ダンガンロンパリゾート   作:M.T.

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挿絵追加。

ー注意ー
夜眠れなくなるかもです。


第3章 非日常編②(学級裁判編)

チーン、という聞き慣れた音と共に全員を乗せたエレベーターの籠が止まった。

エレベーターの扉が開く。

全員が裁判場に到着し、証言台の前に立つ。

そして、赤くバツ印が書かれた遺影が2枚増えていた。

ポーカーフェイスの速瀬と、なんとなくやらしい笑みを浮かべた織田の遺影だった。

「ホント、いい趣味してるわよねぇ。」

「…同感。」

『ちょっと!オマエラ、なんか…えーっと、あれなんだっけ。』

モノクマが上を見ると、すかさずモノハムが『殺気』と書かれたカンペを見せた。

『あ、そうそう。オマエラ、なんかコロッケ立ってない?』

『ヂュコー!!学園長!コロッケぢゃなくて『チャッキ』でちゅよ!』

『あ、ごめんごめん。『サッキ』って読むんだね。ボク間違えちゃったよ〜!』

「変な間違え方しないで下さい!コロッケだと美味しくなっちゃいます!」

ジェイムズ、そこはツッコむところじゃないぞ。

『さてさて、無駄なお喋りが過ぎたね。じゃあ全員揃ったみたいだし、学級裁判始めちゃいますよ!』

 


 

コトダマ一覧

 

 

 

【モノクマファイル】

被害者は『超高校級の漫画家』織田兼太郎。

死体発見現場は、東エリアの展望台の真下。

死亡推定時刻は13:15頃。

死因は、全身打撲による内臓損傷及び大量出血。

全身が骨折しており、死体の断片は四方八方に散らばっている。

 

【猫西の叫び声】

事件直前、猫西が『誰か助けて』と叫んでいた。

 

【猫西の証言】

猫西は、展望台頂上で横たわった状態で発見されており、それ以前の記憶がないという。

 

【偽物の弱み】

玉木が拾った織田のしおりに、偽物の猫西の弱みが表示されていた。

 

【薬品の染み込んだハンカチ】

展望台頂上に落ちていた。

 

【織田の靴】

展望台頂上に転がっていた。

 

【アニメの録画】

ジェイムズが録画したアニメの映像。このアニメは、丁度犯行時刻の間にしか放送されていなかった。

 

【ジェイムズの証言】

銭湯で転んで膝を擦り剥いたという。

 

【織田の死因】

おそらく転落死、それも即死のようだ。

 

【盗まれたクレハミンX】

金庫に保管されていたクレハミンXが盗まれていた。

 

【クレハミンXの効果】

神城が調合した睡眠薬。安眠効果だけでなく、記憶を一時的に消す効果もあるようだ。

 

【クレハミンXの特徴】

無色透明で独特の香りを放つ液体。この情報を知っているのは、俺と神城のみ。

 

【診療所への立ち入り状況】

神城以外で今日診療所に足を踏み入れたのは、俺、ジェイムズ、床前の3人。

 

【ダイイングメッセージ】

血文字で『Kの上はハイ』と書かれていた。

 

【織田の様子】

織田は、無気力で生気を感じられなかったという。

 

【エカイラの証言】

銭湯で床前の声を聞いたという。

 

【死体発見アナウンス】

死体を3人が発見した時点でアナウンスが流れる。

 

【射場山の写真】

射場山が撮ってきてくれた写真。

ヴォイスレコーダーが写っている。

 

【全員分のアリバイ】

猫西は、展望台の頂上で眠っていた。

俺と射場山は展望台に向かっていた。

玉木、小川、リタ、アリスの4人は談話室で話していた。

床前とエカイラは、銭湯に行っていた。

神城は、薬を盗んだ犯人を探しに島中を捜索していた。

ジェイムズは、部屋でクソアニメを見ていた。

 

 

 


 

 

 

学級裁判開廷

 

 

 

『じゃ、好きに議論を進めてくださーい!』

ジェイムズ「あの、少し宜しいですか?」

『ほえ?何?』

ジェイムズ「前々から伺おうと思っておりましたが、仮に1人の人間を2人で殺した場合はどうなるのでしょうか?」

『あ、ごめんごめん。その説明忘れてたね。そういう場合は、直接被害者を手にかけた実行犯のみがクロとなります!共犯者は、他のシロと同じ扱いになるので気をつけてください!』

