ダンガンロンパリゾート   作:M.T.

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50話目突入でい!!
100話はさすがに…いかないかな。


番外編⑩ 昼寝編

ふわぁあ…僕の名前はリタ・アンカーソン…『超高校級の外務大臣』ですぅ…

最近、ちょっとあったかくなってきたので、すごく眠いですぅう…

 

 

ー校庭ー

 

ここは、僕のお気に入りの場所、ですぅ…

ここにちょうど座れるスペースがあって、そこに陽が当たって気持ちいいんですぅ。

ここに座ってると、すぐ眠くなって…

…くぅ、くぅ…

 

「危なーい!!!」

 

ゴッ

 

「ふにゃあっ!!?」

 

いけないいけない、つい船こいじゃいましたぁ。

…ん?

なんですかぁこれはぁ。

サッカーボール…?

「悪い、リタ!ボールがそっちに飛んじまった!!…今船漕いでくれなかったら、当たってたところだったよ。」

「ほにゃぁああ…」

やっぱり、玉木でしたかぁ。

「ふわぁ…当たってないのでいいですよぉお…ここで寝ちゃった僕も悪いですぅ。」

「え、あ、そっか。」

「…なんですかぁ。」

「いや、お前、そんなに自分の非を認められる奴だったかなって思って…」

「なんですかそれ…まるで人としての常識が無いみたいに言わないでくださいよぉ…僕だって、自分が悪い時はちゃんと謝りますよぉお…」

「わ、悪かったって。…なあ、お前はよくここに来るのか?」

「ふわぁ…まあ…ここ、寝心地いいんですよぉお…」

「確かに、ここに座ってると眠くなるよな。陽が当たってるし、でもそこまで眩しいわけでもないし…」

「そうなんですぅ…」

「でも、さすがにここで寝たら風邪引くぞ?」

「ふわぁあ…僕、バカだから風邪引かないんですよぉ…」

「…自分で自分の事バカっていう奴初めて見たぞ。リタ、あれ多分違うからな?バカは風邪引かないんじゃなくて、引いてる事に気付いてないって意味だからな?」

「いや、ちょっとは否定してくださいよぉお…」

「え、あれ『そんな事ないよ』待ちだったのか?」

玉木は、こういう冗談にも返してくれるので、お話しやすいですぅ。

 

 

ー調理室ー

 

ふわぁああ…

ここは調理室ですぅ…

ここでは、近藤がよくお菓子をつくってるんですよぉお…

「ふわぁあ…」

言ってるそばから眠くなっちゃいましたぁあ…

ちょっと一休み…

…くぅ。

「あ、ダメだよリタっち!」

「ほにゃあぁああ!?」

ふわぁ…なんですかいきなりぃ…

せっかく寝かけてたのに…

「そこ、お皿とかあるから、そこで寝たら危ないよ!落ちてきたらどうすんの!」

「ふわぁああ…ごめんなしゃぁあい…」

「リタっちは目を離すとすぐ寝ちゃうからね!」

「ふぁあ…」

「ねえ、ちょっとスイーツ作ってみたんだけど、食べない?」

「ふぇえ…?ああ、どぉりでいい匂いがすると思いましたぁ…じゃあ、ちょっと食べたいですぅう…」

「ホント!?じゃあ、盛り付けるからちょっと待っててね!」

「ふわぁ…」

近藤は、休み時間のたびに何か作ってるんですよねぇえ…

今日は何が出てくるんでしょうかねぇ…

「リタねえばっかりずるいぞー!!」

「ほにゃああぁあああ…」

うるさい奴が出てきましたよぉ…

「あ、あーちゃん!」

「ふわぁ…どこからわいてきたんですかぁ…?」

「フフン!そこの通気口から通ってきたのだ!!あーちゃんの、ケーサツ犬もシットする嗅覚を持ってすれば、ナツねえのスイーツの匂いなんて、どこにいようとあっという間に嗅ぎつけられちゃうんだぞ!!」

