いろはの抱いている思いが少しでも通じれば幸いです
~いろは視点~
わたし、一色いろは。社会人2年目。高校生の時にそれまでの私と違い素のままで
寄り添っていられる人 比企谷八幡せんぱいと巡り合い、両想いとなりお付き合いを始め
7年経過しました
嫌がらせで生徒会長の候補になり、それの解決依頼で知り合ったのが馴れ初め。
なんだかんだで生徒会長となってしまい、
「先輩の意向でなってしまったからにはちゃんと助けてくださいね?」を
名目に何かと手伝って貰っていた。それまで男子を靡かせていた所作が全く
通じない事に逆に興味を抱いていった。
決定的だったのは、奉仕部での会話を立ち聞きしてしまったからなのだろう。
「本物」
それまでの私はどうだったのだろうか?男子を靡かせてばかりで私の本物の思いは?
葉山先輩を好きな思いは・・・・一体?それを確かめるべきなんだろう。
それからディスティニーランドで告白するも見事に撃沈。帰りの道中、せんぱいの前では
気丈に振舞ってこの行動に至らしめたせんぱいに
「責任・・とってくださいね?」
(そして、わたしの本物というものを見つけたら)
それからというもの、せんぱいを何かと意識するようになったんだろう。
(ああ、この人の傍だと心地よいなぁ)
(葉山先輩に抱いていたのはただ憧れていただけなのかも)
(これがわたしの本物なのかもしれない)
本物を自覚するようになり、それらしいモーションを仕掛けるも気づく様子がない。
いやむしろ、それに気付かないようにしてるのかな?と思い
(それならこちらから伝えないと。わたしの本物を)
そして何度目かのデートの時に
「あなたの傍だと飾らないわたしでいられる。今までのわたしの全てー表も裏も建前も本音も
ちゃんと傍で見ててくれました。そんなあなただからわたしは好きになりました」
「これがわたしの・・・本物の思い。ようやく見つけましたよ」
飾らない、打算でもない本物のわたしの思いを伝えました
その時の先輩の驚愕した顔は今でも忘れらない
そんなまさかと言わんがばかりでしたから
それから両想いとなりお付き合いが始まりました
それから先輩の大学の後を追い楽しいキャンバスライフを過ごし
比企谷家とわたしの家でも公認となるカップルにもなりました。
大学4年間も過ぎ無事に就職し、それまで遠出出来なかったスポットにも足を延ばすようになり
順調に交際をしていた
そんな中、こともあろうかわたしの両親からの言葉が、悩みの種となってしまうとは思ってもみなかった
秋も深まった11月のある日の夕食中、母さんから
「いろは、7年もお付き合いしてる八幡君からまだそういう話はないのかしら」
「え?そういうって?」
「決まってるじゃない。将来の話よ」
父さんからも
「正直、初めて会った時の目はあれだったが。
お前と交際を順調に重ねて随分と柔らかい眼差しをするようになった
それにあの年で問題解決力・提案力もある。部下に欲しいくらいだよ
だからと言うわけではないが、あれだけ一途な男はちゃんと逃さないようにな」
はっきり言われるまでもなく「結婚」のことなのだろう
でもわたしは誰かに急かされるままよりも、わたしの意思で決めたかった。
せんぱいとお付き合いようになったのも「本物が欲しい」と思って
行動した。その結果せんぱいを好きになった。
誰かに強制されたわけでもないわたし自身の行動だったから
だからこれも、わたしが決めないといけない
月がかわって12月に入った金曜日
わたしは高校時代から親しくしている後輩でもあり親友と会っていた
比企谷小町ちゃんーせんぱいの妹で。せんぱいと違ってできた子ですぐに仲良くなった。
せんぱいは「お前等と会わせると科学変換されるから会わしたくなかった」と嘆いていたけど
小町ちゃんはわたしを「おねえちゃん」と呼んでくれるようになり
一人っ子だったわたしに妹が出来るってこういうことかなと思ったり
それからわたしがせんぱいを目で追うようになったのを目ざとく彼女は察し
「難攻不落ですよ?何といってもあのおにいちゃんですから」
「うん分かってる、他の男の人と違って靡かないから。だけど本物がもう少しで見つかりそう
だから諦める理由にはならないよ」
と答え、そして冬が終わるころ、わたしたちはお付き合いを始めることになった事を
高校受験を終えた小町ちゃんに報告したら、驚愕を張り付けた顔をしていたのは今でも記憶に張り付いている
(やっぱり兄妹。似ているんだなぁ・・・)
そして彼女が総武高校に入学し、2年間生徒会で仕事をする仲間となり公私ともに世話をしあった
その仲は大学生・社会人となった今でも続いており、今日数か月振りに会い、女子飲みすることになったのである
「「かんぱーい!」」
「いやー、数か月ぶりだね!こうやって2人で飲むのも」
「先輩、いやお姉ちゃんには本当お世話になってしまって」
「社会人になってもう8か月になるんだよね?たまにはこうやって心の洗濯しないと!」
「うう、流石お姉ちゃんです・・・」
「一年前私も通った道だからー(トオイメ)」
と約1時間酒が進む中、思わずつい溜息をついた
それを目ざとい小町ちゃんが見逃すわけもなく
「・・・・・・お姉ちゃん、どうかしたんですか?」
「えっ?」
「何か悩みがあるように見えましたので」
「いかんなぁ・・・考えないようにしてたのに」
「実はね・・・」
親からの話とわたしが抱いている思いを白状する
「ごめんね、小町ちゃん。こんな話聞かせて」
「ううん、あのお兄ちゃんと振り向かせた人でもここまで悩むと知ってある意味ほっとしてます」
「!?」
「私はお姉ちゃんに畏怖してたんですよ?ある意味ごみいちゃんと言える状態だったのが
お付き合いするようになってから、本当変わりましたから」
「よく見てるんだね」
「まぁ、おにいちゃんですから。そういうことなら、それとなくおにいちゃんの様子を探ってみますよ」
「うう・・ありがとう。小町ちゃん」
「対価として、乗り越えて幸せになってくださいね?」
「・・強くなったね、小町ちゃん」
その話のあと、結局終電が気になる時間まで飲む事となり
翌日はもうじき昼ご飯になろうかという時間まで寝床を出れなかった。
(うーん、まだちょっと頭痛い・・・)
(ご飯食べた後、ちょっと外出して二日酔いを覚まそうかな)
昼食後、近くのショッピングモールでウィンドウショッピングを楽しんでる最中、
ふとスマホにメール着信がある事に気付いた
(え、着信が昼頃!?全然気づかなかった・・。えーと相手は小町ちゃん?)
FROM:小町ちゃん
小町です、おそらく近いうちに動きがあると思います
それ以上はこちらからは言えません<(_ _)>
結果報告お待ちしてますね( ¯꒳¯ )b✧
え?え?仕事早すぎない!?
近いうちに動きがある?
どういうことなの?
せんぱいから何かしらあるの??
ショッピングモールからの帰り道、そればかり気になって
休日の夕食には遅い時間に帰宅する頃、一つのメールが届いていた
FROM:大好きなせんぱい
明日、空いてるか?ちと会って話がしたい
(動きってこのことなの?小町ちゃん)
すぐさまわたしは明日の予定が問題ないことを返信し
何回かのやりとりで場所・時間を取り決めるのだった
そして物語は動き出す