ジェイムズ「つまり、共犯には殆どメリットが無いという事ですか。」

『そっ!』

猫西「うーん、そういうの、事前に説明しておくべきだよね?」

『うるさいなあ、しょうがないじゃん!今まで誰も疑問に思わなかったみたいだしさ、言わなくても一緒じゃん?って思って!』

小川「開き直らないでくださいよ…こっちは命かかってるんスから。」

菊池「おい、お前ら一旦落ち着け。色々言いたい事はあるだろうが、時間が無いんだ。早く議論を始めよう。まずは事件当時の状況の把握からだな。」

射場山「…私がファイルを読み上げる。被害者は『超高校級の漫画家』織田兼太郎。死体発見現場は、東エリアの展望台の真下。死亡推定時刻は13:15頃。死因は、全身打撲による内臓損傷及び大量出血。全身が骨折しており、死体の断片は四方八方に散らばっている。…以上。」

菊池「じゃあ、まずは死因からかな…」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

アリス「ケンにいはどうやってブッコロがされたのかなー!?」

小川「死体がグチャグチャになってて、死因が分かりにくいっスけど…」

リタ「ふわぁ…とりあえず、犯行現場は展望台エリアでよさそうですぅ。」

エカイラ「ふふふ、甘いわリタちゃん!」

リタ「ほぇえ?」

エカイラ「…もし、犯人がケンタロウちゃんを殺してから移動させたとしたら…?」

小川「そ、その可能性があったっスか…!」

 

【殺してから移動させた】←【織田の死因】

 

「それは違うぞ!」

 

論破

 

菊池「エカイラ、犯行現場は展望台エリアで間違いない。織田は、展望台から落下して即死したんだ。」

エカイラ「んなッ…!!」

アリス「テンラクシ…って事は事故だな!はい解決!ガッキューサイバンおっしまーい!」

小川「いやそんな簡単な話じゃないっスよ!真面目に考えましょうよ先輩!」

アリス「ぶー。」

猫西「あはは…じゃあ次は事件当時のアリバイかな?」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

玉木「誰か事件当時の全員のアリバイを把握してる奴はいねえか?」

菊池「ああ、それなら俺が調べた。」

 

コトダマ提示!

 

【全員分のアリバイ】

 

「これだ!!」

 

菊池「全員分の事件当時の行動をまとめておいた。俺と射場山は展望台に向かっていて、玉木、小川、リタ、アリスは談話室で話を、床前とエカイラは銭湯にいて、神城は島中を走り回ってて、猫西は展望台の頂上で寝ていて、ジェイムズは部屋でアニメを見ていたそうだ。」

アリス「それをショーメーできないのは、クレねえとうぇすにゃんとムズにいだね!」

ジェイムズ「う…。」

猫西「ねえ、伏木野さんと床前さんのアリバイは?お互いに、姿を見たわけじゃないでしょ?」

菊池「その二人なら、ちゃんとアリバイは証明できる。」

 

コトダマ提示!

 

【エカイラの証言】

 

「これだ!!」

 

菊池「エカイラが、床前の声を聞いている。つまり、二人は銭湯にいたってことだ。」

アリス「なる。」

エカイラ「ねえ。…アタシ、お風呂出た時に、クレハちゃんが血眼で何かを探してるのを見たけど…それは参考にならないかしら?」

菊池「それはいつの話だ?」

エカイラ「うーんと、死体発見のアナウンスが流れる1、2分前かしら。」

菊池「…だったら、神城がクロって線は無さそうだな。」

小川「アナウンスが流れたのは、1時20分くらいっスからね。」

床前「と、とりあえず…神城さんは、無実という事で…」

 

反論

 

リタ「あのぉ、ちょっといいですかぁ?」

 

 

 

 

リタ「ふわぁ…死体発見のアナウンスが流れた1、2分前に姿を見たからって、それで犯人じゃないっていうのはちょっと無理があるんじゃないですかぁ?」

神城「はああああ!?おい居眠り!!テメェどういうつもりだコラ!!私は無実だって言ってんだろうが!!私にはアリバイがあんだよ!!」

リタ「でもぉ、死体発見アナウンスが流れたのが、織田が死んでから結構経ってたとしたら、それってなんの意味もないですよねぇ。神城が殺してないっていう証拠はあるんですかぁ?」

 

コトダマ提示!

