ダンガンロンパリゾート   作:M.T.

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黒幕の正体が今、明かされるッ!!







第6章 非日常編②(学級裁判前編)

エレベーターが止まり、扉が開いた。

全員が裁判場に到着し、証言台の前に立つ。

そして、赤くバツ印が書かれた遺影が2枚増えていた。

不気味な笑みを浮かべるエカイラと、爽やかな笑みを浮かべる勝利の遺影だった。

「…これで、最後なんですね。」

「…ああ。」

『うぷぷぷぷ!オマエラ、どうしたの!?そんなお通夜みたいな顔して!』

『ぴきゃきゃ!ちょうでちゅよ!裁判は、まだまだこれからでちゅ!』

「…君達と話すのも、これで最後だね。」

『アリスサンったら、そんな悲しい事言わないでよー!さ、最終裁判、盛り上がっていこうか!』

『ではでは、始めちゃいまちょう!ドキドキワクワクの学級裁判を!!』

…今回は、俺達が生き残るためじゃない。

黒幕を暴いて、このゲームを終わらせる…そのために、真実を暴き出すんだ!!

 

 


 

コトダマ一覧

 

 

 

【モノクマとモノハム】

情報管理室に、モノクマとモノハムの設計図があった。

黒幕の指示通りに動くようにプログラミングされたロボット。

 

【パソコンの日記】

黒幕が書いたと思われる日記。

 

【全員のアリバイ】

黒幕が日記を書いていたと思われる時間、全員裁判場にいた。

 

【記憶改竄装置】

人の記憶を改竄する装置。

 

【コロシアイの計画書】

コロシアイの舞台の設計図やシナリオなどが細かく書かれている。複数の筆跡で書かれている。

 

【資源調達先リスト】

外部からコロシアイを支援していたと思われる者達のリスト。

 

【生徒詳細】

全員の才能と死因が書かれている。

 

【死因】

1人だけ、生徒詳細に書かれている死因がおかしい奴がいた。

 

【アリスの写真】

アリスの家族の写真。アリスの育ての父親、姉、そして顔のわからない少年が写っている。

 

【工場】

モノモノマシーンの中身を作るための工場。

 

【生徒達の死体】

工場で発見した。おそらく、モノモノマシーンの材料にされた。

 

【おしおきシーン】

全員のおしおきをまとめたビデオ。1人だけおしおきシーンがおかしい奴がいた。

 

【人類史上最大最悪の絶望的事件】

3年前に起こり、2年前に黒幕が死んだ大規模のテロ。

未来機関の活躍によって徐々に収束に向かっているが、未だ解決されていないらしい。

 

【ダンガンロンパ】

人類史上最大最悪の絶望的事件を引き起こした黒幕によって行われたゲーム。

今回のゲームの元ネタと思われる。

 

【エカイラの部屋の映像】

狗上が、近藤殺しの罪をなすりつけられるシーンが映っていた。

 

【ルール違反】

黒幕は、人を殺したにも関わらずクロとして扱われなかった。

 

【卒業証書】

見た事のある筆跡で書かれていた。

 

【卒業アルバム】

俺達の元クラスメイトが載っている。

俺達がこの島で過ごしていた時の写真が閉じられている。

 

【江ノ島盾子】

人類史上最大最悪の絶望的事件を引き起こした張本人。

俺達の元クラスメイトから信仰されていた。

 

【記念写真】

アリスとエカイラ以外の全員が写った写真。

黒幕の顔は塗りつぶされている。

そして、裏に『殺し合え 全ては絶望のままに』と書かれていた。

 

【島を囲う壁】

島を、バーチャル映像付きの壁が囲んでいた。

 

【日記】

嫌嶋幽禍という人物によって書かれた日記。

どうやらその女は、俺達を混沌と化した世界から逃がすためにこの島に俺達を連れて来たらしい。

 

【『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋】

黒幕の本名。

 

【超高校級の絶望】

俺達の正体。

 

 

 


 

 

 

学級裁判開廷

 

 

 

『じゃ、好きに議論を進めてくださーい!』

ジェイムズ「まずは何について議論しましょうか。」

菊池「まずは、俺達が今どういう状況に置かれているのか、それからこの島に残された謎を解き明かさないとな。」

ジェイムズ「そうですね…」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

ジェイムズ「まずは、この島で起こっている事を解き明かさなければ…」

アリス「この島で起こったコロシアイだよね?全部クマちゃんがやったんじゃないの?」

リタ『え、あのぬいぐるみがって事ですか…?』

アリス「そうだよ!」

ジェイムズ「ですが、黒幕は確か嫌嶋隆尋という人物でしたよね?」

アリス「そのヤジマなんたらも、クマちゃんが勝手に考えた設定じゃないの?」

今のアリスの発言はおかしい!

