境界を抜けるとそこは裏路地のようなとこだった。
「へ~異世界って言ってたからどんなとこかと思ったけど・・・」
結構僕の世界と似てるね・・・
「とりあえず歩き回るか」
お金が使えるかも確認しなくちゃ。
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歩き回った結果わかったこと。
お金は使えた。
この世界は武が主である事。
大企業がある。
ここは川神市というみたいだ。
しかし、
(だれだろな・・・さっきからつけてるのは・・・)
途中からだが誰かがつけてるみたいだ。
まあなにもしないなら・・・!?
「おっと」
気配の主は何を思ったのか殴りかかってきた。
僕はそれを避けると、そこにいたのは、
「・・・女の子?」
10歳くらいの少女だった。
side百代
私は川神百代。
武神・川神鉄心の孫娘にして、武道の総本山、川神院の跡取り娘。
武道家の娘として、今より幼いころから修練を積んできた。
そのことについては文句はない。武道家の家に生まれた身としては当然だし、私自身も強くなる喜びを味わうのにのめりこんでいった。
なにより、強者との戦い。あれは格別なものがある。なんど吹き飛ばされても、なんど叩き伏せられても、それでも私の中の楽しいという感情はなくならず、ますます強くなっていった。
しかしこの頃修行僧ですら相手にならなくなってきた・・・
「なんか楽しいことでもないかな・・・」
私は何か無いかと町を歩いていた。
その時ある一人の男を見つけた。そして私を襲った感情は、
こいつには絶対勝てない・・・
それは敗北感、それと相手にするなという衝動。見た感じ優男にまず感じたのはそれだった。
「気になるな・・・」
私はその男の後をつけることにした。
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彼は何をしてるのだろうか・・・
川辺に座り何かを思案していた・・・
しかし・・・なんで彼に私は敗北感を感じたのだろうか・・・
彼は強いのだろうか・・・
なんだか試してみたい・・・
私は不意打ちに彼に殴りかかると、
「おっと」
彼はあっさり避けてしまった・・・
今の避け方、だいぶ余裕を持って避けている?
久しぶりだ。あそこまで余裕を持って私の拳を避けるなんて・・・
「私は川神百代!!試合を申し込みたい!!」
戦ってみたい!!
side明久
川神百代?たしかさっき通った川神家ってとこのお子さんか?
しかしさっきの拳・・・年から考えるとあまりにも威力がありそうだった。
「う~ん、僕は戦う理由は無いしね・・・」
「行くぞ!!」
うわっ・・・この子聞いてないや・・・
「はあぁぁ!!」
女の子は拳を振ると回避を追撃するように蹴りをつなげる。
僕はそれを反らし、蹴りを受け止めた。
「なっ!?」
「はぁ、いきなりこんなことしちゃ駄目じゃないか・・・」
「くっ、川神流奥義・川神無双正拳突き!!」
「はぁ・・・・」
僕はそれを反らすように腕で滑らせ、そして流れきった手首を掴んで、
そのまま投げ、押さえ込んだ。
「いかせん暴力的な武だね。見てて恐怖すら感じるよ」
このままだと何時かこの子は過ちを犯すかもしれない…
「君は何で武を奮うの?」
「何でって戦うために・・・」
「そういう意味じゃないよ。その拳になにを込めてるの?」
「込める?」
「わからないなら僕には一生勝てないよ」
「なっ・・・」
「けど、まあ、何となくわかったら相手してあげるよ」
僕は彼女を立たせ頭を撫でた。
「え?」
「頑張って考えなよ。その拳の意味を・・・」
「拳の意味?」
「そしたらきっといろいろなものが見えるはずだよ」
僕はそれだけを言うと彼女から離れた。
後どうするかは、あの子次第だ。
彼女は歩いていく明久を眺め、そして自分の手のひらを見つめた。