BS×スタートゥインクル~12星宮に導かれたもの~   作:風森斗真

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こじつけ感はありますが、許してくださいこれが私の限界です
このお話で序章は終了。
次回から本編に入っていきます
なお、アニメ版と漫画版をごちゃ混ぜにしてそこに時々バトスピ要素を加えていく感じになりますので、カオスなことになると思いますが、お付き合いいただければ幸いです


序章3:スターパレスのもう一つの伝説

いかにも宇宙人めいたスーツを着た、悪の組織の構成員らしき連中を退散させると、導がまとっていた鎧は光を放ち、カードへと戻った。

導はカードを見て、怪訝な顔をした。

そこにあったカードは、『射手星鎧ブレイヴサジタリアス』。ブレイヴに分類されるバトスピのカードではあるが、まったく見覚えがないカードだ。

 

なぜ、こんなカードが自分の手元に。

そんなことを考えていると、本日二度目となる声が聞こえてきた。

 

「やっぱり導くんだ!!」

「……星奈?なんでお前がここにいるんだよ」

 

そこにいたのは、つい数時間前にすれ違い、声をかけてきた同級生だった。

 

「なんで、はこっちのセリフだよ?!導くんこそなんでここに……」

 

ひかるはそう言いかけて、急に黙ってしまった。その顔には、驚きと怯えが同時に浮かんでいた。

その理由は、目の前にいる導の表情にあった。彼の顔はいま、ものすごく険しくなっていた。

その視線の先には、観星中の生徒会長である香久矢まどかの姿があった。

彼女のその顔を見た瞬間、導は明らかに不機嫌になってしまったようだ。

 

が、もともと、あまり物怖じしない性格をしているひかるが、勇気を出して導に再び問いかけるよりも早く、白いふわふわとした生き物が飛び出してきた。

 

「って、ちょ?!フ、フワ?!いま出てきちゃ……」

「プリンセスが呼んでるフワ!」

「って、こんな時に?!……ば、馬神くん、後で色々話すから、いまは……」

「……いや、どうやら俺の方も呼ばれてるらしい」

 

慌てながら説明しようとするひかるに、導はバトスピのカードを取り出した。

カードは、なぜか六色の光に包まれながらそこにあった。

導がカードを出した瞬間、カードから強い光があふれ、周囲を包み込んだ。

 

------------

 

光がおさまり、目を開けると、そこは先ほどまでいた商店街外れにある森ではなかった。

上空では星々が輝き、どこかの神殿のような荘厳で、しかし穏やかな雰囲気が流れるその場所は、まさに幻想的という言葉がふさわしかった。

だが、なぜ自分がここにいるのか、導には理解できなかった。

 

――え~と、状況を整理すると……星奈たちが変身して、俺もどっから出てきたのかわからない鎧を装着してどっかの特撮戦闘員みたいな連中と戦った。で、敵の幹部が出した大物を倒れると、星奈たちと一緒にいた白いふわふわした生き物が出した光に飲み込まれた……何を言っているのかわからないな、俺もわからん

 

カイロまで奇妙な冒険をすることとなった高校生が出てくる少年漫画のようなセリフを心中で呟くと、改めて周囲を見回した。

上空には満天の星空、周囲にはパルテノン神殿のような造りの石柱と、そこに鎮座している美しい女性が数名。

よく見れば、空席もある。

下を見てみると、ステンドグラスのような光沢と透明感を持つ床に、十二星座の紋章が描かれている巨大なタイルがある。

 

――十二星座?……もしかして、このブレイヴカードとなにか関係が?

 

導は手元にある一枚のバトルスピリッツのカードを見つめながら、そんな疑問を抱いた。

手元にあるのは「射手星鎧ブレイヴサジタリアス」と名のついた、赤のブレイヴ。

ここに来る前での戦闘で、この鎧を纏っていたことは覚えている。

だが、自分のデッキにはこんなカードは入っていないし、ストレージにも入れていない。

そもそも、「星鎧」と名のついたブレイヴの存在自体を知らない。

今自分たちがいるこの空間と何かしらの関係があることは、なんとなく察しがついた。

 

「え、えっと……なんでわたしたち、呼ばれたのかな?」

「わからないルン。プルンス、何か心当たりはないルン?」

「聞いてないでプルンスよ?」

「それはこれからお話します」

 

ひかるたちがなぜこの空間に呼ばれたのか疑問に思っていると、突然、女性たちが声をかけてきた。

視線を女性たちのほうへ向けると、牛の角のようなヘッドドレスを身に着けた女性が話を始めた。

 

「あなた方を呼んだのは、その少年がまとった鎧のことを説明するためです」

「鎧……まさか、これのことか?」

「えぇ。その通りです」

 

導は、母さんの声に似てるな、と思いつつ、女性に問いかけると、女性は頷いて返した。

だが、鎧のことも、バトスピのカードのこともそうだが、導にとって重要なことが他にあった。

 

「ここはいったいどこなんだ?なんで星奈たちがここにいる?あんたらはいったい何者だ?さっき襲ってきたショッカーモドキと何か関係があるのか?まずはそこから説明してくれ」

 

いったい、何が起きているのかまったく把握できていない導は、目の前にいる女性にそう問いかけた。

その言葉遣いにクラゲのような何かが、無礼者、と叫んでいた。

が、女性はやんわりとそのクラゲを制止した。

 

「まず、わたしたちのことを話さなければなりませんね」

 

そう言って、女性は穏やかな表情で自分たちのことを話し始めた。

 

「わたしは、いえ、わたしたちはスタープリンセス。ここスターパレスを守護する十二人のプリンセスです。わたしはその一人、牡牛座のプリンセスです」

 