 

【全部クマちゃんがやった】←【モノクマとモノハム】

 

「それは違うぞ!」

 

論破

 

菊池「いいや、ちゃんと他に黒幕がいるはずだ。」

アリス「どういう事?」

菊池「モノクマとモノハムは、あくまで黒幕の言う事を聞くようにプログラミングされたロボットなんだ。つまり、アイツらを操ってる黒幕は、他にいるんだ。」

アリス「なる…」

リタ『あの、ひとつ気になった事があるんですけど…』

菊池「なんだ?」

リタ『この島、なんで誰にも発見されないんでしょうか?』

アリス「え?」

リタ『いや、普通、3年もこの島にいたら、誰かがこの島に辿り着くはずじゃないですか。』

ジェイムズ「それもそうですよね…」

菊池「いや、外部の人間がこの島に入れなかったのには理由があったんだ。」

 

コトダマ提示!

 

【島を囲う壁】

 

「これだ!!」

 

菊池「島を、バーチャル映像が映し出された壁が囲んでいた。外部の人間がこの島に入れなかったのは、この壁があったからなんだ。」

リタ『それで、今まで誰にも気付かれずにこの離島で過ごせたんですね。』

ジェイムズ「…でも、そうだったとしても問題があります。黒幕は、どうやってこのコロシアイを成り立たせていたのでしょうか?いくら希望ヶ峰学園の合宿用に開発された島だとは言え、17人をこの島で匿えるだけの設備が整っているというのは、不自然ではないでしょうか?」

菊池「…それは、外の奴らに助けてもらっていたからだよ。」

 

コトダマ提示!

 

【資源調達先リスト】

 

「これだ!!」

 

菊池「この島で賄えない分は、外の奴らに支援してもらっていたんだ。コロシアイのための資源や資金とかをな。モノクマも、このコロシアイが全国に中継されてて、それを見て資金援助してる奴がいるって言ってたしな。」

リタ『でも、島には誰も入れないんですよ?どうやって受け渡していたんですか?』

ジェイムズ「それなら、壁からの出入りの方法を知っている方が受け渡しの指示をしていたのでは?…こんな悪趣味なコロシアイに共犯者がいたなんて、虫唾が走るような思いですが。」

菊池「全くだ。こんなコロシアイを見続けるためだけに、支援をしていたなんて…」

ジェイムズ「…しかし、私達が今戦うべき相手は共犯者ではありません。このコロシアイの黒幕です。」

菊池「…そうだったな。」

ジェイムズ「議論を進めましょう。」

リタ『あのぉ、一個いいですか?』

菊池「どうした?」

リタ『輸入可能な物については、それで説明がつくと思うんです。でも、それ以外は…?』

ジェイムズ「それ以外?」

リタ『…例えば、モノモノマシーンの中身…とかです。』

ジェイムズ「あっ…確かに、モノモノマシーンに入っていたグッズの中には、現代では流通していない物も含まれていましたからね。あれは確かに、輸入では説明が出来ませんね…」

菊池「…。」

モノモノマシーンの中身は、どうやって調達していたんだ?

 

 

 

議論開始!

 

 

 

アリス「え、わかんない…宇宙人に貰ったとかぁ?」

ジェイムズ「それは無いと思います…でも私達の知り得ないルートを使ったという線は濃厚ですね。」

リタ『自分で作ったとか…』

 

【自分で作った】←【工場】

 

「その意見、賛成だ!!」

 

同意

 

菊池「黒幕は、モノモノマシーンの中身を自分で作っていたんだ。」

アリス「えぇえ!?じ、自分で!?」

菊池「ああ。昨日開放された工場があっただろ?あれは、モノモノマシーンの中身を作るための工場だったんだよ。」

ジェイムズ「…しかし、どうやってその材料を調達していたというのですか?あれだけの種類の物を作ろうと思うと、膨大な種類の材料が必要なはずです。」

菊池「…いや、そんなたくさんの種類の材料を用意する必要なんて無かったんだ。」

ジェイムズ「と、仰いますと…?」

菊池「その材料は、身近な所にあったんだよ。」

…これを言うのは、すごく気持ち悪いが…この際、言うしか無いだろう。

 

コトダマ提示!