「ふわぁあ…まるで忍者じゃないですかぁ。っていうか、通気口からって…汚いですぅ。」

…幼児体型のコイツだからできる芸当ですよねぇ。

「あーちゃんにもスイーツ食わせろ!!」

「あーちゃんもウチのスイーツ食べたいの?」

「もち!!」

「じゃあ、みんなで食べよっか!」

「わーい!!」

「え…アリスも一緒ですかぁ…?」

「いいじゃん別に!リタっちも一緒に食べよ!」

「そうだぞリタねえ!!あーちゃんをのけ者にするなんて、鬼軍曹だぞ!!」

使い方間違ってますよぉ…

僕、鬼軍曹じゃないですぅ…

「あーちゃんをのけ者にしたら、地獄の業火でミディアムレアにされるぞ!!」

ステーキみたいに言わないでくださいよぉ…

「じゃ、みんなで食べよっか!いただきまーす!!」

…ふわぁ、やっぱり『超高校級』を名乗るだけあって、味は超一流ですねぇ…

程良い甘さで、おいしいですぅ。

「なんじゃこれ!!めちゃうま!!オホス・デル・サラードかよ!!ゲロウマなんだけど!!マヂパないねナツねえ!!」

アリスはすごくうるさいですぅ。

もはや、これって公害の一種ですよねぇ…

あとで、菊池に裁判起こせないか聞いてみますぅ…

「ナツねえ、これクソウマだね!!」

「ホント!?ありがとあーちゃん!!」

食事中にゲロとかクソとか言うのは勘弁してほしいですぅ…

っていうか、近藤からもなんとか言ってくださいよぉ…

「はー、おいしかった!!また来るねナツねえ!!」

「うん、今度はもっとおいしいスイーツ作るから楽しみにしててね!!」

「マヂで!?やった!!それじゃ、あーちゃんはこれでオサラバするよっ!よい子のみんな、また来週!!とうっ!!」

なんで特撮のヒーローみたいなセリフ言ってるんですかぁアイツ。

「リタっち、ウチのスイーツおいしかった?」

「ふわぁ…それは、まぁ…」

「そっか、良かった!…って!?リタっち!?」

くぅ…くぅ…

「ちょっと!?寝ちゃったの!?おーい!!」

 

 

ー菊池宅ー

 

「…って事があったんですぅ。」

「…お前、それで本当に訴えるために相談に来たのかよ。」

「そうですけどぉ…」

菊池は、呆れたような顔で僕を見てますぅ。

アリスの声がもはや公害だから訴えたいって相談しただけなんですけどぉ…

「…はぁ、それ、冗談だと思ってたぞ?」

「僕は本気ですぅ。だって、うるさいじゃないですかぁ。環境権の侵害ですぅ。」

「…あのなぁ、そんな事で裁判起こすとか、無理だからな?」

「でも、民事訴訟なら1円をめぐって裁判を起こせるって聞いた事ありますぅ。」

「…お前、なんでそういうくだらない裁判について知ってんだよ。ノヴォセリック人なのに。」

「この国の事については一通り勉強済みですぅ。」

「…ああそう。…でも、アイツの声がうるさいってだけで裁判起こすのは、本当に金と時間の無駄だからやめとけ。俺が相談に乗ってやるから、それでいいか?」

「…ふわぁい。」

 

コンコン

 

「お兄ちゃん?入るよー!」

「あ、破奈。いいぞー。」

…ふわぁ、菊池、妹さんがいたんですねぇ。

どんな子なんでしょうかぁ…

 

ガチャ

 

「はじめまして、お兄ちゃ…兄のお友達ですか?」

これはまたかわいい女の子が、お菓子とジュースを持ってきてくれましたぁ。

「ふわぁい…お友達っていうか、ただのクラスメイトですけどぉ…お邪魔してまぁす。」

「あれ!?よく見たら、アンカーソン大臣じゃないですか!」

「ふわぁ…そうですけどぉ。」

「わぁ、お会いできて光栄です!しかも、兄のクラスメイトなんですね!」

「おい、破奈…」

「あ、ごめんなさい。…えっと、ジュースとお菓子置いとくので、良かったら召し上がってくださいね。」

菊池の妹さんは、そういうと部屋から出て行きましたぁ。

「ふわぁ…妹さん、かわいいですねぇ。」

「だろ?しかも、賢いんだよアイツ。家のロボットとか、全部アイツが作ったし…」

「え、そうなんですかぁ?それはすごいですぅ。」

「でも、最近俺にだけは当たりが強いんだよな。…ツンデレってやつかな。」

「ふわぁ…」

ツンデレって…

どんだけ妹さんの事好きなんですかぁ。

 