 

【モノクマファイル】

 

「その愚論、切らせてもらう!!」

 

菊池「リタ、織田が死んだのは1時15分…アナウンスが流れる5分前だ。そんな短い時間でアリバイ工作なんて、できないと思うぞ。」

リタ「ふわぁあ…そうですかあ。じゃあ神城に犯行はムリですねぇ。」

神城「おい居眠り!!よくも神である私を疑ったな!!恥を知れ!!」

リタ「くぁあ…ごめんなしゃい…」

アリス「ねえねえ、さっきからずっとツッコむタイミング伺ってたんだけどさ!」

菊池「…なんだ。」

アリス「うぇすにゃんは、なんで展望台の上で寝てたわけ?そんなとこで寝たら危ないじゃん!」

猫西「うーん…なんでだったんだろう。わかんないや。ごめんねあーちゃん。」

ジェイムズ「個室以外の故意の就寝は、心得に則って罰せられる筈です。という事は、眠ってしまったのは猫西さん自身の意志では無いのでは?」

猫西「うーん、そうなのかなぁ?」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

アリス「きっとうっかり寝ちゃったんだよ!」

玉木「転んで頭打った…とかではないよな。」

ジェイムズ「何者かに眠らされたのでは…?」

 

【眠らされた】←【薬品の染み込んだハンカチ】

 

「その意見、賛成だ!!」

 

同意

 

菊池「猫西、お前は何者かに眠らされたんだ。」

猫西「え、そうなの?」

菊池「展望台から、薬品の染み込んだハンカチが見つかった。多分、それを吸わされて意識を失ったんだ。」

リタ「薬品、ですかぁ。でも、そんないきなり人の意識を奪うような薬品あるんですかぁ?」

ジェイムズ「クロロホルムでも、意識を失うまでに5分は掛かりますからね。…そんな都合の良い薬品、私は存じ上げません。」

…もしかして、アレじゃないか?

 

コトダマ提示!

 

【盗まれたクレハミンX】

 

「これだ!!」

 

菊池「なあ、その薬品って、もしかして『クレハミンX』じゃないか?」

猫西「く、クレハ…?なんなのそれは?」

菊池「神城手作りの睡眠薬だそうだ。金庫に厳重に保管していたらしいが、盗まれたらしい。」

アリス「盗まれた、ねえ…何やってんだよクレねえ!!セキュリティガッバガバぢゃねーか!!」

神城「うるせぇ子供!!誰がヤ●マンセキュリティだコラァ!!」

射場山「黙れ。」

神城「ひいいい…!」

猫西「ねえ、誰か手がかりを知ってる人はいないの…?」

射場山「…さあ。」

…アレを提示してみよう。

 

コトダマ提示!

 

【診療所への立ち入り状況】

 

「これだ!!」

 

菊池「診療所に入ったのは、俺とジェイムズ、あとは床前だ。この中の誰かが盗んだ可能性が高い。」

床前「そんな…!」

エカイラ「ふうん。じゃあもう犯人は決まっちゃったわね。」

猫西「…え?」

エカイラ「みんな、思い出してご覧なさい。1人だけ、アリバイが無くてかつ診療所に行ってる子がいるわよね?」

…それって。

 

 

 

人物指定

 

 

 

『超高校級の弁護士』菊池論

 

『超高校級の???』アリス

 

『超高校級のサッカー選手』玉木勝利

 

『超高校級の実況者』猫西理嘉

 

『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド

 

『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン

 

『超高校級の演奏家』小川詩音

 

『超高校級の漫画家』織田兼太郎

 

『超高校級の幸運』床前渚

 

『超高校級の弓道部』射場山祐美

 

『超高校級の外科医』神城黒羽

 

元『超高校級の死神』伏木野エカイラ

 

 

 

菊池「…ジェイムズ、お前だ。」

ジェイムズ「わ、私ですか…?」

ジェイムズは、少し驚いたような表情を見せた。

 

 

 

議論開始!

 

 

 

ジェイムズ「確かに、この中で一番怪しいのは、恐らく私です。その事に関しては認めます。」

神城「じゃあ犯人だって認めんのか!?なあこの窃盗犯!!」

ジェイムズ「そんな訳無いじゃないですか。私は、織田さんを殺していなければ、薬品を盗んでもいません。」

神城「嘘つけ!!第一、今スゲェ挙動不審じゃねえか!!」

ジェイムズ「これは、膝の傷が気になってしまって…」

神城「傷だと!?…そうかわかったぞ!さてはテメェ、キモヲタに抵抗されて怪我したんだろ!?」

 

【抵抗されて怪我した】←【ジェイムズの証言】

 

「それは違うぞ!」

 

論破

 

菊池「神城、残念だがその怪我は、織田に抵抗されてできたものじゃない。織田が女湯を覗こうとした日に、ジェイムズが風呂場で転んで擦りむいたんだ。」

神城「何ィ!?ば、バカな…神の推理が崩れただと…!?」

猫西「うーん、だったら事件とは無関係だね。」

アリス「でもさー、だからってムズにいがやってないって事にはならないんじゃない?」

エカイラ「そうよ。まだ疑いは晴れたわけじゃないわ。犯人はジェイムズちゃんで決まりよ!」

玉木「おい、お前ら!勝手に決めつけんなよ!!」

射場山「…あんたたちさ、死にたいの?」

猫西「どうしよう…意見が分かれちゃったね。」

『はいはーい!ちょんな時は、オイラの出番でちゅ!』

モノハムがボタンを押すと、証言台が移動した。

対立するように、席が並ぶ。

『では、好きなだけ話ち合ってくだちゃいね!』

 

 

 

意見対立

 

議論スクラム

 

 

 

ジェイムズ・D=カークランドは犯人か?

