全員が裁判場に到着し、証言台の前に立つ。
今回は、玉木、小川、狗上、速瀬、郷間、リタ、織田、射場山、俺、アリス、ジェイムズ、床前、森万、近藤、猫西、鈴木、神城の順になっていた。
そして、赤くバツ印が書かれた遺影が2枚増えていた。
…気怠げな表情を浮かべる狗上の遺影と、不敵な笑みを浮かべる森万の遺影だった。
「クソッ、悪趣味なマネしやがって…!」
玉木は、悔しそうに証言台を叩いた。
『おやおや?玉木クン、ご機嫌ナナメ?カルシウム不足じゃないの?小魚食べな小魚!』
「うるせぇ!」
『おー、こわ。』
『玉木様は、超エリート優等生の皮を被った不良だったんでちゅね!オイラ、悲ちいでちゅ…』
「ねえ、いい加減黙りなよ。耳障りなんだけど。」
猫西は、舌打ちをして、吐き捨てるように言った。
『わわわ!?猫西様まで!?』
『なんだオマエラやんのかコノヤロー!!』
「…茶番はいいから、早く初めてくださいよ。」
小川は、呆れながら言った。
『それもそうだね!オマエラの小生意気な発言にいちいち反応するのも時間の無駄だしね!じゃあ、全員揃ったみたいだし、学級裁判はじめちゃいますよー!』
コトダマ一覧
【モノクマファイル】
被害者は『超高校級の超能力者』森万羅象。
死体発見現場は、中央エリアの水族館内部にある、ホホジロザメ『モノサメちゃん』(♀)の水槽内部。
死亡推定時刻は22:55頃。
死因は窒息死。
死体はモノサメちゃんに食べられたため、死体の状況の詳細は不明。
【舞台の蓋】
何故か、ステージ上に蓋のようなものがあった。
【男子更衣室のロッカーから現れたアリス】
ステージの上を調査していたはずのアリスが急に姿を消し、男子更衣室で発見された。
【更衣室のスパンコール】
おそらく、森万の衣服の装飾と思われる。
【透明の箱】
ショーで使う予定だったガラスの箱。
プールに置いてあった。
【タンク内のロープ】
タンクの排水口に、ロープが絡まっていた。
【謎のメッセージ】
床に赤い文字でH七トルと書かれていた。
【真っ赤なビート板】
メッセージの近くに落ちていた。
【夜時間】
夜時間は、操作室とタンクの中には入れない事になっていた。
【合宿の心得】
男子は女子更衣室に、女子は男子更衣室に入れない。
【心得の穴】
上記の心得には、どうやら穴があったらしい。
【水槽のベルト】
水槽に沈んでいた。
【麻袋とロープ】
水槽に沈んでいた。
【見覚えのある色合いの布切れ】
水槽に沈んでいた。なぜか、どこかで見た事がある。
【鈴木の証言】
織田がトイレに行ったのを見たという。
【赤い何かがついた腕時計】
速瀬の持ち場に捨てられていた。
赤い何かが付着しているが、十分使える。
【カセットテープ】
小川の持ち場で見つかった。
森万の声が録音されている。
【ヴォイスレコーダー】
ステージ上で見つかった。
【ハンコ】
今回の事件を解く上で、重要な手がかりになるかもしれない。
【郷間の電子しおり】
フロントにあったはずのしおりが、いつの間にか持ち出されていた。
【サイフォンの原理】
高い所から低い所へ管を経由して水を流すと、管が高い位置にあっても水が流れ続ける。
【全員分のアリバイ】
俺、玉木、ジェイムズ、猫西、鈴木、神城、射場山、床前は、水族館にいた。
速瀬、アリス、小川、リタは持ち場にいた。
織田は、トイレに行っていた。
学級裁判開廷!
『じゃ、好きに議論を進めてくださーい!』
小川「えっと…まずは何を話せばいいんでしたっけ?」
菊池「…じゃあ、そうだな。まずは事件の概要をおさらいしておこうか。」
速瀬「そうですね。それが宜しいかと。私がファイルを読み上げます。被害者は『超高校級の超能力者』森万羅象。死体発見現場は、中央エリアの水族館内部にある、ホホジロザメ『モノサメちゃん』(♀)の水槽内部。死亡推定時刻は22:55頃。死因は窒息死。死体はモノサメちゃんに食べられたため、死体の状況の詳細は不明。…以上です。」
菊池「よし、じゃあ森万が殺された時の状況を整理しておこう。」
議論開始!
玉木「森万はなんで殺されちまったのかな…」
神城「ケッ、理由なんてどうでもいいだろ。人を殺した時点で、殺人犯なのには変わりない。」
アリス「そーそー!それにさ、犯人さんは、ツラにいをモノサメちゃんに食い殺させたクレイジーサイコパスタなんだぞー?」
小川「え、えげつない殺し方っスね。」
【モノサメちゃんに食い殺させた】←【モノクマファイル】
「それは違うぞ!」
論破
菊池「森万の死因は、サメに食われた事じゃない!!」
アリス「な、なんだとぉおおう!!?」
菊池「森万の死因は…窒息死だ。モノクマファイルに書いてあるだろ。」
アリス「あ、確かにそーだね!あーちゃんうっかりさんだったよ!てへペロポネソス半島!」
鈴木「じゃあ何?ツラノリちゃんは、死んだ後でモノサメちゃんに食べられちゃったって事?」
速瀬「そういう事になりますね…」
ジェイムズ「…モ、モノサメさんに食べられた訳じゃないなら、まだ良かったです…ホホジロザメに食い千切られるなんて、絶対痛くて苦しいじゃないですか。」
アリス「うんうん、絶対痛いよね!あーちゃん、それだったら200億倍チッソクの方がマシだよ!」
リタ「ふわぁ。窒息死は、比較的楽に死ねると本で読んだ事がありますぅ。」
猫西「うーん…カークランド君、あーちゃん、アンカーソンさん…そういう問題じゃないと思うなぁ。」
玉木「…お前ら、真面目にやろうぜ。」
小川「そうっスね。じゃあ次は、森万先輩がどうやって殺されたのか、話し合うっスか?」
議論開始!
