BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~   作:風森斗真

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だいぶ長くなるので、戦闘シーンやらなにやら、少し省かせていただきます
カードバトルは……次々回あたりにいけたらいいなぁ(白目


レインボー星の真相

「スタープリンセスの力、見つけたっつーの」

 

 スタープリンセスの力の反応があったため、惑星レインボーを訪れていたひかると導たち。

 探索するうち、ブルーキャットのアジトと思われる洞窟に入り、スタープリンセスの力を見つけた瞬間、背後から一昔前の不良少女のような話し方をする幼い声が聞こえてきたため、振り向くと。

 

「お前は……アイワーン!」

「なんでここに!」

「あんたらのペンの反応を追ってきたら、いいもの見っけたっツーノ」

 

 どうやら、アイワーンはひかるたちが持っているプリンセススターカラーペンの反応を追いかけ、この星にやってきたらしい。

 高性能なレーダーはあったが、レインボー鉱石から放出されている電磁波に阻まれ、この洞窟内にあったペンには反応しなかったようだが。

 

「おかげでプリンセスの力、一気にゲットだっつーの! キャッハハハハハ!!」

「さて、すべていただきましょう」

 

 アイワーンの背後に控えている猫型獣人異星人、バケニャーンが同意するように口にする。

 奪い取る気満々の二人に対し、ひかるたちはプリキュアに変身し、導は『射手星鎧ブレイヴサジタリアス』をまとい、戦闘態勢に入った。

 バケニャーンとアイワーンを分断し、共闘させることを防ぐことはできているが、バケニャーンのトリッキーで俊敏な動きに翻弄され、ソレイユとセレーネはそちらにかかりきりになってしまう。

 一方、アイワーンは持っている光線銃を乱射するだけなのだが、その威力が高いため、スターとミルキーは防戦一方となっていた。

 なお、導は。

 

「マジック『グラストラップ』、『エンジェリックプレッシャー』!」

 

 緑と黄のマジックを使い、アイワーンとバケニャーンの弱体化を図っていた。

 だが、BPを下げる黄色のマジックは、周囲のレインボー鉱石の電磁波の影響かアイワーンの光線銃は威力が下がる気配がなく、相手を拾う状態にさせる緑のマジックは、バケニャーンの素早い動きに対応できず、すべて外れている。

 

「赤のマジックは使わないでプルンスか?!」

「赤と青は破壊力が高いからな。余波だけで洞窟が崩れるかもしれない。紫はもってのほかだ!」

 

 赤と青のマジックで攻撃を行うことは確かに可能だ。

 だが、そのどちらも破壊の余波で洞窟が崩れてしまうかもしれない。

 まして、コアを奪う紫のマジックは、これまでの傾向から考えて命そのものを奪ってしまう可能性が高いため、導は戦闘で使いたくないようだ。

 何より。

 

「いまここで派手なマジックを使ったら、石化したレインボー星人も巻き込むことになる」

「そ、それは……たしかにまずいでプルンスな」

 

 導の言葉に、プルンスは冷や汗をかきながら賛同する。

 そんな状況下であるため、導がいまできることは。

 

「マジック『ピュアエリクサー』!」

「ありがと、導くん!」

 

 傷つき、疲労しているスターたちを白のマジックで回復することだけだった。

 だが、プリキュアたちに諦めの色はなく。

 

「データ的にあなたたちの方が不利ルン! 観念するルン!!」

「……あぁ、ここにいる人間は全員石になってるからノットリガーにできる生命体がいないっつーの」

「そうルン! だから……」

 

 状況が不利である以上、下手に戦闘を続けて取り返しのつかない事態になる前に、投降するようミルキーは告げていた。

 だが、そんなミルキーをあざ笑うように、アイワーンは目を細める。

 

「だってこの星の住民はアタイが石にしたんだっつーの!」

 

 その言葉に、対面しているミルキーはもちろん、その場にいた全員が驚愕する。

 アイワーンが語るには、プリンセススターカラーペンはこの星にも存在しており、その反応をキャッチしたアイワーンがペンを渡すよう、この星の住人に命じたのだそうだ。

 だが、彼らはその命令を拒絶。アイワーンは実験段階だったダークペンを使用し、奪い取ろうとしたのだが、ペンの力が暴走し、この星にいた全員が石化してしまったのだという。

 それだけでは飽き足らず、レインボー鉱石を奪い取り、それを売りさばいて研究資金にしてしまったそうだ。

 

「……っ!!」

 

 その言葉を聞き、導の目に激しい怒りがともっていた。

 自分の目的のために他者を踏みにじることにためらうことがなく、その行動と結果の責任を自分ではなく犠牲となった他者に押し付ける。

 そんな人種が、コアの光主たちの敵(フィクサー)のような人間が、導は大嫌いだ。

 

「マジック……」

 

 導は赤のマジックを引き抜き、発動させようとした。

 崩落の可能性があるから使わないということを聞いていたプルンスが慌ててそれを止めようとして、アイワーンから目線をそらしてしまう。

 それがいけなかった。

 アイワーンが一瞬で近づき、プルンスをつかみ、反対側の壁に向かって投げつける。

 さらに、バケニャーンが導に接近し、格闘戦を仕掛け、フワから引き離されてしまう。

 そのため、フワが果然に無防備となってしまい。

 

「ノットリガーにできる生命体なら、ここにいるっつーの!」

「フワーッ!!」

 

 アイワーンは不和を人質に取ることにあっさりと成功する。

 むろん、スターたちはフワを返すよう要求するが。

 

「さっさとプリンセススターカラーペンを渡せっつーの」

 

 アイワーンはプリンセススターカラーペンを要求してくる。

 渡すわけにもいかず、膠着状態に入るかと思いきや。

 突如、アイワーンが抱えていたフワを、バケニャーンが抱き上げた。

 

「バケニャーン?! 何するっつーの!!」

「この生物も確保するよう、ダークネスト様から命じられております」

 

 自分よりも立場が上の存在にそう命じられているというのなら、うかつにノットリガーにするわけにはいかない。

 三つ巴状態ともいえる事態に沈黙が走るが。

 

「いい匂いフワ~」

 

 その沈黙を、フワが破った。

 トロンとした目で、バケニャーンにすり寄りながら、いい匂いと口にし。

 

「ブルーキャットと同じ匂いフワ~」

「え?」

「バケニャーン、どういうことだっつーの!!」

 

 まさかの名前に、その場にいた全員が動揺する。

 当の本人は。

 

「……はぁ……まさか、香水の匂いでばれるなんてね」

 

 フワを抱えながらスターたちの方へ歩み寄っていく。

 歩きながら、バケニャーンは空いている手でパフュームを取り出し、自分に振りかける。

 すると、バケニャーンの姿は光に包まれ、見覚えのあるシルエットへと変化していく。

 

「変化の状態を維持する香水が仇になるなんてね」

 

 光が収まると、バケニャーンが立っていた場所には、ブルーキャットの姿があった。

 どうやら、バケニャーンはブルーキャットがノットレイダーに潜入するための姿だったらしい。

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