side小雪
「・・・」
あの人は・・・
「ユキ、どうしたんだ?」
準がなにか言ってるけど今はそれよりも、
あの人が・・・もう結構たってるけど・・・でもあの時確かに見た顔。
僕を、僕のお母さんを助けてくれたあのお兄ちゃんだ!!
「なんだか親を見つけたような顔をしていますね、ユキ」
「そんな顔してるかな~?」
「あぁ、今にも飛び出しそうな雰囲気だな」
「う~ん。後でいいかな~」
「フハハハハハハ、九鬼英雄光臨である」
「相変わらず派手な登場だな」
「それが我であるからな!どれどれ・・・あれは!!」
英雄は何かに気づくように近づこうとするが、
「英雄、邪魔しては駄目ですよ?」
「む、それもそうだな」
?なんか英雄の聞き分けがいいけど、まあいいか♪
どっちが勝つかな~
side大和
なんだよあれ・・・
そこに繰り広げられる光景は、拳撃の嵐。
それよりあいつなにもんだ!?姉さんの必殺技片手で止めたぞ!?
「明久楽しそうね~」
「そうね」
「まさか、姉さんと同等・・・」
「いえ、明久のほうが押してるわよ」
「「「「え?」」」」
「貴方達ならある程度見えてるでしょ?」
「そうなのか?京、ワン子」
「うん、お姉様の攻撃いなしながら明久たまに綺麗にカウンター入れてるわ・・・」
「・・・それにモモさんは必殺技使ってるけど彼、使ってないよ」
「でも・・・」
「モモ先輩には瞬間回復があるだろ?」
「「瞬間回復?」」
そう姉さんの強さの一つ、瞬間回復。これなら・・・
「あ~妹紅みたいなものね」
「なら明久には意味無いと思うわよ?」
「何でそういいきれるんだ?」
「明久はそれに対する対抗策持ってるもの」
『『『『『なっ!?』』』』』
周りのどよめきに試合を見るとそこには、
ボロボロの姉さんと無傷の明久がいた。
side明久
ちょっと時間が巻き戻って・・・・
「はあぁぁっ!!!!」
掛け声とともに繰り出される拳。
僕はそれに拳をもって応える。
そうしながらまるで嵐のような拳撃。
時に蹴りも混ぜながら僕達はぶつかり合う。
「ははっ、まさかカウンターで返されたりするとはな!!」
「まぁ、結構必死だけどね」
「嘘つけ、まったく本気じゃないだろう・・・」
「何でそう思うの?」
すると百代はつまらなそうな顔をし、
「必殺技とか一回もしてないじゃんか。私なんて簡単に止められたのに」
「僕からすると結構当ててるのに倒れない百代のほうがすごいと思うけどね」
「・・・モモだ」
「?」
「モモと呼べ」
「う~ん。わかったよモモ」
「ちなみに倒れないのは瞬間回復のおかげだ」
モモは自慢げに胸を張る。
(・・・瞬間回復か・・・)
「じゃあ面白い物を見せてあげるよ」
「面白いもの?」
「最初に言っておくよ?」
「なんだ?」
「瞬間回復が意味がない相手もいるんだよ?」
僕は地を蹴ると一瞬でモモに近づき、
「なっ!?」
「・・・貫け・・・」
ー檄・雷震衝ー
僕はモモの心臓部分に気の込めた掌打を叩き込んだ。
「うぐ!!でも・・・!!回復・・・でき・・・ない?」
「モモの気を乱したのさ。ほかにも電気で、ってのもあるけどね」
「すごい一撃だな。しかし女性の胸を触るのはどうかと思うぞ?」
「あはは、それはごめん。でもこれは試合だからね。迷いとかなしだよ」
「それもそうだな・・・なら!!!」
ふふ、やっぱり立ち上がってきたね。
モモは立ち上がり、腕を前に突き出し、
「川神流・・・」
モモの手の中に気が集まっていき、
「星殺し!!」
それは膨大な量の光線。
明久はその光に飲み込まれる。
「ハァハァ、やった・・・か?」
「それはフラグだよ?」
明久はモモに触れるか触れないかの位置に立ち、
「はは、やっぱりか。どうやって防いだんだ?」
「同じ気の量の弾丸をぶつけただけだよ」
「どうも明久の背中は・・・遠いな」
「簡単にやられたら問題だよ」
「違いない」
モモは笑う。楽しそうに、そして何かを見つけたように、嬉しそうに。
「・・・次やる時は絶対勝ってやるからな」
「ふふふ、頑張りなよ、百代」
明久は右の拳を引き、
「鬼戟『天鵬鬼忌殺し』」
右ストレートから体を捻るように左足を振り上げ踵落しを行い、
そのまま左足を引いて鵬龍、そして右、左と回し蹴り決め右で蹴り上げた後、
「はあぁぁ・・・!!」
打ち上がったモモを見て、左手を引き、力を溜め、
「セヤッ!!!」
落ちてくるのに合わせ振りぬき、自らも跳んでモモを多段で殴り飛ばした。
モモは吹き飛ばされ、動かない。
気絶したか・・・
「勝者、吉井明久!!」
『『『『『・・・・』』』』』
こうして試合は終わりを告げた・・・