猫西「うーん…状況的には溺死かなぁ。」
織田「どこかに密閉したという可能性もありますぞ!」
床前「こ、絞殺されたのでは…?」
【絞殺】←【水槽のベルト】
「その意見、賛成だ!!」
同意
菊池「森万は、ベルトで絞め殺されたんじゃないか?」
床前「そ…そうなんですか…?」
鈴木「え、何…分からずに言ってたの?」
床前「はい…そうじゃないかな、という想像というか…でも、どうして絞殺だってわかるんですか?」
菊池「水槽の中に、ベルトが沈んでいた。あれは、森万のものじゃない。…となると、あのベルトが凶器になったと見ていいだろう。」
反論!
猫西「うーん…ちょっとごめんね。」
猫西「ごめん。ちょっとそれは納得できないかなぁ。」
床前「な、納得できない…とは?」
猫西「あのさ、水槽の中から持ち主不明のベルトが見つかったからって、それが凶器とは限らないよね?もしかしたら、水死させた後、それを隠すためにわざとベルトを水槽に入れたのかもよ?」
菊池「いや、そんな事をする意味は無いんだ。どうせサメに食われるんだから、死因をミスリードさせる必要はない。」
猫西「反論の答えになってないよ。もしかしたら、森万君がサメに食べられちゃうのは、犯人にとって想定外だったかもしれないじゃない。」
小川「…サメ入りの水槽に死体が入ってて、食べられるのが想定外だったっていうのは苦しいと思うっスけどね…むしろ、死因をわからなくさせるためにサメ入りの水槽を選んだと考えた方が自然じゃないっスか?」
猫西「さっきから、私の意見の非合理性を主張してるだけじゃん。証拠はあるの?」
コトダマ提示!
【更衣室のスパンコール】
「その愚論、切らせてもらう!!」
菊池「いや、やっぱり水死とは考えられない。」
猫西「どうして?」
菊池「更衣室に、スパンコールが散らばっていた。おそらく、森万のものだ。」
猫西「それがどうしたの?」
菊池「多分、更衣室で森万が暴れたんじゃないか?その時に、スパンコールが剥がれたんだ。」
ジェイムズ「なるほど…森万さんが溺死したと仮定して、そうなると水がある所を犯行現場とするでしょうから、更衣室ではなくプールが犯行現場となるでしょう。しかし、暴れた形跡はプールではなく更衣室にあった…これは、溺死したという仮定と矛盾します。したがって、元の命題が正しいと言う事ですね。」
鈴木「こんな時に背理法使って証明しなくていいわよ…」
射場山「…いい加減、真面目にやんな。」
菊池「お、おう…そうだな。」
玉木「じゃあ、俺が話題ふっていいか?」
議論開始!
玉木「誰か、手がかりみたいなのを見つけたやついねぇか?」
鈴木「え、いきなりその話題?」
玉木「だって、このままグダグダ話しててもしょうがねぇだろ。」
アリス「手がかりだとー?そんなもの、そう簡単に見つかっていいわけねーでしょーが!」
…手がかり?アレを提示してみようか?
コトダマ提示!
【謎のメッセージ】
「これだ!!」
菊池「手がかりになるかもしれないものなら、もう見つけたぞ。」
アリス「はぇ!?あんの!?」
菊池「ああ。これを見てくれ。プールの床に書かれていたんだ。」
織田「エイチ…なな…トル?なんでありますか!!この意味不明な文字列は!!」
速瀬「意味不明と言う訳ではないかも知れません。犯人の名前だったりするのでは?」
アリス「そーなの!?はい、エイチななトルさーん!!この中にいたら返事してくださーい!!」
小川「そんなんで名乗り出るわけないでしょう。…第一、H七トルが犯人の名前かどうかすら怪しいっスよ。」
リタ「こんな言葉、どの言語にも無いですぅ。」
ジェイムズ「…そのままでは、メッセージとして成立しないのでは?工夫して読まなければならない文字なのかも…」
菊池「その可能性が高い。」
議論開始!
