やはり俺のパートナーは・・・   作:バネア☆

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会話文多めです。かなり悩みましたがどうぞ


第十八話 家族に見守られて

<比企谷家>   

 

 

 

   1月4日 AM11:00

 

 

昨日、日が変わろうかという時間に帰宅した俺に家族の容赦ない尋問が待ち受けており

ようやく床に就いたのは夜中2時を回っていたと思う。

旅行の疲れもありぐっすりと寝れたようだ。

 

 

1階のキッチンまで降りていくと家族3人がホクホク顔でこっちを見ているのには

軽くイラっときたのだが

 

 

「おはよう、お兄ちゃん」

 

 

「ようやく男を見せたな、八幡」

 

 

「なんだか感慨深いわね・・・」

 

 

見守ってくれていた事にひとまずの感謝を述べる

 

 

「まぁ、なんだ。心配かけてすまん」

 

 

「いいってことよ!」ウインクしサムズアップして応える小町

 

 

「まずは両家の挨拶になるんだな?」と親父が聞いてくる

 

 

「ああ、いろはの連絡待ちだ。俺が一色家に挨拶するのが一歩目となる」

 

 

「それでいろはちゃんが、ウチに挨拶に来るのがその次と」母さんが確認する

 

 

「それが上手く済んだら、結婚指輪の予約。物件探しと生活用具の選定になるんだね」

 

 

と小町が繋げる

 

 

「と言っても、大学時代に使った家電をいくつか転用すればある程度はいけるかもしれん」

 

 

「大学2年次の時、1年間実家を離れて暮らした時のね」

 

 

「親父の勧めで何事も経験だと強制されたんだった」

 

 

「ま、いろはお姉ちゃんと付き合うようになってからは、多少は家事をやるようになったんだよね~どういう風の吹き回し?(ニヤニヤ)」

 

 

「いつまでも実家暮らしってわけでもないし。転勤で一人暮らしになるかもしれんから・・。

まさか追い出される事になるとは思わなかったんだがな」

 

 

「いつまでもスネかじりではいかんだろ、バカ息子。お前の為を思っての事だ」

 

 

「まぁ、今では感謝してるよ。あの経験があるから今度は落ち着いてやれそうだ。

もっとも同じ大学に入ったいろはがたびたび押しかけて来て、半同棲状態になったのは誤算だったんだが」

 

 

「えー今思えば楽しかったんじゃないの?」

 

 

「夫婦の予行演習と思えばいいのよ」

 

 

「いやまだ確定じゃないから・・・・」

 

 

「俺達は全く問題ない」

 

 

「ええ」「そうだよ」

 

 

「ま、すぐには連絡は来ないだろうから、のんびり待つかね・・・」

 

 

「改めて聞いておきたいんだけど、お兄ちゃん?

いろはさんを好きになって、プロポーズした要因を知っておきたい」

 

 

「・・・・・・今更聞くの?それ」

 

 

「だってプロポーズしたのって、お互い本音をぶつけ合って導き出せたからでしょ?」

 

 

「ぐぬぬ・・・・」

 

 

「ほらほら、小町達それ聞いて暖かく見送りたいんだから」

 

 

親父や母さんを見ると、まだかまだかと言わんばかりの笑みを浮かべて俺を見ている

これは話さないと解放されないパターンだ。

2時間も尋問しておいてまだ延長戦なのか、このS家族は!

 

 

「俺をちゃんと見てくれていた事」

 

 

「ただあざといだけなく、頑張り屋で向こう見ずなところ」

 

 

「そんないろはが男を侍らす所以外にも、嬉しそうにはにかむ顔に

強い意志をもった瞳をむけられて、それに魅了された事」

 

 

「卑下するばかり、逃げようとする俺にちゃんと向き合うようにと叱咤してくれた事」

 

 

「付き合ってから振り回されてばかりの日常も悪くないと思い始めていた事」

 

 

「大学に入ってから、何かと世話焼きないろはに感謝の思いしかなかった事」

 

 

「そんないろはと幸せになりたいという思いを抱き始めた事」

 

 

「最初から親の金に頼っては、いざという時に頼れないからまずは自分たちの力で生活したかった事」

 

 

 

恥ずかしかったが、長い間見守ってくれた家族には伝えないといけないという義務感で抑え込み

それらを話終えた俺は

 

