新職場に慣れるのも一苦労です
コロナの影響も少なからずあるようで、乗り越えるまでが大変になりそうです
3連休最終日の祝日である成人の日
わたしは久しぶりにせんぱいの家である比企谷家に訪れる事となっていた
まだ学生の頃はよく遊びに行ったりしたなぁ
それに初めて結ばれたのもせんぱいの部屋だったし
思い出したら赤面せずにはいられない記憶、それが結実するんだ
わたしの一色家、せんぱいの比企谷家、両方に認めてもらって
祝福されてわたしたちはようやく歩き出せるんだと
万感の思いを胸に秘めて今 比企谷家のインターホンを押した
ピンポーン
「どちらさまで?」
「せんぱい、あなたの婚約者のいろはちゃんですよー」
入口扉が開き、せんぱいが出迎えてくれた
「こんな時でもマイペースなんだな、お前・・・」
「もう気負う必要はないですから、日頃からお世話になってるせんぱいのご両親なら問題ないですよ?」
「・・・・・まぁそうだろうな」
「(あるとするなら、小町ちゃん・・・かな)」
キッチン、4人座れる間ででせんぱいの父さん 修さんと先輩の母さん 由美さんと向かいあう形
こちら側にはわたしとせんぱいが座る形となっていた
修「よく来てくれたいろはちゃん」
由美「八幡から話は全て聞いていたわよ。お互いぞっこんなのにいつ結婚するのかと思ってたけど
八幡が踏み込んだお蔭で覚悟が出来た事もね」
いろは「あ・・・う・・恐縮です・・」
修「息子はひねくれ者で面倒な奴だが、ちゃんと支えてくれる人がいてくれて本当に良かった。
これからもどうか宜しくお願いする」
由美「私はようやくいろはちゃんが義娘になってくれるから嬉しいわ」
「あ、ありがとうございますっ」
「それで2人にちょっと相談したいことがあるんだが」
「せんぱい、それって・・?」
予想通りというか、昨日わたしの両親にも聞いていた指輪の話を切り出していた
修「そうか、要するにお前は結婚指輪に拘らないつもりなんだな?」
由美「将来的に外してしまうものなら、別のアクセサリーにしようとしてるのね」
「まだ、そう決めたわけじゃないんだが、実際付けてない人達の考えを聞いただけだ」
「せんぱい、そんなことをを考えてたんですね・・・」
「いろは、後で一緒に調べてもらいたいんだが、その上で決めようと思う」
「分かりました・・・せんぱい」
由美「さ、いろはちゃんが来るまでに昼ごはんの下ごしらえも済んでるから
食べて行ってね。昨日、うちの八幡がご馳走になったんだから遠慮せずにね?」
「あ、わたし手伝えることありますか?」
由美「あら、折角だからお願いしようかしら」
小町ちゃんも一緒に昼の献立の手伝いをして、メニューはお赤飯に
とんかつ、ひじきの煮物、なめこの味噌汁 がっつりなものだった
なんでもとんかつは昨日の肉特売日に、今日の為に買っておいたそうらしい
食事中は比企谷家女性陣から、せんぱいを巻き込んで盛大に弄られまくられる事になって
せんぱいもわたしも相当顔が真っ赤だったのは言うまでもない
食事後、小町ちゃんの部屋にわたしたちは招かれ、改めて見守ってくれた事に
「小町ちゃん、色々とありがとう」
「今回も世話をかけてしまってたようだな、ありがとよ」
「や、面倒くさいお二人ですから」
「う、そう言われてしまうと・・・・」
「ぐうの音も出ないわな・・・・」
小町ちゃんはふぅと溜息を吐くと
「もう付き合って8年近く経つんだっけ?いつ比企谷姓になるか心配になるほどだったんだよ?」
「そんなにか?」
「そうだよ?でもまぁ、お兄ちゃんが『まずは親の金に頼らずに』って事で本気だと納得したし」
そしてわたしの方に向き直って
「いろはお姉ちゃん、こんな言葉足らずで面倒くさい兄だけど、8年も一緒にいてくれてありがとうございます。これからもどうか兄の傍で支えて上げてください。兄を悲しませたりしたら絶対許しませんから。23年も一緒にいて、捻くれていて、どうしようもなくて、それでも私が寂しくないように連れ添ってくれた兄ですから。どうかそれを忘れないでください」
