まだ結果が同票なので、先にこちらを出させて頂く事にしました。
ちょっと(っていうかガッツリ)編集しまーす(棒)
さっきは、危うく床前を殺しそうになった。
でも、猫西の貸してくれたゲーム機のおかげで、踏み止まれた。
…ありがとな、猫西。
俺は、なんとしてでも生き残るよ。
生き残って、こんなゲーム終わらせてやる。
「さーとーしーさんっ!」
「うおっ!?」
床前が後ろから話しかけてきた。
「大丈夫ですか?さっきから上の空でしたよ?」
「…あ、ああ。」
「論さん、どうしたんですか?顔色悪いですよ?」
コイツ…さっき殺されかけたのに、なんでこんなにヘラヘラ笑ってられんだよ。
「…なあ、床前。」
「はい、なんでしょうか論さん?」
「お前は、俺を恨んでないのか?」
「…恨む、とは?」
「いや、さっきお前を殺しかけただろ。その事で俺を恨んでないのかって事だよ。」
普通、未遂とはいえ殺されかけたら誰だって相手の事を恨むだろ。
…実際、近藤だってそれで狗上に殺されたわけだし。
「うーん…質問の意図がちょっとよくわからないですね。だって、私が論さんを恨むなんて事は絶対あり得ませんから。…むしろ、殺して貰えなくて残念だったくらいです。」
「何…?」
「だってそうでしょう?論さんが私を殺してクロとしておしおきされれば、あなたと私は天国で永遠に一緒になれます。逆にあなただけが生き残る結果となっても、あなた以外の邪魔者を全員地獄に叩き落とせます。ね?どっちに転んでも、私にとっては悪くない結末でしょう?」
コイツ…
自分を殺そうとした相手を恨むどころか、殺して貰いたかっただと?
前から思ってはいたが、コイツは本当にヤバいな。
今すぐにでも精神科の受診を勧めたいところだ。
「…うふふ、でもね論さん。殺して貰えなかったのは残念でしたけど、さっきのは中々
「良かった?」
「さっき、私を殺そうとしてくれていたじゃないですか。」
床前は、顔を真っ赤にしながら言った。
「…実は、あの時ちょっと感じちゃったんです♥︎」
…。
…。
…は!?
え、いやいやいや!!何言ってんのコイツ!!
「人間、死ぬ時はすごく気持ちいいって聞いた事あるんですけど…本当だったんだなぁって思いました!それも、論さんに殺して貰えるなんて…あの時は久々に満たされたって感じがしました!」
床前は顔を紅潮させながら、スカート越しに股間を触っていた。
コイツはもう冗談抜きで手遅れだ。
周りの奴らはなんでこんなになるまで放っといたんだよ。
「…私、すごく気持ちいい気分になって、ついイってしまいました。」
気色悪っ!!
もうストーカーとか変態とかそんな生易しい次元じゃねえぞ!
俺は、今までこんな化け物と一緒に合宿してたのか…!?
「…論さん、私の事を殺したくなったら、またいつでも殺してくださいね。そして、私を気持ち良くしてください。」
なんなんだコイツ…!?
イカれてやがる…!
「気持ち悪い、もう二度とするか!!」
「…あら、そうですか。」
「…はあ、もうここには用はねぇし、行くぞ。」
「あっ、はぁい。」
俺と床前は、猫西の部屋を後にした。
ー展望台ー
「…。」
そこには、もう織田の死体は血の一滴たりとも残っていなかった。
まるで、織田兼太郎という人間の全てを否定するかのように、アイツの残骸はきれいさっぱり取り払われていた。
「…あ。」
そこでは射場山が、丁度織田の死体があったあたりに花を置いていた。
「…菊池。…と、床前。」
「あら、ご機嫌麗しゅう射場山さん。論さんを殺す気なら、先に死んで頂きますよ。」
「…あんたこそ、これ以上好き勝手するようなら私も黙ってないから。」
2人がドス黒いオーラを放つ。
俺を挟んで殺気放ち合うのやめて!?