 

【生徒達の死体】

 

「これだ!!」

 

菊池「…その材料は多分、今までの犠牲者達の死体だ。」

ジェイムズ「んなっ…!」

アリス「死体でモノモノマシーンの中身を作るだと!?何バカな事言ってんだサトにい!!そんな事できるわけねーだろ!!」

ジェイムズ「いえ、不可能ではないと思います。理論上、物体の構成粒子を分解して再構築し、別の物体を作る事は可能です。あとは、3Dプリンターの要領で形成すれば、景品の出来上がりという訳です。…しかし、それは相当な高等技術を要する筈…そんな技術を、こんな悪趣味な事に利用されていたとは…学者である私としては、怒りが隠せませんね。」

菊池「ああ。早く黒幕を見つけて、あのぬいぐるみの裏で笑ってる黒幕をブッ飛ばすぞ。」

モノクマ『キャー!ブッ飛ばされちゃうの!?こーわーいー!!』

モノハム『ぴきゃきゃ!暴力反対でちゅ!』

菊池「…。」

俺は、うるさいクマとハムスターを無視して話を進めた。

菊池「…これで、この島の謎は解けたわけだ。そろそろ、議題を変えようか。」

ジェイムズ「そうですね。」

菊池「じゃあ、今俺達が置かれている状況について議論してみようか。」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

菊池「俺達がなんでここでコロシアイを強いられていたのか…それを考えないとな。」

アリス「知らないよそんなの!いきなり誰かにここに連れてこられたんだもん!!」

リタ『そうですよ…なんでこの島にいるのかすらわかってないじゃないですかぁ…』

ん?ちょっと待て。今の、おかしくなかったか?

 

【いきなり誰かにここに連れてこられた】←【卒業アルバム】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「アリス、俺達は、ここに拉致監禁されたわけじゃなかったんだ。」

アリス「そーなの!?」

菊池「…ああ。俺達は、クラス全員でこの島に合宿に来ていたんだ。」

リタ『合宿…?』

菊池「そうだ。俺達は元々クラスメイトで、3年間この島で過ごした仲間同士だったんだ。この卒業アルバムが証拠だ。」

ジェイムズ「そんな、クラスメイト同士でコロシアイなんて…黒幕は、どうしてそんな惨い事を私達にさせようとしていたんですか!?」

モノクマ『うっぷぷぷ。どの口が言うかねぇ。』

モノハム『学園長!ちょれは言っちゃいけないお約束だったでちょ!』

モノクマ『いけね☆』

菊池「…何が学園長だ。黒幕に操られてるロボットの分際で。」

モノクマ『ムッキー!生意気だな、オマエ!てかさ、そんな事言ってるヒマがあるなら議論に参加しろよ!!議論がクソ程つまらなさすぎて、そろそろ正体バラしたろかって思ってるとこなんだからさぁ!!』

リタ『言ってる事がめちゃくちゃですぅ…』

ジェイムズ「皆さん、無視しましょう。取り敢えず今は、議論の結論を出すのが先です。」

リタ『それもそうですね…』

アリス「ねえ、ちょっと気になったんだけど!」

菊池「…なんだ。」

アリス「あのさぁ、さっきサトにいは、私達がクラスメイトだったって言ったじゃない?でも、私達にそんな記憶は無いよ?どゆこと?」

菊池「…それは。」

 

 

 

閃きアナグラム

 

 

 

 

 

頭の中に、言葉の断片が浮かび上がる。

それを、素早く拾って組み合わせ…完成させる!!

