弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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クリスマスパーティー(リアル)後編

父さんと栞奈から思わぬ説教をもらった後、俺もできるだけ会話に参加するようにした。

どのみち、女子3人に引っ張られた感じは否めないが。そもそも、この3人の仲がよすぎるんだよ。

栞奈と白峰とか、最初に会った頃は人前で喧嘩し合う間柄だったじゃん。

あれか?一緒に戦ううちに仲良くなった感じか?

あと、俺が作った分の料理も好評だった。

父さんとか母さんの変な計らいで、俺たちのいるテーブルにある料理は半分くらいが俺が作った分だったのだが、本条も白峰もおいしそうに食べてくれた。

基本的な料理の技術は母さんから叩き込まれたから、おいしそうに食べてくれて嬉しい限りだ。

そうして、1時間ほど料理を食べたところで、とうとうメインイベントがやってきた。

 

「それでは時間になりましたので、これより恒例のプレゼント交換を始めます!」

 

このパーティーで行うプレゼント交換には、2つのブースが用意されている。

1つは、2人か3人であらかじめ約束して、その人たち同士でプレゼントを交換するところ。

もう1つは、そこにいる全員のプレゼントを集め、ランダムに集めたプレゼントを配るというものだ。

俺たちは前者の方で、メンバーは俺、栞奈、白峰、本条だ。

この面子になったのは、単純に栞奈が本条のプレゼントを欲しがったからで、実質的に俺と白峰、本条と栞奈でプレゼントを交換しあうようなものだ。

俺としては、白峰相手に何をプレゼントすればいいのかてんでわからないからいい迷惑なのだが、最終的に栞奈に押し切られた。

ということで、昨日は放課後に1人で白峰のプレゼントを探すことになり、手探りで良さそうなものを選んだ。

ぶっちゃけ、白峰が気に入ってくれるかはわからないが・・・。

なんとなく落ち着きがなくなりながら、俺は自分のプレゼントを探して手に取った。

さて・・・

 

「栞奈。なんだよ、そのでかいの」

 

栞奈のプレゼントだけ、他と比べて大きかった。

さすがに背丈を超えるようなことはないが、1m近い大きさだ。

いったい、本条に何を用意したんだよ。

 

「別に、変なものやあらへんよ。たぶん」

「最後のその一言で、一気に不安になったんだが・・・」

 

栞奈のたぶんほど、不安を煽る言い方もないと思う。

まぁ、少なくとも、本条が本気で嫌がるようなものは贈ったりしないと思うが・・・。

様々な不安を覚えながらも、俺はプレゼントを手に取って白峰と本条を探す。

 

「あっ、神崎君!栞奈ちゃん!」

「2人とも、お待たせ」

 

思ったよりも早く向こうが見つけてくれて、俺たちはできるだけ邪魔にならない場所に移動した。

 

「わわっ、栞奈ちゃんのプレゼント、すごい大きいね!」

「ていうか、私たちのが小さく感じるわね・・・」

 

パッと見、白峰と本条ののプレゼントは小物のサイズだ。

ていうか基本的に、他のプレゼントもせいぜい大きめの封筒くらいのサイズだから、全体的に見てもシオリのプレゼントは際立っていた。

 

「さて、ひとまず先に、シオリのプレゼントから見せてもらおうか。じゃないと、俺たちが安心してプレゼントを交換できない」

「そんな言い方せんでもええやん。でも、ふっふっふ~、驚くことなかれや。んじゃ、楓ちゃん!さっそく開けてな!」

「う、うん、わかったよ!」

 

若干身構えながら、栞奈は包装を解いていく。

 

「わ~!すごい可愛い」

「あぁ、なるほど。テディベアか」

 

中から出てきたのは、箱のサイズとほとんど同じくらいのテディベアだった。

道理で、ここまででかくなるわけだ。

だが、

 

「これ、けっこういい値段したんじゃないか?俺はそういうのはわからないが、数千円はくだらないと思うんだが・・・」

「それは大丈夫や。実はネットで探しとったんやけどな、クリスマスキャンペーンで安売りしとったのを見かけて、それで買ったんや。せやから、金額の心配はせんでええから、可愛がってな!」

「うん!ありがとう!」

 

栞奈からのプレゼントに、本条はテディベアをギュッと抱きしめて満面の笑みを浮かべながらお礼を言った。

顔をうずめているあたり、すでに気に入っているようだ。

 

「それじゃ、栞奈ちゃんも私のプレゼントを開けてみて!」

「ありがとな~。どれどれ・・・」

 

栞奈も本条に言われて、できるだけきれいに包装を解いていく。

 

「お~!ええなぁ~!」

「えへへ~、可愛いでしょ~」

 

栞奈へのプレゼントは、花の飾りがついたヘアピンだった。

サイズは比較にならないとはいえ、一目でそれなりにいいものだとわかる。

 

「オフ会の時に会ったときも思ったけど、栞奈ちゃんってあまり、おしゃれしてるって感じじゃなかったから、似合いそうなの選んだんだ~」

「い、意外と痛いところを突いてきたな・・・でも、ありがとな!絶対に大事にするわ!」

 