 

ー翌日ー

 

「眠い、ですぅ…」

眠すぎてまぶたが重いですぅ…

「おはよう、アンカーソンさん!」

ふわぁ…この声は…

「ふわぁ…猫西ぃ…おはようごじゃいましゅう…」

「あはは、今日も眠そうだね!ねえ、一緒に話しながら学校行こうよ。」

「ふわぁああ…そうですねぇ…あ、長話は眠くなっちゃうので嫌い、ですぅ…」

「君の場合、そこまで長くない話でも爆睡しちゃうけどね。」

「ふわぁあああ…それは否定できない、ですぅ…」

「わっ!言ってるそばから船こいじゃってるよ!しかも立ったまま!アンカーソンさん、起きて!道端で寝たら危ないよ!」

「にゃむぅう…」

「アンカーソンさんってば!」

 

ドンッ

 

「って…!」

「ほら言わんこっちゃない!人にぶつかっちゃったじゃん!どうもすみません!!」

「…あぁ?」

「…って、なぁんだ。狗上君か。良かったぁ。」

「うるせぇ。何がよかったんだよクソメス共。…チッ、朝っぱらからストレス増やすんじゃねえよ。」

「ごめんってば…でも、ぶつかったのが全然知らない人とかじゃなくて君だったからまだ良かったなって…」

「あぁ?どういう意味だコラ。」

「いや、ほら…君も一応私達のクラスメイトだからさ!」

「…ナメてんのかテメェ。」

「…くぅ。」

 

あれぇ…?ここはどこですかぁ…?

ふわぁ…目の前にフカフカのベッドがありますぅ。

ちょっと寝てみたいですぅ…

「おい、居眠りテメェコラ!!テメェもなんか言えよ!聞いてんのかオイ!!」

「くぅ…くぅ…」

「チッ…テメェ、人様にぶつかっといてよく寝てられんな。」

「ちょっと、やめなよ狗上君!相手は女の子だよ!?」

「うるせぇ!!起きろクソ女!!オイ!!」

ふわぁあ…せっかく目の前にフカフカのベッドがあるのに、ワンちゃんが邪魔してきますぅ…

ワンワン吠えてうるさいですぅ…

これじゃあ眠れないじゃないですかぁ、ちょっと黙っててくださいぃ…

…おすわりッ!!

 

ドスッ

 

「ぐふぅっ!!?」

「えぇ!!?あ、アンカーソンさん!?え、何今の動き!!」

「はっ!!フォアダ!!…って、なぁんだ…夢でしたかぁ。せっかくフカフカのベッドで寝られると思ったのにぃ…って?あれぇ…?なんで狗上が寝てるんですかぁ?」

こんなところで寝そべってたら風邪ひいちゃいますよぉ…

「あ、アンカーソンさん、何今の動き!!」

動き?