 

『犯人だ!』アリス、エカイラ、神城、小川、リタ

『犯人じゃない!』菊池、玉木、ジェイムズ、猫西、射場山、床前

 

 

アリス「だーかーらー、ムズにいが犯人だっつってんじゃん!!」

玉木「ジェイムズは犯人じゃねえ!!」

リタ「くあぁ…ジェイムズは、診療所に行ってました…」

猫西「診療所に行ってたのは、カークランド君だけじゃないよ。」

床前「そうです…!私も、診療所に行ってました…!」

エカイラ「どうせ、本当はケンタロウちゃんを殺したんでしょ?」

ジェイムズ「だから殺していません。私は、部屋でアニメを見ておりました。」

小川「カークランド先輩は、薬学にも精通してるっス。」

射場山「はあ、それだったら神城もだと思うけど?」

神城「テメェら、さっきから私らの言う事を否定してるだけじゃねえか!!証拠がねぇんだよ証拠が!!」

菊池「証拠ならあるぞ。」

 

コトダマ提示!

 

【証拠】←【アニメの録画】

 

「これだ!!」

 

「「「「「「これが『俺達』『私達』の答え『だ』『です』『だよ』『よ』!!!」」」」」」

 

菊池「みんな、この映像を見てくれ。」

俺は、アニメの録画をみんなに見せた。

神城「はあ?そのクソアニメがどうしたんだよ!!」

菊池「これは、この時間帯にしかやってないアニメで、再放送は無いらしい。そのアニメが録画されているという事は、ジェイムズは犯行時刻に部屋にいたって事だ!!」

アリス「ぬわんだとぉおおう!!?」

ジェイムズ「だから言ったではありませんか。私は織田さんを殺した犯人ではありません!」

猫西「うーん、だったら薬を盗んだ犯人は、1人しかいないよね。」

…クレハミンXを盗んだ人物。

…それは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人物指定

 

 

 

『超高校級の弁護士』菊池論

 

『超高校級の???』アリス

 

『超高校級のサッカー選手』玉木勝利

 

『超高校級の実況者』猫西理嘉

 

『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド

 

『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン

 

『超高校級の演奏家』小川詩音

 

『超高校級の漫画家』織田兼太郎

 

『超高校級の幸運』床前渚

 

『超高校級の弓道部』射場山祐美

 

『超高校級の外科医』神城黒羽

 

元『超高校級の死神』伏木野エカイラ

 

 

 

菊池「…床前、お前だ。」

床前「え…!?私、ですか…!?」

猫西「床前さん、君が薬を盗んだの…?」

床前「違います…!」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

床前「菊池さん、先程私にはアリバイがあるという話になったじゃないですか。それでもまだ私を疑うんですか…?」

 

【アリバイがある】←【射場山の写真】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「床前、確かにさっき俺はお前にアリバイがあると言ったな。」

床前「そうです…!ですから…」

菊池「だが、そもそもその前提が間違っていたんだ。…まんまとお前に嵌められるところだったよ。」

床前「…え?」

菊池「これを見ろ。」

俺は、射場山が撮ってきてくれた写真を見せた。

そこには、茂みに隠されたヴォイスレコーダーが写っていた。

菊池「これは、射場山が女湯で撮ってきてくれた写真だ。…おい、床前。これに見覚えはあるよな?」

床前「え、えっと…」

菊池「お前は、予め犯行時刻になると音声が再生されるようにヴォイスレコーダーを設定して、茂みに隠しておいたんだ。エカイラが聞いたのは、その音声だったんだ。…これでアリバイが崩れたな。」

床前「で、でも…それで犯人にされては困ります!織田さんの死体を目撃したのは射場山さん達だけ…私は何も知りません!」

 

【射場山さん達だけ】←【死体発見アナウンス】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「床前、死体発見アナウンスが流れる条件を教えてやる。アナウンスは、死体を3人が見た時点で流れるんだ。あの時死体発見アナウンスが流れる前に死体を見たのは、猫西と射場山だけ…つまり、死体を見た人間がもう1人いるって事だ。他のみんなにアリバイがある以上、それはお前しかあり得ないんだ。」

