BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~ 作:風森斗真
処理にへんな部分がありましたら、ご指摘いただけると幸いです
プリンセススターカラーペンをかけて、バトルスピリッツで勝負をすることになった導とドラムス。
ゲートオープンの
導のすぐ近くにいたひかるたちもバトルフィールド内部に備わっている観客席に転移していた。
「え? え??」
「な、何?!」
「ここはいったい……」
「どこルン?!」
当然、彼女たちはバトルフィールドに立つこと自体が初めてであるため、困惑していた。
もっとも、ひかるに限ってはその反応は一分にも満たない時間程度。
すぐにバトルフィールドに立つ導を見つけ。
「あ、導くん! おーいっ!!」
導に向かって手を振っていた。
だが、導はひかるに手を振り返すことなく、デッキからカードを引き、ドラムスに視線を向ける。
「始めよう」
「なら、僕が先行をもらおう……スタートステップ!」
ドラムスから一方的に先行を奪われた導だったが、気にする様子もなく、ドラムスの動きを見守る。
スタートステップを宣言したドラムスはドローステップでデッキからカードを一枚引き、続けてメインステップへ移った。
「メインステップ。リザドエッジ、レイニードルを召喚。ともにレベル1だ」
<第1ターン>
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:3、トラッシュ:0、手札:3
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「ターンエンド」
「スタートステップ」
第1ターン、ドラムスはスピリットを召喚するだけでターンを終了。
続く第2ターン。導はライト・ブレイドラ、ザニーガン、ノーザンベアードを1体ずつレベル1で召喚し、ターンを終えた。
<第2ターン>
導/ライフ:5、リザーブ:0、トラッシュ:2、手札:3
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
その後も、スピリットを召喚したりマジックを使用して手札を増やすなどはしたものの、互いにアタックを仕掛けることはせず、第6ターンへと動いた。
<第3ターン>
開始時
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:3→4、トラッシュ:0、手札:3→4
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
終了時
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:4→0、トラッシュ:0→2、手札:4→2→4(マジック:ダブルドローの使用による)
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1→2:BP2000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
<第4ターン>
開始時
導/ライフ:5、リザーブ:0→3、トラッシュ:2→0、手札:3→4
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
メインステップ
導/ライフ:5、リザーブ:3→1、トラッシュ:0→2、手札:4→6(マジック:スターリードローを使用。光龍騎神サジット・アポロドラゴンと輝竜シャイン・ブレイザーが手札に)
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
終了時
導/ライフ:5、リザーブ:1、トラッシュ:2、手札:6
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
<第5ターン>
開始時
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:0→3、トラッシュ:2→0、手札:4→5
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル2:BP2000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
メインステップ
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:3→1、トラッシュ:0→2、手札:5→4→6→7(マジック:三札之術を使用。デッキトップが赤スピリット「龍皇ジークフリード」であったため、手札へ)
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル2:BP2000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
終了時
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:1、トラッシュ:2、手札:7→6(バースト設置のため)
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル2:BP2000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:あり
