BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~   作:風森斗真

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お久しぶりです
スタプリ本編のストーリーとかバトル展開どうしようって考えてたら一次創作のほうの公募やら就活やら様々重なって遅くなりました……
とはいえ、方針は変えずにやっていきますのでご容赦を


再びのゼニー星

 射手座のスタープリンセスを復活させてから数日。

 再びプリンセススターカラーペンの反応があったとプルンスから報告が入り、ひかるたちは再びゼニー星に来ていた。

 むろん、導もひかるに引きずられて強制連行されてきていた。

 

「まったく……なんでまた急に……」

「まぁまぁ!」

「あはは……」

「およ……」

 

 相変わらずのひかるの押しの強さにげんなりしている導に対して、えれなとララは同情の目線を向けていた。

 だが、基本的にマイペースであるひかるは、そんなことは気にする様子を全く見せずにいた。

 

「で? なんでまたここなんだ」

「わからないルン。ペンダントの反応がこの星を示していたルン」

 

 ひかるたちはレーダーが指し示す方向へ向かっていたのだが、スタープリンスの力は、再び、ゼニー星にたどり着いたらしく、レーダーの反応は以前訪れた星を示していた。

 

「まったく……今度こそ、金持ちの手に渡ったか?」

「だ、だとしても、話せばわかってくれるよ。きっと!」

「……俺はお前のその楽観的過ぎる考えが好きじゃないんだよ」

 

 楽観的過ぎるひかるの言葉に、導は文句を言った。

 もちろん、その文句にその場にいる全員が反論しようとするが。

 

「現実的に考えろ。俺たちが手に入れようとしているものは、確かにスタープリンセスを復活させるために必要なアイテムかもしれん」

「だからこそ、取り戻さないといけないんだよ!」

「だが、その事情をどれだけの人間が知っている?」

「うっ……」

「そ、それは確かにでプルンス……」

 

 導の言葉に、ひかるは言葉を詰まらせ、プルンスは反論できずに納得してしまっていた。

 だが、導はさらに追い打ちをかけるようにひかるたちに言葉を投げる。

 

「仮に、その事情を知っている人間が手にしていたとして、手放してくれると思うか?」

「だ、だからそれこそ事情を……」

「事情を話したところで、『だから何?』で終わるのが関の山だと思うね、俺は」

 

 とことんまで他人を信用しない発言に、ひかるだけでなく、ララたちも何も言えなくなってしまっていた。

 だが、導は容赦なく追い打ちをかける。

 

「事情を知ったところで、自分の身に降りかからなかったら所詮は他人事だ。火の粉がかかっていないうちは、たとえどんな立場の人間でも協力してくれることなんてないんだよ」

 

 導の言葉はやや極端ではあるが、人間という存在は基本的に自分の身に降りかからなければ、『これから自分たちの身にも起こりうること』として警告されていても、『自分は大丈夫』という根拠のない自信で行動する。

 地球に魔の手が伸びていることを、マギサを通じて知ることがなければ、導もまた、他人事として行動していただろう。

 だからこそ、頭の中がお花畑なのではないかと疑いたくなるようなひかるの楽観主義に苛立ちを覚えているようだ。

 

「ま、まぁまぁ。とりあえず話をして、ダメだったらそのときに考えればいいよ」

「案ずるより産むがやすし、とも言いますし」

「ここはひとつ、ひかるの提案に乗っかってから、ということにするルン」

 

 険悪な雰囲気になりそうになったため、えれなたちはひとまずその場を収めようとする。

 

「……もしそれでうまくいかなかったら、俺は好きにやらせてもらう」

「だ、大丈夫だよ! 為せば成る!!」

「為さねば成るものもならないけどな」

「余計なツッコミでプルンス……」

 

 導の返す言葉に、プルンスがそうつっこむが、誰も反応することなく、ロケットはゼニー星に着陸する。

 相変わらずのまばゆい雰囲気と活気に、ひかるたちは興奮しながら、コンパスが示す方向へと歩みを進めると。

 

「ここって……」

「まさか……」

「なんという奇縁……」

「いや、どんだけだよ」

「およぉ……」

 

 そこには、悪趣味とも取れるような建築デザインをした豪邸があった。

 意匠から察するに、いて座のプリンセルスターカラーペンをめぐり、まどかと接戦を繰り広げた竜人系異星人ドラムスに何か関わりがありそうだ。

 

「こりゃ、やっぱり正面からってのは厳しいんじゃないか?」

「けど、だったらどうすれば……」

「いや、忍び込む以外に選択肢ないだろ?」

 

 正面から入ることは難しいならば、侵入可能な場所から入り込むしかない。

 導のその提案に、ひかるたちは難色を示す。

 いくらプリンセススターカラーペンを取り戻さなければならないとはいえ、泥棒のような真似はしたくないのだろう。

 むろん、導とて自ら率先して犯罪者まがいの行為をしたいというわけではない。

 だが、目的のために手段を選んでいる場合ではないのであれば、迷うことなくその手段を選ぶ。

 それだけの覚悟が、導にはあった。

 だが、ひかるはそれでも。

 

「けど、泥棒はダメだよ!!」

 

 頑なに不法侵入を拒んでいた。

 これ以上、この場で話しても平行線であり、時間の無駄であると感じた導は少し面倒くさそうにため息をつき。

 

「だったら、俺のやり方で話を通せるか試してみるか」

「導のやり方ルン?」

「いったい、何をするつもりでプルンス?」

 

 さきほどのやり取りから、導のやり方、というものは、やはり不法侵入しかないのではないか。

 プルンスとララはそう思いつつ、どうするつもりなのか導に問いかける。

 二人の問いかけに、導は腰のホルダーに収めているデッキに触れた。

 

「俺の仕事は、バトルスピリッツで勝つことだ」

「え、だからバトスピで勝負するってこと?」

「そういうことだ」

「けど、相手がバトスピを知らないかもしれないよ?」

 

 バトルスピリッツは地球に生まれたカードゲーム。

 遠く離れたこの星に、同じカードゲームがあるとは思えず、えれなが問いかける。

 だが、導は自信たっぷりに。

 

「この間、先輩の弟さんが飛び出してった日に異星人のカードバトラーに出会ってバトルをしたことがあるんで、おそらく大丈夫かと」

「え?! そ、そんなことがあったの?!」

「なんで言わなかったルン?!」

「いや、言う必要、あったか?」

 

 地球で異星人のカードバトラーとバトルしたことは、確かに導はひかるたちに話していない。

 特段、話す必要はないと感じていたということもそうだが、話すタイミングがなかった、ということも大きく、何より、ひかるたちから何も聞かれなかった。

 聞かれなかったのだから、言う必要はないし、言わなくてもいいと判断したようだ。

 

「ともかく。これだけの規模の金持ちだったら、お抱えカードバトラーの一人くらいはいるだろうから、そいつとバトルして話をつけられないか交渉してくる」

「交渉って……できるの?」

「やってみるだけだ」

 

 ひかるの問いかけに、導はそう返し、邸の正門へと向かっていった。

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