やはり俺のパートナーは・・・   作:バネア☆

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遅れて申し訳ありません
コロナの影響が勤め先にも出てしまい、
余裕がない状態が続いておりました

峠は越したので投稿します
ちょっと短めですが


第二十六話 GW旅行 ~その2~

水戸駅 15:00

 

茨城県立歴史館で思いのほか時間を費やしてしまい

徳川ミュージアムに寄らずに水戸駅まで戻って来ていた

 

 

「さてここからはディーゼル車での1時間位の旅となるな」

 

「水郡線・・・水戸と郡山を結ぶから「水」「郡」線なんですかね?」

 

「どうだろうな?四国とか北海道とかもそれらしい路線もあるからな」

 

「でもわたしとしては愛称の『奥久慈清流ライン』というのがロマンチックでいいと思いますね」

 

「清流っていうからには久慈川に沿って走る路線ってところなんだろうな・・・」

 

「時刻表には郡山直通ってないんですね?袋田までになってますよ?」

 

「これは去年の台風の影響らしいな。全線復旧には来年までかかるってさ」

 

「天災ですか・・・わたしたちは袋田までですけど、その北に行く人たちは不便ですね」

 

「バスの代行輸送があるらしいぞ。只見線とか日高本線とかが現在もそうだな」

 

「天災の前には人は無力なんですね・・・」

 

「人の悪意に察して対策を練れるとこと違ってな」

 

「八幡君・・・それ以上は水を差しますから止めましょ?」

 

「わりぃ・・・」

 

 

水戸駅 15:15発 袋田行き

 

この路線は上菅谷で常陸太田方面と郡山方面とで分岐する。

常陸大宮を通過する頃には山間・勾配がキツクなってきて目的地が近くなってきたことを思わせた。

 

終点(暫定)である袋田には16:30には到着していた

 

 

「宿は袋田の滝から程近い場所にあるんですね?」

 

「ああ、ここから徒歩30分位だな。

明日朝通る道でもあるからのんびりと行こうか」

 

 

「そういえば、今回も日帰り温泉をピックアップしてるんですか?」

 

「おう、2つほどな。

一つは今日泊まる宿の近くで朝10時からと、もう一つが駅よりの宿で朝11時からだな。

ちなみにそっちは12時から大浴場も入れるから、それも楽しみたいところだな」

 

「んーそれだと大分帰るの遅くなるんじゃ?」

 

「予定では14時前にはここを出て、稲毛には18時には着けるな」

 

「明後日からがちょっと心配ですが・・・温泉で疲れを取れると考えればいいか・・・うん」

 

 

宿までの道は途中から登り坂となり、40分程かかったものの無事に到着した

 

 

    <〇〇の宿 〇〇館>

 

 

「正月に泊まった〇波温泉の宿は和室8部屋だったが、ここは12部屋らしいな」

 

「建物自体はちょっと古さを感じますがそれもなんかいいですね♪」

 

「古さといえば、岩手の〇沢温泉も良かったな、床がきしむ音が歴史を感じさせていい」

 

「ここの温泉はラジウム泉と古代檜風呂が売りみたいですね」

 

「俺は食事が楽しみだな。ご当地グルメ満載の『奥久慈グルメ満載の『雅』プラン』」

 

「八幡君、ご当地グルメとか好きですもんねー」

 

「食事は19時10分に部屋に持ってくるように指定したから温泉に温まってくるとしようか」

 

「ええ、また後程~」

 

 

      

    <入浴後>

 

 

「天然温泉ではないけど、やけに体がポカポカしちゃいました・・・・・」

 

「あー水分はちゃんととっておけよー。道中に買っておいたミネラルウォーターと

缶チューハイは冷蔵庫にいれてあるから」

 

「はーい」

 

 

湯冷ましに窓際でまったりと寛いでいると、待望の食事が運ばれてきた

 

「予約のHPやクチコミでも相当な量とは知ってはいたが・・・・」

 

「会社の慰安旅行クラスでのご馳走レベルですよ?これ・・・・」

 

 

「ちなみに当館では『冷たい品』は冷たいうちに、『温かい品』は温かいうちに召し上がって頂く様にと各料理を、

時間をおいてお運びする様になっています。 ~『旬』『味』と『間』をお楽しみ下さい~

 

それではまたお伺いさせて頂きますので失礼いたします」

 

と仲居さんからのご説明があった。

 

 

「八幡君・・・・ここ結構高かったんじゃ?」

 

「ん、30000円はしたな」

 

「・・・随分と張り込みましたね?正月でもここまでの宿じゃなかったですよ?」

 

「GWで近場の温泉で空きがあるという条件で探したら、運良く残ってたのがここだったんだよ・・・

ちなみに明日日帰り温泉しにいく所は、予約時には既にアウトで料金も洒落にならん位高い」

 

 

「なら、今後日常生活は節約生活ですね?頑張ってくださいね♪」

 

「いやいやお互いだろ?」

 

 

2人して笑いあいながら、瓶ビールをコップに注ぎあい乾杯をし

奥久慈ならではのご当地食材に舌鼓を打った。

 

時間差で運ばれてくる料理も絶妙な食べ頃になっており、

十二分なおもてなしに俺達はアルコールも進み、1時間という

まったりと食事時間を費やすこととなったのだった・・・

 

 

「満腹だ・・・・・・」

 

「ちょっと動くのが辛いです・・・」

 

「全部お食べになったんですね。流石お若いカップルで」

 

「確かに俺達は20代半ばで新婚ではありますけど・・・」

 

「それはそれは!随分と仲のよい空気でありましたけど、新婚さんでございましたか!」

 

「同居しはじめたのは2月で籍を入れたのは4月ですねー」

 

「出来たてではありませんか、幸せそうでなによりです」

 

食事後のお膳を片付けに来た仲居さんとの会話を楽しみつつ

布団を敷き終えた仲居さんが退室間際に

 

「それではごゆっくりおくつろぎくださいませ・・・」

 

と残した言葉が意味深すぎてちょっと怖かったのは秘密である。

 

_____________________________________

 

食後の余韻というか、あまり動きたくないという暗黙の了解か、

2人して窓際の椅子で缶チューハイを開け、取り留めもない話をしてると

時刻は22時を指していた

 

ほろ酔い状態のいろはが妖艶な笑みを浮かべてすり寄ってくる

 

「うふふ、はちまんくぅん・・・昼言った事わすれてませんよねぇ~」

 

「家とは違うから激しくすると隣に声が漏れるからな・・・

じっくりと交わうことにするか?」

 

「それじゃ声が漏れそうになったらタオルでも咥えましょうか」

 

「いや、唇で塞げば問題ないだろ」

 

「わぁ、凄い魅力的な提案ですぅ」

 

 

 

「じゃいろは・・・」

 

「うん、一杯愛して・・・ね?」

 

そして俺達は一つに交わりあい、幸せな気分のまま一つの布団で一夜を過ごした

 

 

 

 

 


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