 

「・・・これで満足か?これ以上話したくないんだけど」

 

 

「いや~・・・・・ごみいちゃんがこんなにべた惚れするなんて。

いろはお姉ちゃんには感謝しかないね!」

 

 

 

「引きこもりのバカ息子が・・・・」

 

 

「いろはちゃんがうちの義娘候補になってくれてよかったわ・・・」

 

 

「何度も言うけど、決定してないんだからな?全く・・・」

 

 

 

朝昼兼用の食事を終え、自室に戻り。昨日片づけきれなかった旅行の荷物を片付け終えた。

スマホで撮った旅行中の写真を見ながら、別れ際に言われた言葉を思い出していた

 

 

『わたしもまたこういう旅行したいです。ちゃんと夫婦になったら家庭風呂で遠慮せずにイチャイチャ出来ます。そういうの一度はやってみたいもので♪』

 

 

(そうなるのは、一色家の父親というラスボスの説得があるだろうに・・・・

でもそんな未来を馳せる位に楽しかったんだな。あいつ)

 

 

まだ眠気の残る俺はベッドに潜り、眠ることにした

 

 

 

____________________________________

 

 

2時間程深い睡眠をとった後、スマホを確認するといろはからのメール着信があった

気付かないほど寝入ってしまったのか・・・・・・・

 

 

FROM:いろは

 

改めて旅行お疲れさまでした!

両親にもお話済みまして、来週の連休の日曜日に時間を作ってもらいましたので

宜しくお願いします!(^人^)

 

 

 

ああ、とうとう来たな・・・ラスボス戦が

いかに何回かお会いして交際を認めてもらっていても

こればかりは膝が震える戦いだ

 

 

 

1階居間に降りていき、決戦の日を伝えた

 

 

「試練の時だね、お兄ちゃん」

 

 

「臆するな、素直に訴えていけ」

 

 

「吉報をまっているわ、八幡」

 

 

(ああ、行ってくる・・・!)

 

___________________________________

 

 

<一色家>

 

 

1月4日  AM10:00

 

昨夜、日付変わる前に帰宅したわたしは、「無事に帰ってきたか」と両親の出迎えを受けつつも

「詳しい事は明日話すよ、疲れたから」と逃げて、安眠を確保したものの

そして今日になり、朝食を食べた台所の席に座ったまま、今回の旅の話をすることに

 

 

カシオペ〇で「サプライズ」があったこと。雪景色を眺める中での露天風呂。

3日目の夜にお互いの本音を曝け出しあい、せんぱいがプロポーズしてくれて

わたしもせんぱいを支え続けると言った事。それを伝えました

 

 

「そう・・・・ようやく言ってくれたのね、八幡君は」

 

 

「ま、今言わずして何時言うんだという場面だな」

 

 

「?えーと、2人は予定調和というか、こうなることを分かってたの?」

 

 

「そりゃあ、彼の思惑を考えてればなんとなくね」

 

 

「彼が今まで言わなかった事を考えれば本気だと分かる」

 

 

「・・・よかった、母さんと父さんもせんぱいを理解していてて」

 

 

「何言ってんの?いろはが家に連れて来て、どれだけ思いあってるのか

目を見れば分かるわよ。それまでのあなたの目と違ってね」

 

 

「最初は何故こんな男をとも思ったがな、お前が変わったのは

明らかだったし。いい意味で影響しあってるのは見てるうちに分かった」

 

 

「それで、せんぱいとの挨拶の時間を作って欲しいんだけど、いつがいいかな?」

 

 

「来週の日曜でいいわよね?あなた」「ああ、それでよいだろう」

 

 

「分かった。せんぱいに連絡しておく」

 

 

「それでそれで、いろは。彼が来る前に聞いておきたいんだけど、

彼を好きになって、プロポーズを受けたのはどうしてなの?」

 

 

「え?ええ~~???」

 

 

「娘が嫁ぐのだもの、あなたも聞きたいわよね?」

 

 

「・・・そうだな、改めて聞いておくか」

 

 

 

___________________________________

 

 

 

「せんぱいはそれまでのわたしに靡くこともなく、素を曝け出したわたしを

拒絶することもなかった人」

 

 

「そしてそれまでのわたしをぶち壊してくれた人」

 