アリス「何言ってんの!そのまま読むに決まってんでしょお!?メッセージはH七トルで決まり!!」
神城「そのままじゃ読めねぇから言ってんだろうが!!バカかテメェは!!」
猫西「逆から読む…とかでもないか。」
鈴木「反転させてみたらどうかしら?」
射場山「アナグラムの可能性は?」
【反転】←【ハンコ】
「その意見、賛成だ!!」
同意
菊池「…メッセージは、ハンコになっていたんだ。」
ジェイムズ「は、判子…?確か、赤ベコに使われる…」
猫西「それは張子だよ。」
ジェイムズ「間違えました…」
神城「おいモブ!!メッセージがハンコって、どういう事だ!?」
菊池「おい、誰か薄い紙持ってねぇか?それと、油性ペン。」
神城「チッ…ほらよ。」
菊池「H七トルって書いて、それを向きを変えて、裏から見ると…本当のメッセージが浮かび上がる。」
俺は紙に書いた後、裏面をみんなに見せた。
「「「…あ!!!」」」
織田「エ、エカイラですとぉおおお!!?…でも、エカイラってなんでありますか!?」
小川「確かに…文字としては成立したっスけど、まだ意味不明っスね。」
猫西「…エカイラ…!」
小川「ん?どうしたっスか?猫西先輩。」
猫西「…ネットで一時期噂になってたんだ。…エカイラ。『超高校級の死神』だよ。」
織田「ちょ、『超高校級の死神』ィイイイ!!?そんな『超高校級』、アリなんでありますか!!?」
ジェイムズ「そんな才能、聞いた事ありません。猫西さんは、ご存知なのですか?」
猫西「『超高校級の死神』…その姿を誰も捉える事ができない程鮮やかな手口で、世に蔓延る悪人達を次々と葬っていく高校生殺人鬼だよ。あまりにも現実離れした犯行現場から、実は5人くらいいるんじゃないかとか、そもそも誰かが流したデマなんじゃないかとか言われてるらしいけど…」
アリス「超能力者のツラにいも、シニガミには勝てなかったのかー!?」
速瀬「…成程、判子でしたか。ですが、それには、判子となる物が必要です。それはどの様に調達したんです?」
菊池「ああ、それなら…」
コトダマ提示!
【真っ赤なビート板】
「これだ!!」
菊池「…ビート板だ。ビート板に書かれた文字が、床に付着したんだ!!」
神城「そうか、じゃあそん時プールにいた野郎がビート板に文字を書いて、それをプールの床に写してやがったんだな!?はっはっは!こんな重要な事に気付けるなんて、私天才すぎかよ!!」
織田「いや、今のは、菊池氏が言った事をそのまま…」
神城「あぁ!!?」
織田「ヒッ…!」
猫西「あはは…じゃあ、エカイラは一応犯人候補に挙げられるって事だね。そろそろ、他の話題に移らない?」
菊池「そうだな。じゃあ、次は何から話そうか?」
コトダマゲット!【不自然な発言】
コトダマゲット!【織田の反応】
議論開始!
神城「テメェら、重要な事を話し合うの忘れてんぞ!!」
鈴木「重要な事?何かしら。」
神城「なんでペテンが水槽にいたのかっつー事だよ!!」
玉木「確かに。森万は、ジェイムズにロッカーに閉じ込められていた筈だ。」
神城「じゃあ帽子が犯人か!?」
ジェイムズ「違います!!」
神城「テメェ、あの時ペテンが入ったロッカーをギッタギタに潰してたじゃねえかよ!!ペテンになんか恨みでもあんのかっていうくらい容赦無くな!!」
ジェイムズ「あれは、ああする
鈴木「予定?予定って何?ジェイムズちゃん。」
ジェイムズ「あ…いや…今のは、やっぱり無しで。忘れて下さい。」
玉木「できるかぁ!!なあ、何隠してんだよ。言えよ!」
ジェイムズ「ワタシガイジンデスカラムズカシイ日本語ワーカリーマセーン。アイドントアンダースタンドジャパニーズ。」
鈴木「ああ、なんだ。日本語わからないならしょうがないわねー…ってェ!!そんなのまかり通るワケないでしょ!!ナメてんの!?とぼけ方雑か!!」
リタ「なんで今一回ノってからツッコんだんですかぁ?」
猫西「アンカーソンさん、今それ突っ込むとこじゃないよね?」
リタ「ふわぁい。ごめんなしゃぁい。」
射場山「ねえ、バカはほっといて、今はなんで森万が水槽にいたのか話し合うべきなんじゃないの?」
玉木「…そうだな、じゃあ、森万がいたステージ…あそこに何か仕掛けがあったのかもしれないな。誰か、そういうの見つけた奴いねぇか?」
仕掛け…
アレしか無いだろうな。
コトダマ提示!
【舞台の蓋】【男子更衣室のロッカーから現れたアリス】
「これだ!!」
菊池「…ステージの上を調べていたアリスが急に消えて、男子更衣室のロッカーから現れたんだ。それでステージを調べてみたら、ステージの上に蓋みたいな物があった。」
床前「よ、要するに…?」
菊池「…俺が思うに、ステージと男子更衣室は、隠し通路で繋がってるんだ。森万は、その隠し通路を通って、男子更衣室に行ったんだ。」
猫西「そこで、犯人に絞め殺されちゃったんだね…」
神城「ん?じゃあ、帽子がロッカーをブチ壊す前にロッカーから聞こえたペテンの声は一体何だったんだ?」
菊池「それなら、心当たりがある。」
コトダマ提示!
【ヴォイスレコーダー】
「これだ!!」
菊池「森万は、ロッカーの中にヴォイスレコーダーを入れておいたんだ。俺たちが聞いたのは、森万の声じゃなくて、ヴォイスレコーダーの音声だったんだ。」
神城「はぁ!?何だよそれ!!タネと仕掛けだらけじゃねえか!!あのペテン野郎、愚民の分際でこの私を騙しやがって…!」
猫西「…まあ、マジックってみんなそんなもんだよ。」
床前「じゃあ、水槽の幕が上がる前に聞いた森万さんの声は…?」
…それは。
コトダマ提示!