「ターンエンド」
「スタートステップ!」
<第6ターン>
導/ライフ:5、リザーブ:1→4、トラッシュ:2→0、手札:6→7
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「メインステップ! ヴェロキハルパーをレベル2で召喚!」
<第6ターン>
導/ライフ:5、リザーブ:4→0、トラッシュ:0→1、手札:7→6
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ヴェロキ・ハルパー(赤/1/レベル2:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
導のフィールドに鋭いかぎ爪を持ったラプトル種の恐竜が姿を現した。
その後、導はバトルを動かす。
「アタックステップ! ヴェロキ・ハルパーでアタック!」
「ふむ……ライフだ!」
導がアタックを宣言した瞬間、ヴェロキ・ハルパーがフィールドを駆け出し、ドラムスに向かって飛びかかった。
その瞬間、ドラムスの目の前に赤い光の幕が出現する。
ヴェロキ・ハルパーは迷うことなく、その光の幕に向かって足の爪を振り下ろし、何度もひっかいていく。
その攻撃によって、光の幕が砕け、ドラムスに衝撃が襲いかかった。
<第6ターン>
ドラムス/ライフ:5→4、リザーブ:1→2
「ライフ減少によりバースト、
<第6ターン>
ドラムス/ライフ:4→5、リザーブ:2→0、トラッシュ:2→6、手札:6
フィールド
スピリット:リザドエッジ(赤/0/レベル1:BP1000)→コア消失のため消滅
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル2→1:BP2000→1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:あり→『絶甲氷盾』
「ヴェロキ・ハルパーのアタック時効果。お前のライフを減らしたことで、デッキからカードをドローする。ターンエンドだ」
<第6ターン>
導/ライフ:5、リザーブ:0、トラッシュ:1、手札:6→7
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル1:BP3000)
ヴェロキ・ハルパー(アタックにより疲労状態)(赤/1/レベル2:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「やはり防御カードか」
「まぁね。ドラゴン家の人間として、僕もそれなりに戦術は心得ているつもりさ」
「なら、なぜもっと広い目で物事を見ない?」
ドラムスの言葉に、導は眼光を少し強めながら問いかける。
質問の意図がわからないらしく、ドラムスは首をかしげながら導に問いかけると。
「お前がやっていることは、単に自分が集めたいものを集めているだけのようにしか見えない。集めたものを使って何をしたい? スタープリンセスの力を手に入れてどうする?」
「それは……」
導の問いかけに、ドラムスは何も返さない。いや、返せなかった。
ドラムスにとって、価値ある宝物を集めることは自分の収集癖を満たし、世間に『自分はこれだけのものを購入できる財力を持っている』と知らしめるためだけのもの。
その宝物を手に入れ、何をしたいか、などど考えたことはなかったのだ。
だが。
「ま、まぁ、僕は未来なんてものに興味がなくてね……今を楽しむために、集められるものは集めたいのさ」
「……そうか……」
ドラムスの返答に、導はただそれだけを返す。
同時に、導の心のうちには。
――自分の承認欲求と収集癖を満たしたいだけ。そんな奴に、負けるわけにはいかないな!
負けるわけにはいかない、という強い闘志が燃え上がっていた。
その闘志を察してか。
「威勢がいいのは認めるけれど、僕に勝てるカードバトラーはそうそういないよ! スタートステップ!!」
ドラムスは言外に、自分が敗北するはずがないと言い、第7ターンへと突入する。
<第7ターン>
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:0→7、トラッシュ:6→0、手札:6→7
フィールド
スピリット:レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「メインステップ! 僕のデッキの切り札、原初にして灼熱の龍皇! 龍皇ジークフリードをLv1で召喚!!」
ドラムスが一枚のカードを手にした瞬間、そのカードから赤い光があふれ出る。
カードをフィールドに出した瞬間、地中から炎が吹き上がり、その中からがっしりとした体躯を持ち、額にとさかのような角を持つ赤い竜が姿を見せた。
<第7ターン>
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:7→2、トラッシュ:0→4、手札:7→6
フィールド
スピリット:レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル1:BP4000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「ドラゴンだぁっ!」