猫西は一体何を言ってるんでしょうかぁ…

僕、もしかして何かやらかしちゃいましたかねぇ…

「動き…?何の事ですかぁ…?」

「え、君、さっきすごかったんだよ!?狗上君が君の胸ぐらを掴んだから一瞬どうなる事かと思ったけど、君はすかさず狗上君のみぞおちをどついたんだよ!!」

「…え、そうなんですかぁ?…僕、さっきまで寝ちゃってたのでよくわかんないですぅう…」

「え!?寝てたの!?嘘でしょ!?」

「ふわぁ…はいぃ…フカフカのベッドで寝る夢見てましたぁ。」

「…酔拳ならぬ睡拳だね。」

「スイケン?…あのぉ、狗上はどうしますかぁ?このままじゃマズいですよねぇ…」

「うーん…今起こしてもまた暴れそうだしなぁ…どうしよっか?」

「おう、理嘉にリタ、それに理御じゃねえか!!おはよう!」

この大きくて無駄にいい声は…

間違いなく郷間ですねぇ…

「あ、郷間君!おはよう!」

「ふわぁあ…郷間、おはようございますぅ…」

「って、理御が寝てんな…お前ら、ここで何があったんだ?」

「あ、えーっと…」

「僕の寝相が悪すぎて、間違えて狗上を殴っちゃったみたいなんですぅ…」

「あ、でも、狗上君はその前にアンカーソンさんと肩がぶつかってて、それでアンカーソンさんに怒鳴り散らしてたから、お互い様っちゃお互い様なのかな?」

「…マジかよ、リタ。お前すげぇな。色んな意味で。」

「ふわぁあ…褒めても何も出てこないですよぉお…」

「いや、褒めてはないでしょ。」

「で、お前らは理御をどうするかって事で話してたのか?」

「うん。今下手に起こしたら余計怒りそうだなって…どうするのがいいのかな?」

「んー…詳しい事はよくわかんねえけど、俺が理御を学校まで運んでやろうか?」

「ふわぁあ…いいんですかぁ?」

「おう、俺は力仕事には自信あっからよ!」

「それはありがたいですぅ…じゃあ、お願いしますぅ…」

「よっしゃ、任せとけ!」

郷間は、軽々と狗上を肩に担ぎましたぁ。

郷間は大柄ですけど、狗上もまあまあ体格いいのに…

よく肩で担げますねぇ。

「よっと。」

「わぁ…すごいですぅ。」

「まあ、普段から木とか重機とか運んでるからな。これくらい余裕だぜ。」

「…なんか、木とか重機のノリで担がれる狗上がかわいそうですぅ。」

「いや、狗上君に腹パンした君が言っていいセリフではないよ?」

「はぇえ…?」

「なあ、リタ。そういえば、さっき寝てたって言ってたけど…どんな夢見てたんだ?」

ふぇ…なんでそんな事聞いてくるんでしょうかねえ…

「…えぇっと、ベッドで寝ようとしたらワンちゃんに吠えられたので、大人しくさせる夢ですぅ。」

「…ああ、道理で…」

道理で?

何を納得したんでしょうかぁ。

 

 

ー教室ー

 

ふわぁ…今日の授業も、眠くなっちゃいそうな授業ばっかりですぅ。

これを起きて聞いてなきゃいけないなんて、拷問か何かでしょうかぁ…

ふわぁああ…眠い、ですぅう…

「…くぅ、くぅ…」

 

ふわぁ…

目の前にまたフカフカのベッドがありますぅ。

さっき見た夢の続きでしょうかぁあ…

わあ、見た目通り本当にフカフカですねぇ…

ちょっと一休みっと。

おやすみなさぁい…

 

「…すぅ、すぅ…」

 

キーンコーンカーンコーン…

 

「ほにゃっ!!」

 