【カセットテープ】
「これだ!!」
菊池「あれは、小川が流したカセットテープの音声だ。そうだよな?小川。」
小川「はいっス。自分は、持ち場で音響の調節をしてたっス。」
神城「んだよ!!テメェら、なんでその事を黙ってやがった!?ペテンの野郎も、ショーの最中に抜け出しやがって…一体何が目的なんだテメェら!!」
…森万達の目的。それは…
森万と小川たちが俺たちを騙した目的は?
A.【コロシアイ】
B.【サイキックショー】
C.【捜査の撹乱】
D.【全員を出し抜いて先に脱出】
B.【サイキックショー】
「これだ!!」
菊池「そう、森万たちが俺たちに黙ってた事は、サイキックショーのトリックだった…森万は、最後のショーの準備のために俺たちを騙して、男子更衣室に向ったんだ!!」
鈴木「あら。なんでそれに気づいたの?何か証拠でもあった?」
…それは。
コトダマ提示!
【透明の箱】
「これだ!!」
菊池「…更衣室に隣接するプールで、透明の箱を見つけたんだ。森万はそれを、ショーで使おうとしていたんだ。」
鈴木「じゃあ、さっきジェイムズちゃんが失言を無かった事にしようとしたのは…」
ジェイムズ「…暴露てしまっては仕方ありませんね。…そうです。森万さんは、最後のパフォーマンスの為に隠し通路を通って男子更衣室に向かい、そこで準備をして、水槽に現れる予定でした。」
神城「テメェ、なんでその事を黙ってた!?もっと早く言ってりゃ、ここまで裁判が長引かなかったんだぞ!!テメェは、私の命より、ショーの方が大事なのかよ!?」
猫西「そうだよ。なんで、みんなもっと早く言ってくれなかったのさ。もしそれで間違った犯人を指名しちゃったら、私たち全員死んじゃうところだったんだよ?」
ジェイムズ「…森万さんが、最期に皆さんにお見せしたショーだったので…台無しにしたくなかったんです…!…本当に申し訳ございませんでした…!」
小川「…。」
速瀬「…。」
玉木「神城、猫西。もうやめてやれ。ジェイムズは、命を懸けて森万の名誉を守ろうとしたんだ。小川達も、ジェイムズの気持ちを汲んで、あえて黙ってたんだ。」
アリス「そーそー!!全部言っちゃったらさ、ムズにいとツラにいがかわいソーメンタンメンボクイケメンじゃん?だからあーちゃんは、お口チャックしてたわけ!IC1101より広い心を持ってて、ヘレネーより美人なあーちゃんを責めたら、宇宙が爆裂しちゃうぜ!!」
俺にはあっさり種明かししたくせによく言うよ。
アリス「それにさー、もっと責めるべき相手がいるんじゃないの?ソイツには、是非とも地獄の業火でミディアムレアに焼かれた後、血の池にディップされて、エンマ様にオヤツ感覚でパックンチョされちゃえばいいのにね!」
菊池「例えが怖い上に分かりにくいんだよお前…でも、コイツの言う事は一理ある。みんな、ジェイムズ達を責めてる暇があったら、先に犯人を見つけるべきだ。」
議論開始!
速瀬「先ずは、事件当時のアリバイを確認しましょうか。」
鈴木「誰か、全員分のアリバイ知ってる子はいない?」
全員分のアリバイなら、俺が調査した。
コトダマ提示!
【全員分のアリバイ】
「これだ!!」
菊池「全員分のアリバイなら、俺が調査した。ショーは主に森万とジェイムズが、そして裏方の4人が持ち場でショーの手伝いを、あとの全員はショーを見ていたはずだ。」
猫西「そうなると、やっぱり怪しいのは裏方4人だね…」
小川「ん?でも、そうするとちょっとおかしくないっスか?」
玉木「何がだ?」
小川「犯行の状況からして、犯人は男子じゃないかと思うんスよね。でも、裏方4人は全員女子っス。なんかおかしくないっスか?」
神城「はぁ!?なんで犯人が男ってわかんだよ!!さては、テメェが裁判を撹乱するために、わざと男って言ったんだろ!?」
小川「違うっスよ…ちゃんと根拠はあるっス。」
…小川が、犯人は男だと思った根拠。…それは。
コトダマ提示!
