構成に大分悩みましたが出来上がりました
遠州鉄道との乗り換え駅である西鹿島駅を通り過ぎる事、数駅。
途中下車した頃には11時を過ぎていた。
「ふむ、丁度店が開いて間もないな」
「到着時間が開店時間に合わせて組んでいたというんですか・・・・」
「店が混んで待たされるのは嫌だというのもある。浜松駅みたいな町の中心部だとそうなり易いしな」
「それも計算してのことですか、相変わらずというか・・・」
「時間を上手くコントロールするのは大事だぞ?イレギュラーな事は出来るだけ避けるのが俺だ(ドヤ)」
「威張るとこそこじゃないですよ(ペシ)」
~〇〇屋~
駅から歩くこと数分。目的の店に到着。
客は俺達以外にはいなく、目論見通りに事が運びそうな流れに
思わずほくそ笑みつつ、うな丼を2人前頼み店内の様子を見ながら待つ
「なんか落ち着いた感じの店ですね。さっきトイレに行った時に座敷の席もみかけましたよ」
「3代続いてる店で味にはこだわってるみたいだ。
『一匹ずつ個性の違ううなぎを見極め、焼き加減を変えております』だとよ
・・・プロなんだな、一匹毎に変えるとは」
「でなきゃ、専門店なんて謳う筈がないですよ?」
「違わない。本場のうなぎ楽しみにさせてもらうか」
~10分後~
お盆に鰻が乗った丼とお吸い物が運ばれてきた
「凄いです・・・今まで食べて来たうなぎの厚みが全然違う」
「そうだな、では早速頂くとしようぜ」
「「いただきます」」
「(うぉ、これは!!?見た目の厚さに反してこの食感の柔らかさ!!
タレと相まって至高の味わいだ!
いつも食べていた鰻はタレで誤魔化していたのがよく分かるな)」
ちらりといろはの方を見ると、目を輝かし黙々と食べていた
この様子だと俺と同じ感想を持ったんだろうなと予測しつつ
完食し、次の列車が出る10分前になった所で店を後にした
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「ん~美味しかったですね♪」
「天然うなぎの美味さは伊達ではなかったな。
今回のはうな重だったが名古屋めしでうなぎを短冊切りにしたひつまぶしもあると聞いたことがあるな」
「名古屋めしですか・・・他には味噌カツとかきしめんは聞いたことありますけど」
「名古屋駅弁・・・・っと。お、検索したら味噌カツとひつまぶしは駅弁でもあるようだな」
「帰りに駅弁を買って食べる楽しみが出来ましたね」
「それに松阪牛の駅弁もあるぞ?三重県・・・隣県だからこそだろうな」
「どうせなら、松阪牛と味噌カツ両方買ってみませんか?
お裾分けし合って食べ合うのもいいと思うんですけどー?」
「それも楽しそうだな」
帰りの予定を新たに付け加えつつ、駅に滑り込んできた列車に乗り
東海道本線・新所原駅へ向かうのだった。
新所原からは2駅で愛知県は豊橋駅。
ここからは快速・新快速の電車が存在し席もクロスシートになっており快適な旅が出来そうだった。
行きでは名古屋は通過しそのまま京都へ直行予定、大垣以降での乗り継ぎを考慮し
一本後の快速電車まで待つことに相成った。
名古屋方面からの折り返し電車到着後、すぐに扉付近の席を確保し網棚に荷物を載せ
だらりと寛ぎつつ発車を待つ。
「これで1時間半はのんびりと座ってられますね」
「ああ、後の乗り換えは大垣と米原のみ。京都には17時前には着けるだろう」
「修学旅行では夜の観光は全く出来ませんでしたからねー
食事後から21時までの制約ではまともに周れるわけないのに!」
「俺の時は平塚先生に連れられて、ラーメン天下一品総本店で舌鼓を打ったな、懐かしい」
「監督すべき立場で生徒と共にラーメン食べに行くってどうかと思うんですけど・・・」
「まぁ、今となってはいいじゃないか、今回は色んなモノを食べてみようと思う
まずはシティホテルにチェックアウト。荷物を置いて街に繰り出すのもありだろう」
「でもほとんどのお寺さんはもう見物出来まませんよ?」
「京都タワーで夜景見物位はしておこう。明日の夜は福知山に泊まるんだから」
「京都の街並みの夜景ですか・・・首都圏とは多分違うものなんでしょうね・・・」
「日没と夜景、両方楽しめるには19時前後に20時過ぎか・・・ちと夕食早めにしておくがいいか?」
「りょーかいです(ビシッ)。で、どれにするかもう決めてるんです?」
「ああそれがだな(京都ガイドブック見ながら)、京懐石や精進料理なんてあるんだが
正直高くつくからもっとリーズナブルなのを探してるんだが中々・・・・な」
「んー湯豆腐は食べないんですか?」
「それは1000円台で食べれる店が、金閣寺近くにあるらしいから明日の昼に行こうと思ってる」
「んーそしたら、何食べようか・・・な?にしんそば・・・これ食べに行きませんか?」
「おーニシンか。数の子のイメージしかないけどな」
「この機会に食べてみません?話のネタに」
「んじゃ、荷物置いたら食べに行って、その後京都タワーって流れで行くか」
「はーい♪」
大垣駅 15:02 普通電車4両編成
米原駅 15:47 新快速12両編成
とそれぞれ遅延も乗り遅れることなく進み、京都駅16:42に定刻到着した。
「んー家からここまで12時間かかりましたか~。
それにしても大垣からの電車が4両編成はないと思いますけど」
「ま、ちゃんと輸送力は賄い切れてるんだから増やすまでもないという判断なんだろ?