 

「これだ!!」

 

 

キ オ ク ソ ウ シ ツ

 

【記憶喪失】

 

菊池「俺達は、全員クラスメイトだった頃の記憶を失っていたんだ。」

ジェイムズ「確かに…ここに、一緒に過ごしたという証拠がある以上、エカイラちゃんさん以外の全員が記憶喪失になったと考えるのが自然でしょうね。…ですが、人の記憶を都合良く消す薬や装置なんてあったでしょうか?」

菊池「…それについては、ひとつ心当たりがある。」

 

コトダマ提示!

 

【記憶改竄装置】

 

「これだ!!」

 

菊池「…記憶改竄装置。嫌嶋幽禍という女が研究機関と協力して作った、人の記憶を勝手にいじれる装置らしい。黒幕は、これを使って俺達の記憶をキレイさっぱり消しちまったんだ。」

ジェイムズ「成程…」

リタ『そんな、記憶を消しちゃう装置なんて存在したんですね…』

ジェイムズ「その装置が使われているという事は、その嫌嶋幽禍という方は、私達の敵だったのでしょうか…?」

菊池「…そうとは言い切れないかもしれない。」

 

コトダマ提示!

 

【日記】

 

「これだ!!」

 

菊池「この日記は、その嫌嶋幽禍本人が書いた日記だ。これを見る限り、この女はどうやら俺達の担任で、『未来機関』の一員だったらしい。」

ジェイムズ「未来機関って…調べた事があります。確か、『超高校級の絶望』を駆逐する為に設立された、希望ヶ峰学園の卒業生で構成された組織…でしたっけ?」

菊池「そうだ。この女は、俺達を『絶望』の手から救うために俺達をこの島に逃がしてくれたんだ。記憶改竄装置も元々は『超高校級の絶望』を治療するために開発された装置らしいしな。…だが、もう彼女はこの世にはいないらしい。」

リタ『そんな…』

アリス「ねえ、なんでこの島に逃げる必要があったわけ?どうしてもこの島に逃げなきゃいけない理由でもあったのかなぁ?」

嫌嶋幽禍が俺達をこの島に逃がした理由…それは…

 

【人類史上最大最悪の絶望的事件】

 

「これだ!!」

 

菊池「外の世界は、人類史上最大最悪の絶望的事件によって混沌と化していた。『超高校級の絶望』によって街は破壊され、罪のない人達が殺されていく…そんな残酷な世界だったらしい。」

リタ『そんな…それじゃあ、外に出たところで、より危険な環境にさらされるだけじゃないですか…!』

ジェイムズ「リタさん、諦めちゃダメです!この島から出た後生き延びる方法は、後で考えましょう。それよりまず、謎を解き明かす事が先です。」

リタ『…そうですね。』

アリス「で、その事件と今回のコロシアイが、何の関係があるの?」

 

 

 

議論開始!

 

 

 

アリス「それって、外で起こった事件だよね?私達とは関係ないんじゃないの?」

ジェイムズ「確かに…事件とコロシアイの繋がりが見えませんね。」

リタ『じゃあ、この事件に関しての議論はこれで終わりという事でいいですかねぇ。』

いや、全くの無関係じゃないはずだ。

 

【私達とは関係ない】←【ダンガンロンパ】

 

「それは違うぞ!!」

 

同意

 

ジェイムズ「菊池さん?」

菊池「みんな、聞いてくれ。『人類史上最大最悪の絶望的事件』とコロシアイは、無関係じゃなかったんだ。」

リタ『と、言いますと…?』

菊池「実は、人類史上最大最悪の絶望的事件が起こった後、さらに絶望を振り撒くために、人類史上最大最悪の絶望的事件の首謀者が執り行ったゲームがあるらしい。その名も、『ダンガンロンパ』。15人の高校生を希望ヶ峰学園の校舎内に監禁して、その中でコロシアイや学級裁判をやらせるというゲームだそうだ。」

ジェイムズ「それって…!」

菊池「…そう。多分だが、俺達がやらされているのは、『ダンガンロンパ』を模倣したゲームだ。このゲームを企画した奴は、よほどそのゲームに思い入れがあったんだろう。人類史上最大最悪の絶望的事件の首謀者がやったゲームと同じゲームを俺達にさせる事で、俺達を絶望に堕とす事が目的なのか…?」

ジェイムズ「では、その首謀者というのはもしや…」

菊池「そうだ。多分、お前が今考えてる奴で合ってる。」

アリス「え、ちょっと、何!?二人で勝手に納得しないでよ!私にも教えろこのヤロー!!」

…ったく、しょうがねえな。

 

コトダマ提示!