【合宿の心得】
「これだ!!」
菊池「合宿の心得に、男子は女子更衣室に、女子は男子更衣室に入れないっていうルールがあった。森万が殺されたのは男子更衣室だから、必然的に犯人は男子って事になる…小川が言いたいのは、そういう事だろ?」
小川「はいっス!」
リタ「ふわぁ。そのルールがある以上、犯人は男子で良さそうですねぇ。…でも、裏方は女子だけですぅ。だったら、誰が森万を殺したんですかぁ?」
猫西「私達の中にも、アリバイが立証できない男子がいるよね?菊池君。」
菊池「…ああ。一人だけいる。アリバイが無い男がな。」
人物指定
『超高校級の弁護士』菊池論
『超高校級の???』アリス
『超高校級のサッカー選手』玉木勝利
『超高校級の実況者』猫西理嘉
『超高校級の秘書』速瀬吹雪
『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド
『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン
『超高校級の演奏家』小川詩音
『超高校級の漫画家』織田兼太郎
『超高校級の幸運』床前渚
『超高校級の超能力者』森万羅象
『超高校級の弓道部』射場山祐美
『超高校級の外科医』神城黒羽
『超大学生級のオネエ』鈴木咲良
菊池「…織田、お前だ。」
織田「わ、吾輩ィイイイイイイ!!?」
菊池「お前、確かトイレに行ったって言ってたよな?」
織田「わ、吾輩、そんな事言いましたっけ…?わ、わわわ…吾輩は、水族館にいましたぞ…?」
【水族館にいましたぞ】←【鈴木の証言】
「それは違うぞ!」
論破
菊池「織田、隠そうとしたって無駄だぞ。お前が水族館を抜けるところを、鈴木が見てたんだからな。」
織田「な、なあ…!!」
菊池「ついでに言うと、お前、捜査の時、ちゃんとその事を認めたよな?なんで今になって嘘をついた?」
織田「そ、それは…」
射場山「…最低。」
猫西「うん、もうこれは犯人決まっちゃったね…」
織田「射場山氏、猫西氏…!」
玉木「おい、お前ら待てよ…!織田が犯人だってまだ決まったわけじゃ…」
床前「そ、そうです…!」
神城「いや、ここまで来たらもう決まったも同然だろ。」
アリス「にゃははー!サイコパスタカルボナーラ犯人さんはー、ケンにいで決っまりー!!」
ジェイムズ「まだ結論を出すには早いです!!」
菊池「そうだな。これで間違っていたら、俺たちはまとめて処刑だ。」
速瀬「…参りましたね、完全に意見が分かれてしまいまいした。」
『おーっと、お呼びですかな!?』
モノクマが、急に裁判に口を挟んできた。
神城「テメェ、何の用だ!!」
『意見が対立しちゃった時は、ボクにお任せ!それポチっとな!』
モノクマがボタンを押すと、証言台が移動した。
鈴木「きゃああああ!!?何コレ!?浮いてる!?」
アリス「きゃはは!おもしろーい!!」
対立するように、席が並ぶ。
『じゃあ、ジャンジャン話し合ってね!』
意見対立
議論スクラム
織田兼太郎は犯人か?
『犯人だ!』アリス、猫西、リタ、射場山、神城、速瀬
『犯人じゃない!』菊池、鈴木、玉木、ジェイムズ、小川、織田、床前
アリス「だってさー、ケンにいにはアリバイがナッシングじゃんかー!」
ジェイムズ「それは、織田さんに限った話じゃありません!!」
猫西「そもそもさ、ショーの最中にトイレに行く事自体怪しいよね。普通、先にトイレ行っとくでしょ。」
玉木「それは常識の問題だろうが!!」
リタ「ふわぁ… 織田は日頃の行いが悪いじゃないですかぁ。きっと、今回も犯人ですよぉ。」
床前「真面目に考えてください!日頃の行いで判断してはいけません!!」
射場山「… 私達を騙して殺そうとしてたのよ?」
鈴木「それは、こうなる事がわかってたからじゃナイ?ケンタロウちゃんは、人を殺せるような子じゃないわよ。」
神城「ケッ、疑われる事をする方が悪いんだよ!!」
小川「だからって、簡単に犯人と決めつけたら、自分達は処刑されるかもしれないっス。」
織田「そうですぞ!吾輩は犯人ではありませぬ!!」
速瀬「先程から主張ばかりですが、根拠はお有りなのですか?」
菊池「…根拠?それは…」
コトダマ提示!
【根拠】←【織田の反応】
「これだ!!」
「「「「「「「これが『俺達』『私達』『アタシ達』『自分ら』『吾輩達』の答え『だ』『です』『よ』『っス』『であります』!!!」」」」」」」
菊池「さっき、ハンコの話をしたよな?」
速瀬「ええ…しましたね。それが何か?」
菊池「…あのダイイングメッセージは、おそらく犯人が書いたものだ。」
鈴木「更衣室で殺されてたツラノリちゃんが書けるわけないものね。かと言って第三者が書いたのかといえば、それも違うわ。そんな事をする理由はないし、犯人に現場を荒らした事を悟られずに現場にあんなものを残す余裕もないはず…そうなれば、やっぱりあれは犯人が書いたものよ。」
菊池「ああ。そうなれば、織田が犯人の可能性は低い。」
猫西「どうして?」
菊池「…それは、織田がエカイラの事を知らなかったからだ。」
アリス「えええ!?そーなの!?」
鈴木「ええ、エカイラの名前が出た時、ピンときてないような顔してたわ。あれが演技とは思えないし…多分、エカイラって名前自体聞いた事無いんじゃナイ?」
小川「つまり、織田先輩は、エカイラに罪を着せることができなかった…だから犯人じゃないって事っスね!?」
織田「そ、そういうわけであります!!ほら見なされ、吾輩は犯人ではありませぬぞ!!」
射場山「…急に元気になったわね。」
神城「言っておくが、私はテメェがした事を許してねぇかんな!!」
織田「は、犯人じゃないと証明されただけでも御の字であります!!それより、犯人であります!!犯人を特定しましょうぞ!!」
猫西「菊池君、君はもう犯人がわかったんじゃないの?」
菊池「あ、ああ…」
犯人はさっき、明らかにおかしな発言をした。
まだ証明できていない事も多いが、言うしかないだろう。
…その人物は。
人物指定
『超高校級の弁護士』菊池論
『超高校級の???』アリス
『超高校級のサッカー選手』玉木勝利
『超高校級の実況者』猫西理嘉
『超高校級の秘書』速瀬吹雪
『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド
『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン
『超高校級の演奏家』小川詩音
『超高校級の漫画家』織田兼太郎
『超高校級の幸運』床前渚
『超高校級の超能力者』森万羅象
『超高校級の弓道部』射場山祐美
『超高校級の外科医』神城黒羽
『超大学生級のオネエ』鈴木咲良
菊池「…速瀬、お前が犯人だったんだな。」
俺は、ゆっくりと速瀬を指名した。
「…はぁ?」
速瀬は、呆れたように言った。
速瀬「馬鹿馬鹿しいですね。何故私が?」
菊池「お前しかいないと思ったからだ。」
速瀬「質問の答えになっていません。何故私が犯人だと断言したのか、お教え頂けますか?」
議論開始!