「い、射場山!お前、ここで何してたんだ!?」
咄嗟に話題を変えた。
すると、射場山は床前を警戒しつつも、殺気を解いた。
「…ん。見ての通り。」
射場山は、さっき置いた花を指差した。
「…織田は、変態で最低なクソヤローだったけど、アイツと一緒にいた時間は、正直悪くはなかった。だから、猫西にアイツを殺させた床前も、こんなゲームを仕掛けた黒幕も許せないと思ってる。」
射場山は、床前を睨みながら言った。
「えぇ…私ですか?私を恨むのはお門違いじゃないですか?だって、実際に手を下したのは猫西さんじゃないですか。恨むなら彼女を恨んでくださいよ。」
「…うるさい。全部、お前の差し金だろ。」
「あら、殺る気満々ですね♪…どうしますか?今すぐ憎い私を殺しますか?でもそんな事をすれば、あなたも死んじゃいますよ?」
「…黙れクソ女。」
「おお、怖い怖い♬」
二人とも、俺を挟んで喧嘩をするのはおやめなさい。
威圧で今にも押し潰されそうだ。
「お、おいお前ら…その辺にしないか…?」
俺は、震え声で2人を止めた。
「…ん。ごめん菊池。私、ちょっと熱くなってた。」
「ごめんなさい論さん。私とした事がついこんな女と喧嘩を…」
「…あ?」
「おい、いちいち反応すんなよ。床前も、わざわざ敵を増やすような発言をするな!」
「…はぁい。」
「はぁ、もうケンカすんなよ。」
床前の奴、自分からケンカ吹っかけてコロシアイのきっかけを作ろうとしてるんだよな。
結局、俺が止める羽目になるし。
本当に迷惑だからやめてもらいたいんだが。
「…そうだ、そろそろ夕飯の時間だし、レストラン行こうぜ。」
「はぁい。」
「…ん。」
俺達は、レストランに向かった。
ーレストランー
レストランにはすでにみんな集まっていた。
「悪い、待たせた。」
「…。」
「おや、こんばんは皆さん。」
「ご機嫌ようカークランドさん。汚い口で論さんに話しかけないでください。」
「…失礼しました。毎食後に歯は磨いていたんですが、それでも汚いですか。では、歯磨きの回数を1日5回に増やします。」
そういう意味じゃねえだろ。歯茎ただれるわ。
やっぱりバカなのかコイツ。
「あーあ、またうるさいのが来たわ。」
「テメェ!!神の前にその面晒すなって何度言えばわかる!!このキ●ガイ女が!!」
「ご機嫌麗しゅうエカイラさんに神城さん。あなた達こそ、その汚い口を閉じてください。あなた達の息で論さんが毒されたらどう責任を取ってくれるんです?」
「どっちかってゆえば、毒してるのはナギねえの方じゃね?」
珍しくアリスが正論を言った。
…なんかもう、床前のヤバさに比べたらコイツらが可愛く見えてきた。
床前に四六時中くっつかれてるくらいなら、アリスに振り回されたり神城に罵倒された方が100倍マシだ。
俺も相当麻痺してんのかな。
「…はあ、あなた達は本当に不愉快ですね。論さん、あんな奴らの言葉なんて聴いちゃダメです。耳が腐ってしまいますよ。」
むしろお前の声をずっと聴いてると精神を病みそうなんだが。
頼むから俺の平和な日常を壊さないでくれ…
「皆さん、そろそろ夕飯食べるっスよ。冷めちゃうっス。」
「あ、そうだな。」
「…ん。」
「今日は誰が夕飯を作ったんだ?」
「自分っスよ。皆さんにも手伝っていただきましたが…」
「はあ、あなたが作ったものなんて、食べたくないし論さんに食べさせたくもないんですけど…」
「…じゃあ食べなきゃいいでしょ。」
「そういうわけにはいきません。論さんが食べるものが安全かどうか、私には確かめる義務があるんです。」
「…別に変な物入れてないっスよ。疑り深すぎっス。」
「あなたの言う事なんて信用できません。人間、そうやってみんな人を陥れようとするんです。」
お前が言うな。
「自分の目的のために、人を騙して破滅へと追い込む…ホント、生きてる価値のないクズばっかりですよ。」
床前さん、気付いておいでですか?
