弓兵と槍兵を人外にして魔境に放り込んだ結果   作:リョウ77

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クリスマスパーティー その後

クリスマスパーティーも無事に終わり、俺は栞奈たちをそれぞれの家(白峰と本条は駅まで)に送ってから、俺も家に戻って片づけを手伝った。

もちろん、規模が規模だから、片付けになっても人手が足りない。

だから、毎年クリスマスパーティーが終わったら、参加者総出で片づけを手伝うことになっている。

片付けだけ子供たちも手伝うことになっているのは、準備と比べても簡単な作業が多いからというのと、参加者からのささやかなお礼のようなものだということらしい。

とはいえ、俺が戻るころにはあらかた終わっており、俺がやったことはと言えば洗った食器を棚にしまったくらいだ。

まぁ、その食器だけでもかなりの量があるわけだが。

 

「はぁ~、終わった終わった」

 

結局、すべての片付けが終わったのは11時近くになってしまった。

 

「お疲れ~。それじゃ、さっさと風呂入ってきな」

「は~い」

 

母さんから雑な労いの言葉をかけられつつも、俺は風呂をすませた。

 

「ふぅ・・・」

 

ベッドに寝転がりながら、俺は右腕を正面にかざした。

そこにあるのは、今日、白峰からもらった腕時計だ。

ためしに付けてみたのだが、なかなかにフィットして多少動かしても違和感を感じない。これなら、ランニングの時にも問題なく使えそうだ。

 

「んじゃ、もう寝て・・・あっ、そういえば」

 

1日を終えて寝ようとした直前に、NWOでもクリスマスプレゼントがあったことを思い出した。

第5回イベントで現れた雪だるまを倒した時に取得した、あのプレゼントボックスだ。

一応、今日から1週間の間に開けることができるが、せっかくだしクリスマスの今日に開けてみようか。

どうせ、またすぐに忙しくなるし。

思い立ったが吉日ということで、俺はさっそくゲームを起動してNWOにログインした。

 

「さて、と。それじゃあ、さっそく・・・あ?」

「おっ、やっと来たか」

「さっきぶり、クラル君!」

「けっこう遅かったわね」

 

さっそくインベントリからプレゼントボックスを出そうとしたら、すでにシオリ、メイプル、サリーがギルドホームの中で待っていた。

 

「なんだ、わざわざ待ってたのか」

「待ってたのかって、ちゃんとうちからL〇NEで送ったはずやで?」

「あ~、悪い。片付けやってたから見てなかった」

「あっ、そうだったんだ。お疲れ様」

「ていうか、片付け終わってすぐに来たの?」

「片付けてから風呂入って寝ようと思ったけど、プレゼントボックスの存在を思い出してログインした」

「なんや、どのみちログインはしたんか」

 

俺もなかなか、NWOにどっぷりハマっているように思えるな。

まぁ、それを言ったらいつも最前線を行くペインの方が、よっぽどやりこんでいるともいえるが。

 

「それで、メイプルとサリーもプレゼントボックスを?」

「えぇ、そうよ」

「せっかくだから、皆で開けようって話になったんだ」

 

なるほどな。

それで、わざわざ俺も待っててくれたのか。

 

「それなら、今日はもう遅いし、早く開けるとしようか」

「せやな。そんじゃ、せーので開けよか!」

「うん、わかった!それじゃあ、いくよ?」

「「「「せーの!」」」」

 

俺たちは掛け声をかけながら、一斉にプレゼントボックスを開けた。

 

「これは、スキルの巻物だな」

「クラルもか?」

「私もだよ」

「私も同じよ」

 

中を開けてみると、中身は全員スキルの巻物だった。

ランダムじゃなかったのか?いや、さすがにスキルまで一緒とは限らないか。

 

「それなら、それぞれ確認してみるか」

 

【氷獣】

氷でできた獣を生み出すことができる。

消費MPは生み出す種類によって変わる。

 

【氷纏撃】

発動すると、武器による攻撃に氷属性を付与する。

また、氷によって形状を変化させることができる。

 

【氷柱】

消費MP3で破壊不能な氷の柱を1本生み出す。最大5本。

1分経過で消滅。

 

【凍てつく大地】

自分を中心として半径5メートル以内の地面に接触しているプレイヤーまたはモンスターを発動から3秒間移動不能にする。

3分後再使用可能。

 

上から順に俺、シオリ、サリー、メイプルだ。

 

「なるほどな~。メイプルのはシンプルに強力だし、俺とシオリ、サリーも応用が利くスキルって感じだな」

「私のは、強そうなモンスターは凍らせちゃえばいいってことだね!こう、ぱぱっと!」

「まあそうだね。それでいいと思う。私も、MPを管理するようにした方がいいかな」

「うちは、あまりMPは気にせんでもええかな。というか、なくても関係あらへんし」

「まぁ、そうだろうな」

 

たしかに、今はもはやシオリの目の届く範囲すべてが間合いになりつつあるから、多少リーチを伸ばしたところで大差はないだろうな。

 

「俺のも、使えると言えば使えるが、完全に【機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)】の下位互換になりかねないしな・・・」

 

まぁ、細かいことは実際に使いながら試していくしかないか。せっかく得たスキルだから、ちゃんと使う機会は用意したい。

 

「おっけーおっけー!じゃあ今年はこれで終わりかな」

「ん?そうなの?」

 

どうやらメイプルは、今年はNWOにログインするつもりはないようだ。

 

「少しずつ課題終わらせないとだし、1月になったすぐも忙しいし・・・ちょっとの間やらないでいるかな。サリーもちゃんと課題やらないとだよ?」

「私はもう終わらせたからね、遊ぶよ?」

 

どうやらサリーはゲームを存分にやるために、冬休みに入ってすぐに課題を終わらせたらしい。

でもたしか、最初は成績が危うくてゲームを禁止されたって聞いてんだがな?やる気の出し方がばらついているな。

 

「2人はどうなの?」

「実は俺たちの高校、あまり課題はでないんだよな」

「勉強は自分たちでやれって方針やから、下手な課題は出さないんや」

 

俺たちの通う高校はそこそこの偏差値で、勉学においては自主性を重きにしている。

だから、長期休みの課題も少なければ、成績もほとんどテストの結果で付けられる。

そんなんだから、俺たちはそれなりにゲームをする時間は確保できる。

まぁ、

 

「俺の場合、正月辺りが地獄なわけだがな・・・」

 

幸か不幸か、俺の呟きは3人には聞こえなかったようで、俺のことはあまり気にしないで話していた。

今日はいろいろとあって疲れていた俺は、今日はさっさとログアウトしてから就寝した。




何気にシオリのスキルを考えるのにてこずりました。
魔法をほぼ使わない、MPもあまりないシオリに有用なスキルって、けっこう限られてしまいますからね。
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