「お、おっきいルン!!」
「すごい迫力……」
「なんという威圧感……」
その迫力に、ひかるたちは各々の反応を見せる。
むろん、導も赤い竜の姿を見て、感情が動いたが。
「来たか、Xレア!」
その竜が放つ、独特の威圧感に導は目の前の竜がドラムスの持つXレアであり、キースピリットであることを察したのか、どう猛な笑みを浮かべていた。
Xレアとは、バトルスピリッツのカードが持つ区分の中で最高レアの階級に位置するカードだ。
最高レアであるというだけあり、BPの高さだけでなくカードが持つ能力も一瞬で盤面をひっくり返すようなものが多い。
ドラムスが召喚したジークフリードも、Xレアの称号に違わぬ効果を有していた。
「龍皇ジークフリードの効果! ソウルコアがジークフリードに乗っている間、ジークフリードは最高Lvとして扱う! よってジークフリードのLvは3!!」
ソウルコアとは、普通のコアより一回りほど大きい、赤く、銀色の枠で縁取られたコアのことだ。
このコアを使用することで、カードに更なる効果を与えるだけでなく、《封印》と呼ばれる状態を作り上げたり、フィールドのカードの上に手札のカードを重ねる『煌臨』と呼ばれる召喚をしたりするために必要となる。
そのコアの力で、本来、ジークフリードが最高Lvとなるために必要なコアが5つではなくなったのだ。
<第7ターン>
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:2、トラッシュ:4、手札:6
フィールド
スピリット:レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
レイニードル(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル1:BP4000→レベル3(効果による):BP10000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「アタックステップ! ジークフリード、身の程知らずにお灸をすえてやれ!」
「ライフで受ける!」
ドラムスのアタック宣言により、ジークフリードは翼を翻し、導へと接近してくる。
導は迷うことなく、ライフで受けることを宣言。
上空へ跳びあがったジークフリードは、導に向かって激しい炎を浴びせかけた。
<第7ターン>
導/ライフ:5→4、リザーブ:0→1
「さらに、レイニードルでアタック!」
「ライフだっ!!」
続けて、ドラムスはレイニードルを使い、導にアタックを仕掛ける。
そのアタックをし、導はライフで受けることを宣言。
調子に乗ったのか、それとも手札に回復効果を持つマジックを握っているのか、ドラムスは残るもう一体のレイニードルによるアタックを宣言するが。
「ノーザンベアードでブロック!」
今度はライフで受ける選択はせず、ノーザンベアードでブロックさせた。
「ノーザンベアード、ブロック時効果。ボイドからコア1つをこのスピリットに乗せる! よってLv2へ上昇!!」
「ちっ! 読みが外れたか?」
導はライフを撃たせてコアをためるタイプと感じていたのか、ドラムスはブロックされたことに対し、舌打ちをする。
<第7ターン>
導/ライフ:4→3、リザーブ:1→2
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(ブロックにより疲労状態)(白/3(白2)/レベル1:BP3000→レベル2:BP5000)
ヴェロキ・ハルパー(アタックにより疲労状態)(赤/1/レベル2:BP3000)
ドラムス/ライフ:5、リザーブ:2→3、トラッシュ:4、手札:6
フィールド
スピリット:レイニードル(アタックにより疲労状態)(赤/1(赤1)/レベル1:BP1000)
龍皇ジークフリード(アタックにより疲労状態)(赤/6(赤3)/レベル3(効果による):BP10000)
「え? 読みってどういうこと??」
ドラムスの言葉が聞こえていたえれなが首をかしげる。
すると、近くにいたプルンスがしたり顔で解説を始めた。
「おそらく、ドラムスは導がライフを減らすことでコアをためる、一発逆転を狙うギャンブラータイプのカードバトラーだと思ったんでプルンス。でも、スピリットにブロックさせるという選択をしたことで、ドラムスはその予測を外したことになるでプルンス」
バトルスピリッツに限らず、特に対面式で行われるゲームは相手との心理戦が物を言うことがある。
今回、ドラムスはプルンスの指摘通り、導がライフを砕くことでコアをより多く貯めようとするタイプのカードバトラーだと予想していた。
だが、ノーザンベアードによりその攻撃がブロックされたことで、その予測が裏切られたのだ。
さらに、導の手札に何かしらの防御策となるカードがあるのではないか、と警戒をしていたものの、ノーザンベアードの効果によってコアが増えたことで、そのカードを使用する可能性が濃厚となった。
それだけでなく。
「たぶん、手札のマジックを警戒してるルン」
「コアが増えたから、使われちゃうかもしれないってこと?」
「いえ、おそらくはカードによってスピリットを破壊され、導さんのターンに防御できるスピリットがいなくなることを警戒しているのではないかと」