 

【江ノ島盾子】

 

「これだ!!」

 

菊池「… 江ノ島盾子。ソイツが事件の首謀者だ。」

ジェイムズ「美術館の銅像の女性です。初めて拝見した時は、まさか人類史上最大最悪の絶望的事件の首謀者だとは思いもしませんでしたが…」

アリス「じゃあ、そのエノシマなんとかがこのゲームの黒幕なんじゃないの?」

ジェイムズ「…アリスさん。お言葉ですが、それは無いと思います。」

アリス「はぁ!?なんで!?証拠は!?」

ジェイムズ「うぅ…き、菊池さぁん!」

…ったく、しょうがねえな。

助け舟を出してやるか。

 

コトダマ提示!

 

【パソコンの日記】

 

「これだ!!」

 

菊池「情報管理室のパソコンに、日記が書いてあった。おそらく、黒幕が書いた日記だ。そこには、俺達と一緒に合宿に参加していたという内容が書かれていた。…つまり、このコロシアイに限定して言えば、この合宿の参加者の中に黒幕がいるって事だ。江ノ島盾子はそもそも合宿に参加してないし、第一俺が読んだ本によると2年前に死んでるらしいから、このコロシアイの黒幕って線は薄いと思うぞ。」

アリス「そうなんだねー。」

 

モノクマ『うっぷぷぷぷ!オマエラ、時間切れです!』

ジェイムズ「え、じ、時間切れ…?」

モノクマ『そっ!こっちも忙しいから、オマエラの雑談をいちいち聞いてあげられる時間なんて無いの!というわけで、今からボク達も議論に参加するよ!』

モノハム『ぴきゃきゃ!アナタ達は、オイラ達の投げかけた質問に答えていればいいのでちゅ!』

菊池「…直接対決というわけか。」

モノクマ『そういう事!うぷぷ、このボクと対決できて嬉しいでしょ?』

リタ『…別に。』

モノハム『ぴきゃ!冷たいでちゅね!ま、いいでちゅ。始めちゃいまちょうか!前代未聞!黒幕とのガチンコ勝負を!』

 

 

議論開始!

 

 

 

モノクマ『さーてとっ!じゃあボクから第一問!ボクの本名と肩書きは何だったか覚えてるかな?』

黒幕の本名…それは…

 

コトダマ提示!

 

【『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋】

 

「これだ!!」

 

菊池「お前の正体は、『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋だ!!」

モノクマ『ピンポンピンポーン!!大正解ー!!』

モノハム『じゃあ、オイラから第二問でちゅ!ちょの『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋とは、一体誰の事なんでちょうか!?』

菊池「それは…」

モノハム『ぴきゃきゃ、わからないんでちゅか?ま、アナタ達4人の中に黒幕がいるなんて、信じたくないでちゅよね!』

今のモノハムの発言はおかしい!

 

【アナタ達4人の中に黒幕がいる】←【全員分のアリバイ】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「俺達4人の中に、黒幕はいない。」

モノクマ『へぇ。その心は?』

菊池「パソコンの日記には、勝利が学級裁判で負けた事まで書かれていた。つまり、その時から俺達が探索を始めるまでの間、黒幕は情報管理室にいたって事になる。だが、俺達は4人とも裁判場にいた。つまり、ここにいる4人は黒幕じゃないって事だ!!」

モノハム『ぐぬぬ…』

ジェイムズ「では、黒幕は…?」

菊池「…このコロシアイの黒幕は、今までに死んだ奴の中にいるって事だ!!」

モノハム『ぎ、ギクゥ!?』

モノクマ『おいおい!何言いくるめられちゃってんだよ!このポンコツハムスター!!』

モノハム『ひぃいい!!ごめんなちゃあぁい…!』

モノクマ『こんな愚論に踊らされる事無いよ!こんな推理、ハナから間違いだらけなんだからさ!』

菊池「…何?」

モノクマ『今までに死んだ奴の中に黒幕がいる?はぁ!?オマエ、何言ってんの!?幽霊やゾンビじゃあるまいし、そんな事あるわけないじゃん!死んだ奴は死んだ奴!シロなら普通に殺されてるし、それ以外ならこの学園のルールに則っておしおきしてるんですけど!!』

菊池「…でも、そうじゃない奴もいるだろ?」

モノクマ『いるわけねーじゃんそんなの!!ボク達は、常に公平な立場でゲームをしてきたよね!?クロが正解ならクロだけ処刑、それ以外だったらクロ以外全員処刑、ルール違反は問答無用でおしおき!そのルールを破った事があった!?』

今、モノクマは明らかにおかしい発言をした!!