今までの発言全部、特大ブーメランです。
「私にとって、論さん以外の人間は全員敵です。いつまでも論さんをあなた達と同じ空間にいさせては、論さんが腐ってしまいます。」
私利私欲のためだけにモノクマ達に魂を売ったお前の方が敵だろ。
お前と同じ空間にいるだけで俺は心も身体も腐りそうだよ。
「はいはい、自己紹介はそこまでにして、さっさと食べるわよ。」
エカイラグッジョブ!!
「はあ、じゃあ私達も食べましょうか論さん。」
「…そうだな。」
俺達は全員席について、夕飯を食べ始めた。
「…。」
「論さん、あーん♡」
「やめろ。自分で食える。」
「…あら。論さんってば、周りの目を気にしてるんですか?照れ屋さんなんだから〜♪」
ただ単にお前に食べさせられるのが不愉快なだけだ。
「…なんでこんな気持ち悪い茶番劇見ながら食事しなきゃいけないわけ?」
「同感だな。」
「Je suis
「気持ち悪いってなんですか?私達は、愛し合っているんです。…あとアンカーソンさん。フランス語で言えばバレないと思いましたか?バレバレですよ。…皆さん、酷いです。」
「…酷いのはどっちよって話。」
「あら、あなた達に何がわかるんです?誰かを本気で愛した事なんてないくせに。」
「床前さん、本気で菊池さんを愛しているなら、彼を自由にしてあげて下さい。そして、こんなデスゲームを今すぐ止めさせて下さい!…今の貴女は、菊池さんを本気で愛してなどいません!」
「…失礼ですねカークランドさん。結婚が嫌で家出したあなたに何がわかるんですか。あなたはもう二度と、『愛してる』って言葉を口にしないでください。」
「…ッ!!」
「おい、床前!もうやめろ!!」
「あら、ごめんなさい論さん。今すぐやめまぁす。」
床前は、席について大人しく夕飯を食べた。
「おい、菊池!お前、こんな奴とずっと一緒にいる気かよ!?」
「…ああ。そのつもりだ。」
「菊池さん、考え直して下さい!床前さんは普通じゃない!!
「今更考えを変える気はない。頼むから、放っておいてくれ。俺は、これでいいと思ってるんだ。」
俺は、小川の作った飯に箸をつけた。
「そういうわけです皆さん。これ以上、私達の愛を邪魔しないでください。」
「…。」
「…菊池先輩…!」
「ハッ、本人がいいっつってんだからほっときゃあいいじゃねえかよ。こんなモブの心配なんて、するだけ時間の無駄だ。」
「そーそー!!ヘタな事したら、あーちゃん達ナギねえに何されるかわかんないよ!?」
「賛成。確かにナギサちゃんはムカつくけど、今のところサトシちゃんは逃げる気ないみたいだし、ほっとけばぁ?」
「ふわぁ…面倒ごとは嫌いですぅ。」
「お前ら…仲間の事を助けたいと思わねぇのかよ!?」
「そうです!!菊池さんをこのままにしておくなんて、絶対間違ってます!!」
「皆さん、何度も菊池先輩に助けてもらったでしょ!?だったら、今度は自分らが菊池先輩を助けるのがスジってもんじゃないんスか!?」
「…あんた達、あんな女の思うように動くなんて、悔しいと思わないわけ?」
「じゃあさ、サトにいをどうするかは多数決で決めよーよ!!」
「…多数決か。」
「絶対みんなどっちかには手をあげてね!!」
俺と床前以外のみんなが多数決をした。
助ける派…玉木、ジェイムズ、小川、射場山
放っておく派…神城、アリス、エカイラ、リタ
「うわぁ…真っ二つに割れちゃったね!」
「…ふわぁ。じゃあこの件は保留という事で…」
「いい訳ねぇだろ!!俺は、お前らがなんと言おうと菊池を助けるからな!!」
「玉木さん、助太刀します!!」
「自分も、菊池先輩に恩返ししたいっス!!」
「…あんな女の思い通りになるくらいなら、あんた達に協力する。」
やめろ、みんなやめてくれ。
全部、俺の責任なんだ。
俺さえ我慢すれば、誰も犠牲にならずに済むんだ。
…わかってくれ、これが最善なんだよ…!