速瀬「何故、その様に仰るんです?私が犯人だと言う根拠など、何処にも無いではありませんか。」
【私が犯人だと言う根拠など、何処にも無い】←【不自然な発言】
「異議あり!!」
論破
菊池「…お前さっき、変な発言したよな?」
速瀬「はて…変な発言とは?心当たりがございませんが…」
菊池「お前は、H七トルが犯人の名前だと言っていたな。」
速瀬「それが何か。」
菊池「そんな事を言えるのは、元のメッセージを知ってる奴だけだ。お前は、なんで元のメッセージを知っていたんだ?」
速瀬「ーッ!!」
猫西「確かに…元のメッセージを知らなかったとしても、反転した文字を読んで解読するわけだから、それなりの時間がかかるよね。いくら『超高校級の秘書』でも、メッセージを一瞬で解読して、それが人名だって事まで判別するのは無理なんじゃない?」
菊池「それだけじゃねえ。そもそも、大半の奴がエカイラが人名だって事も知らない筈だ。…あのメッセージは、お前がエカイラに罪を着せるために書いたんだ。…違うか?」
速瀬「…成程、流石は菊池様です。一瞬で其処まで判断してしまうとは。」
神城「じゃあなんだ、罪を認めるのか!?」
速瀬「そんな訳無いでしょう。こんな揚げ足取りに躍らされて堪る物ですか。…菊池様、貴方の憶測には穴が多すぎます。」
議論開始!
速瀬「そもそも、貴方は根本的な勘違いをなさっているようですね。」
菊池「根本的な勘違い…?」
速瀬「合宿の心得でご確認になった筈です。女性は男子更衣室に入れないのですよ?私が如何やって森万様を殺害したと仰るのです?」
【女性は男子更衣室に入れない】←【心得の穴】
「それは違うぞ!!」
論破
菊池「あの心得には、
床前「あ、穴…ですか?」
菊池「ああ。心得には、『男子更衣室のリーダーに女子の個人情報が読み込まれた場合、おしおきが執行される』としか書いていなかった。つまり、しおりの性別と入るべき性別の更衣室とが一致さえしていれば、誰が中に入ろうと関係無いんだ!」
猫西「つまり犯人は、女子でありながら、男子のしおりを使って更衣室に入ったって事?…でも、そんなに都合良くしおりを貸す男子がいるかなぁ。」
菊池「それなら、心当たりがある。」
コトダマ提示!
【郷間の電子しおり】
「これだ!!」
菊池「…フロントから、郷間のしおりが消えていた。…速瀬、お前が盗んだんだろ?」
速瀬「そ、それは…」
鈴木「あら。明らかに表情が変わったわね。これはもう決まりでいいんじゃナイ?」
速瀬「そんな訳無いでしょう!!まだ議論は終わらせませんよ!!」
議論開始!
速瀬「百歩譲って、皆様の仰る通り、私が森万様を殺害したとしましょう。然し、どの様に森万様を水槽内に移動させたのですか!?」
アリス「確カニクリームコロッケ!!それが謎だよね!!」
菊池「それなら、もうわかっている。」
コトダマ提示!
【タンク内のロープ】
「これだ!!」
菊池「プール内の貯水タンクに、ロープが絡まっていた。速瀬、お前は、森万を紐でタンクの管と結びつけて、タンクが放水する時の水圧で一緒に森万を水槽へと流したんだ!ロープは水圧で解けて、森万だけが水槽に落ちた…こんなところか?」
アリス「でもさでもさ、そううまくいかないんじゃない?ほら、手足が管を塞いじゃうかもでしょ?」
菊池「速瀬は、その対策もちゃんとしていたんだ。」
コトダマ提示!
【麻袋とロープ】
「これだ!!」
菊池「おそらく、森万を殺した後、死体を麻袋で包んだ後ロープで縛ってタンクに落としたんだ。そうすれば、水の抵抗を減らす事ができるし、スムーズに管を通り抜けられるからな。」
速瀬「菊池様、やはり貴方は肝心な事を忘れていらっしゃるようですね!!」
菊池「何…!?」
速瀬「貴方のトリックを実現する為にはまず、操作室へ入ってタンクの元栓を開かなければなりません。しかし、私にそれは不可能だった筈です!!」
菊池「そうだな。お前は、確かに操作室には入れなかった。」
コトダマ提示!
【夜時間】
「これだ!!」
菊池「そう、森万が水槽で発見された時には、既に夜時間だった。夜時間は操作室に入れねぇから、操作室でタンクの元栓を開けるのは無理だ。」
速瀬「そういう事です。私には、犯行は不可能でした。」
アリス「あれれ?じゃあ、やっぱブキねえは犯人じゃない?あれれー?フリダシに戻っちゃったー!!」
議論開始!