 

【公平な立場】←【ルール違反】

 

「それは違うぞ!!」

 

論破

 

菊池「おい、モノクマ!!お前今、自分達はルールを破ってないって言ってたよな?」

モノクマ『言ったよ!それが何!?』

菊池「…何が公平な立場だよ。俺達の目の前で、明らかな不正をしておいてよ!!」

モノクマ『は、はぁああああ!?何言っちゃってんの!?ボク、不正なんてしてないけど!!』

菊池「いや、お前は明らかな不正をした。今からそれを証明してやる!!」

あったはずだ。コイツらが不正をしたという決定的な証拠が!!

 

コトダマ提示!

 

【エカイラの部屋の映像】

 

「これだ!!」

 

菊池「エカイラの部屋から、ビデオが見つかった。このビデオには、お前が近藤を殺して、その罪を狗上になすりつけるところがバッチリ録画されていた。これを見てもまだ言い逃れする気か?」

リタ『それってつまり…』

菊池「ああ。黒幕は最初に人を殺していたにもかかわらずクロ扱いされず、無実の狗上がクロ扱いされていたんだ。つまり、あの裁判は、お前らによってねじ曲げられた裁判だった。違うか!!?」

モノクマ『だから?ボク達の不正を暴いたところで、肝心の正体はまだわかってないんだろ!?』

菊池「…いや、その正体だが、なんとなく見えてきた。」

ジェイムズ「本当ですか!?」

菊池「ああ。実は、俺が見つけたビデオはこれだけじゃなかったんだ。」

 

コトダマ提示!

 

【おしおきシーン】

 

「これだ!!」

 

菊池「ここに、今までのみんなのおしおきシーンがまとめられている。でもこの映像、偽物が混じっていたんだ。」

リタ『偽物…?つまり、処刑されたと見せかけて実は生きてた人がいたって事ですか?』

菊池「そうだ。嫌嶋隆尋!!お前は、クラスメイトにクロを押しつけた事に加えて、偽のおしおき映像を使った…つまりは、二重で不正をしてたんだよ!!これはどう説明する気だ!?」

モノクマ『あっちゃー、バレちゃったか。だってさぁ!しょうがないじゃん!その方がゲームが面白くなりそうだったんだもん!』

菊池「面白さを重視して自分達がルールを守らないのは、ゲームマスター失格だぞ。もう、お前に逃げ場は無い。観念しろ、殺人犯!!」

モノクマ『ぐっ…』

アリス「で、肝心の黒幕は誰なの?」

菊池「…それは、この紙を見ればわかる。」

 

コトダマ提示!

 

【生徒詳細】

 

「これだ!!」

 

菊池「ここに書いてある事を読めば、黒幕が誰だかわかるはずだ。」

アリス「なんだと!?どこを見ればいいのさ!」

…それは。

 

アリス「え、わかんない…サイノーとかぁ?」

ジェイムズ「死因がヒントになっているのかも…」

リタ『名前とか…』

 

【死因】←【死因】

 

「その意見、賛成だ!!」

 

同意

 

菊池「このコロシアイの黒幕…それは、生徒詳細に書かれている死因がヒントになっているはずだ。」

ジェイムズ「し、死因…ですか?」

菊池「よく見てみろ。1人だけ、死因がおかしい奴がいるだろ?」

リタ『…ホントだ。この人、こんな死に方じゃなかったですよねぇ?』

菊池「そうだ。つまり、ソイツが黒幕って事だ。」

 

 

 

1人だけいたはずだ。

このコロシアイを裏で操る事ができた奴が。

ソイツは、コロシアイで死んだように見せかけて、裏で俺達を絶望に堕とそうと計画していた。

コイツは、生徒詳細に書かれている死因も、おしおきシーンも明らかに不自然だった。

今思えば、全部コイツがやったと仮定すれば全て説明がつく。

…なんで今まで気付かなかったんだろう。

でも、それと同時に正反対の考えもこみ上げてきた。

 

…本当に、コイツが全ての元凶なのか?

