弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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二刀?流

「ふぅ、取れた取れた」

 

織田信長を倒した後、俺はその足で第1層のダンジョン、“毒竜の迷宮”へと向かった。

その理由は、とあるスキルの習得のためだ。

 

「あの時、メイプルからある程度話を聞いておいてよかったな」

 

【破壊王】

両手の装備スロットを必要とする武器が片手で装備可能になる。

 

取得条件

規定時間以内にダンジョンをクリア。要求【STR】100以上

 

【破壊王】は、ユイとマイが2本の大槌を持っているからくりのスキルだ。

あの時は詳しい取得条件は聞かなかったが、レベリングのためのボス周回と2人のSTRの極振りでなんとなく条件は察していた。

そして、わざわざこのスキルを取得するために、俺は初めてステータスポイントの振り直し機能を使い、STRが100になるように振った。

おかげでMPは200くらいまで下がり、INTも0になったが、最近魔法は滅多に使わないし、召喚系スキルの消費MPも半分になったから大して問題はない。それに、これからのポイントを振り直せばいいだけだし。

このステータス初期化の機能、言葉で言うのは簡単だが、これを使うには5000万ゴールドとかいうバカげた金が必要になる。

そのため、初心者救済とはとても言い難く、ここまで稼げるようになるとそもそもスタイルが確立されていることから、滅多に使うプレイヤーはいないらしい。

下手をすれば、俺が初めて使ったプレイヤーになるんじゃないか?

普段からほとんど金遣いをしない俺でも、第4層の拠点の自室の置物をいくつか売ってようやく用意できた額だし。

だが、その甲斐あって、俺は長刀と火縄銃の二刀流?銃刀流?を実現することができた。

スキルを取得できたことだし、さっそく装備してみよう。

 

「・・・ん?なんだこれ?」

 

そう思って装備欄を開くと、【備前長船長光】に見覚えのない欄があって、開いてみると容姿変化の有無が設定できるようになっていた。

装備を変える機会がほとんどなかったから、まったく気づかんかった・・・。

とりあえず、容姿変化の機能をオフに設定し、火縄銃を装備してから運営からの通知を確認してみると、第6層追加のところに目立たない程度にその報せが載っていた。

どうやら、一部の容姿を変更する装備にこの設定が追加されたらしい。

一部と言うのは、俺の長刀みたいに顔も含めて完全に容姿が変更するやつに限られていて、たぶんカスミの奴には適用されていないっぽい。

おそらくだが、プレイヤーの判別を考えてのアップデートなのだろう。

装備に限定されているのは、メイプルのあれがあるからだろうな。

あの姿は知れ渡ってるから不意打ちにはならないとはいえ、ただステータス上げて人の姿のままよりかは、でかくなって腕とか増えた方が強い・・・強い、か?

まぁ、ああいう変身が前提になっているスキルもあるから、誰かわからなくなるような奴だけ調整するだけで十分なんだろうな。

それはさておき、

 

「はぁ・・・疲れた・・・」

 

あのアホみたいな弾幕を気合とスキルで躱して、その直後に毒竜攻略RTAをしたもんだから、さすがに疲れた。

ついでに、試しに【三千世界(さんだんうち)】も使ってみたが、これもこれで制御がきつくて、一度に自在に動かせるのは30が限界だった。ただ、システムで決められた動きならいくらでも動かせるみたいで、最終的に毒竜は2000丁の一斉射で倒せた。

この日は最終的に、第6層に戻ってからログアウトして終了した。

 

 

* * * * *

 

 

翌日、装備を魔王シリーズにして街を歩いていると、意外なプレイヤーに会った。

 

「お、メイプル・・・と、サリー?」

 

サリーのホラー嫌いは、俺は詳しくは知らないが相当なはず。

なのに、なんで今日に限ってここにいるのか。

 

「あっ、クラル君!」

「あ、クラル・・・」

 

無効も俺に気付いたようで、駆け足で近寄ってきた。

メイプルは相変わらず元気そうだが、サリーは明らかに無理をしている。

 

「わっ、何、その装備!?刀に銃まで持ってるよ!」

「あぁ、昨日ちょっとな・・・それは後で話すとして、サリーはどうしてまた?」

「それが・・・」

 

少し間をおいてから話し始めたサリーの説明は、なんてことはないものだった。

要するに、すでに掲示板に公開されている魅力的なアイテムやスキルの誘惑に抗えなかった、というわけだ。

特に狙っているのは、低確率でアイテムの効果を2倍にするスキルと、空中に透明な足場を1つ作ることができる靴らしい。

そして、その誘惑に抗えずに来てみたものの、フィールドに出てすぐに無理だと悟って、誰かに手伝ってもらおうとしたところにメイプルと合流した、ということだった。

メイプルも、特にやることはないためOKしたということだ。

 

「なるほどなぁ・・・俺も興味あるし、新しい装備も試したいから手伝うとするか」

「え?いいの?」

「構わねぇよ」

 

俺の言葉に、主にサリーが安堵の息を吐いた。

とりあえず、これで攻撃と守備でバランスがよくなったからだろう。サリーがどこまで機能するかもわからんし。

あと、こうもしおらしいサリーはなんだかんだ言って初めて見るから、機会があれば面白半分でからかってみるか。




なんか、FGOだけじゃなくて戦国BASARAの信長みたいになっちゃった。
BASARA信長の装備でFGO信長の能力を持ってるとか、もうわけわかんねぇなこれ。
いや、FGOの信長も圧切持ってるけど、半分飾りと言うか、本人の物とはいえ博物館からの盗品だし。
ていうか、宝具が強すぎて使う機会がほとんどない。
一方的に撃ちまくれるのに自分から近付く意味ないし。

容姿変更のやつは、だいぶこじつけ感というかご都合主義なところがありますが、せっかく信長装備を着せたのと大きめの変化なのにカスミよりも言及がなくなってしまったので、それっぽい理由をつけて追加することにしました。
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