まどかが指摘するように、ドラムスは導の手札にスピリットを破壊する効果を持つマジックが握られているのではないかと予測していた。
コアが増えたことで、このまま攻撃を続ければそのマジックを使用される可能性があり、使用を許した場合、導のターンに自分フィールドに壁となってくれるスピリットがいなくなっているという状態を作ることになる。
すべてのスピリットが疲労状態であるとはいえ、その状態でターンを明け渡すことはさすがにまずいと判断し、ドラムスはこれ以上は行動せず、ターンを明け渡すことにしたのだ。
ドラムスからターンを明け渡され、第8ターンは導のスタートステップからとなった。
<第8ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:2→3、トラッシュ:1→0、手札:7→8
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル2:BP5000)
ヴェロキ・ハルパー(赤/1/レベル2:BP3000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「ドローステップ……来たか」
導はドローステップで引き寄せたカードを見て、口角を吊り上げる。
どうやら、キーカードを手札に引き込んだようだ。
「メインステップ! 太陽よ、炎まといて龍となれ!! 太陽龍ジーク・アポロドラゴン、召喚!!」
導がスピリットの召喚を宣言すると、導の背後からジークフリードと同じようにがっしりとした体躯を持つ、赤い竜が姿を見せる。
地面から姿を見せたジークフリードに対し、アポロドラゴンは途中からその翼をはばたかせ、フィールドに着地し、咆哮をあげた。
それに反し、ヴェロキ・ハルパーとノーザンベアードはエネルギーが抜き取られたのか、ぐったりと力なくうなだれる。
どうやら、ジーク・アポロドラゴンをレベル2で召喚した影響のようだ。
<第8ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:3→0、トラッシュ:0→4、手札:8→7
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ザニーガン(白/1(赤1/白1)/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル2:BP5000→レベル1:BP3000)
ヴェロキ・ハルパー(赤/1/レベル2:BP3000→レベル1:BP1000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000)
ネクサス:なし
バースト:なし
「さらに、ジーク・アポロドラゴンに砲竜バル・ガンナーを直接
「えっ?!」
「消滅させちゃうルン?!」
スピリットは、フィールドのその存在を維持するために最低1つのコアを必要とする。
そのコアがすべて取り除かれた時、スピリットはフィールドに存在する力を失い、消滅してしまう。
むろん、防御やコスト確保のためにあえてそうすることもあるが、導がその選択をしたことに驚いているようだ。
<第8ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:0、トラッシュ:4→6、手札:7→6
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
ノーザンベアード(白/3(白2)/レベル2:BP5000→レベル1:BP3000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000+2000)
砲竜バル・ガンナー(赤/4(赤2)/ジーク・アポロドラゴンと合体中)
ネクサス:なし
バースト:なし
だが、そんな外野の悲鳴を気にする様子もなく、導はアタックステップへと突入する。
「アタックステップ! 合体スピリットでアタック! アタック時効果により、デッキからカードを1枚ドロー。そして、BP4000以下の相手スピリットを破壊する」
そう宣言した瞬間、ジーク・アポロドラゴンはその背に取り付けられた砲台をドラムスのフィールドへ向けた。
それと同時に、ライト・ブレイドラが甲高い声で雄たけびを上げる。
「ライト・ブレイドラの『
本来なら、これでジークフリードは確実に葬れた。
しかし、ソウルコアが乗っている間、ジークフリードのレベルは最高レベルとなる。
そのBPは10000。
破壊するにはまだ遠いため、導は回復状態のレイニードルを対象に選択した。
ジーク・アポロドラゴンの大砲に撃ち抜かれ、レイニードル1体が撃沈し、ドラムスはスピリットで防御することができなくなる。
「くっ! フラッシュタイミング! マジック『サイレントウォール』! このバトルが終了したとき、アタックステップを終了する!」
<第8ターン>
ドラムス/ライフ:5→3、リザーブ:3→4→0→2
ジーク・アポロドラゴンがその口を開き、炎を吐き出すとドラムスの前に赤い光を放つ障壁が出現し、炎からドラムスを守った。
しかし、砕け散った障壁の破片がドラムスを襲いかかったことで、プロテクターに表示されている青い光が二つ、消滅する。
「え? ライフって、シンボルの数だけ減るんだよね?」
「そうだよ?」