 

正直、俺も信じられなかった。

信じたくなんてなかった。

だって、ソイツは、かつて俺に『希望』をくれたから。

一度道を踏み外しそうになった俺を、呼び戻してくれたから。

本心では、俺達を絶望に堕とそうとしていただなんて、信じられるわけがなかった。

俺は、どうか俺の推理が間違いであってほしいと、心の底から祈っていた。

それでも、俺は言うしかなかった。

…なんでお前が…!

 

 

 

人物指定

 

 

 

『超高校級の弁護士』菊池論

 

『超高校級の失敗作』伏木野アリス

 

『超高校級のサッカー選手』玉木勝利

 

『超高校級のパティシエ』近藤夏美

 

『超高校級の実況者』猫西理嘉

 

『超高校級の秘書』速瀬吹雪

 

『超高校級の大学教授』ジェイムズ・D=カークランド

 

『超高校級の外務大臣』リタ・アンカーソン

 

『超高校級の演奏家』小川詩音

 

『超高校級の庭師』郷間権蔵

 

『超高校級の漫画家』織田兼太郎

 

『超高校級の幸運』床前渚

 

『超高校級の操縦士』狗上理御

 

『超高校級の超能力者』森万羅象

 

『超高校級の弓道部』射場山祐美

 

『超高校級の外科医』神城黒羽

 

『超高校級の死神』伏木野エカイラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、視界に映った遺影を指差して言った。

菊池「…お前が黒幕だったんだな。『超高校級の実況者』猫西理嘉。…いや、『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋!!」

 

 

 

…その遺影は、満面の笑みを浮かべる猫西の遺影だった。

 

 

 

 

 

『…うぷぷ。』

 

『うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!!!』

『ぴきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!』

 

 

 

モノクマとモノハムは、狂ったように笑い始めた。

…そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お見事大正解ー!!!『超高校級の実況者』としてこの合宿に

 

参加していた猫西理嘉サン!その正体はこのコロシアイ合宿の黒幕

 

『超高校級の俳優』嫌嶋隆尋でしたぁああーーーーッ!!!」

 

 

 

おしおきで殺されたはずの猫西が、モノクマの席の裏から以前ビデオに写っていた革ジャン姿で現れた。

その瞬間、ファンファーレとともに紙吹雪が舞った。

まるで、俺達の正解を祝福するかのように。

そして、そこから飛び出したかと思うと、猫西の遺影を蹴り飛ばし、証言台の上に仁王立ちした。

そして、俺達を見下しながら、大声で、そして高らかに笑い声を上げた。

 

「あーっはっはっはっは!!!いやぁ、愉快愉快!!よくボクの正体に気づいたね!実に天晴れだよ!!さすがは『超高校級の弁護士』といったところか!!」

ジェイムズ「猫西さん…そんな、本当に貴女が黒幕だったんですか…!?」

嫌嶋「そうだよ。カークランド君。私が黒幕だったの。」

嫌嶋は、すぐに猫西の顔になって、笑顔を浮かべた。

嫌嶋「ねえ、菊池君。あの時、私を庇ってくれてありがとう。…こんな私の事を想ってくれてありがとう。」

嫌嶋は、笑顔のまま俺に近づいた。

 

 

 

 

 

「でもざんねェん!!ボクは、このゲームの黒幕だったんだよ!!」

 

 

 

 

「ッーーーーーー!!」

 

嫌嶋「いやあ、あの時のオマエの顔と言ったらもう…こちとら笑い堪えるの必死だったよ!!…どうだった?ボクの用意した()()()は。名演技だったでしょ??

リタ『ッ…お前…!』

嫌嶋「おっと、そう興奮しなさんな。まだ、絶望するには早えよ。…夜は長い。さァ、存分に終焉(フィナーレ)を楽しんでいこうか『超高校級の絶望』諸君!!ヒャハハハハハハハハハハハハ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロシアイ合宿生活残り4名+黒幕1名

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