 

「下手に背伸びせずに等身大のままでいられる楽さ、心地よさ、それまでの私には

感じえなかったもの。それをもっと知りたいと思った。初めてだったから」

 

 

「生徒会の手伝いだったりとか、どうでもいい理由をつけて

せんぱいと関わる内に、せんぱいの家にお邪魔して知り合ったせんぱいの妹の小町ちゃん」

 

 

「世話好きだったり、媚びる行動が一切効かない理由の一端を知る事になって

漫才さながらの兄妹の掛け合いが羨ましいって思った」

 

 

「多分それが好きを自覚したきっかけだと思う。せんぱいの傍にずっといたいと」

 

 

「せんぱいを含めた雪乃先輩と結衣先輩の関係性が凄く素敵だなって憧れる一方で

お互いに惹かれてても言い出せないのは明らか。

後発であるわたしにはもう打って出るしかなかったわけで」

 

 

「告白してもあの面倒くさいせんぱいだから、逃げようとするのは目に見えてたから

逃げ道を塞いで、納得させるのは一苦労だったけどその甲斐あってようやく恋人同士になれた」

 

 

「恋人として付き合っていく中で何気ない気遣いとか自然な笑顔とか

見せられて、ドキドキしたりとか今までになかった思い」

 

 

「そして受験後には、毎日会うことが出来ない寂しさを自覚してしまう自分に戸惑いつつも、どうすべきかと迷ってもやっぱりせんぱいの傍にいたいという思いは変わらなかった」

 

 

「せんぱいは「だったら俺の受ける大学行ってみるか?この大学なら将来ある選択肢を少しでも広げられるだろうし。勉強のモチベーションも上がるだろう」と言ってくれた」

 

 

「何よりも、せんぱいが誘ってくれた事。せんぱいも一緒にいたいって思ってくれてた事が嬉しかった

直接は言ってくれない素直じゃない捻くれてる事も、それでこそだと思ったし」

 

 

「わたしもせんぱいと同じ大学に合格して、せんぱいが一人暮らしを始めて、

せんぱいの家で遊んだり、料理を作ってあげたりしていく日々を過ごしていく内に

こういう日常・・・悪くないなって。せんぱいもそう思ってくれるのかなって」

 

 

「大学で学ぶ内にやりたい仕事も見つかって、無事にその仕事に就けて充実した日々を送っていても

まだ言ってくれないのかな?でも急かして流されるままにというのは気が引けるから

待った方がいいのかなー?って思いはずっと持っていたよ」

 

 

「2人から言われるまでもなく、やっぱりせんぱいから言って貰いたかった」

 

 

「わたしが赴くままにアプローチして付き合う事にはなったけど

せんぱいの本当の思いがないままでは何処かで綻びが出てしまうから」

 

 

「だから、今回の旅で今まで言ってくれなかった理由が知れて本当に嬉しかったの。

それだけ本気だってこと。せんぱいだけの力でという覚悟。だけど、視野が狭くなっていた事。

それでしか応えることが出来ないと思ってた事」

 

 

「わたしはせんぱいと共に幸せであること。それが最優先であること。それさえあればもう迷わない。それに気付けたからこそ、この人を支え続ける。それがあの人の傍らでしたいことなの」

 

 

 

 

 

「・・・・そう。あの『自分磨き』と称して『外見磨き』ばかりに囚われてばかりのいろはが」

 

 

「いろはをここまで変えてた恩人であり、恋人か」

 

 

「改めて感謝しないといけませんね、あなた」

 

 

「む・・・来週次第だな」

 

 

 

「ふ、2人ともそんなに重く考えないで?」

 

 

「大事な一人娘なのよ?あなたがちゃんと幸せにならないと心配よ。ね?」

 

 

「ああ、その通りだ」

 

 

「ありがとう、母さん、お父さん・・・」

 

 

改めて家族の愛を感じて胸が熱くなり、涙腺が崩壊してしまった。

ダメだなぁ・・・一昨日あれだけ泣いてしまったのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

気持ちが収まり、昼ごはんを食べ終えて自室に戻ったところでせんぱいにメールを打ちました

 

 

(来週ですよ、せんぱい・・・)

 

 

 




今後の更新について活動報告で、後程お書きしますので
目を通していただけると幸いです
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