ふわぁあ…

結局また寝ちゃいましたぁ…

こんな眠くなっちゃうような授業で起きてろっていうのが無茶な話なんですよぉ…

「よく寝たぁ…」

「あんた、どんだけ寝てたのよ。もう昼休みよ。」

隣の席の射場山が話しかけてきましたぁ。

「えぇえ…ホントですかぁ…?あ、ホントですぅ…時計の針が進んでますぅ。」

「…はぁ、で、あんた…授業の内容全然わかってないんじゃないの?」

「ふぇえ…確かに、聞いてなかったからよくわかんないですね…」

「…やっぱり…」

「1時間目の英語が長文要約、2時間目の古典が助動詞、3時間目の数学が確率、4時間目の化学が元素の性質って事くらいしかわかんないですぅ…」

「…それだけわかってれば十分だと思うんだけど…っていうか、なんで寝てて授業の内容わかってんのよ。」

「ふわぁ…」

「あんたの耳と頭どうなってんの…」

「いやぁ、それほどでもぉ…」

「褒めてないわよ。」

「でも、本当に授業の内容は曖昧だから困りますぅ…どうすれば…」

「寝るのをやめれば?」

「ふわぁ…それができたら苦労しませんよぉ…」

「お困りですか、アンカーソン様。」

「ふわぁ…速瀬…実は、授業の内容が全然わかんないんですぅ…」

「寝てたからでしょ。」

「成程、そういう話ですか。では、後で授業の内容をお教えしましょうか。」

「ふぇえ…いいんですかぁ?」

「主をサポートすることこそ、秘書の務めですので。この場では、貴女方が私の主だと心得ております。」

「ふわあ…それは助かりますぅ。」

「ちょっと速瀬。あんまりコイツを甘やかさない方が…」

「射場山ぁ。君も参加したらどうですかぁ?」

「ちょっと、なんで私が参加する流れになるのよ!」

「射場山、授業でちょっとわかんないとこがあるって言ってたじゃないですかぁ…」

「なんでそういう余計な事は知ってんのよあんた…」

「速瀬も、それでいいですよねぇ。」

「はい。射場山様も、もし宜しければ授業の内容を解説しますよ。」

「…え、じゃあ…ちょっとだけ…」

 

僕は、射場山と一緒に速瀬のミニ授業を受けましたぁ。

速瀬は解説がわかりやすくて、僕もあまり眠くならなかったので、授業の内容はちゃんと理解出来ましたぁ。

「ふわぁ…速瀬、ありがとうございましたぁ…君には、毎日授業してもらいたいくらいですぅ。」

「アンカーソン様、お言葉ですが、私も暇ではございませんので…毎日貴女に授業をする事は出来ません。出来れば、学校の授業の内容を真面目に聞いていただきたいのですが。」

「ふわぁああ…そうするように努力しますぅ。」

「…はぁ、結局努力止まりじゃん。」

 

 

ー廊下ー

 

今日も眠かったですぅ…

速瀬は眠気覚ましにフ●スクくれましたけど、僕これ嫌いなんですよねぇ…

ふわぁ、なんか…また眠くなってきちゃいましたぁ…

 

グラッ

 

「ムフフ…森万氏。それで、要は嫌嶋先生の身体のラインが至高でして…」

「フッ、織田よ。貴様のエロトークのバリエーションの豊富さとトークスキルはもはや芸術だな。」

「ムフフ、褒めても何も出てきませぬぞ!」

「いや、褒めてないから…ムッ、なんか嫌な予感がするぞ。そこの階段からだな…織田よ。下がっていろ。」

「え、嫌な予感って…一体何なのでありますか!?」

「それは…」

 

ドサッ

 

むぎゅうぅ…

今度はフカフカの椅子が出てきましたぁ。

座ったら気持ち良さそうですぅ。

ちょっと一休み…

 

「くぅ…」

「…んぶっ!!?ぶっ…んんんっ(なんだこれ)…!?はんぷ、んぶっ、ん゛んんんんんっ(目の前が縞模様だぞ)…!」

「森万氏!!嫌な予感って、一体何が…って!!?一体どういう事でありますか!!その羨ましいハプニングは!!」

んぶっ、ん゛っ(おい、離れろ)!ぶはっ、あー…死ぬかと思った…って、アンカーソンじゃないか!!って事は、もしかして…なんか、その…ごめん!!」

「…くぅ、くぅ…」

「…あれ、寝てる…って事は、寝ながら階段から落ちたって事か?」

「森万氏!!!」

「うおぁっ!!?ど、どうしたんだ織田、そんな人殺しの目をして…」

「森万氏ばっかり羨ましいですぞ!!顔を、あ、アンカーソン氏の…ま、まままままま…」

「織田、色々言いたい事はあるだろうが落ち着け!これはただのハプニングであって、俺に悪気は…」

「元はといえば、森万氏があんな事を言わなければ、アンカーソン氏のスカートの中(サンクチュアリ)を拝めたのは吾輩だったのかも知れぬのですぞ!!森万氏ばっかりおいしい所を持っていって、ずるいであります!!吾輩だって、かわいい女の子にラッキースケベしたいであります!」