床前「で、ですが…!」

神城「ケッ、いい加減認めやがれこのメス豚!!テメェは、私の薬を盗んで猫を眠らせたんだよ!!」

床前「どこにそんな証拠があるんですか!?」

菊池「…なあ床前。お前が薬を盗んだ事は、エレベーターでお前の近くに立った時からバレバレなんだよ。いい加減認めろ。」

床前「まさか、薬品臭いからとか言いませんよね!?そんな事で犯人にされる筋合いはありません!」

 

【薬品臭い】←【クレハミンXの特徴】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「なあ床前。今、完全に墓穴を掘ったな。」

床前「えっ…」

菊池「俺は、クレハミンXが匂いのする薬品だなんて一言も言ってないぞ。」

床前「…ッ!!」

菊池「もちろんこの情報を知ってるのは、薬を作った神城と、それを見てた俺だけだ。…なあ、なんでお前がその情報を知ってるんだ?」

床前「…。」

射場山「…終わったわね。」

神城「ケッ、悪足掻きしやがって…さっさと地獄に堕ちやがれメス豚!!」

 

床前「…ふ。」

床前は、顔を手で押さえた。

そして…

 

 

 

床前「ふふふ…あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」

アリス「にゃあああ!?ナギねえが壊れた!!」

神城「なんなんだコイツ…!」

 

床前「…あーあ、バレてないと思ったのに。…さすがは菊池さんです。私の見初めた男性というだけの事はありますね。」

菊池「お前…!」

床前「そうです、私がやりました。私が、神城さんの薬品を盗んだんです。」

アリス「な、ナギねえ!?めっちゃキャラ変わってるけど、大丈夫!?」

床前「…はあ、あの。少し黙って貰えませんか?私は今菊池さんとお話しているんです。その他の声なんて雑音でしかありません。非常に不愉快なので、金輪際口を開かないで貰えませんか?」

菊池「床前!お前、一体どういうつもりだ!!」

床前「…うふふ、ねえ菊池さん。あなた、私に言ってくれたでしょう?『お前はもっと自分に正直になっていいんだ』って。…それに、あなたは私の才能を知っても、その他とは違って気味悪がらなかった。だからこれからは、いい子のフリはやめて、自分に正直に生きるつもりです。」

菊池「…は?」

床前「あ、そうだ!せっかくだから、菊池さんに私の本当の才能を教えてあげます。」

菊池「…お前の…本当の才能だと…?」

床前「私、あなたの前では、人の命を代償に幸運を得る才能だって言いましたけど…本当は、ちょっと違うんです。」

菊池「…え?」

床前「…私の本当の才能は、必然を偶然に、偶然を必然に見せる才能なんです。」

菊池「は…?」

床前「そうそう、あなたに良い事を教えてあげます。私があなたに『偶然死んだ』と言った人達…あれは全部、私が殺したんですよ。」

菊池「は!?…どういう事だ…お前、一体…!?」

床前「あなたの前では才能を偽らないと、人殺しだと思われて嫌われちゃうと思ったので、言えなかったんです。…あー、でもやっと吐き出せた。」

菊池「お前、さっきから言ってる事がワケわかんねぇよ!!」

床前「…だから、言ってるじゃないですか。近藤さんも、狗上さんも、郷間さんも、森万さんも、速瀬さんも、…そして織田さんもみーんな、私が殺したんですよ♪」

菊池「…なっ!」

床前「…思い出してみてください。近藤さんにナイフを盗まれたのも、最初の殺人の現場を最初に目撃したのも、ぜーんぶ…私でしょう?」

そうだ。

考えてみれば、あの殺人は、床前が近藤にナイフを盗まれなければ起こらなかった。

今までの殺人は全部、床前が引き起こしていたっていうのか…?

菊池「お前…なんでそんな事したんだよ!?」

 

 

床前「…そんなの、楽しいからに決まってるじゃないですかぁ。」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

菊池「…は!!?」

床前「菊池さん…私はね、人が無惨に死ぬのを見るのが大好きなんです。その瞬間、私は絶対にこの人よりは幸せだ、生きてて良かったって心の底から思えるんです!!…分かっています。人を殺すのがいけない事だって事くらい。でも、なんでダメなのかがわからないんです!だって私は、人を殺す事でこんなにも幸せになれる…私のせいで誰かが死ぬのが、快感すぎて堪らないんですよ!!」