速瀬「犯行時刻が夜時間であった以上、私が操作室に入って元栓を開け、放水するのは不可能でした!!そうなれば、貴方のトリックは破綻します!!何故なら、私は貯水タンクの水を放水する事が出来なかったのですから!!」
【貯水タンクの水を放水する事が出来なかった】←【サイフォンの原理】
「それは違うぞ!!」
論破
菊池「…速瀬、お前はやっぱり、操作室に入る事は出来なかった。」
速瀬「漸くご理解頂けましたか。そう…私は、」
菊池「だがお前が犯人で決まりだ。お前は、森万を貯水タンクを使って水槽に流したんだ。」
速瀬「はあ?貴方、頭が可笑しくなったのですか?ですから、私は操作室に入れなかったと何度言ったら…」
菊池「いや、正直操作室に入れたか否かはどうでもいいんだ。なぜなら、お前は操作室に入る事無くタンクの水を抜いたんだからな!!」
速瀬「ハ、ハッタリです!!そんな方法、有る訳…」
菊池「速瀬、お前はサイフォンの原理を使って、操作室に入る事無くタンクの水を抜いたんだ。」
アリス「サーモンと玄米?何それ。お寿司の話?あーちゃん、寿司ネタはイクラがお気に入りだよー!」
小川「アリス先輩、黙ってて下さいよ。それで、何スか?その…裁縫の原理?って。」
菊池「…サイフォンの原理だ。高い所から低い所に管を使って水を流す際、たとえ途中に出発点より高い地点があっても、最後まで水が押し出される、っていう原理らしい。」
ジェイムズ「ええとですね、何故そうなるのかを簡単にご説明しますと、高い地点の方が低い地点より、かかる圧力が、液柱の高さ分にかかる重力の大きさ分大きくなるんです。その圧力差を駆動力に、液体が高い方から低い方へと流れます。」
菊池「…まあ、そういう事だ。詳しい事が知りたい奴は、ジェイムズに聞け。…話を続けるぞ。速瀬、お前は夜時間の前に元栓を開いた状態にしておいて、水の高さを、ちょうど水が流れ出ない高さに調節しておいた。その時に、長めのロープも一緒に括り付けてな。そして、森万を殺し、ロープを繋いだ死体入りの麻袋をタンクの中に放り込んだ。そうする事で、タンク内の水面の高さが変わって、水が流れ出たんだ。」
速瀬「ーッ、」
菊池「速瀬、もうお前が犯人としか考えられないんだ、認めてくれ!」
速瀬「…み、」
速瀬「認める訳無いでしょう!!」
反論!
速瀬「確かにトリックはそれで説明できます…ですが、私が犯人だっていう証拠が無いでしょう!?」
菊池「…それは。」
コトダマ提示!
【赤い何かがついた腕時計】
「これだ!!」
菊池「速瀬、お前の持ち場のゴミ箱から、赤い何かが付いた腕時計が見つかった。…ダイイングメッセージを書いてる時に、インクか何かがついたんだろ?それを裁判場で指摘されるのが怖くて、腕時計を外したんだ。違うか!?」
速瀬「違います!!確かに、私は汚れが気になって腕時計を捨てました。ですが、それは事件とは関係のない物です!!」
玉木「確かに…その可能性も無くはねぇんだよな。」
クソッ、失敗か…!
アリス「あーあ、言い逃れされちゃったよ。サトにいどうすんの?」
菊池「焦る事はない。だったら、別の証拠をぶつけるまでだ。」
速瀬「別の証拠…?そんな物、出せる物なら出してみなさいよ!!」
コトダマ提示!
【見覚えのある色合いの布切れ】
「その愚論、切らせてもらう!!」
菊池「…水槽から、布切れが見つかった。…速瀬、これお前の持ち物だろ?」
速瀬「あっ、そ…それは…」
アリス「え?なになに?どったの?」
神城「なんだモブ!!貴様、その布が何か知ってんのか!?」
菊池「ああ。俺はこれがなんなのか、よく知っている。」
…それもそのはず。
だってこれは…
閃きアナグラム
頭の中に、言葉の断片が浮かび上がる。
それを、素早く拾って組み合わせ…完成させる!!
「これだ!!」
プ レ ゼ ン ト ノ メ ガ ネ フ キ
【プレゼントのメガネ拭き】
菊池「これは、俺が速瀬にプレゼントしたメガネ拭きだ。これが水槽から見つかったって事は、犯行を認めてくれるな、速瀬!?」
速瀬「あ…ああああ…!」
速瀬の顔が、みるみる青ざめていく。
もう、自分に勝ち目は無いと悟ったらしい。
アリス「わああ!ブキねえ、顔色悪いよー?大丈夫?顔がコトル湾並みに青いよ?ねえねえ、これ早くトドメ刺してあげた方がいいんじゃない?」
菊池「お前はもっと自重するって事を覚えろ。」
アリス「にゃぱぱー!ごめんねー?」
菊池「速瀬、俺が引導を渡してやる。」
速瀬「嫌…やめて…お願いします、やめて下さい…!」
菊池「…これが、事件の真相だ!!」
もう裁判を引き延ばす理由はない。
あとは、真相を話すだけだ。
これで、全部終わらせてやる…!
クライマックス推理
頭の中に、漫画が浮かび上がる。
そこに、ジグソーパズルのように適切なピースを当てはめ…
これが事件の真相だ!!