「スカートの中と書いてサンクチュアリと読ませるな!アンカーソンが寝てるからって、廊下で下品な願望を語るな!」

「ね、寝てるとな…!?ムフフ、チャンスであります!!」

「は!?おい、織田!お前マジでいい加減にしろ!!寝込みを襲うなんて、貴様にプライドは無いのか!!」

「ムフフ、レディにエロい事ができるのなら吾輩はプライドなど要りませぬ!!」

「最低かコイツ!おい、やめろ!!」

「ムフフ、まずはこの程良く巨乳なパイオツを揉みしだいて…」

 

ふわぁ…

あれ、フカフカの椅子が消えちゃいましたぁ。

座り心地良かったのに…

…って、なんか全裸の織田がヘラヘラしながらこっちに来てますぅ。

なんか気持ち悪いし、変態にはおしおきが必要ですぅ。

君みたいな歩く公然わいせつ罪には、ジャーマンスープレックスをお見舞いしてあげますぅ!

 

ガシッ

「え、ちょっと待って!?なんでいきなりホールドされて…」

 

ゴシャアッ

 

「ぐほぁっ!!!」

 

「はっ…夢でしたかぁ。あれぇ?なんで織田がこんなところで寝てるんですかぁ…?あ、森万も一緒ですかぁ?って、よく見るとさっきと景色違うし…どうなってるんでしょうかねぇ…」

「あ、アンカーソン…お前…」

なんか、森万が青ざめた顔で僕を見てますねぇ…

もしかして僕、また寝相の悪さのせいで何かやらかしちゃったんでしょうかぁ…

「ふわぁあ…また寝ちゃいましたぁ…」

「あ、アンカーソン…」

「なんですかぁ?」

「その…なんかゴメンな。大丈夫か?」

「ふわぁ…僕は全然大丈夫ですけどぉ…ゴメンって、何がですか?」

「あ、えっと…なんでもない。忘れてくれ。」

「?」

なんか、森万が顔を真っ赤にしてますけど…

なんなんですかぁ、一体。

 

 

ー図書室ー

 

ふわぁ…ここは、僕のお気に入りの場所ですぅ…

静かで、寝心地が良くて…

「アンカーソンさん。」

ふわぁあ…誰かと思えば、床前ですかぁ。

「ふわぁ…床前…何か用ですかぁ?」

「いえ、用と言うほどの事でもないんですけど…少しあなたとお話がしたくて…」

「ふわぁ…お話…?」

「…アンカーソンさん、ずいぶんと菊池さんと仲がいいそうじゃないですか?」

「別に、そこまで仲良いわけじゃないですよぉ…」

「シラを切らなくてもいいですよ…菊池さんのお宅にお邪魔して、妹さんの破奈さんにお菓子と飲み物を出してもらって…菊池さんと2人で楽しくお話ししてたそうじゃないですか。」

「…確かに、家には行きましたけどぉ…っていうか、なんで君がそんな事知ってるんですかぁ?」

「うふふ、風の便りですよ。」

「それで、僕が菊池の家にお邪魔したからなんなんですかぁ?」

「いえ、楽しそうで何よりだなって思っただけです。」

「そうですかぁ…」

じーーーーーーーー…

「あら、どうしたんです?アンカーソンさん?私の顔に何かついてますか?」

「君、なんかキナ臭いんですよぉ。何考えてるんですかぁ。」

「別に、変な事考えてないですよ。気のせいじゃないですか?」

「…そうですかぁ。」

そろそろ教室に戻りましょうかねぇ…

 

グラッ

 

「ほえ?」

 

バサバサバサバサッ

 

「ふにゃあぁああああぁぁぁ…」

 

「うふふ、作戦大成功です。…アンカーソンさん、あなたが菊池さんと馴れ馴れしく接するのがいけないんですよ?そこで反省していてください。」

 

 

ー数分後ー

 

「たまには図書室でゆっくりするのもいいかもしれないっスね〜。って、えぇええええ!!?なんで本がこんなに散らばってるんスか!?…ん?本の山の下で誰かが生き埋めになってるっス!…このパーカーは…もしかして、アンカーソン先輩!?大変っス!今すぐ助けないと…!」

 