菊池「お前…自分が何言ってんのかわかってんのか!?」

床前「ええ、もちろん。菊池さん。あなたは、こんな救いようもない私に、『自分に正直になっていい』と言ってくださった…その瞬間、私は救われました。あなたが私を求めてくれたから、私は堂々と生きていいんだって思えたんです。」

菊池「そんなつもりで言ったんじゃ…」

床前「でしょうね。わかってましたよ?あなたが『こんなつもりじゃなかったのに』って思ってる事は。でもね、菊池さん。私にとっては、あなたが全てなんです。あなたがいれば、私はたとえどんな世界でだって生きてゆける。世界中の誰よりも、あなたの事を愛してる。」

神城「コイツ…イカれてやがる…!」

床前「自分の事を神だと勘違いしている痛々しい女に言われたくないです。…さて、茶番にも飽きちゃったので、そろそろ種明かしといきましょうか。」

菊池「種明かしだと…?」

床前「さて、私の愛しい愛しい菊池さんに問題です。織田さんは、何のために展望台に向かったのでしょうか?」

菊池「…織田が展望台に向かった目的…?」

…そう、俺はわかっている。

なぜ織田が、展望台に向かったのか。

…だけど、本当に言っていいのか…?

 

 

 

閃きアナグラム

 

 

 

 

 

頭の中に、言葉の断片が浮かび上がる。

それを、素早く拾って組み合わせ…完成させる!!

 

「これだ!!」

 

 

ト ビ オ リ ジ サ ツ

 

【飛び降り自殺】

 

菊池「…飛び降り自殺。アイツは、自らの命を絶つために展望台に向かったんだ。」

玉木「と、飛び降り自殺だと…!?そんなバカな話あるか!!」

猫西「そうだよ!私達、一緒にみんなでここを出ようって約束したじゃん!」

菊池「…残念だが、織田が飛び降り自殺を図った根拠ならちゃんとあるんだ。」

 

コトダマ提示!

 

【織田の様子】【織田の靴】

 

「これだ!!」

 

菊池「展望台の頂上に、靴が脱ぎ捨ててあった。恐らく、飛び降りる為に脱いだんだろう。…それと、エカイラが見た織田の様子…アレから察するに、織田はその時からすでに自殺を考えていたんだと思う。」

床前「さすがは菊池さん!満点回答です!…さて、では第2問目です。そんな愚かな織田さんが、自らの命を絶とうとした理由は?」

菊池「アイツが自殺しようとした理由…?」

 

コトダマ提示!

 

【偽物の弱み】

 

「これだ!!」

 

菊池「…織田のしおりに表示されていた、猫西の偽物の弱み…多分、それが織田の自殺の動機だ。」

ジェイムズ「なっ…!」

床前「すごいです菊池さん!2問目も大正解!その通りです!彼は、猫西さんに心酔していました。それこそ、彼女のためなら本気で命を投げうてる程にね。だから、彼女に誑かされたと知った時は、さぞショックだったでしょうねぇ。まあ、全部私が流したデマだったんですけど。…ホント、根拠の無いデマで自殺しようとしちゃうなんて…愚か極まりないですね。」

玉木「テメェ…!!」

床前「あなたは黙っててください、無能リーダーさん。…さて、菊池さん。これが最終問題です。…実は、織田さんは自殺に失敗し、この中の誰かに殺されてしまったのですが、織田さんは一体誰に殺されたんでしょうか?」

アリス「はぁー!?そんなのわかるわけないじゃん!!わかってるならさっさと答え言えこのヤロー!!」

床前「…あなた、本当にわかってないですね。今は、私と菊池さんでゲームをしているんです。邪魔をするなら、子供だろうと容赦しませんから。…菊池さん、安心してください。ちゃんとヒントはあげましたから。」

菊池「ヒントだと…?」

床前「そうです。…あの犯行現場、何かおかしな点はありませんでしたか?」

…それって。

 

コトダマ提示!

 

【ダイイングメッセージ】

 

「これだ!!」

 

菊池「…織田の死体の近くにあったダイイングメッセージか?」

床前「そうですそうです!私、菊池さんのために頑張って犯人の手がかりを残したんです!」

アリス「はぁあああああ!?アレ、ナギねえが書いたの!?」

床前「当たり前です。…逆に、あなた達は今まで、あれを織田さんが書いたとでも思ったんですか?展望台から落ちて即死したはずなのになんでメッセージを残せるのかとか、明らかに不自然な点だらけだったのに、何も疑問に思わなかったんですか?だとしたら、本当にバカですねあなた達は。あれは、私が菊池さんに向けて残した愛のメッセージです。」

猫西「何が愛だよ…そんな事をして、一体何の得があるのさ!」

床前「あなた達、本当にうるさいですよ。黙れと何度言ったらわかるんですか。…さて菊池さん、耳障りな生ゴミは放っておいて、メッセージの解読のヒントを教えてあげます。」

