BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~   作:風森斗真

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タイトルの通り、もうそろそろもう一人のプリキュアが参戦です
とはいえ、本編でも三話にまたいでることなので、それくらいの容量はかけようかなぁと
なお、もう間もなく、デッキのアップデートも行う予定です

……どうでもいいけど、もうそろそろバトスピやりてぇ……


レインボーの星へ!

 ドラムスからおとめ座のプリンセススターカラーペンを受け取り、おとめ座のスタープリンセスを復活させてから数日。

 漫画家であるひかるの母親が少女漫画雑誌「月刊あさがお」で漫画を連載できるかどうかという瀬戸際にあったため、ひかるに引っ張られ、半ば無理矢理、手伝わされることになったり、まどかの弓道大会の応援に駆り出されたりしていた導は、久々に自室で一人、デッキと向き合っていた。

 

――今のデッキのままで、勝ち続けることができるかは怪しい。できる限り、俺も自分のデッキに手を入れて備えなきゃな

 

 一人でいる方が気楽、というのは嘘ではない。

 幼稚園時代の頃から、なぜか大人の視線が冷たいことを感じ取っていた。

 その理由は小学生に上がったころ、両親の友人である硯という冒険家や天才科学者として名をはせている兵堂博士から聞き、担任の教師からもそれとなく聞いてみた。

 だが、コアの光主である両親に対し、世間が行っているバッシングのほうがおかしいと感じ、声をあげようとしても、力のない子どもの言うことだ。

 誰も、少なくとも周囲にいる人間が誰一人として耳を貸してくれない。

 結果、年齢や立場に関係なく、自分の力を示すことができる唯一の手段、バトルスピリッツでしか、他人を信用できなくなっていた。

 いままではそれでいいと思っていたし、そうやって過ごすしかないと思っていたのだが、ここ最近は変わってきている。

 半ば強引に誘う押しの強さはともかく、ひかるやララたちと過ごす時間に、いままで感じたことのない安堵を覚えるようになったのだ。

 最初こそ、マギサから自分の役割を与えられ、役目だからと言うことで引き受けたが、いまは純粋に、知人として自分が力になることができる範囲で、力になりたいと思っている。

 だからこそ手を抜くことはできないし、したくない。

 その想いが、今まで以上に真剣に導をデッキに向き合わせていた。

 

「し~るべく~ん!!」

「馬神くーんっ!」

 

 しばらくすると、元気のいい声が庭の方から聞こえてきた。

 窓から下を見てみると、そこにはひかるとララ、えれな、まどかの四人が手を振っている。

 

「どうした?」

「反応があったルン! ロケットに来てほしいルン!!」

 

 どうやら、新たなスタープリンセスの力を見つけたので、導を呼びに来たらしい。

 いまはララが声をかけているが、このまま無視していたらひかるが突撃してくることは目に見えている。

 

「少し待ってろ」

 

 そう言って、導は窓を閉め、戸締りとガスの確認を済ませてから、調整したてのデッキを手に外へ出た。

 

 

 

 その後、ララのロケットに乗り宇宙へ出ることしばし。

 

「うわぁっ!!」

 

 窓の外に見える虹色の惑星に、ひかるが目を輝かせながら歓声をあげる。

 その惑星が「惑星レインボー」であることをプルンスが告げると、全員の顔に動揺が走った。

 つい先日、ブルーキャットが惑星レインボーのお宝を手に入れるため、ドラムスの邸に潜入したことが記憶に新しいからだろう。

 だが、実際に惑星に降り立つと、その動揺はさらに強くなった。

 一面、砂と石ばかりの場所、というだけならまだこの惑星の一部かもしれない。

 しかし、やっと見つけたと思ったこの星の住人と思しき人影が、駆け寄ってみれば石像だったのだ。

 その緊迫した表情に、誰かの手によって作られたものではないことを想像することは簡単だった。

 そのリアリティの強さは、石像を見つけた時、思わず導が。

 

「人の手でこれが作られたってなら、かなり名のある人か、よっぽど悪趣味な人間だな」

 

 と評してしまうほどだ。

 

「何が起こったのかは謎でプルンス。レインボー星は宇宙星空連合に所属していなかったせいで、あまり調査はされなかったんでプルンスよ」

「人口およそ1,800人、その全員が石になった。データにはそうあったルン……数字では、わかっていたけど……」

 

 プルンスとララは、地球に来る前から、惑星レインボーのことは話できいていたらしい。

 だが、話で聞いただけであることと、実際に目にすることは天と地ほどの差がある。

 ショックを受けながらも、ひかるたちはペンダントの反応を追い、歩き続けた。

 すると、目の前に岩山が広がり。

 

「この奥からルン」

 

 ペンダントの反応も、その向こうからであることがわかった。

 さすがに歩き続けたことで疲れてしまったのか、ひかるは手ごろな岩に腰掛け、山肌に背を預けた瞬間。

 

「うわわわわっ??!!」

「ひかる?!」

「星奈?!」

「大丈夫ルン??!!」

 

 ひかるが背後の岩山に吸い込まれていった。

 ひかるの姿が突然消えたことで、ララたちは驚き、駆け寄るが。

 

「な、なにこれ……?」

 

 今度は岩肌の向こうからひかるの上半身が飛び出してくる。

 恐る恐る、と言った様子でプルンスが岩肌に手を伸ばすと、さきほどのひかると同じように手の先が岩肌に吸い込まれていく。

 どうやら、この岩肌は立体映像(ホログラム)であり、洞窟を隠すためのカモフラージュだったようだ。

 洞窟の中を進んでいくと、そこにはレインボー鉱石発掘の作業中に石化してしまったののか、炭鉱夫らしきレインボー星人の石像があった。

 さらに奥へ進んでいくと。

 

「わぁ……っ!!」

「壮観だな……」

「これほどの貴重品が……」

 

 そこには大量の美術品や工芸品の類が山積みにされていた。

 ふと、ひかるはその中の一つに目をやる。

 それが、ドラムスの宝物庫から持ち出された、惑星レインボーの宝を用いた装飾品であることを思い出す。

 

「これって、ドラムスさんの邸からブルーキャットが持ち出していった……」

 

 よくよく見てみれば、そこにある美術品や工芸品にはすべて、同じ石が使用されていることがわかる。

 ドラムスの話では、ブルーキャットは惑星レインボーの宝以外は貧困層に分け与えているという。

 ならば、レインボーの宝はどこにあるのか。

 それを考えれば、おのずと答えは見えてくることだ。

 

「それじゃ、ここはブルーキャットのアジト?」

「その可能性は高いな」

 

 そう返しながら、導がじっと周囲を観察していると、山積みの工芸品の上の方に。

 

「おい、あれじゃないか?」

 

 スタープリンセスの力が無造作に置かれていることに気づいた。

 早速、ひかるたちが回収しようとすると。

 

「スタープリンセスの力、見つけたっつーの」

 

 背後から一昔前の不良少女のような話し方をする幼い声が聞こえてきた。

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