すぅ…すぅ…

紙でできた蝶々が大量に覆いかぶさってますぅ。

なんか、すごい重いですねぇ…

あれ、蝶々がどっかいっちゃいましたぁ。

それと、カナリアがこっちに飛んできてますぅ。

すごい鳴きますねぇ、このカナリア。

 

「アンカーソン先輩!!大丈夫っスか!?しっかりしてください!!」

「…くぅ、くぅ…」

「あれ?もしかしてこの人寝てる!?…はぁ、人が心配して助け出したっていうのに…起きろ!!」

 

ビシッ

 

「ふにゃ、ああ!!クシュルメ!!…って、あれぇ…?小川じゃないですかぁ。どうしたんですかぁ、こんなところで…」

「どうした、じゃないっスよ!!先輩が、本の山で生き埋めになってたから救出したんスよ!!」

「ふわぁあ…そうだったんですかぁ。ありがとうございますぅ…小川は命の恩人ですぅ。」

「アンカーソン先輩はおっちょこちょいっスからね。気をつけてくださいっス。」

「そうしますぅ…くぅ…」

「また寝た!?…全く、生き埋めになった後でよくそんなに気持ち良さそうに寝れるっスね…」

「はっ、また寝かけちゃいましたぁ…すいませぇん…」

「アンカーソン先輩、なんでそんなにすぐ寝ちゃうんスか?睡眠はちゃんと取ってるっスか?」

「ふぇえ…毎日12時間睡眠ですぅ。」

「12!?…そんなに寝ててまだ眠いって逆にすごいっスね。」

 

 

ー保健室ー

 

ふわぁ…ここは、僕の一番お気に入りの場所ですぅ…

やっぱり、ベッドがあるのは最高ですよねぇ…

ちょっとお邪魔しまぁす…

「アラ、リタちゃん。いらっしゃい。」

「誰かと思えば居眠りか!!ふはははははははは!!この私が、保健室に入る許可をやろう!!感謝しろ!!」

なんか、自分の部屋みたいな言い方してますけど…元はといえば、神城の部屋じゃないですよねぇ。

…ふわぁ、エカイラも一緒ですかぁ。

「ふわぁ、おやすみなさぁい。」

「早速寝た!?この子、寝るためだけに保健室に来たワケ!?」

「ハッ、おい居眠り!!テメェ、私の神の治療を受ける気も、私を拝む気もないくせにここに来たのか!!ふざけんなこの邪教徒が!!おい、起きろテメェコラ!!」

「ちょっと、クレハちゃん!起こさないでよ!今、写真撮ってるんだから!」

「はぁあ!?何やってんだテメェは!!」

「ウフフ、だって、こんなに微笑ましい光景、なかなか見られるもんじゃないわよ!待ち受けにしちゃおうかしら〜♪」

「ケッ、いい趣味してんじゃねえかよこのオカマ野郎!!」

「クレハちゃん!!アタシはオカマじゃなくてオネエだって何度言えばわかるの!?アンタ、そろそろ殺すわよ!?」

「はぁあああああ!!?おいクソカマテメェコラ!!愚民の分際で、神に向かって『殺す』なんて言っていいと思ってんのか!?天罰が下るぞ!!テメェは、最後の審判の日に絶対に方舟に乗せてやらん!!」

「アンタこそ、自分のこと神神ってうっさいのよ!!むしろ天罰が下るのはアンタの方でしょ!?」

「言ったなこのクソカマがぁあああああ!!!」

 

ふわぁ…

ベッドがフカフカで気持ちいいですぅ。

ん?

なんか、向こうにかわいいお人形がありますぅ。

ちょっと抱き枕にしちゃいたいですぅ…

 

ガシッ

 

「え?」

「く、クレハちゃん?」

 

グンッ

 

「おわぁあああああああっ!!?」

「く、クレハちゃんがリタちゃんに、ベッドに引きずり込まれちゃったわ!!どうしましょう!」

 

ふわぁ…

このお人形、抱き心地最高ですぅ。

えへへ、僕の専用抱き枕にしちゃいますぅ…。

 

「おい、居眠り!!テメェ、離せコラァ!!神に対する冒涜だぞ!!離せっつってんだろうが!!そんなに天罰を下されたいのか!?あぁ!?」

「むにゃむにゃ…」

「なんだコイツ、普段は運動音痴のクセに、なんでこんなに力が強ェんだよ!?クッソ、振り解けねェ!!」

 

あれぇ…?

