「・・・・・・」
「う・・・」
「あ、起きた?」
僕はモモが起きたことに気づくと本を閉じた。
「・・・保健室か・・・負けたんだな」
「そうだね」
「あそこまで力の差を見せ付けられるとはな・・・
まだまだ世界には強い奴がいるんだな・・・」
「モモはここであきらめるかい?」
「フフフ、まさか!!まだまだ強い奴がいるんだぞ?戦ってみたいじゃないか!!」
「そっか・・・でも・・・」
これだけは伝えなきゃいけないと思う。
「ただ、その気持ちを制御することも覚えなきゃね」
「じじいみたいなこと言うんだな」
モモはいじける様に口を尖らせるが、
「でも大事なことだよ?小手先の強さなんて強さじゃない」
「・・・・」
「その奥、ちゃんとした『意味』のある強さを持たなきゃ。
ただ強さだけを求めてたら、待ってるのは孤独だけだよ」
「・・・それは・・・」
「まぁこれは師の受け売りだけどね」
そう、修行中志貴さんがよく言ってた。
『意味があるからこそこの力はある』と。
「じゃあ、明久にとって・・・強さとはなんだ?」
「『絆』。僕にとって強さとは仲間との絆であり、みんなと共にいるために求める物だよ」
「絆・・・」
「さて・・・そろそろ出てきたら?」
するとドアが開き、
「ばれてたみたいだな・・・」
「まさかモモ先輩に勝つとはな・・・」
「姉さん、大丈夫?」
「あぁ。大丈夫だ大和」
「一応治療はしたけどなんか違和感あったらいってね」
「問題ない。逆に体が軽いくらいだ」
「気の流れも直したからね。そのせいかも」
僕がそういうとみんな(咲夜達除く)がこっちを見てきた。
「え?気の流れを・・・」
「直した?」
「私の治療は明久がしたのか?」
「うん」
「明久は一応医療免許とか持ってるからね」
霊夢の言葉に、
「医療免許って・・・」
「もしかして手術とかも・・・」
「できるよ」
「「「「「(なにもんなんだ?こいつ・・・)」」」」」
「ほかにも薬学、栄養・・・あと科学者としてもやってけるんだったわよね?」
「す、すごいね・・・」
「お前なにもんだよ・・・・」
「あー!!」
いきなり叫んで・・・モモどうしたんだ?
「そうだ!!明久!!」
「なに?」
「確かお前と始めてあった時、その姿をしていたがどういうことだ?」
「・・・・あっ・・・」
そうだった・・・
「え?どういうこと?お姉様」
「私が明久と会ったのは9年前・・・」
「それって・・・」
「あ~なんていうかな・・・」
さすがにな・・・
「話してもいいんじゃない?」
「いや、そんな簡単な問題じゃないからね、霊夢」
「でも関わっていけば彼らと同じくいつかはばれますよ?」
そこで思い浮かぶは雄二達・・・
「う~ん、仕方ないね、紫」
「?」
僕が呼びかけると隣に隙間が開き、
「はあ~い、何かしら明久?」
「「「「「「「!?」」」」」」」
いきなりの登場。しかも空中に半身だけ出してたら驚くよね。
「なんていうかな・・・僕はね、と言うか僕達はこの世界の人じゃないんだよ」
「どういうことだ?」
「まあ早い話別世界の住人って事」
「それとモモ先輩の話とどういう関係があるの?」
「まぁそれも加えて、君達は妖怪、神を信じる?」
「妖怪、神?」
「いや、いないんじゃねえのか?」
「あら、存在否定されちゃったわね・・・」
「え?もしかして・・・・」
「どうも~八雲紫、隙間妖怪よ」
うん?なんかいきなりモモの顔が青く・・・
「まぁ早い話、紫の能力はね世界を行き来したりもできるんだ」
「それで明久が飛び間違えて・・・」
「モモ先輩に・・・あった」
「そういうこと」
「だからお前のこと調べても見つからなかったんだな」
「その、なんだ。明久も・・・」
「いや、僕も霊夢も咲夜も人間だよ」
「そうか・・・」
「ただ・・・」
う~ん言うべきかな・・・
「明久、お茶よ。ほかのみんなも」
「ありがとう」
「?何時の間に用意したんだ?」
「さっきよ」
「え・・・でも・・・」
「私は時間を止めれるからね」
「「「「「はぁ?」」」」」
「人によってはそういう能力が使える人がいるのよ」
「そうか・・・」
「そんなこともあるんだな」
案外すんなりと受け入れられたみたいだ。
ーおまけー
「そうだ明久」
「なに?モモ」
「私もお前をあだ名で呼んでいいか?」
「別に変なのでなければいいけど」
「じゃあ今度から『アキ』と呼ぼう」
「・・・・」
「ん?駄目だったか?」
「・・・いや大丈夫だよ」
ふふ、昔のこと思い出したな。