菊池「何…!?」

床前「メッセージは、『Kの上はハイ』です。これを、『K/の上/は/ハイ』に分けます。」

菊池「…ッ。」

床前「あら、素晴らしいです菊池さん!もう解けたんですか!?…では、答え合わせといきましょうか。…カークランドさーん、この文字列、全部英訳してください。」

ジェイムズ「えっと…K on is Hiです。」

小川「ーあ!!」

…全員が、理解してしまった。

織田を殺した犯人。

…それは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人物指定

 

 

 

『超高校級の弁護士』菊池論

 

『超高校級の???』アリス

 

『超高校級のサッカー選手』玉木勝利

 

『超高校級の実況者』猫西理嘉

 

『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド

 

『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン

 

『超高校級の演奏家』小川詩音

 

『超高校級の漫画家』織田兼太郎

 

『超高校級の幸運』床前渚

 

『超高校級の弓道部』射場山祐美

 

『超高校級の外科医』神城黒羽

 

元『超高校級の死神』伏木野エカイラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菊池「…お前が犯人だったんだな、猫西。」

猫西「えっと…菊池君、ごめんね。ちょっとよくわかんないかな…」

エカイラ「わかんないって、どういう意味よ。…まさか、この暗号の意味がわからなかった、なんて言わないわよね?」

猫西「うん、確かにこのダイイングメッセージに書かれてるのは私の名前だね。…でも、ごめんね。私、織田君を殺しちゃったのかよくわからないんだ。」

神城「はあああああ!?わかんないってどういう事だよ!?すっとぼけようったってそうはいかねぇぞ!!」

猫西「本当にわかんないんだよ…!なんで私が織田君を殺しちゃったのか、そもそも私が織田君を殺したのかも、全部わからないの!!」

エカイラ「わかんないわかんないって、アンタさっきからそればっかじゃないの!!」

ジェイムズ「ちょっと、エカイラちゃんさん!女性に対してその言い方は、無礼にも程があります!」

菊池「…いや、エカイラの言う通りだ。さっきから、猫西の発言には、おかしな点が多い。」

 

コトダマ提示!

 

【猫西の証言】

 

「これだ!!」

 

菊池「…猫西は、展望台で目を覚ましてから、それ以前の記憶が無いんだ。」

アリス「えええええええ!?何その都合よすぎなキオクソーシツ!!」

ジェイムズ「そうです!そんな、その記憶だけがスッポリ抜け落ちるなんて都合の良い事ある訳が…」

菊池「…いや、心当たりならある。」

猫西の記憶喪失の原因…それは。

 

コトダマ提示!

 

【クレハミンXの効果】

 

「これだ!!」

 

菊池「クレハミンXには、直前の記憶を一時的に失わせる効果がある。多分、猫西が事件当時の事を覚えていないのも、クレハミンXによるものだ。」

リタ「ふわぁあ…じゃあ猫西は、その薬を床前に嗅がされたせいで寝ちゃって、その記憶を失くしちゃったって事ですかぁ?」

小川「そんな…」

猫西「…私、分かんないよ…!なんで私が織田君を殺しちゃったのか…本当に私が織田君を殺しちゃってたなら、彼に謝りたい。でも、なんで私が織田君を殺しちゃったのか、思い出せないの!!」

床前「菊池さん、あなたはもうわかってるでしょう?なんで猫西さんが織田さんを殺してしまったのか…」

菊池「…え?」

床前「…あれ?答えにくかったですか?では、質問を変えます。猫西さんは、犯行時刻に、あの場所で何をしていたんでしょうか?」

…猫西がやっていた事。それは…

 

 

 

 

猫西が犯行時刻に展望台にいた理由は?

A.【デートの待ち合わせ】

B.【コロシアイ】

C.【人命救助】

D.【気分転換】

 

 

 

C.【人命救助】

 

「これだ!!」

 

菊池「…猫西、お前は、自殺しようと飛び降りた織田を助けようとしたんだ。」

猫西「…え。」

エカイラ「ちょっと待って?それ、勝手な憶測になってない?どこにそんな根拠があるの?」

猫西が織田を助けようとしたという根拠…それは。

 

コトダマ提示!