Act.1
昨日の夕食の時、モノクマは俺たちに動機を与えた。
それは、俺たちの大切な人や、真実を確かめたいもの…どうしても外に出たいと思わせる映像が映されたDVDだった。
おそらく、犯人はこれを見て、殺人を決意してしまったんだ。
そしてサイキックショーの手伝いをすると言って、水面下で殺人の準備を進めていたんだ。まず犯人は、麻袋とロープ、そしてベルトを用意し、フロントから郷間のしおりを盗んだんだ。
プールに行った犯人は、操作室に入ってタンクの元栓を開け、ちょうど水が流れ出ない高さまで水面の高さを調節した。
Act.2
そして、タンクの中に入り、排水口にロープを括り付け、タンクの外に出るようにロープを垂らしておいた。
これで、トリックの下準備は終わった。あとは郷間のしおりを使って男子更衣室に侵入し、森万が来るのを待つだけだった。
ショーが終盤に迫り、森万は、ステージと更衣室を繋ぐ隠し通路を通って、男子更衣室へと向かった。
…俺たちがショーの最中に聞いた森万の悲鳴は、ヴォイスレコーダーに録音された音声だったんだ。
そして、森万が更衣室に着くと…待ち伏せしていた犯人に、いきなりベルトで首を絞められた。
なんとかしようと踠くも、犯人とは力の差があり、呆気なく殺されてしまったんだ。
Act.3
森万を殺した犯人は、予め用意しておいた麻袋に森万の死体を入れて、その上からさっきとは別のロープで縛った。
犯人は、あらかじめタンクから垂らしておいたロープと袋を結びつけて、袋をタンクの中に投げ入れた。
森万の死体が水の中に入ったことで水の体積が増加し、水面が上がり…水が、管を通って流れ始めた。
その時の水圧で、森万は一緒に管の中を流れていった。
ロープは、スムーズに管の中に死体が入るようにするため、麻袋は、管の中でつっかえる事なく死体が流れていくようにするための工夫だったんだ。
そして、水圧でロープが解け、袋と水が管の中を流れ、ついには水槽の中に放たれた。
…だが、犯人はここで一つ目のミスを犯してしまったんだ。
なんと、メガネ拭きをタンクの中に落としてしまった。
メガネ拭きは一緒に水槽へと流れ、回収が不可能となってしまったんだ。
それが、犯人を決める決定的な証拠となったんだ。
Act.4
水槽の中に飛び込んだ死体は、水槽内を泳いでいたサメに食いちぎられた。
おそらく犯人は、サメに証拠を隠滅してもらうために、水槽を死体発見場所に選んだんだ。
そして、犯人は、自分が疑われないようにするために、ビート板にダイイングメッセージを書いておいた。
…そのメッセージが床に写って、訳の分からない文字列になってしまったのは、犯人の意図した事なのかはわからないがな。
だがここで、犯人は二つ目のミスを犯してしまったんだ。
…なんと、自分の腕時計に、ダイイングメッセージを残す時に使った赤い液体が付着してしまった。
その事に気付いた犯人は、このままでは自分が疑われると思ったんだろう、自分の持ち場のゴミ箱に、腕時計を捨てたんだ。
「これが事件の真相だ。…そうだろ?」
「『超高校級の秘書』速瀬吹雪!!!」
速瀬「あ…ああああああああ…嫌…嫌…私は…私は…!」
菊池「…ふう。」
俺の推理は、正直穴だらけだった。
反論しようと思えば、幾らでもできただろう。
だがどれも、速瀬にとって暴かれたくない所を的確に突いていた。
こんな不完全な推理でも、速瀬の戦意を喪失させるには十分だった。
速瀬は、ついには何も言い返せなくなった。
猫西「そんな…速瀬さんが…どうして…?」
床前「あなたは、いつでも最善を尽くしてきたのに…どうしてこんな事を…!」
速瀬「ああああ…私は…」
鈴木「聞いてないわね。」
玉木「速瀬…?おい、嘘だよな…?お前が犯人なわけないよな…?おい、誰か反論しろよ!なあ、おい!!」
誰も、速瀬を庇わなかった。
玉木も、本当はわかっているはずだ。
犯人は、どう考えたって速瀬しかいない。
それをわかってるからこそ、今こうやって必死に庇おうとしているんだ。
射場山「…終わったわね。」
ジェイムズ「…速瀬さん…」
モノクマ『うぷぷ…どうやら犯人は決まったようですね?ではでは、投票ターイム!!』
モノハム『必ぢゅ、一人一票投票してくだちゃいね!』
俺は、最後まで迷っていた。
本当に、投票してしまっていいのだろうか?
…でも結局、速瀬1人の命と俺達全員の命を天秤にかけた結果、俺は速瀬を殺す決断をしてしまった。
モノクマ『うぷぷ…ではでは、結果発表ー!!!』
モノハム『皆様の運命はいかに!?』
目の前に巨大なスロットマシーンが現れ、俺たちの顔を模したドット絵が回転する。
回転速度は徐々に遅くなっていき、ついに止まった。
そこには、速瀬のドット絵が三つ並んでいた。
スロットマシーンにGuiltyの文字が浮かび上がり、ファンファーレのような機械音が鳴り響く。
スロットマシーンからは、大量のモノクマメダルが吐き出された。
…また、始まってしまう。
悪夢のような惨劇が。
学級裁判閉廷!
2章から議論スクラム導入します。
(最初は6章までナシでいく予定でしたが、入れた方が面白いかなと思いまして。)
作者がポンコツなのでワンパターンになりがちです。