「覚悟のある奴は、俺と一緒に菊池を助け出すぞ!!」
…玉木、ごめん。
ゴッ
「!!?」
俺は、渾身の力を込めて玉木を殴った。
「せ、せん…ぱい…?」
「…うるせぇんだよ。リーダー気取りの偽善者が。」
「菊池…?お前…」
「余計なお世話なんだよ。俺は、床前と一緒にいたいって言ってるだろ。それなのに、俺達の事情に勝手に首突っ込んで、仕舞いには俺を助けるだと?それでいい事したつもりか?偽善者のくせに自惚れてんじゃねえよ。」
「菊池さん、言い過ぎです!!今すぐ玉木さんに謝って下さい!!」
「うるせぇ。
「…菊池さん、私そろそろ怒りますよ!?」
「勝手に怒ってろ。俺はな、最初からお前らの事が大っ嫌いだったんだよ。でも、そんな事言ったらいつ誰に殺されるかわかったもんじゃねぇからな。だから、お前らのくだらねェ友情ごっこに付き合ってやってたんだよ。」
「そんな…先輩…!」
「わかったら二度と俺達に話しかけるな。この偽善者共が。」
「うふふ、そういうわけです皆さん。論さんは、私と結ばれたがっているんです。これ以上私達の愛を邪魔するようなら、全員排除しますよ?」
「テメェ…」
俺は、床前に歩み寄った。
「…ごめんな、床前。俺、今までバカな事考えてたよ。お前と一緒にいる以外の幸せなんて、あるわけないのにな。」
「うふふ、論さんが私の事をやっと見てくださって、嬉しいです。さっき、玉木さんを殴った時はスカッとしましたよ。」
「ああ、俺も同じ事考えてた。」
「あら、それってもう運命ですよね!?」
「…そうだな。」
「んッー」
俺は、床前とキスをした。
「にゃああああああ!!?何やってんのサトにい!?」
「うわぁ…」
「…不潔…!」
「…愛してるよ、渚。」
「論さん…!私もです!!」
「ふざけんなよお前ら!何が愛だ!!おい菊池、お前も絶対許さねェからな!!今度は2人まとめてブッ潰してやる!!覚悟してろ!!」
「菊池さん、貴方がそんな方だとは思いませんでした!!
「うふふ、醜いですねぇ。皆さん、今まで散々論さんにお世話になったくせに、あっさり手の平返すんですね。まあでも、二度と論さんに近づかないでくれるなら好都合です。」
「そうだな、渚。飯はもういい。行くぞ。」
「はい!!」
「あっ、ちょっと先輩方!!話はまだ終わっていないっス!!」
俺達は、レストランを後にした。
ー廊下ー
「論さん!」
「なんだ?」
「あの、さっき、私の事を名前で…」
「…ああ、だって、俺達もう恋人同士だろ?」
「…!!…私と論さんが…恋人…!?」
「嫌か?」
「全然!!嬉しすぎて弾けちゃいそうです!!私、ずっとあなたと結ばれる事を夢に見てたんです。論さんは、やっと私の事を見てくださったんですね!!」
「…まあな。今まで悪態ついて悪かったよ。俺、今までなんでお前の愛に気付いてやれなかったんだろうな。…お前、今まで俺の事を愚かだと思ってたか?」
「いいえ?私にとっては、どんなあなたも魅力的です。」
「…それは良かった。」
「…あの、論さん。」
「なんだ?」
「…えっと、私達、恋人同士になったじゃないですか。」
「うん。」
「…その、論さんと…したいなって…」
「え?お前それ…」
「ダメ、ですか…?」
「いや、そういうわけじゃねえけど…また痛い事されるんじゃねえのか?」
「そんなのどうでもいいですよ!論さんと結ばれるなら私、どんな事にだって耐えてみせます!」
「いいのか?」
「全然構いません!!」
