この素晴らしいハーレム男に本音を!   作:さすめぐ

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第三話 投薬二回目・エピローグ

 

(めぐみん視点)

結局あの後は特になにもなく、次の日になった。そして今私たち3人は、更なる効果の薬を求めて朝早くからウィズの店へ向かっていたが…

「へいらっしゃい!更なる効果の薬を求めて買いに走るヤク中のような者たちよ!お求めの物はこちら!素直になりやすく、又は本音が出やすくなる薬3瓶で合っているな?」

「…見通す力、便利すぎません?で、いくらですか?」

「7万と9180飛んで22万820エリス」

「アクアとダクネスはいくら持っていますか?私は5万7024エリスです」

「私は8万2093エリスね」

「私は…8万1703エリス…だ…」

全てを見通したこの悪魔に、ぼったくられていた。

「うむ、汝らの嫌悪の悪感情大変美味である!フハハハハハハハハ!」

後ろでアクアが暴れているが、ダクネスが止めてくれている。気持ちはすごくよく分かるが、薬に被害が及ぶと困るので抑えてほしい。

「まぁとりあえず買いますよ。使い方は前と同じですか?」

「大体同じであるが、今回はあの男に飲ませるだけで良いぞ」

「分かりました、どうもです」

そう言って、私たちは屋敷へと帰った。

ちなみにウィズは座ったままの姿勢で焦げていた。

 

(カズマ視点)

あれから数日経ったある日の昼。俺は最近、アクア達の様子に過去最高レベルで困惑していた。

まずアクアが子犬並みに大人しい。お前は何を言っているんだという感じだが、本当のことなので仕方がない。今までは1日に3つか4つは面倒事を持って来ていたのに、今日“も”一つもない。どう考えてもおかしい。

そしてめぐみん。こいつも今のところ一つも謝りに行くようなことはしていない。狂犬みたいに 喧嘩っ早いあいつが暴れないとか、雪でも降るんじゃないか。

ダクネスはドM発言がほとんど無くなった。ちょびっと出ることもあるが、途中で何かに気づいたような顔で黙るのだ。おかしい。これは絶対おかしい、異常だ。いや、悪い気はしないのだ。この前言ったことをそのまま実践してるだけだから。ただ、それだけではないのが問題だ。3人とも妙にくっついてくるのと、くっつかなくてもチラチラチラチラとこっちを見てくるのだ。おかげさまで俺の心は某星戦争映画鑑賞時並みにバクバクである。いや、1回しか見たことないんだけど。それで、この状況はどうするのが正解なのだろうか。全くわからないので、誰かに相談しに行こうとしても…

「カズマさん、どこに行くの?遊びに行くなら私もついて行ってもいい?」

「「あっ私も!」」

そう、こいつらがついてこようとするのだ。いやほんと、何コレ。どうしたらいいんでしょう、これ。そしてなんでお前らはしてやったりみたいな顔してんだよ。

「カズマカズマ、今日は家でゴロゴロしませんか?昨日の疲れがまだ残ってるでしょう?」

アクアとダクネスもそうだそうだといわんばかりに頷いている。

いつもならとても魅力的な提案だと思うが、今は逆に疲れる気しかしない。

しかし、その思いとは裏腹に、俺は半ば強引に家でゴロゴロすることになってしまった。

 

そしてその夜。

 

(めぐみん視点)

今日はいよいよ新しい薬を試す日。実は、先日薬を買った後決めたのだが、「数日間はカズマに言われた事を実践して様子を伺い、その後に薬を試す」という事になったのだ。そして、今日がその日。先日と同じ通り、カズマのお茶には薬が

とかされていて、今度は2種類。今度は一体どんな感じでなるのか。とても楽しみだ。すると、カズマがお茶を一口飲み──

 

(カズマ視点)

「なぁ、このお茶なんか変じゃないか?ちょっと白く濁ってる気がするんだが」

「そ、そんなことはないと思いますよ?それはダクネスが淹れたものですし」

まぁ、ダクネスが淹れたものなら大丈夫か。

「ところでカズマ、最近の私たちってどう思う?こないだ言われた通り色々努力してみたんですけど」

「偉いな、と思う。永遠にこの調子だと死ぬほど助かる」

チラチラと見てくるのは心臓に悪いのでやめてほしいが。

「ふむふむ。あとこの前は聞きそびれたんだけど、私たちの容姿ってどう思う…?なんだかんだで一度も聞いたことなかったけど…」

確かに容姿に関してきちんと褒めたことはなかったな。最近は頑張ってるしまぁ言ってやるか。

「そうだな。まずアクアはまぁ流石女神と言うべきか、凄く綺麗というか、美少女だな。容姿だけは。お前が前家出した時の前夜、月を見上げてる姿は本当に絵になってたぞ。容姿だけは。普段の行動も、よく思い返したら凄くなんというか、子どもみたいで可愛いな。容姿だけは。プロポーションも抜群なんだが…うん、もうほんと、ずっと黙ってればいいのに。」

っと、ちょっと言い過ぎたな。というか、容姿だけはという所を付け足しておかなければならない強い使命感を感じたのは何故だろう。

「所々イラつくけど、その、ありがとう…なんか褒められるのって慣れないわね…」

言いながら、顔を耳まで真っ赤にするアクア。

俺の心が誤作動を起こすから、そんな乙女みたいな反応しないでほしい。

「で、次はめぐみんだな。まぁ言うまでもなく子どもっぽいがそこが良い。というかお前も普通に美少女過ぎる。俺と何度か同衾してるけど、その際にたまに照れて耳まで赤くなってるのがとてもかわいい。胸が小さいのを気にしてるみたいだが、俺は小さいのも大きいのも平等に愛せる男なので全く問題ない。しかし…中二病も程々にしてほしいところだな、うん。」