「じゃあ、なんで2個も? ジーク・アポロドラゴンのシンボルって赤1つじゃ……」
えれながドラムスのライフが二つ削れたことに疑問を覚え、ひかるに問いかけた。
その問いかけに、ひかるではなくプルンスが答えを示す。
「普通ならそうでプルンスが、いまのジーク・アポロドラゴンは
「へぇ……」
プルンスの説明に、一応、納得したのか、えれなが声を漏らす。
そんな観客席の様子を気にする様子もなく、導はバトルを進めようとするが。
「ターンエンド」
サイレントウォールの効果により、これ以上、アタックを行うことができないため、ターン終了を宣言する。
この一撃を回避できたことに安堵したのか、少しばかり焦りを見せていた顔に笑みが浮かぶ。
「スタートステップ!」
<第9ターン>
ドラムス/ライフ:3、リザーブ:2→7、トラッシュ:4→0、手札:6→7
フィールド
スピリット:龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル3(効果による):BP10000)
「メインステップ! リザドエッジ2体をレベル2で召喚!」
<第9ターン>
ドラムス/ライフ:3、リザーブ:7→3、トラッシュ:0、手札:7→5
フィールド
スピリット:龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル3(効果による):BP10000)
リザドエッジ(赤/0/レベル2:BP3000)
リザドエッジ(赤/0/レベル2:BP3000)
「アタックステップ! 龍王ジークフリードでアタック!!」
「ノーザンベアードでブロック! ブロック時効果により、ボイドからコア1つをノーザンベアードに追加! よってレベル2に上昇!」
「だが、破壊される!」
ドラムスのアタック宣言により襲撃してきたジークフリードを、ノーザンベアードが迎え撃つ。
しかし、ジークフリードのBPは10000。効果によってレベルが上がってもノーザンベアードでは太刀打ちすることはできず、ジークフリードに薙ぎ払われてしまった。
<第9ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:0→2、トラッシュ:6、手札:6
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(アタックにより疲労状態)(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000+2000)
砲竜バル・ガンナー(赤/4(赤2)/ジーク・アポロドラゴンと合体中)
ネクサス:なし
バースト:なし
「ちっ……」
だが、ドラムスは何かを狙っていたのか、予測が外れたことに苛立ちを覚えたように舌打ちをしてきた。
残るリザドエッジによるアタックも可能であるにもかかわらず、ドラムスはここでターン終了を宣言し、ターンは導へと移る。
<第10ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:2→9、トラッシュ:6→0、手札:6→7
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000+2000)
砲竜バル・ガンナー(赤/4(赤2)/ジーク・アポロドラゴンと合体中)
ネクサス:なし
バースト:なし
ドローステップになり、デッキからカードを引いた導の顔に不敵な笑みが浮かぶ。
どうやら、導が勝利するために必要だと判断したカードが来たらしい。
「メインステップ! 龍神の弓、天馬の矢! 戦いの嵐を鎮めよ!! いて座の十二宮Xレア『光龍騎神サジット・アポロドラゴン』、レベル2で召喚!!」
その瞬間、フィールド上空にいて座が瞬き、星々から光が降り注ぐ。
光は一つに集まり炎の球体となり、その中から、馬の体と足を持つ人馬の龍が降り立った。
<第10ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:9→2、トラッシュ:0→4、手札:7→6
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000+2000)
砲竜バル・ガンナー(赤/4(赤2)/ジーク・アポロドラゴンと合体中)
光龍騎神サジット・アポロドラゴン(赤/8(赤4)/レベル2:BP10000)
「さらに、『輝竜シャイン・ブレイザー』をサジット・アポロドラゴンに
ジーク・アポロドラゴンから力が抜けていくと、その代償のようにサジット・アポロドラゴンの背後に機械でできた鳥のようなスピリットが姿を現す。
機械鳥が自身の体を分解させると、サジット・アポロドラゴンの背に取り付く。
<第10ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:2→0、トラッシュ:4→6、手札:6→5
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
太陽龍ジーク・アポロドラゴン(赤/6(赤2、青2)/レベル2:BP6000+2000→レベル1:BP4000+2000)
砲竜バル・ガンナー(赤/4(赤2)/ジーク・アポロドラゴンと合体中)
光龍騎神サジット・アポロドラゴン(赤/8(赤4)/レベル2:BP10000+5000)