「…じゃあ、俺はまだやる事があるから、後で俺の部屋に来い。9時に俺の部屋の前で待ち合わせな。」
「はい!!」
…正直、こんな事絶対にしたくなかった。
こんなイカれたストーカー女が初めての相手だなんて、屈辱以外の何物でもなかった。
でも、コイツを本気で怒らせたらそれこそみんなの命の保証はない。
床前は、俺以外には興味が無い。
コイツを満足させておけば、みんなの事は放っておくはずだ。
そうなれば、全員が生き残れる確率が上がる。
…これで良かったんだ。
ー9時ー
「論さん、お待たせしました!」
「来てくれたんだな、渚。」
「…はい。」
「どうした?」
「い、いえ…その…私、こういう事するの初めてなので…少し緊張してしまって…」
朝は俺に襲いかかってきたくせによく言うよ。
「安心しろ。痛くしないから。…多分。」
「…多分?もしかして、論さんも…」
「悪いかよ。」
「いえ、むしろ嬉しいです!もしそうじゃなかったら、相手の女を殺してたところでした!!」
さらっと恐ろしい事言うな。
「…じゃあ、中入れ。」
「はい、お邪魔します。」
床前が俺の部屋の中に入ろうとした瞬間…
「待てーい!!!」
いきなり、聴き慣れたソプラノヴォイスが廊下に響き渡った。
「この耳障りな声は…」
「とうっ!!」
「ぐはぁっ!!?」
「論さん!!?」
俺はいきなり何者かのドロップキックを喰らい、吹っ飛ばされた。
「…あなたは!!」
「ケンゼンなよい子のみんなが見てるのに、イチャイチャして…けしからんぞ!!●●●か!?●●●しようとしてたのかこの歩くコウゼンワイセツ共め!!そんな悪いヤツらは、月にかわっておしおきよ!!魔法少女あーちゃん爆☆臨!!」
「お、お前は…」
魔法少女の格好をしたアリスが、廊下のど真ん中で変なポーズをしていた。
「怪人女王トコマーエダとその手先、怪人キチクサトーシ!!今日こそあーちゃんがショウバイしてくれる!!」
それを言うなら成敗だろ。
「…あなた、よくも私の論さんを蹴り飛ばしましたね。…どうやらあなたにはキツいお仕置きが必要なようですね。」
床前は、ドス黒い殺気を放つ。
…ヤバいぞこれ。
おいアリス逃げろ!!コイツを怒らせたら殺されるぞ!!
「ふふふ、情けないわねえ。」
「大丈夫ですかアリスさん!!」
エカイラとジェイムズが現れた。
「エカイラちゃん、ムズにい!」
「助太刀します!!」
「うふふ、張り切っていくわよぉ〜!!」
『キューティー・プリズムパワー・メイクアップ!!』
二人が早着替えをし、魔法少女の姿になった。
やめろやめろやめろ!!色んな所から怒られるぞ!!
ってかお前らよく恥ずかしげもなくそんな服着れるな!!
『魔法少女エカイラ&ムズ美参☆上!!』
「…なんなんですかあなた達。論さんにそんな汚い物見せないでください。論さんの目が腐ってしまいます。」
「あら、汚いとは失礼ね。アタシは、こう見えてもアンタとは違って清らかな
「私、日本のアニメのコスプレを一度やってみたかったんです!…あ、じゃなくて…漢女の鉄槌を喰らいなさい!!」
「あなた達、そんな格好をして人として恥ずかしくないんですか!?…この、変態野郎が!!!」
『お前が言うな!!』
俺を含む4人全員がツッコんだ。
「まあいいです。女装した汚い男が2人増えたところで、排除する人数が増えただけです。論さんに手出しする前に、3人まとめて始末します。」
