弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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調査

8人でギルドホームに入って部屋や内装を確認した後、全員でオープンスペースに集まった。

 

「おっ、メイプル。ちょうどいいところに来たな」

「クラルくん?どうかしたの?」

「ついさっき、運営からメッセージが来た。次のイベントはギルド対抗戦を開催するから、準備をしておけとのことだ。イベント自体はまだ先だが・・・」

「何かあるの?」

「時間加速があるらしい。一応、小規模ギルドとしてなら十分かもしれないが、途中からログインができない以上、欠員に備えて新しいギルドメンバーを1人か2人くらい勧誘するのも、十分ありだと思う」

 

そうすれば、【楓の木】の人数は10人か11人になり、1人2人の欠員ならなんとかなるだろう。

それに、メイプルと親しいメンバーで集まったとはいえ、それなりに人手はほしいところでもある。2人くらいなら、ギルドの雰囲気を損なわずに強化できるだろう。

 

「うーん・・・そう、だね。うん、私もそれがいいと思う」

 

メイプルも、俺の意見には賛成なようだった。

 

「なんなら、俺の知り合いを呼ぶこともできるが、ギルドマスターに任せるべきだからな」

 

クロムの言った通り、メンバー云々のことはギルマスであるメイプルに任せるべきだ。

結果、メイプルとサリーで明日、勧誘に行くことになった。

すると、今度はフレンドメッセージが届いた。

どうやら、モミジがログインしたようで、ボス攻略を手伝ってほしいとのことだった。

 

「それなら、シオリだけでも十分か」

「あれ?クラルはどっか行くん?」

「あぁ。ちょいと調べ物をしてくる。たぶん、しばらくは図書館にいることになると思うから」

 

そう言い残して、俺はギルドホームを後にした。

 

 

* * * * *

 

 

「・・・行ってもうた」

 

有無を言わせずに、クラルはギルドホームから出て行ってもうた。

 

「なんだか、珍しく落ち着きがない感じだったね」

「よほど気になることがあったのかしら」

 

今のクラルが少し不自然だったのはメイプルちゃんとサリーも感じ取ったようで、首を傾げとる。

でもうちは、長年の付き合いもあって、なんとなくクラルが何を狙っとるのかわかった。

 

「たぶんやけど、新しい装備の情報を探しに行ったんとちゃう?」

「新しい装備?」

「どういうこと?」

 

首を傾げる2人に、うちは推測を口にした。

 

「ここって、機械がメインになっとるやろ?もしかしたら、銃なんかが手に入るかもしれへんと思ってるんとちゃう?」

「え~?NWOって、基本的にファンタジーアクションでしょ?そんな近未来的なものが手に入ると思う?」

「う~ん、どうだろ?」

「まぁ、ある可能性が0ってわけやないけど・・・たぶん、クラルのことや。見つけるまで調査と探索を続けるんとちゃう?」

 

もちろん、確証はあらへん。

あらへんけど・・・たぶん、クラルならやりかねへん。

あぁ見えて、一度欲しいと思ったものは、手に入れるまでいくらでも時間をかけるところがあるからなぁ・・・。

 

 

* * * * *

 

 

図書館に赴いた俺は、さっそくこの階層に関する情報が載った本を片っ端から読み漁った。

調べた限りで分かったのは、この世界の機械を生み出しているのは【機械神】という存在らしい。そして、今の【機械神】は2代目だということだ。

初代はこの世界の住民に機械の素晴らしさを教え、2代目が新たな機械を作り出した、ということだ。

残念ながら、代替わりの詳細や機械を生み出している方法、【機械神】の居場所なんかはわからなかったが、あの空飛ぶ機械なんかは2代目が作り出したものらしい。

だが、俺の知りたいことはそういうものではない・・・!

そう、俺が求めているのは、

 

「ぜひ、レーザー兵器を手に入れたい・・・!」

 

あの空飛ぶ機械を見た限り、ここの世界観はスチームパンクと近未来の間に近い。

すすけた鉄や部品が丸出しの機械なのに、蒸気や火力なんかとは一線を画するエネルギーなんかが存在している。

であれば、近未来な武器や装備なんかがあっても不思議ではない・・・!

 

「そうだな・・・武器そのものの情報より、【機械神】が関係している本なんかを探すか・・・どっかに初代の遺産が残った場所があるかもしれないし・・・」

 

やることは完全に墓荒らしだが、これはあくまで有効活用だ。決して悪いことではない、はず。

結局この日から、俺はひたすら図書館の本を読みふける時間を過ごすことになった。

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