寝言に我が禁断の力とか世界を侵略とか出てくるの、絶対少女としておかしい。

「あ、ありがとうございます…何回か美少女だのなんだの言われたことはありますが、やはり照れますね…」

お前もたまに乙女みたいになるのはやめろ。肺活量がピンチになる。

「で、ダクネスは流石貴族令嬢というだけあって体も顔も性格も100点満点だな。お前も恥ずかしがる時の顔はすごく可愛いし、やっぱり一番は胸の大きさだな。はっきり言って1番理想的な大きさだし、とても好みだし、もっと語りたいところだが胸だけで人を判断するほど俺はクズじゃないので、この辺にしておく。あとは…性癖が残念すぎるな…正直言って、その性癖さえなければ即お前を選んでたかもしれない…直せるなら直してほしいな。まぁ、お前の最大の特徴だし完全に直さなくてもいいが。…………ララティーナ」

「ラ、ララティーナと呼ぶのはやめろ!ま、まぁ、ありがとう…だが性癖は直せるものではないので…ご、ごめんなさい…」

同じく顔を赤くして俯くララティーナ。

どうして女の子って照れると可愛いんだろうな。昼間から酒飲んでるダメなおっさんみたいな女神でも、年中物騒なこと口走ってる爆裂狂でも、年中盛ってる変態でもすごくかわい…くない危ない危ない!完全に今心が誤作動を起こしてた!危なかった……

「ねぇ二人とも、なぜかしら。私、さっきからニヤけが止まらないんですけど」

先ほどからずっと、今にも口が裂けるんじゃないかというくらいニヤニヤしていたアクアが嬉しそうに言う。

「「…………」」

それを何故か不審な目で見て、頷きあうめぐみんとダクネス。何かが分かったような顔をしているが、俺には全くわからない。というか、なんか気持ち悪くなってきた。同時に眠気も襲ってくる。今日作ってみた麻婆豆腐、美味いと思っていたが失敗していたのだろうか?

「おいお前ら、なぜかすごく具合が悪くて眠いので、俺はもう寝る。じゃあ、おやすみ」

「「「お、おやすみ…」」」

お前らはいつまで赤くなってんだ、アクアなんかもう3分以上経ってると思うんだが。

そんなことを思いながら、俺は自分の部屋へ行き、眠りについた。

 

(めぐみん視点)

私は今、ダクネスと共に一つの疑問を解決していた。

だが、一応本人にも聞いてみることに。

「アクア、一つ聞いてもいいですか?」

「なぁに?今の私は機嫌が良いからなんでも答えるわよ!」

「アクアの機嫌が良いのはいつものことだと思いますが…アクアは、カズマのことをどう思っていますか?」

「どう、って…うーん…家族?仲間?友達?全部かしら。自分でもよく分からないわ。」

「その辺も後々聞きたいところですがそうではなく、好きとか嫌いとかかっこいいとかそういうのですよ。どうなんですか?」

「えぇと…勿論嫌いではないけど、めぐみん達みたいに恋愛感情は無いわよ?あんなヒキニートに惚れるとかゼル帝がドラゴンじゃないくらいありえないから敵視するのはやめてちょうだい」

それは惚れてるという事の肯定になっていると思うのだが…。

そう、私は、アクアはカズマのことを好きになったのではないかと思ったのだ。というか、間違いないと思う。カズマが魔王軍幹部セレナと戦った後や魔王討伐後からよく乙女みたいな反応や行動をしていたし、前とは明らかにカズマに対する感情が変わっていると思う。幸いカズマもアクアも気付いていないが、先ほど容姿について褒められた際の過剰な嬉しがりようから明らかである。

さて、問題はこのあとだが…教えるべきか、教えないべきか…。ダクネスも同じことを考えていそうな顔をしていたので、小声で聞いてみる。

「ダクネスはどう思いますか?教えるべきか、教えないべきか」

すると、ダクネスは少し考えた後。

「まぁ教えなくてもいいだろう。言われなくても、あの様子じゃ近い内に気付くと思うぞ。」

少し楽しそうに言った。

「それもそうですね。気付く時が楽しみです」

正直、恋敵が増えるのはあまりよくは思わないが。でも、アクアなら楽しいことになりそうだ。

「ねぇ二人とも、さっきからどうして私の方を見てニヤニヤしているの?何か顔についてる?」

「いえ、アクアが可愛いな、と思いまして」

「なぁに、急に?嬉しいこと言ってくれるじゃない!」

明日はどんな日になるのかと想像を膨らませて。同じことを考えていそうなダクネスと、全く違うことを考えていそうだけどいつも通り楽しそうにお酒を飲むアクアと、ひとしきり笑った。

 

 

 

 

ちなみにカズマは、今日の料理と薬が合わず変な反応が起き、食中毒になってしまっていた。

 

 

 

 




サブタイトルどうにかならないのか、と自分でも思います。なんだよ投薬って。患者かよと。
あとこのシリーズですが、なんか続きが書きにくいので、エピローグとある通り今回で一旦終わりにしようかなと。終わり方下手すぎですけど…
ちなみに第三話とエピローグを一括にした理由は、単にエピローグ単体(最後のめぐみん視点のところから)だと短すぎるからです。
それで、後は別シリーズで、各ヒロインごとに短編集みたいな感じで書きたいと思ってます。一応言っておくと、告白とかイチャラブみたいなのは書かないです。技量不足のために凄く変な見苦しい感じになると思うので…すみませんm(_ _)m
供給の少ないアイリス、エリス辺りのSSも書きたいですが、なかなか時間がかかりそうなので、誰も待ってないと思いますが気長にお待ち下さい。受験も一応あるので…()
ではまた。拙文・長文でしたが、お読みくださりありがとうございました。
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