「アラ。いいのかしら?アタシ達を殺せば、アンタはクロになっちゃうわよ?」
「…殺さなければいいだけの事でしょう?殺さずに痛めつける方法なんていくらでもありますよ。皆さんまとめて手足を切り落とし、目玉をくり抜いて生きたまま標本にして差し上げます。」
「おお、こわいこわい。やれるもんならやってみなさいよ!!」
3人が床前と謎のバトルを繰り広げた。
…俺が完全に蚊帳の外なんだけど。
「こっちっスよ。」
「えっ?」
小川が俺の手を引っ張った。
するとエカイラが、俺たちの方に向かって合図を送った。
『10分稼いであげる。行きなさい。』
小川は頷くと、俺の手を引っ張って走り出した。
「えっ?おい、どこに連れてく気だよ!?」
「いいから黙って来てくださいよ。」
「
「…ふざけてるとその無駄に高い鼻削ぎ落としますよ。…って、論さん!?」
「何余所見していらっしゃるんですか。貴女の相手は私達ですよ。」
「…あなた達、いい加減にしてください。私は、今すぐ論さんを守りに行かなきゃいけないんです。…生まれてきたことを後悔したくなかったら、今すぐ退きなさい。」
床前がより一層強い殺気を放った。
…大丈夫かなアイツら。
『超高校級のサッカー選手』の個室
「先輩、床前先輩が来る前に早く入ってください!!」
「え、ちょっと待て、お前ら一体何を…」
「いいから早く!!」
「おわっ!?」
小川は、俺を部屋の中に押し込み、素早くドアを閉めて鍵をかけ、ドアにもたれかかった。
部屋の中には、魔法少女(笑)共と床前以外の全員がいた。
「…これでしばらくは入って来れないはずっス。」
「菊池、安心しろ。俺達がついてる。」
「…ん。」
「ふわぁ…」
「ケッ、神である私がなんでこんな事を…」
「おい、お前ら…さっきの3バカの魔法少女ごっこといい、俺をここに連れてきた事といい、一体なんなんだよ!?」
「悪い、説明が無くて。…実は全部、床前をお前から引き剥がすための作戦だったんだ。」
「作戦…?」
「…ん。あの女、あんたが狙われた途端に冷静さを欠くから、そこを突けばあの女をあんたから引き剥がせるんじゃないかと思って、玉木と小川とカークランドと一緒に作戦立てた。」
「…あの気持ち悪いコスプレも?」
「あれは、アリスの提案に2人が乗っかっただけだが…」
何考えてんだアイツら。
「レストランで俺がお前をブッ潰すっつったのも、作戦のうちだ。…黙っててごめんな。」
「いや…そんな事より、なんでこんな事したんだよ!?頭おかしくなったのか!?」
「なんでそんな事したか、っスか。…そんなの、」
「…仲間を助けたいから。…それ以上の理由が要るっスか?」
「え…?」
「わかってたよ。レストランでのお前の台詞は全部、本心じゃねぇって。お前は、俺達を守ろうとしてくれてたんだろ?」
「…だって、しょうがねえだろ!?そうでもしないと、床前が何するかわかんなかったんだよ!!だから頼むよ、もう俺の事は放っておいてくれ!!それが最善なんだ、リーダーのお前ならわかってくれるだろ!?」
「うるせぇ!!」
ゴッ
「!!!」
左頬に痛みが走る。
俺は、玉木に殴られたのか。
「そんなの、わかるわけねぇだろ!!お前が苦しむ未来なんて、そんなの最善じゃねえ!!」
「でも、俺は…」
「聞け!!…いいか。あの女が何を言おうと、お前一人が全部背負い込むのは絶対許さねェからな!!」
「ッー!!」
…なんでだよ。
俺は、本心じゃなかったとはいえお前らを裏切ったんだぞ?