小町ちゃんから改めて託されたものの思い、せんぱいへの家族愛。その重さ全てが
わたしに身に降りかかり、引き締まる思いで
「うん、ありがとう。小町ちゃん。わたしたちは2人で歩いていくから」
そして、わたしは席を外し2人で話したいことがある間、せんぱいの部屋で待つ事になった。
あれだけ仲がいいし、話も長くなるだろうと思っていた。
小町ちゃんが泣く声がこちらにまで響いてきた。
せんぱいと小町ちゃんの掛け合い、絆という強さ。
小町ちゃんが大事にしてきたモノ
確かに受け継いだよ
小町ちゃん
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5分位経ってせんぱいがやって来た。
「すまんいろは、待たせたな」
「いえ、兄妹同士積もる話もあるでしょう?」
「そう言って貰えると助かるな」
そう言いながら、ポチとパソコンの電源を入れる
「早速調べるんですか?」
「ああ、俺達だからこその指輪に代わるアクセサリー。それを見出だしたいからな」
せんぱいが試しに打ち込んだキーワード『結婚指輪の代わり』その検索結果として
まず結婚指輪を購入したかの割合が
「購入した」……約9割
「購入していない」……約1割
次いで結婚指輪を購入しなかった場合、代わりに購入するとしたら何がいいですか?
第1位「ネックレスなどのアクセサリー」
第2位「腕時計」
第3位「食器や家具、家電などの実用品」
第4位「バッグや財布などの小物」
『第1位に輝いたのは「ネックレスなどのアクセサリー」でした。やはり、結婚の記念という特別な意味をもつ品物には、指輪でなくともアクセサリー類を選ぶ人が多いようです。ネックレスなどであれば、洋服の下に身に着けることができるので、職務上着けるのが難しいという場合や着け外しによる紛失が心配…という人にも安心ですね』
「なるほど・・・な」
「確かに付け外しの紛失はあるかもしれません。入浴とか家事とか、その都度というのは面倒かもですね」
「ネックレスに絞って調べて見るか?」
「ええ、それでいってみましょう」
『結婚ネックレス』で検索を掛けた結果
『一世一代のプロポーズ、言葉だけなんて示しがつかない!と考える男性が多いようです。
しかし、婚約指輪を準備しようにも女性の指のサイズが分からず、女性から指輪はいらないと言われている。
普段から指輪をつけない女性にプロポーズする場合は、どうしたらいいのか困ってしまいますよね。
そんな男性たちに最近人気のアイテムが「ネックレス」なんです。
特に24歳以下の若いカップルは、婚約指輪よりも予算を抑えめにできるという理由で、
35歳以上の大人カップルは、ネックレスの方が身に着ける機会が多いという実用的な理由で、ネックレスが支持されています』
「24歳以下って・・・」
「わたし今24ですけど・・・ある意味当てはまってますね」
「んで、拘りたいブランドとかある?今のところ有名なところが出てきているけど?」
「まずは千葉県にあるブランド店を絞り込みましょう」
「了解だ」
某有名ブランドの2つが千葉駅近くにあるみたい
まずは直に行ってみて希望のものが出来るかになるかな・・・
「どうせなら誕生石を添えたペンダントにしたいですねー」
「誕生石か・・・・4月:ダイヤモンドと水晶、8月:ペリドット、スピネルとサードニックス。
ペリドットってあまり聞かないけど、黄緑色が特徴なのか」
「あとは、指輪とかに印字できるプレートとか付けられかどうかですね」
「結構要望あるのな・・・行ってみて実現出来るか聞いてみるか」
「ええ、今日出来るのはこれ位ですね」
「ああ・・・」
「このペリドット、せんぱいが身に着けていれば怖いもの知らずって感じですよ?
