弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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第2回イベント開催

俺が新しいスキルを手に入れてから数日後、ようやく第2回イベントの日がやってきた。

イベントに参加するために、俺とシオリは第2層の街の広場にやってきた。

 

「お~、今回も集まっとるなぁ」

「そうだろうな・・・っと、メイプルとサリーもいるな。おーい!」

 

シオリが感心している中、俺はメイプルとサリーを見つけて声をかけた。

2人も俺たちに気づき、駆け足でこっちに向かって来た。

AGIが0のメイプルは、走っても歩くような速度しか出ないが。

 

「クラルくんに、シオリちゃん!2人も参加するの?」

「当然な。メイプルたちとは別行動になるが・・・」

「まぁ、その方がいいよね・・・」

 

そう言いながら、俺とメイプルが残りの2人に視線を向けると、ちょうど火花を散らし合っているところだった。

 

「ちょうどえぇわ。今回のイベントでどっちが成果を挙げられるか、勝負といこうや」

「そうね。第1回イベントのときは、私もまだ始めれてなかったし、このルールならレベル差も関係ないしね」

「勝った方は負けた方の言うことを1つだけなんでも聞く、ってことでどうや?」

「いいわ。せいぜい、首を洗って待ってなさい」

 

どうやら、景品も用意して勝負するらしい。景品と言うには、ちょっと物騒な響きがあるが。

ていうか、

 

「おい、しれっと俺たちを巻き込まないでくれ」

「サリーも、もし負けたらどうするの!?」

「大丈夫、クラルなら嫌そうな顔しながらも付き合うてくれるって、信じとるから」

「安心して、メイプル。絶対に私たちが勝つから」

 

俺とメイプルで諭しても、聞く耳を持たず、むしろ巻き込む気満々ですらいる。

メイプルとサリーに声をかけたのは、早計だったか。

突然始まった勝負に巻き込まれたことにげんなりしていると、イベントの開始を宣言するアナウンスが流れ始めた。

 

「今回のイベントは探索型です!目玉は転移先のフィールドに散らばる300枚の銀のメダルです!これを10枚集めることで金のメダルに、金のメダルはイベント終了後スキルや装備品に交換出来ます!」

 

アナウンスが告げると同時にステータス画面が自動で開かれると、そこには見覚えのあるメダルが表示されていた。

これは、第1回イベントの景品でもらったやつと同じだ。

 

「前回イベント10位以内の方は金のメダルを既に1枚所持しています!倒して奪い取るもよし、我関せずと探索に励むもよしです!」

 

アナウンスとともに、豪華な武器や防具、装飾品が表示されていく。

なるほど、それなら、強い装飾品を狙いたいな。今のやつは、弱くはないが少し心もとないし。

 

「せやなぁ、それなら、集めたメダルの枚数とゲットした装備の強さで勝敗を決める、っちゅーのはどうや?」

「そうね。集めたメダルの枚数が同じだったら、それぞれの一番強い装備を出して、どっちがいいかメイプルとクラルに決めてもらいましょ」

 

隣では、シオリとサリーが淡々と勝負の内容を決めていく。

これは、あれだ。もう腹を括るしかないやつだ。

 

「死亡しても落とすのはメダルだけです!装備品は落とさないので安心して下さい!メダルを落とすのはプレイヤーに倒された時のみです。安心して探索に励んで下さい!死亡後はそれぞれの転移時初期地点にリスポーンします!」

 

この説明を聞いて、俺は少し安心した。

それなら、ボスモンスター相手にも多少無茶ができるし、せっかくの装備品を誰かに取られる心配もない。

メダルが取られるのは痛いが、俺からすればスキルは今ある分でも十分すぎるくらいだし、必要に感じるのも攻撃を受けたときの保険になるような確定耐えスキルくらいだし。

 

「今回の期間はゲーム内期間で1週間、ゲーム外での時間経過は時間を加速させているためたった2時間です!フィールド内にはモンスターの来ないポイントが幾つもありますのでそれを活用して下さい!」

 

なるほど、時間加速の機能を使うのか。

詳しい仕組みは知らないが、アナウンスが言った通り、体感では7日でもリアルでは2時間しか経っていない、ってことか。

 

「なんか、不思議な感じだね」

「その代わり、途中でログアウトしたらイベントに再参加はできないから、最後まで参加するにはログアウトできないな。あと、パーティーメンバーは同じ場所に転移するらしいな」

 

これは、死んでリスポーンするときも同じようだ。

たぶん、2人の勝負的にも、途中でログアウトすることはないだろう。

 

「クラル、最後までログインするで」

「メイプル、最後までログインしてようね」

 

いきなり、シオリが俺に、サリーがメイプルに詰め寄って、力強い瞳でそう言ってきた。

 

「お、おう・・・」

「う、うん・・・」

 

あまりにも必死な様子に、俺もメイプルも首を縦に振ることしかできなかった。

 

「それでは、第2回イベント、スタートです!」

 

こうして、胸に一抹の不安を抱えながらも、第2回イベントが開催された。

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