自らプリンセスと名乗ったその女性は、導に自分たちのこと、この空間のこと、そしてひかるたちのことを説明し始めた。

いま現在、導たちがいるこの空間の名は『スターパレス』。彼女たち、十二人のスタープリンセスたちはこのスターパレスで宇宙の均衡を見守っていたのだが、突如、ノットレイダーと名乗る勢力により制圧されてしまった。

そこで、宇宙の均衡を守るためのカギとなる存在『スペガサッス・プララン・モフーピット・プリンセウィンク』、通称フワをプルンスに託したのだという。

 

「で、逃げてる途中にララに拾われて、地球に飛来。わたしと出会って、プリキュアになったの!」

「……話の途中で割り込んでくるな」

「というか、いろいろと端折ってるルン……プリキュアっていうのは、宇宙の伝説に伝わっている希望の戦士ルン。プルンスとフワを保護してから、スターパレスの危機を知って、スターパレスとプリンセスを取り戻すため、プリキュアとトゥインクルブックを探していたルン」

「プリキュア……なるほど、さっきのひらひらした格好はそれだったわけか」

 

ララの説明に納得した導だったが、疑問が浮かんできた。

ならば、なぜマギサは自分に、いや、両親に協力を求めたのだろうか。

プリキュアという戦う存在がいるのならば、自分たちは必要ないはずだ。

そんなもっともな疑問に答えを返したのはスタープリンセスの一人、山羊座のプリンセスだった。

 

「スターパレスにはわたしたち、スタープリンセスのほかに、ここを守護する精霊たちがいました。彼らはもっとも均衡が乱れやすい世界、地球へと向かい、そのまま姿を変えてとどまったのです」

「……その姿ってのは、まさかこれか?」

「えぇ、その通りです」

 

導は持っていたカードの裏表紙を見せながら問いかけると、山羊座のプリンセスは即座に肯定した。

驚くべきことに、精霊たちはバトルスピリッツに姿を変えて、地球にとどまっていたらしい。

余談だが、この精霊たちを地球の人々は『十二宮Xレア』と『裏十二宮ブレイヴ』と名付け、特に『十二宮Xレア』は神々が作ったと言われる祭壇に捧げることで、膨大なエネルギーを砲弾として発射する装置を起動するための鍵としていた。

 

「地球は、グラン・ロロ第七の世界。おそらく、それに合わせて、彼らも姿を変えたのでしょう」

「……あ、あの~一つ聞いても?」

「なんだ?」

「グラン・ロロって、何?」

 

ひかるはもとより、導とスタープリンセス、そしてプルンス以外の全員が同じことを思っていたらしい。

こちらのことは話したから、早くそちらのことも教えてほしい、といわんばかりの顔をしていた。

 

「……言っておくが、俺は地球の人間だ。グラン・ロロのことは父さんと母さんから聞いた以上のことは知らないぞ」

「それで構わないから!」

「教えてほしいルン!!」

 

ひかるとララの強い要望で、導はグラン・ロロについて話し始めた。

 

「グラン・ロロってのは、平たく言えば異世界だ。そこは、六色のコアによって守られた六つの世界が一つのゲートでつながっている世界で、世界ごとに種族、文明レベルが違っているらしい。けれど、共通していることが一つだけあった。それが、こいつだ」

 

両親、そして両親の仲間たちが語っていた冒険譚を思い出しながら、グラン・ロロについての概要を語り、再びバトルスピリッツのカードを見せた。

 

「え?バトルスピリッツ??」

「あぁ。グラン・ロロではどの世界でもバトルスピリッツの勝敗が最も尊ばれる。一時期はかなりの数の実力者、ハイランカーが集まった時期もあったほどだ」

「ふ~ん……」

「で、そのグラン・ロロと地球がどんな関係があるルン?」

「地球はグラン・ロロ第七の世界で、時々、ゲートがつながるんだ。当然、地球に何かあれば、グラン・ロロの他の世界にも影響が出る可能性がある」

 

もっとも、可能性があるというよりも、影響があるからこそ、マギサはコアの光主を探していたのだろうが、それは予測の範囲を出ないので、ここで話すべきではないと導は感じていた。

これ以上のことは、両親からも聞いていないし、教えても意味がないと思ったのか、導は自分が言えることはもうない、と言って、話を終わらせた。

 

「う~ん……よくわかんないけど、つまり、馬神くんも一緒に戦ってくれるってことだよね?!」

「協力はする。だが、もしもの時は俺一人で戦わせてもらう」

 

ひかるの問いかけに、導は興味なさそうにそう返した。

その返し方に、導との接点がほとんどないえれなとまどかは目を丸くした。

接点がないどころか、今日が初対面のプルンスは憤慨していたが、導はそれをまるっきり無視して、スタープリンセスの方へ向き直った。

 

「ノットレイダーの連中も、地球がグラン・ロロの第七世界ってことは知ってるのか?」

「わかりません。ですが、知っているものがいても不思議ではないでしょう」

「なら、なおのことだな。仮にグラン・ロロの人間がいたとしたらバトスピで決着をつけたほうが手っ取り早い」

 

このメンバーの中で、仮にバトスピを挑まれたとして勝利することができる可能性が一番高いのは、導しかいない。

だからこそ、もしもの時、と前置きをしていた。

 

「まぁ、でも協力してくれることに変わりはないんだよね?」

「協力はする、といったからな」

 

ぶっきらぼうな態度で導が返すと、ひかるは仲間が増えたことを喜んでいるのか、『キラヤバーッ!』と叫んでいた。

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