なのに、なんでそんなに俺のために必死になるんだよ…
それじゃあ、俺が惨めになるだけじゃねえかよ。
…頼むから、俺を嘲ってくれ。軽蔑してくれよ。
俺は、最低な裏切り者なんだ。
「俺は、お前らを裏切ったんだ…今更、お前らを頼れるかよ…」
「…。」
射場山は、無言で俺に近づいた。
…そして、
ビシッ
「痛っ!!?」
射場山は、俺の脳天に鋭いチョップをかましてきた。
「…うっさい。」
「い、射場山…!?」
「男がいつまでもみっともなくウジウジ言うな。聞いてて腹立つ。」
「お前…!」
「…いい加減本心を言いなよ。」
「ッえ。」
「そうっスよ。いい加減本音言えっス!!」
「ふわぁ…御託はもう聞き飽きましたぁ。」
「フン、たまには特別に神である私がテメェの愚痴を聞いてやろう!!」
「…本当に、正直に言ってもいいのか?」
「はぁ!?バカかテメェは!!神が言えっつってんだから言えコラァ!!」
「…みんな、俺は最低だよ。みんなを裏切って、今まで仲間を殺してきた女に魂を売って…親友の事も殴っちまった。…それなのに、やっぱりお前らの仲間でいたいって思っちまうんだよ…!…完全に俺のわがままだし、厚かましい頼みだって事もわかってる。…だけど、もう一度、俺と友達になってくれねぇかなぁ…」
「何言ってるんスか先輩!!今更すぎっスよ!!」
「…小川。」
「最初から絶交なんてしてねぇっての。お前が困ってたら、俺達がいつでも助けてやるよ。」
「…玉木。」
「…ん。…やっと本心聞けた。」
「射場山…」
「ふわぁ…さっきから、何当たり前の事言ってるんですかぁ。」
「リタ…」
「ハッ、テメェは一生他の愚民共と一緒に私の奴隷でいろ!!このクソモブ!!」
「神城…みんな、ありがとう。…それとごめん。」
「あー、もう暗いのは耐えられないっス!!ここはパーッと盛り上がりましょう!!」
「だな!じゃあ冷蔵庫からジュース取ってくるわ!」
「…ん。私も手伝う。」
「…。」
「…なに。…あんたもジュース飲むの?」
「…あ、えっと。」
やっぱり、ここは遠慮しとかないといけないのかな…
そうだよな、さっきまで散々みんなに迷惑かけたし…
「…早くしてよ。何味がいいか早く言わないと、飲みたいやつなくなるよ?」
「…!…ああ。じゃあ、麦茶あるか?」
「は?ジュースじゃないじゃん。」
ー一方その頃ー
「…何この子…化け物なの…?」
「エカイラちゃんさん!諦めちゃダメです!当たって挫けろ、です!」
「くじけちゃダメでしょ!!それを言うなら当たって砕けろ、でしょ!?」
「間違えました…」
「うふふ、そろそろバテてきたようですね。…では、私は論さんの所に行ってきます。」
「スキありーっ!!」
「!!?」
アリスがハンカチを床前の口に押し当てた。
「アリスさん、ナイスですね!」
「ジェイムズちゃんなんで某監督を知ってるワケ?」
「日本のコメディアンがモノマネしてました!」
「ああ…」
「にゃはははは!!どうだクレハミンXの力は!!そのまま夢の国のリゾートラインに乗ってしまえー!!」
「…!」
床前は、そのまま意識を失い、その場で眠った。
「…ふう、やっと封じたわ。」
「どうしましょうかね、これ。」
「面白そうだからトイレにでも縛り付けちゃえば?」
「いいわねそれ。ジェイムズちゃん、運ぶの手伝って。」
「はい!」
ジェイムズとエカイラは、眠った床前を運んでトイレに縛りつけた。
「…このロープを縛ってっと。こんな化け物に暴れられたら、命がいくつあっても足りないわね全く。」
「エカイラちゃんさんは、怪力で殺人鬼なのに意外と押されてましたね。」
「うっさいわね!意外と殺さないようにして戦うのって難しいのよ!…これでよし。」
「序でに塩も撒きましょう!」
「アラ。いいわねそれ。頭に盛り塩乗せてあげましょう。」
「Oh…これがmorishio…
「さてと、厄除の盛り塩も盛った事だし、そろそろみんなと合流するわよ。」
「賛成です!」
「うっわぁ…何やってんの床前。めっちゃ無様なんだけど。…人選ミスったかな?まあいいや。多少の誤差は生じたけど、ちゃんとシナリオ通りに進んでるからね〜。オマエラには、まだまだ絶望してもらうよん♪」
もう色々カヲスです(遠目)。
…だが、一度こんな展開をやってみたかったんだ。
許してつかぁさい。
個人的に、盛り塩のくだりは書いてて楽しかったです。
エカイラ君とジェイムズ君は、これからは愛を込めて盛り塩コンビと呼ばせていただきます。