弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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再会

「はぁ~~~~~・・・・・・」

 

第6回イベントが終わって少し経った後、俺はギルドホームのテーブルに突っ伏していた。

というのも、

 

「なんか・・・すっげぇ疲れてる感じ・・・」

 

攻略や探索のモチベーションが、今までにないレベルで低下していた。

もちろん、今までも休憩を挟むことがなかった、というか4層の【ふわふわふれあいルーム】でがっつり休憩を挟んでいたが、5層に来てからはその機会もかなり減っていた。

探索もそうだが、雲の足場に慣れるために多めに戦闘をこなしていたというのもある。

さらに言えば、第6回イベントでもほとんど休みなしだった。

そのつけが、第6回イベントが終わった今に回ってきたって感じか。

そんな感じでだらけていると、ベルの音と共にドアが勢いよく開かれた。

 

「よっしゃ来たでー!・・・って、なんや。珍しく、えらくしおれてんなぁ、クラル」

 

騒がしい声と気配と共に現れたのはシオリだった。

 

「あぁ・・・なんて言うんだろうな。なんか、やる気が出ないと言うか、やけに疲れていると言うか、そんな感じだ」

「あ~、なるほどなぁ。たしかに、ここ最近のクラルは頑張りっぱなしやったからなぁ」

 

俺の返答に、シオリは妙に納得していた。

 

「だって、第6回イベントの時も働きっぱなしやったやろ?4層の白鬼の時から気を張り詰めっぱなしやったから、イベントが終わって気が抜けたんとちゃう?」

「そんなの、俺も言われずともわかっているわかっているんだが・・・どうしたもんかと思ってな」

 

ほぼ習慣的にログインしたはいいものの、結局やる気も起こらず暇を持て余しているのが今の俺だ。

 

「せっかくだし、しばらくは休暇と称して観光に行こうかとも思っていたんだが、どうしたものかと思ってな・・・」

「観光やったら天空城があるやろ?」

「それもそうなんだが、俺の経験上、絶対に観光で済まない」

「あ~・・・」

 

メイプルと知り合ってから、メイプルの謎ラックが俺にも影響を与えているのか、なんでもないところでイベントが発生する事態がしばしば起こっている。

そのメイプルがトンデモイベントを起こした場所に行くとか、絶対に俺にも何かが起こるに違いない。

俺には、その確信がある。

 

「そういうわけだから、今日のところは街をぶらつくくらいにするし、少しの間はログインを控えるかもしれん」

「それでええと思うよ。たまにはそういうのも悪くあらへんとちゃう?」

「あぁ」

 

シオリと話しているうちに予定がまとまった俺は、そのまま立ち上がって当てもなく街をぶらつくことにした。

とはいえ、4層と比べれば5層の街はそこまで広くない。

結局、雲菓子を買い食いして適当にぶらつくだけで終わりそうだ。

 

「あ、クラールハイトさん。お久しぶりです」

 

中央広場のベンチに座って雲菓子を食べていると、後ろから声をかけられた。

振り向くと、そこにはアナの姿があった。

 

「奇遇ですね。まさか、ここでまたお会いするとは思いませんでした」

「おう、アナか。まぁ、奇遇・・・って言えば奇遇か。普段ならフィールドにいるわけだし」

「今日はどうかしたんですか?」

「どうにも?ただ、イベントが終わって燃え尽きた感があるから、しばらくはログインを控えるかこうしてだらけていようかと思ってるだけだ」

「なるほど・・・では、ここで会えたのはちょうどよかったですね」

「どういうことだ?」

 

ここで俺に会って、何か都合のいいことでもあるか?

 

「実はですね、私も【楓の木】に所属しようかと思いまして」

「へぇ、そうなのか。だが、無理はしなくてもいいと思うぞ?」

「別に無理をしているわけではありませんよ。でも、1ヵ月ほど所属して空気が合わなかったら、脱退するかもしれませんが」

「それくらいでいい。シオリにもちょうどいい飴と鞭になるだろうしな」

 

そのまま【楓の木】に所属し続けるならそれでよし、もし抜けたとしても多少はシオリにもいい薬になるだろう。

 

「はい。そういうことですので、私をギルドメンバーに登録してもらってもいいですか?」

「わかった。そういうことなら、俺も立ち会おう」

 

雲菓子を一気に口の中に押し込んで、俺は立ち上がった。

ついさっき出たばかりのギルドホームに、アナを連れて戻る。

ギルドホームに入ると、イズが何やら作業をしていた。

 

「おう、イズ。何やってるんだ?」

「いろいろとアイテムの用意をね・・・って、その子は?」

 

そういえば、イズはまだアナに会ったことがなかったか。

 

「アナっていう大鎌使いで、第6回イベントの時にシオリが知り合った。ここに来たのは、アナを【楓の木】に登録するためだ」

「なるほど、そういうことだったのね~」

「はじめまして、アナです。イズさんの名前は、イズさんが【楓の木】に所属する前から聞いていました」

「あらあら、私もあの時からけっこう有名人だったしね~」

「最近は、俺たちの中でも装備の整備を頼むことが少なくなってきたからな。1人増えたところで問題ないだろ?」

「そうね。メイプルちゃんとかサリーとかクロムとか、ユニーク装備で装備が消耗することがないし、最近はアイテムを作ることの方が多くなってきたくらいよ。まぁ、私の本職はむしろそっちなんだけど、武器の整備はもちろんだし、なんなら新しい装備の相談でも・・・」

「それはまたの機会にしてくれ。今はアナの登録が先だ」

「あっと、それもそうだったわね。それじゃあ、アナちゃんも、これからよろしくね」

「はい、よろしくお願いします」

 

丁寧にあいさつをしたアナをモニターまで案内し、アナを【楓の木】に登録した。

 

「さて、まずは1週間を目安に、だな。これからよろしく頼む」

「はい、よろしくお願いします」

 

改めて、アナに歓迎の言葉を贈った後は、ギルメンにアナが【楓の木】に所属することになった旨を伝えた。

とりあえず、真っ先に返信が来たシオリの反応が凄かった、とだけ言っておこう。




どうも、お久しぶりです。
およそ1ヵ月ぶりですね。
控えめな文章量と内容で復活しましたが・・・気を休めるどころか、結果的にさらに頭を悩ませることに・・・。
主に天空城と【ラピッドファイア】のせいで。
いや、天空城はまだいいんですよ。
【ラピッドファイア】の2人が、もろクラルとキャラが被ってしまっているというか、「2人でプリキュア」ならぬ「2人でクラールハイト」な感じになってしまったというか・・・。
それに、一部のスキルもちょっと区別化する必要がでてきちゃいましたからね。
ここでは、【拡散】と【矢の雨】、【機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)】とリリィの召喚系スキルを考察も交えて区別化しようと思います。

“【矢の雨】は【拡散】よりも矢の数は多いが、1発あたりの威力は減衰する。【拡散】は矢の数は【矢の雨】よりも少ないが、矢の威力減衰はない。”

“リリィの召喚系スキルは兵隊に限るが、召喚数は圧倒的に多い。多分、時間経過でMPを消費するタイプ。【機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)】は兵装も召喚可能で、兵隊の質はこちらが上。種類ごとによる召喚時のMP固定消費”

とりあえずは、こんな感じですかね。
他にもいろいろとツッコみたいスキルはありますが、今のところはこの辺にしておきます。
それと、すごい個人的な要望なんですが、防振りのスキルの種類がシャレならないほど多くなってきて、細かい説明がないスキルも数多くあるので、どっかで“スキル全集”的なものを書いてほしいですね。
というか、作者さんもどれだけ把握してるか謎。
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