本条がさらっと言ったように、栞奈は他の女子と比べて服装とかアクセサリーには無頓着だ。最低限の肌の手入れはしても、化粧はからっきしだし。

それでも一部の男子から人気があるのは、ひとえに栞奈の快活さからくるものだろうが、やはり見た目に気を付けた方がいいとは俺も思う。

 

「それじゃあ、次は俺だな。ほら」

「あ、ありがとう」

 

今度は俺が白峰にプレゼントを渡した。

白峰は若干緊張しながらも受け取り、中からプレゼントを取り出した。

 

「これは・・・?」

「本条と被った部分はあるが、見ての通り髪飾りだ」

 

俺が用意したのは、水色をベースにしたクリップの髪留めだ。

白峰はリアルの方でもそれなりに髪を伸ばしていて、いつもは白いリボンでまとめているが、これなら外出以外でもいろいろな場面で使えるだろうと思って選んだ。

もちろん、ところどころに花の意匠があるから、白峰がつけても違和感はないだろう。

 

「ありがとう。嬉しいわ」

「気に入ってくれて何よりだ。なにせ、女子にプレゼントだなんて初めてだったからな・・・」

「え?そうなの?」

「神崎君って、栞奈ちゃんにプレゼントを渡したりしなかったの?」

 

白峰と本条から、そんな質問を投げかけられたが、

 

「いや、()()だぞ?基本的にゲームを送って、一緒に遊ぶのがほとんどだった」

「ソフトだけやなくて、コントローラーなんかもあったな。まぁ、透からのプレゼントで、女の子向けのものはあらへんかったなぁ。うちもそれで満足しとったし」

「「あぁ~」」

 

俺と栞奈の説明に、2人も納得の声を上げた。

俺と栞奈は基本的にゲームで繋がっており、だからこそプレゼントなんかもゲーム関連がほとんどだ。

もちろん、俺たちがお金を出していたわけじゃないから、俺や栞奈の贈り物というよりは、それぞれの親からの贈り物という方が近いが。

そういうわけで、女の子らしいプレゼントは白峰相手が初めてなのだ。

ちなみに、白峰も筋金入りのゲーマーだから、最初はゲーム関連のものを選ぼうかと思ったのだが、それを母さんに相談したら「少しはない頭を捻ろ、バカ息子!」と本気の拳骨を落とされた。殴らなくてもいいのに。

一応、今回の髪留めは母さんのOKをもらったから、これで叱られるようなことはないはずだ。

俺からもプレゼントを渡し終えて、最後は白峰だ。

 

「じゃあ、神崎君。はい、これ」

「ありがとうな。どれどれ・・・」

 

白峰から小さめの箱を渡された俺は、箱を開けて中身を確認した。

 

「へぇ~、腕時計か」

「どうかしら?」

 

中に入っていたのは、黒をベースにした腕時計だった。それも、スポーツタイプのものだ。

 

「いや、これは嬉しい。最近、今まで使ってたやつが壊れたから、ちょうどよかった」

 

俺は朝なんかは家の周りを走りこんだりするのだが、時間を確認できるように腕時計を身に付けていた。

タイマー機能なんかもあって便利だったのだが、最近になって数字や文字が映らなくなってしまい、止むを得ず捨てたのだ。

こういうのは、しっかりしたものを買おうと思うと、それなりにいい値段がするから、なかなか手を出せないでいた。

だから、このタイミングでこれをプレゼントされたのはかなりうれしい。

 

「よかったわ。まぁ、栞奈から話は聞いてたんだけどね」

「え?そうなのか?」

「せや。うちがアドバイスしたったんよ」

 

いつの間にプレゼントの相談をするくらいに仲良くなったんだ?いや、仲良くしてくれる分にはありがたいけど。

 

「まぁ、何はともあれ、ありがとうな。マジでうれしい」

「どういたしまして」

 

俺が礼を言うと、白峰も微笑みながら返してくれた。

こうして、俺の実家でのクリスマスパーティーは平和に終わっていった。




女子からプレゼントをもらいたい・・・!
いえ、わかっているんです。陰キャが女子からプレゼントをもらうだなんて高望みだって。
そもそも、今の外出ができない環境で彼女が作れるわけがない。
そういう意味でも、早くコロナが収まってほしいものです。

自分は子供の頃、薬局のポイントかなんかで今話くらいのクマのぬいぐるみをもらったりしました。
ああいうでかいぬいぐるみって、謎の包容力がありますよね。
自分も、当時はよく抱きしめたものです。

余談ですが、最近になって荒野行動を始めました。
今のところの最高成績は、シングルで5位2キル、スクアドで1位1キルです。
スクアドに関しては、完全に他の方々が頑張ってくださって、自分はあまり活躍できなかったので、威張れるものではないんですよね。
そもそも、まだ始めたばかりとはいえ、1試合で3キルを超えたことがないという・・・。
せめて、4キルくらいはして一桁になりたい・・・。
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