BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~   作:風森斗真

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ダビングしたスタートゥインクル見直しながら書いてますが……やっぱアイワーン、気に入らねぇ……
終盤になってようやく好感度0になる感じにマイナス振り切ってんなぁってのを改めて実感させられましたわ


ブルーキャットの秘密

 ノットレイダーの幹部、アイワーンに付き従う猫型異星人のバケニャーン。

 その正体は、宇宙をまたにかける怪盗ブルーキャットだった。

 その事実に、スターたちはもとより、一番近くにいたアイワーンが最も衝撃を受けており。

 

「バケニャーンはどこだっつーの! いつ入れ替わったっつーの!!」

 

 ブルーキャットに本物のバケニャーンがどこにいるのか、問いかけていた。

 が、その問いかけにブルーキャットはため息をつき、呆れたと言わんばかりの声色で。

 

「本当におめでたいわね……いないのよ、もともと。バケニャーンなんて」

「え……」

「ずーっとわたしが化けていたニャン」

 

 その言葉に、アイワーンはあることを思い出す。

 自分がプリキュアたちと遭遇し、ダークペンを使おうとした時、バケニャーンはことごとく、慎重に使用するよう忠告したり、人数的に有利な状況では使わせないようにしたりしていたのだ。

 

「お前、ずっとアタイにペンを使わせたがらなかったつーの……なんのためにだっつーの?!」

「まだわからないの? わたしはレインボー星人よ!!」

 

 ブルーキャットの口から飛び出た衝撃の事実に、その場にいた全員が驚愕する。

 彼女は、石化してしまった同胞を元に戻す方法を探るため、アイワーンに近づいたのだという。

 そして、レインボー星人だからこそ、不法に売り飛ばされていった自分の星の宝を取り戻そうと、怪盗をしていたのだ。

 

「お前……ずっと、だましてたっつーの……許せないっつーの!!」

 

 いままでずっと自分を騙してきたことにブルーキャットへ怒りをぶつけるアイワーンだが、バケニャーンがおらず、ノットリガーを出すことができないこの状況で、彼女ができることはない。

 そのことをブルーキャットに指摘されると。

 

「こうなったら、一か八かっつーの!!」

 

 アイワーンはその視線を、石化してしまったレインボー星人の炭鉱夫へ向け、ダークペンを使用する。

 

「ダークペン! イマジネーションを、塗りつぶせっつーの!!」

 

 塗りつぶされたイマジネーションが石化した炭鉱夫を包むと、炭鉱夫は石化しているにもかかわらず、ヘルメットをかぶった巨大な灰色の猫へと姿を変えた。

 生体活動をしていたない石像がノットリガーになったという事態に、スターたちだけでなくブルーキャットも驚愕の声をあげる。

 一方、賭けに勝ったアイワーンは。

 

「やったっつーの!!」

 

 ノットリガーの肩に乗り、歓喜の声をあげていた。

 ノットリガーは手にしていたつるはしを思い切り振り下ろし、壁に穴をあけ、脱出路を作る。

 さらにちゃっかり、レインボーの宝が入ったカプセルをわきに抱え。

 

「プリンセスの力、手に入れたっつーの! レインボーの宝も、また売りさばいてやるっつーの!!」

 

 意気揚々と、洞窟の外へと出ていく。

 ブルーキャットはノットリガーを追いかけ、洞窟の外へと出る。

 その目には、石像となった同胞をノットリガーにしたアイワーンへの怒りがこもっていた。

 

「どこまでもてあそべば気が済むの!!」

「そんなのあたいの勝手だっつーの」

 

 ブルーキャットの怒りの声に、アイワーンはニタニタといやらしい笑みを浮かべながら返す。

 さらに、ノットリガーはブルーキャットにめがけてつるはしを振り下ろした。

 どうにか後方に飛びのき、ブルーキャットは直撃を回避するが、衝撃は防ぐことができず、吹き飛んでいってしまう。

 

「たかが石像一体になにむきになってるんだっつーの!!」

 