長い間お疲れさん。ホテルまで徒歩5分位だ。そこで休憩したら目星をつけた店に行くぞ?」
「ん、しっかし京都は盆地だからなんでしょうか・・・じっとり暑いですね・・・・」
「電光掲示板には現在33℃とあるな・・・うへぇ・・・」
げんなりとしつつもホテルに何とか辿り着き、チェックイン。
いくらか生気を取り戻した後、目的の店へと繰り出したのだった
~総本家にしんそば 〇〇~
地下鉄四条駅から徒歩数分で行けるこの店に辿り着いた
夕方と時間もあり客の入りもそれなりで8割ほど席が埋まっていた
「冷やしメニューもあるな。迷う必要はなさそうだ」
「ですね、すいません~『冷やしにしんそば』2つお願いします」
蕎麦が運ばれてくるのを待つ間、案内書きを見る事に。
「なるほどな京都は、盆地である特性上新鮮な海の幸には恵まれることも少なかったか」
「京都府は海なしではないですけど、北部の舞鶴までいくのは時間かかりますもんね」
「ま、明後日行くことになるけどな。んでもって朝廷への貢物も干魚類が主であったと。
特に『にしん』『たら』は代表的な魚類で、一般市民も干魚類をタンパク源として好んで常食していた・・・か」
「『にしん』と『そば』の組合わせに成功し、『にしんそば』として売出したところ、
一躍洛中洛外にその味と風味が流布された。そして京都を代表するグルメになったんですね」
「にしん」と「たら」で思い出したんだけど、おせち料理とかでも使われてたな」
「そうです、そうです!昆布巻きでありますよ!」
「今は亡くなちゃったけどお祖母ちゃんが正月お節で作ってくれたのを食べるのが楽しみだったんだよな」
「あ、わたしの実家もそうです。だけど、母曰く『結構手間かかるから作りたくない』って言ってました・・・」
「うちもそうだ・・・・共働きってのもあるからな(苦笑)」
10分位で注文した蕎麦が届き手を合わして
「「いただきます」」
「へぇ、骨まで柔らかくて食べやすいな・・!」
「出汁とにしんの油が絶妙な味わいですよ」
「にしん自体が甘辛くて蕎麦のマッチングもいいな」
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「「ご馳走様でした」」
スタッフに「ありがとうございましたー」という言葉に見送られ、店を後にした
「中々の味だったな」
「ですね、にしんなんて中々食べる機会ないですからねー」
「時間ももうじき18時半になるか。ここからなら京阪本線で七条駅まで行くのがよさそうだ」
「七条駅が京都タワーに近いんですね。よーし行きましょう!」
~京都タワー~
「ただのタワーだけじゃなく、地下に大浴場まであるとは驚きだな」
「汗もかいてますし、夜景まで見た後、利用しましょうよ?」
「21時まで営業してるみたいだし、悪くはないな・・・」
「素直に入るって言えばいいのに・・・・」
そんなやり取りをしつつ展望室へ到着すると、もうじき日の入の時刻らしく綺麗な夕焼けに染まっていた
「いいタイミングだったな」
「ええ、とても綺麗・・・」
完全な日没となり、眼下には町のライトが灯り始めていた
それはまるで碁盤の目のような街が形成されていた
「昔の平安京は街並みは碁盤だったというが、それは今でも受け継がれているんだな」
「確か当時の中国、唐の都ー長安をモデルとしてるんでしたよね?」
「ああ、奈良時代の平城京もそうだったみたいだな」
1時間程夜景を満喫したのち、地下の大浴場で汗を流し
ホテルに戻ると時刻は21時を指していた
「流石に今日は寝てしまうか」
「明日も一日観光ですからねー」
「世界遺産の寺の幾つかは見て置きたい。修学旅行では行けなかった所をな」
「清水寺とかは除外ですね」
ホテルの寝間着に着替えると、いつものように俺の寝床に入り込み
横向きで俺に抱き着いてくる愛妻いろはに苦笑する
「正直ツインで予約じゃなくて、ダブルでもよかったような気がするんだよな・・・」
「でもダブルがなかったから仕方なくってことなんでしょ?」
「正解・・・」
「将来わたしたちの愛の結晶が出来ても、こうして寝るのはわたしだけの特権ですからね?」
「ま、断っても俺が寝ている内に抱き着くんだろうに。。。」
「バレバレですか(テヘ)。でも嬉しいでしょう?」
「・・・・・・・おう、そりゃぁな」
「ふふっ・・・おやすみなさい、八幡君」
「おやすみ、いろは。良い夢を」
筆者は現地浜松にてうなぎを実際食べましたが、本当に美味しかったですよ