 

【猫西の叫び声】

 

「これだ!!」

 

菊池「…猫西、お前は覚えてないかもしれないけど、お前は確かに『誰か助けて』と叫んだんだ。お前はその手で、織田を救おうとしていたんだ。」

小川「…え、それじゃあ…」

エカイラ「…利用されたのよ。そこの売女にね。」

床前「殺人鬼に言われたくないです。…だって、しょうがないじゃないですか。ウザかったんですもん。さて、めでたくクロに決まっちゃったわけですけど、猫西さん。今どんな気持ちですか?ねえ、教えてくださいよ。ねえ、ねえ、ねえ!」

 

 

 

 

猫西「もうやめて!!!

「!!!」

猫西は、証言台を叩いた。

そして、涙を流して言った。

猫西「…菊池君、私…全部思い出したの。…なんで今まで忘れちゃってたんだろう。…そうだった、私が…織田君を殺した。」

菊池「猫西…お前…!」

猫西「…もう、言い訳はしない。織田君を殺したのは、床前さんじゃない。私は、この手で織田君を殺した最低で最悪の人殺しなんだよ!!だからお願い…もう楽にして。私を殺して…!」

床前「あらあら。案外潔いですね。正直見ててつまんないです。ほらほら、もっと醜く足掻いてくださいよ!」

菊池「黙れ!!!」

床前「…はぁい。」

菊池「…猫西、俺が引導を渡してやる。…これが、事件の真相だ!!」

 

 

 

クライマックス推理

 

 

 

 

 

頭の中に、漫画が浮かび上がる。

そこに、ジグソーパズルのように適切なピースを当てはめ…

これが事件の真相だ!!

 

 

 

 

 

 

Act.1

今回の事件の発端は、床前の流したダミーの犯人の弱みを、織田が見た事だった。

織田は犯人に、それこそ自分の命をかけられるほどに心酔していたんだ。

だからこそ、犯人に裏切られたという偽情報を掴んだ時は、さぞショックだっただろうな。

犯人に騙されたと勘違いした織田は、自殺を決意してしまったんだ。

 

Act.2

そして、織田は展望台から飛び降りて自殺しようとしていた、ちょうどその時犯人がそこに来た。

しかし時すでに遅し、織田は飛び降りてしまっていた。

すると犯人は、急いで織田の体を掴み、引き上げようとしたんだ。

そして、自分一人では織田を救えないと思った犯人は、誰かに助けを求めたんだ。

 

Act.3

しかし、その直後悲劇が起こった。

犯人の背後には、事前に神城の金庫からクレハミンXを盗み出し、それを染み込ませたハンカチを用意した床前がいた。

床前は、背後から犯人の顔にハンカチを押し当て、犯人を眠らせたんだ。

そして、犯人の身体に薬が回り、犯人は眠ってしまった。

その時、犯人は織田から手を離してしまったんだ。

 

Act.4

犯人の手を離れた織田は真っ逆さまに落ちていき、そして地面に叩きつけられた。

それを確認した床前は、織田の近くに血文字でダイイングメッセージを残した。

そして、あらかじめ女湯にセットしておいたヴォイスレコーダーの音声が再生され、それをエカイラが聴いたことで、床前はアリバイを証明できたかのように見せかけたんだ。

そして俺達が展望台に駆けつけた時、犯人が目を覚ました。

…だが犯人は、クレハミンXのせいで記憶を失っていたんだ。

 

 

 

「これが事件の真相だ。…そうだろ?」

 

 

 

『超高校級の実況者』猫西理嘉!!!

 

 

 

猫西「う…ううう…織田君…ごめんなさい…ごめんなさい…!」

射場山「…終わった。」

床前「…うふふ、なんて醜いんでしょうね。」

玉木「クソッ、こんなの不可抗力じゃねえか!!」

小川「そんな…猫西先輩が…どうして!」

エカイラ「ほーんと、世の中って歪んでるわよねぇ。」

モノクマ『うぷぷ…どうやら犯人は決まったようですね?ではでは、投票ターイム!!』

モノハム『必ぢゅ、一人一票投票してくだちゃいね!』

俺は、最後まで迷っていた。

本当に、投票してしまっていいのだろうか?

…それでも、俺は選ぶしかなかった。

俺は躊躇いながらも、猫西に投票した。

 

 

モノクマ『うぷぷ…ではでは、結果発表ー!!!』

モノハム『皆様の運命はいかに!?』

 

目の前に巨大なスロットマシーンが現れ、俺たちの顔を模したドット絵が回転する。

回転速度は徐々に遅くなっていき、ついに止まった。

そこには、猫西のドット絵が三つ並んでいた。

スロットマシーンにGuiltyの文字が浮かび上がり、ファンファーレのような機械音が鳴り響く。

スロットマシーンからは、大量のモノクマメダルが吐き出された。

 

…また、始まってしまう。

悪夢のような惨劇が。

 

 

 

学級裁判閉廷

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