弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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第6回イベント シオリ・3

喫茶店で会計を済ませた後、アナちゃんとフレンド登録してから地図のコピーを渡して、イベントマップに転移した。

うちが転移された場所は集合場所から1㎞くらい離れたところで、アナちゃんから送られたメッセージにはアナちゃんはすぐ近くみたいやった。

うちから誘っておいてアナちゃんを待たせるわけにもいかんから、うちはさっさとその場から移動した。

今回のイベントマップはジャングルやから、【白狼の疾駆】も【木の女神の加護】も発動して最初からそれなりにスピードが出る。

結局、走ってから1分足らずで集合場所にたどり着いた。

集合場所には、すでにアナちゃんが待っとった。

 

「ごめんなぁ、待たせてもうて」

「いえ、大して待ってないので、気にしないでください」

 

おぉ!今の会話、なんか恋人っぽい感じや!

まぁ、アナちゃんの場合は限りなく本心というか、言葉通りの意味やろうけど。実際、待ったって言うても1分も経ってないわけやし、むしろ1㎞先から来たって考えれば早すぎるしな。

さすがに、初対面で和気あいあいってわけにはいかへんかぁ。

 

「そんじゃ、どこに行こか?一応、この地図にもまだ載ってないところはあるし、マップ埋めがてら探索ってことでええ?」

「私は構いません」

 

アナちゃんは短く返答して、移動を始めてからは基本的に無口で前だけを見ながら進んでいった。

・・・なんか、アナちゃんの反応がぜんぶ淡白で、ちょっと寂しい。

【楓の木】のメンバーやと基本的ににぎやかやし、メンバーの中で一番大人しいモミジちゃんも最近は打ち解けて仲良くしゃべったりするし、クロムやカスミも落ち着いてはいるけど、それでも会話が途切れるなんて警戒しとるとき以外は稀や。

せやから、こうして黙りながらの探索は何気に初めてとちゃうか?

これが素なのか、それともゲーム内でのロールプレイなんかはわからんけど、うちとしては、もうちょっと打ち解けてほしいんやけどなぁ・・・。

 

「シオリさん」

「ん?なんや?」

「あそこ」

 

1人で勝手に悶々としとると、アナちゃんから声をかけられた。

アナちゃんが指を差した先には、ちょっと大きめの洞穴があった。

地図を確認すると、ちょうどクラルが書いてない部分やった。

 

「ふ~む、鬼が出るか蛇が出るか、って感じやな」

「ジャングルですから、蛇ではないですか?」

 

あくまでたとえの話やったんやけど、クラルはゴルゴーンとやり合ったって言うとったし、あながちあり得るなぁ。

それに、映画でもジャングルに蛇が出てくるのは鉄板やし。

でもうち、でかい蛇はあまり得意やないんやけどなぁ・・・ちっさいのは平気なんやけど、ホラー映画に出てくるみたいな、人を丸呑みできるくらいのサイズはちょっと・・・。

とりあえず、ちょっと身構えながらもアナちゃんと一緒に洞穴の中に入った。

ただ、洞穴の中には松明が置いてあって、奥からもどんちゃん騒ぎするような音が聞こえてくる。

 

「少なくとも、蛇って感じはせぇへんな」

「でしたら、意外と鬼だったりしないでしょうか?」

「いやぁ、鬼っちゅーよりは部族的なやつとちゃう?」

 

うちの偏見やけど、ジャングルの中の部族って変な踊りジャングルの中の部族って変な踊りとかやっとるイメージがある。

ただ、友好的とも限らんし、カニバルの可能性も考えて慎重に進んだ。

近づくにつれて、どんちゃん騒ぎの音も大きくなってきた。

ちょうど曲がり角になっているところの先から音が鳴っているみたいやったから、アナちゃんとうなずきあって、そっと曲がり角から中を覗いた。

うちらの視線の先にあったのは、上半身裸の男たちが大きな焚火を中心に変な踊りをしとるところやった。

・・・なんか、予想以上のものやなくてつまらんわ。




お知らせ、というほどでもありませんが、最近になって本作の執筆が自分の中でちょっとマンネリ化してきたこともあって、投稿ペースを少し落として新作の執筆に充てようと思っています。
ぶっちゃけ、マンネリ化してからの新作執筆は前にも経験があるので、これが続くのは執筆作品が増えすぎるという点であまり良いとは言えないのですが、たぶん3作をループして作ればちょうどいい感じになると思うので、新作執筆はやります。
本作の投稿頻度としては、今のところ週に1回のペースを予定しています。

*文章がループしているという報告が複数寄せられたので、急ぎ修正しました。
途中で「あれ?やけに文字数が多いな?」とは思ったんですが、特に変な操作はしていなかったので見逃していました。
報告してくれた読者方、ありがとうございます。
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