかは分からないがやけに捻くれてしまい
濁った眼をするようになり、休みは引きこもりするようになってしまった。
物心つく頃に見た兄の姿は連休に父親と旅行に出かけ、それを楽しむものであったからだ
でも、高校3年になる頃に何と彼女が出来たという青天の霹靂にも等しい出来事が起きた
それ以前のおにいちゃんは人とは深く関わるまいというオーラがにじみ出ていたからだ。
兆候は少し前からあった。何故か部活動なんかに入ったなんていう話を聞き、
何かと複数の女の人の名前も聞くようになっていたからだ。
そんな中、知り合うようになった女の人で仲良くなった人がいた
お相手は一色いろはさん、おにいちゃん曰く「お前らと会わせると科学変換されるから会わしたくなかった」
失礼な話ではあるが、いろはさんとは非常に話が合いそれ以来「いろはお姉ちゃん!」と慕っている
年が変わって、何かといろはお姉ちゃんのおにいちゃんを見る目が変わったことに気付いた。
(これは恋をしている目だーと)
でも正直厳しいかなーとは思った。おにいちゃんの中学時代が何かがあったかは直接聞いてはいないが心をガチガチに凍らせる位の何かがあそこまでにしてしまったのだから
でもいろはお姉ちゃんは「先輩のいう本物を見つけて絶対に振り向かせて見せる」と息巻いていた。本物って何だろう・・?とは思ったけどいろはお姉ちゃんは本気なんだなーと
だったら、後は2人のおにいちゃんといろはお姉ちゃんの問題だから、後は暖かく見守っていよう
ただ難攻不落のお兄ちゃんだから長期戦になるかもと思っていた
だから無事に総武高校に合格し、安堵の日を送っていた中でその話を聞かされた時には
本当に驚いた。あのおにいちゃんを陥落させた。この人は本当にすごい・・・と
こうして4月に高校入学し生徒会入りしてからも公私ともにお世話になっていた。
この人が本当の家族「お義姉ちゃん」と呼べる日も夢ではないかもと思うようになっていった
実際、おにいちゃんといろはお姉ちゃんは両家公認の仲にまでなって順風満帆に交際をしていた
それがちょっと怪しくなったのは2人が社会人になってしばらくしてからだった
私、小町も社会人となり社会の荒波にもまれていた。それまでの理不尽のことが生温いといえる
位事を多々経験した。数か月もすると、鏡を見て自分の目に光が無くなっている事に愕然とした。
もしかしたら、おにいちゃんが学生時代に死んだ目をするようになったのは、これ位の理不尽を経験したからなのでは・・・?と
もっと、おにいちゃんを労わるべきかと思ったものだが、それ以上にいろはお姉ちゃんから
聞かされた話にかき消された
とある12月に入ったばかりの金曜日
「「かんぱーい!」」
「いやー、数か月ぶりだね!こうやって2人で飲むのも」
「先輩、いやお姉ちゃんには本当お世話になってしまって」
「社会人になってもう8か月になるんだよね?たまにはこうやって心の洗濯しないと!」
「うう、流石お姉ちゃんです・・・」
「一年前私も通った道だからー(トオイメ)」
と酒も入り、ガールズトーク進む中。
時折お姉ちゃんが吐く溜息が気になり、
「・・・・・・お姉ちゃん、どうかしたんですか?」
「えっ?」
「何か悩みがあるように見えましたので」
「いかんなぁ・・・考えないようにしてたのに」
「実はね・・・」
話をまとめると、一色家ー母親から最近
「7年もお付き合いしてる八幡君からまだそういう話はないのかしら」
「あれだけ一途な男はちゃんと逃さないようにー」
と言われるようになったそうだ
勿論いろはお姉ちゃんは将来的にはそうなりたいとは思っているが、
こちらから話をするのも親からそう急かされているからとお兄ちゃんを
追い詰めたくはないと悩んでるとの事
「ごめんね、小町ちゃん。こんな話聞かせて」
「ううん、あのお兄ちゃんと振り向かせた人でもここまで悩むと知ってある意味ほっとしてます」
「!?」
「私はお姉ちゃんに畏怖してたんですよ?ある意味ごみいちゃんと言える状態だったのが
お付き合いするようになってから、本当変わりましたから」
「よく見てるんだね」
「まぁ、おにいちゃんですから。そういうことなら、それとなくおにいちゃんの様子を探ってみますよ」
「うう・・ありがとう。小町ちゃん」
「対価として、乗り越えて幸せになってくださいね?」
「・・強くなったね、小町ちゃん」
そんなこんなで、私小町はやきもきしているのである。
彼氏が察してやれないどうするのだ!と昨日、あれから飲みすぎて二日酔いになり
遅い朝食を終わらせた後、おにいちゃんの部屋に向かう
まずはちょっと視察、探りを入れるべく、ノックをする
コンコン「おにいちゃん?」
あれ?いるよね?
コンコン「入るよー?」
何やら気付かない位、PCでの調べものに集中してる様子
気配を悟られないようそっとPCの画面を覗き見る
某有名結婚サイトの閲覧をした後、旅サイトなるものを開き
「カシオペ〇紀行 一度は乗ってみたい憧れの寝台列車の旅」
のページで止まり腕を組み、唸ってる
(フーン、ちゃんと考えてるんだね。しかも憧れの寝台列車なんて
大事な話をするつもりなのかも)
そう思うとニヤニヤが止まらない
そこでようやくこちらに気付いた様子
「うぉ!?お前いつからここにいた?」
「ノックしても返事がないから、また昼寝でもしてるかと思ったら・・・フーン」ニヤニヤ
「答えになってないぞ?いつからだ?」
「ヒミツでーす。ではではお邪魔しましたー」ニッコリ
(こちらから何かを促すまでもなかったいみたい。良かったですねいろはお姉ちゃん・・・)
(詳しくは伝える必要はないし。最低限のことでいいかな?)
TO:いろはお姉ちゃん
小町です、おそらく近いうちに動きがあると思います
それ以上はこちらからは言えません<(_ _)>
結果報告お待ちしてますね( ¯꒳¯ )b✧
(2人とも幸せになって下さいね
ここから先はもう見守るだけーっと)
後数話、登場人物の思いを綴っていきます
ご感想評価おまちしております