やはり俺のパートナーは・・・   作:バネア☆

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ちょっと短めです


第八話  旅行2日目 ~車中での会話~

東北本線に乗り南下するに連れて、それまであった雪原の車窓は無くなり、

田んぼの風景が目立つようになっていた。

 

乗った電車は2両ではあったが、乗車率はまばらだった。

元旦だからというのもあるのだろう。

 

途中駅でホームに大量の乗車客がたむろしてるのには面食らった。

駅の名を見て・・・ああ成程なと頷いていた。

 

 

「せんぱい?どうしました?」

 

 

「いや今、いっぱい人が乗ってきただろ?

何駅かと思ったら平泉だったんだよ」

 

 

「平泉って、あの平安時代の奥州藤原氏が拠点にしてたという?」

 

 

「ああ、それな。時刻表にもホラ。世界遺産として載ってるぞ?」

 

 

 

「ホントだ。載ってますね。察するに初詣ってことですか」

 

 

「だろうな。(スマホをいじりつつ)世界文化遺産登録は2011年だったのか。

同じ年にも小笠原諸島も登録されてるな」

 

 

 

「小笠原諸島って、船でしか行けないんですよね?」

 

 

 

「社畜には高嶺の花だな。旅行費用と休みの確保が至難の業だ」

 

 

 

「でも、働き方改革で有給を上手く繋げば」

 

 

 

「いや倍率が高そうだ・・・・。小笠原以外もいい所あるだろ

まずはそっちでいい」

 

 

 

「・・・・」

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

「それって、次回のお誘いですか?嬉しいですけどまだ2日も残ってるんで

まずはこの一時を楽しんでいたいんで心の準備をさせて欲しいです。

改めて誘ってほしいですごめんなさい」

 

 

「分かったから車内では落ち着け。改めて誘うから」

 

 

 

「・・!!!(それって!)」

 

 

そんな会話をしている内に電車は一ノ関に到着していた。

乗り継ぎで小牛田行きに乗ったが、平泉からの乗客は殆どが

一ノ関で降りるみたいで車内はまた空くようになっていた

 

 

だが、座席に座ってのんびりとしていると、やけに上機嫌ないろはが

恋人繋ぎをしてニコニコとしていた。

 

 

(なんかあったか・・・?)

 

 

電車は1時間程で小牛田に到着。仙台行き4両編成の乗り継ぎとなった。

 

 

「今まで2両だったから、広々と感じますねー」

 

 

いろはは背伸びをしつつ感想を漏らした

 

 

 

「ここまでロングシートだったからクロスシートになると

旅をしてるという実感が湧くもんだな」

 

 

「総武快速線もクロスシートの車両ありますよ?」

 

 

「房総半島とか成田空港まで足伸ばしてるし、

長距離走るって感じがするだろ?」

 

 

「あーそういうことですか」

 

 

電車は松島海岸駅を過ぎていた

 

 

「日本三景の一つ・・松島か」

 

 

「夕日が綺麗ですよ。せんぱい」

 

 

「一度は観光してみたいが、またの機会だな」

 

 

「・・ですね(フラグ・・・!)」

 

 

「そういえば、他の日本三景って知ってるか?」

 

 

「宮島と天橋立でしたか」

 

 

「おー知ってたか、時刻表の地図によると天橋立はJ〇線の駅ではないんだな」

 

 

「本当ですね。18切符では行けませんね」

 

 

 

「宮島はフェリーで行くようだな、最寄り駅は宮島口か」

 

 

「宮島の厳島神社は世界文化遺産登録されてるんですね」

 

 

「(スマホ検索しつつ)・・・1996年に登録か。割と経っているな」

 

 

「鹿もいるんですね、ここ」

 

 

「奈良公園もな、中学の修学旅行で鹿せんべいやったっけ」

 

 

「せんぱいもですか?餌付けの後も、中々離れてくれなかったんですよー」

 

 

「俺は餌無くなったら、そそくさと離れていったな・・

ま、ソイツは賢かったんだろ」

 

 

「せんぱい・・・」

 

 

「あーもういいな、この話は」

 

 

 

話が終わるころには仙台駅到着の案内がなされていた

 

 

       <仙台駅>

 

乗り換え時間30分と余裕を持っており、各々でトイレを済ませ、

暖かい飲み物を買って発車の10分前には席を確保することに

 

 

「仙台と言ったら牛タンですよねー。食べる時間がないのが残念です」

 

 

 

「まだ腹減らないし、駅弁だと匂いという問題があるからな」

 

 

 

「あ、その辺り考えてるんですね」

 

 

「以前見たニュースで、大阪土産の豚まんを新幹線で食べた時の匂いがクレームになるという

のもあるしな。俺もそういうの好ましくないからな」

 

 

 

「公共の乗り物ですから、周りに配慮は当然です」

 

 

 

山形駅には一時間後に到着の模様。

県境のトンネルを潜るころには再び雪景色を拝むことになっていた。

 

 

山形駅からは40分程で本日の宿に到着していた。

 

 

 

「え?今日の宿って駅から直結なんですか?

一歩も外にも出ずに?」

 

 

「前に言ってた 泊まる予定温泉地の一つが満室で、その地の隣駅の宿泊。

それがここだ。予定は番付表にもある赤湯温泉だったんだよ」

 

 

「でも、これだけ寒いと外に出るのも億劫ですよ」

 

 

「俺も山形駅着いた時、そう思った」

 

 

「転んでもただでは起きないってとこですね、流石ですせんぱい♪」

 

 

 

「・・・ありがとよ」

 

 

チェックインを済まし、食堂で夕食を取ることに。

 

 

「牛タンメンチカツ定食とな?食べてみるか」

 

 

「あ、わたしも同じものを」

 

 

牛タンとメンチカツの食感が絶妙な味で美味しく頂けたと言っておこう

いろはにも好評なようだった。

 

 

食休みを済ませた後、これまた駅直結の温泉に浸かり

部屋のベッドででまったりとしていた。

 

 

「せんぱい・・・失礼しますー」

 

 

「え?なんで入り込んでんの?」

 

 

「断りをいれようとすると、拒否されるじゃないですかー」

 

 

「そりゃそうだよ?」

 

 

「ほんとはカシオペ〇でもくっついて寝たかったんですけど、狭すぎたので我慢してたんですよー?」

 

 

「マジかよ・・・」

 

 

「マジです♪」

 

 

あざとらしく可愛らしく、ウインクをいれてくる

ドキッとさせられるじゃねぇか・・・

 

 

「ですので今日はいいですよね?」

 

 

 

「仮に断ると言ったら?」

 

 

「ふふっ、放しませんよー♪」

 

 

 

「絶対引く気ねぇ・・・こやつ」

 

 

 

「引きません♪暖かいなぁ・・・せんぱいの体のぬくもり・・・」

 

 

 

「(はぁ、どうしてこうなった?無理やり剥がすのももう面倒臭くなってきた)

もう好きにしてくれ・・・・」

 

 

 

「そうさせて頂きます♪」

 

 

 

もう、諦めの境地で横になっている内に眠気が、いろはの温もりもあったかい・・・・

ダメだ落ち・・・・る・・・・・・・・・

 

 

 

「せんぱい?・・・おやすみなさい」

 

 

そんな声が聞こえた気がした

 

 

 




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