『夜に輝きを放つとされるペリドットは、暗闇への恐怖や妄想を吹き飛ばし、
ネガティブなエネルギーから身を守る護符としても、活躍してくれるでしょう。
怒りや悲しみなどマイナスな感情におちいりやすい人などには心を癒し、明るく前向きに生きていけるようサポートし、夢を実現させてくれるといわれています。途中、自信をなくしたり意気消沈してしまったとき、この石をアクセサリーとして身につけてみてください。心が明るく太陽に照らされるように、ふたたび希望をもたらし向上心を復活させてくれるでしょう。
この石は、どんな時にも明るい希望と勇気をもたらしてくれますので、マイナスの感情にとらわれやすい人には、身につけてお守りにすることをお勧めします。ストレスをやわらげ、持ち主の魅力を内面から美しく輝かせるサポートをしてくれますので、異性などからの注目度もアップすることでしょう。また、ペリドットは知能と関係が深く、知恵と分別を与えてくれる石とされています』
「こ、これは・・・・・」
「ね?」
「昔はそうだったかもしれんが、今は大分違うと思うんだが?」
「それでも、根っこの部分はそう変わらないですよ?」
「ぐぬぬ・・・・」
「だから・・・ね?社会で戦うせんぱいに少しでも加護があったらいいなって」
「お前も社会人だろうが・・・」
「でも同じ会社じゃないですよ?共闘することは出来ないから、社外秘の情報だってあったりするでしょう?更にもう一つの加護が受けられたら心強くなるんじゃないかと思ってですね?」
「・・つまりは4月の誕生石と組み合わせたいと?」
「まぁ、そうなんですけど」
うーんそれもあるんだけど、わたしの気持ちも伝わってるのかな?
「・・・・・気遣う気持ちは受け取っておく、ありがとよ」
こっちには顔を向けずボソッと零す相変わらずのせんぱいに
「この捻デレさんめ♪」
「フン・・・」
ちゃんと案じてる思いも理解してくれてて、小さな事かもしれないけどやっぱり嬉しい
甘えたくなってしまう
「せんぱい・・・・」
上目遣いと熱っぽい顔で、して欲しい事をねだると「正しく」理解したせんぱいは
「しょうがない奴め・・・」
苦笑しつつもわたしを抱きしめ、熱い口づけをして応えてくれるのでした
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流石にせんぱいのご両親、隣に小町ちゃんがいる中でそれ以上に求めあう事はなく、
「この後、俺がいたたまれなくなるからな・・・・」
と自制してくれたせんぱい。この辺りはちゃんとTPOを心得てくれてて良かった
わたしが結構無茶振りしちゃう事あるからなぁ~
「そろそろ帰るだろ?駅まで送る」
駅までの道中
「来週は指輪交渉ですね?」
「ああ、時間も空いたら家電のリストアップもしたいところだな」
「でも、せんぱいの一人暮らしの時の家電はまだ保管してるんじゃ?」
「2人だとスペックが足りないのもあるかもしれんから、改めて・・だな」
「部屋探しはどうします?」
「前の時は1DKだったが、社会人になった今は2LDKで探してみよう」
「あとは引っ越しの費用・・・になりますね」
「ああ、そうとう金かかるだろう。現実的な問題があるから一つ一つ乗り越えなきゃな」
「もちろんです!」
やがて幕張駅に到着し、恋人繋ぎをしていた手を離して一時の別れの挨拶
「それではせんぱい、また来週・・・です」
「ああ、風邪引くなよ」
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J〇、モノレールを乗り継ぐ中でわたしは物思いに耽っていた
これで外堀が完全に埋められたんだな・・・
小町ちゃんから託された思い、ちゃんと刻み込んでおかないと!
2人で夫婦として歩いていくスタートライン、ようやく見えただけに過ぎないんだから
現状に甘えたり、これが当然なんて思ってしまったら、崩壊が始まると心得ないといけない
わたしが覚悟しないといけないのはそういうことなんだと改めて思いつつも
家の最寄り駅に着き、徒歩で家路を急ぐのでした
普段の1.5倍の長さになりましたが色々と調査した事も載せた結果こうなりました。
指輪ではなくネックレスを選ぼうとしてる2人の構想は実親からの話から考えました。父は定年位に結婚指輪を外し、母は日頃の家事から指がふやけ太くなって抜けなくなった事を聞いていたので、20代半ばで家庭を築く2人には現実的な考えをもって歩んでいく話を描きたいと思っていました。