 追撃とばかりに、ノットリガーは再びつるはしを振り上げる。

 だが、そのつるはしがブルーキャットに届く前に、ミルキーが割って入りバリアを展開した。

 それと同時に。

 

「『リミテッドバリア』!!」

 

 マジックの使用を宣言する声が響き、ミルキーのバリアとつるはしの間に六角形の白い幕が出現する。

 まさか自分を助けてくれると思っていなかったのか、ブルーキャットが驚愕していると。

 

「たかが、じゃないルン」

 

 ミルキーが口を開く。

 惑星レインボーの住人が石化して滅んでしまったこと、住人およそ1,800人がいたこと。

 それらは彼女もデータで知っていた。

 

「でも違ったルン! 来てみて初めてわかったルン。いろんな人がいたルン……」

 

 この星の住人は、決してデータや数字ではない。

 血の通った、自分と同じ人間だ。

 だから。

 

「『たかが』で済ませられるものじゃないルン!!」

 

 だが、その言葉はアイワーンに届かない。

 彼女からすれば、ただの石の塊だ。

 言葉を交わせない、息をしない、鼓動を感じない時点で、アイワーンにとってこの星の住人たちはもはやただの石像なのだろう。

 だが、その言葉もミルキーは否定する。

 

「ノットリガーは想像力を塗りつぶして生まれるルン」

「あの石像はノットリガーになった、ということは……」

 

 導の言葉に、ブルーキャットは息をのむ。

 想像力が、心があるということは、まだ生きているということに他ならない。

 で、あるならば。

 

「みんな、元に戻せるルン!!」

「ふんっ! できるかっつーの!! あんたら石どころかこの星の塵にしてやるっつーの!!」

「『クェーサーレイン』!!」

 

 ノットリガーに攻撃を命じようとしたアイワーンだが、それよりも早く、導が赤のマジックを使用する。

 その瞬間、赤い雷をまとった大量の隕石がノットリガーとアイワーンに向かって降り注いでいく。

 だが、導はさらに容赦なく。

 

「『シックスブレイズ』! 『リメイションフレイム』! 『サジッタアローレイン』!!」

 

 次々に赤マジックを使用し、アイワーンとノットリガーを攻撃する。

 さすがの容赦のなさにスターたちも声をかけようかと思っていたが、仇敵に対する憎悪や怒りの感情と、何が何でも勝利するという執念を感じさせるその風貌に声をかけることができなかった。

 だが、その攻撃のすべてをノットリガーは回避し、攻撃を仕掛けようとする。

 その瞬間。

 

「目を閉じて!! 早く!」

 

 ブルーキャットが目を閉じるよう指示を飛ばしてきた。

 その言葉に従い、スターたちと導は目を閉じる。

 五人が目を閉じると、ブルーキャットは懐から閃光玉を取り出し、地面に叩きつけた。

 その瞬間、激しい閃光が周囲を包み込み、ノットリガーは後退し、崖から落下する。

 肩に乗っていたアイワーンも、思わずプリンセススターカラーペンとダークペンを落とし、ノットリガーと一緒に崖から落下した。

 

「今よ! ペンをとって!!」

 

 ブルーキャットの合図で、ミルキーとスターが同時にペンの元へと走る。

 ミルキーがプリンセススターカラーペンを手に取ると、スターもダークペンへ手をのばすが、這いあがってきたノットリガーに回収を邪魔されてしまう。

 

「プリンセススターカラーペン、返せっつーの!!」

 

 もともと横からかっさらっていった本人が返せというのはおかしいのではないか、と導は心の片隅でツッコミを入れながら。

 

「『サジットノヴァアロー』!!」

「プリキュア! 双子座! ミルキーショック!!」

 

 ミルキーと同時にマジックを使用し、ノットリガーを吹き飛ばす。

 その隙を逃さず、ミルキーはスターたちとともにサザンクロス・ショットをノットリガーに打ち込む。

 サザンクロス・ショットの光に浄化され、ノットリガーは姿を消し、アイワーンも撤退した。

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