輝竜シャイン・ブレイザー(赤/5(赤2、青2)/サジット・アポロドラゴンと合体中)
「アタックステップ! ジーク・アポロドラゴンでリザドエッジに指定アタック! アタック時効果により、デッキから1枚ドロー! BP4000以下の相手スピリット1体を破壊する! 《強化》によって、BP上限は5000にアップ!!」
「フラッシュタイミング! マジック『リブートコード』! 疲労状態の自分スピリットすべてを回復する!! さらにマジック『ソウルオーラ』! 自分スピリットすべてのBPを+2000。ソウルコアが乗っているスピリットはさらに+3000される!! 『ソウルオーラ』に使用するコストの不足分はリザドエッジ1体から使用。よってレベル1にダウン!」
<第10ターン>
ドラムス/ライフ:3、リザーブ:3→0、トラッシュ:0→4、手札:5→3
フィールド
スピリット:龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル3(効果による):BP10000→16000(『ソウルオーラ』による))
リザドエッジ(赤/0/レベル2:BP3000→レベル1:BP1000→4000(『ソウルオーラ』による))
リザドエッジ(赤/0/レベル2:BP3000→6000(『ソウルオーラ』による))
ドラムスが手札のマジックを使用したことで、フィールドから白い光が降り注ぐ。
その光に力を与えられたのか、疲労していたジークフリードが立ち上がる。
さらに赤い陽炎がリザドエッジたちからもあふれ出し、3体のスピリットは一斉に咆哮をあげた。
レベルが下がったリザドエッジはジーク・アポロドラゴンの砲撃を受けてしまい、消滅するが。
「残ったリザドエッジでブロックする!」
残ったもう一体のリザドエッジが果敢にジーク・アポロドラゴンに立ち向かっていく。
ジーク・アポロドラゴンはその砲台をリザドエッジに向け、砲撃を行うが、リザドエッジがその砲身に体を突っ込んだことで大砲が爆発。
ジーク・アポロドラゴンはその爆発に巻き込まれて姿を消してしまう。
<第10ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:0→1、トラッシュ:6、手札:5
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
砲竜バル・ガンナー(アタックにより疲労状態)(赤/4(赤2)/レベル1:BP2000)
光龍騎神サジット・アポロドラゴン(赤/8(赤4)/レベル2:BP10000+5000)
輝竜シャイン・ブレイザー(赤/5(赤2、青2)/サジット・アポロドラゴンと合体中)
ドラムス/ライフ:3、リザーブ:0→3、トラッシュ:4、手札:3
フィールド
スピリット:龍皇ジークフリード(赤/6(赤3)/レベル3(効果による):BP10000→16000(『ソウルオーラ』による))
「バル・ガンナーはフィールドに残す! 続けて、サジット・アポロドラゴン、ジークフリードを指定アタック!!」
「BPはこちらが上! 迎え撃て、ジークフリード!!」
「フラッシュタイミング! マジック『スターリードロー』! サジット・アポロドラゴンのBPを+2000! さらにマジック『バーニングサン』! 手札のブレイブ『トレス・ベルーガ』をノーコストで召喚。サジット・アポロドラゴンに合体させ、回復! 不足コストはバル・ガンナーより使用。よって消滅!」
「なっ?! しかし、サジット・アポロドラゴンにはすでにシャイン・ブレイザーが……」
「サジット・アポロドラゴンは2体まで合体できる」
<第10ターン>
導/ライフ:3、リザーブ:1→0、トラッシュ:6→2、手札:5→3
フィールド
スピリット:ライト・ブレイドラ(赤/0/レベル1:BP1000)
光龍騎神サジット・アポロドラゴン(赤/8(赤4)/レベル2:BP10000+5000+6000→23000(スターリードローによる))
輝竜シャイン・ブレイザー(赤/5(赤2、青2)/サジット・アポロドラゴンと合体中)
トレス・ベルーガ(青/5(青2、赤2)/サジット・アポロドラゴンと合体中)
導の手札から青白い光がサジット・アポロドラゴンに放たれる。
その光の中を、三つの首を持つ青い獣が駆けていき、サジット・アポロドラゴンに激突すると、サジット・アポロドラゴンのまとう鎧が金色へと変わった。
さらなる力を得たサジット・アポロドラゴンがジークフリードに向かっていくと、ジークフリードはその拳で迎え撃つ。
だが、数度の激突を制したのはサジット・アポロドラゴンの方だった。
「輝竜シャイン・ブレイザー、合体時効果。BP8000以上の相手スピリットを破壊した場合、はかいしたスピリットのシンボル分、相手ライフを砕く」
「くっ……」
<第10ターン>
ドラムス/ライフ:3→2、リザーブ:3→4
「これで最後だ! ダブル合体スピリット、奴の残りのライフを打ち砕け!!」
サジット・アポロドラゴンが弓を呼び出し、その弦を引く。
その瞬間、赤い光が矢となり、サジット・アポロドラゴンの手の中に現れ、サジット・アポロドラゴンが弦を手放す。
すると、矢はそのシンボルの数である三本に分裂し、ドラムスへと向かっていく。
三本の矢に貫かれ、ドラムスのライフはすべて砕け散り、バトルは導の勝利で終わった。