このお人形、なんかマシュマロみたいにフワフワですぅ。

なんか、甘い香りがするし…

これはずっと抱いていられますぅ…

 

「むにゃ…」

「は!!?テメェ、どこに顔突っ込んでんだコラァ!!テメェみてェな愚民風情が、気安く神の身体をホールドするなど…死にてェのかテメェ!!」

「…。」

「おい、クソカマテメェコラ!!何ボサっと突っ立ってんだ!!そこで見てねェで、この邪教徒を振り解け!!神の命令だぞ!!聞いてんのかオイ!!」

「キャー!!何この尊すぎるシチュエーション!!女子同士でベッドインなんて、なかなか拝めるモンじゃないわよ!!リタくれ最高よ!!今のうちに激写!!」

「テメェ、何撮ってんだ!!コイツを振り解くのを手伝えっつってんだよ!!いい加減にしねェと鉗子を目玉にブチ込むぞコラァ!!このクソゴリラ姫オカマ野郎が!!…あと、なんで私が受けなんだよ!!私はどう考えても攻めだろうが!!舐めてんのか!!」

「うふふ、二人とも食べちゃいたいくらいかわいいわねえ!」

「ふっざけんなクソが!!」

「むにゃあ…」

 

コンコン

 

「失礼します。」

 

ガラララ…

 

「あら、ジェイムズちゃんじゃない!どうしたの?」

「アンカーソンさんを探しているのですが…エカイラちゃんさんはアンカーソンさんを見ていませんか?」

「あら、リタちゃん?…うふふ、そこにいるけど?」

「あ、アンカーソンさん!…と、神城さん。なんで寝ていらっしゃるんですか?今病人が来たらどうするんですか?」

「うるせェ帽子!!見てわかんねェのかよ、このバカが!!この愚民にホールドされて動けないんだよ!!早く私を助けろ愚図が!!」

「あ、し、失礼しました!ほら、アンカーソンさん。起きてください。」

「はっ、ミャチュー!!」

「ぷふっ…」

「えぇー、もう起こしちゃったの?せっかく萌えるシチュエーションだったのに…」

「テメェは当分黙ってろ!!このクソオカマサイクロプスが!!」

「アタシはオカマじゃないし、サイクロプスでもないわよ!!アタシはオ、ネ、エ!!」

「…ふわぁ、なんか神城とエカイラが喧嘩しててうるさいですぅ。…あれ?ジェイムズじゃないですかぁ。どうしたんですかぁ?」

「どうした、じゃないですよ!もう帰りますよ!」

「ふわぁい…」

 

 

ー下校中ー

 

ジェイムズが僕と帰るなんて、珍しいですねぇ。

「あの、アンカーソンさん。」

「ふわぁあ…なんですかぁ?」

「学校には、馴染めていますか?」

「ふぇえ…なんですかぁ、その質問…」

「いえ…アンカーソンさん、以前までは才能と眠り癖の所為で私以外の同年代のお友達がいなかったでしょう?…だから、貴女が希望ヶ峰学園に入学すると知った時、馴染めるかどうか心配してたんですよ。」

「ふわぁあ…余計なお世話ですぅ。僕は、別に友達なんていりませんよぉ…」

「では、何故私とお友達になってくださったのですか?」

「それは…」

「ほら、やっぱり貴女にはお友達が必要なんですよ。貴女がこの学校で馴染めているなら、何よりです。」

「ふわぁ…僕より年下のくせに生意気ですぅ。…でも、心配してくれてたのは嬉しかったですぅ。ありがとうございますぅ。」

「いえ、そんな…あ、私の家はこちらですので、私はこの辺で。では、ご機嫌よう。」

「ふわぁ…」

…さて、帰って寝ますかぁ。




ところで、リタちゃんの弱みだけは本編でまだ語られていませんよね?

5章でガッツリ出ます。(ネタバレ)
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